« 2017年03月 | Main | 2017年05月 »
久しぶりに自作の指揮をします
明日、クラリネット奏者のThomas Piercy氏による "Tokyo to New York" で、委嘱をいただいた新作の初演があります。Tomが一緒に演奏したいひとを集めたという、クラリネット、2人の尺八奏者、ヴィブラフォン、マンドリン、太棹三味線による、和洋折衷のかなり珍しい六重奏で《まだらの陀羅尼》という作品です。しかも、ひょんなことから、私自身で指揮をすることになりました。学生のときの旧奏楽堂での木曜コンサート以来、久しぶりの自作の指揮で、私が1番足を引っ張っているという気がしないでもないですが、自作を客観視できる貴重な勉強の機会になり、一緒に演奏してくださるみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。よかったらぜひ聴いてください!

以下、プログラムノートです↓
《まだらの陀羅尼》は、昨年ニューヨークでEnsemble Mise-enにより初演された《陀羅尼のまにまに》、本條秀慈郎くんとクレア・チェイスさんのデュオにより初演された《風の陀羅尼》に続く「陀羅尼シリーズ」の新作です。陀羅尼シリーズは、法華経の陀羅尼品第二十六に出てくる「あに、まに、まね、ままね…」という呪文の言葉をベースにした作品群です。陀羅尼品の呪文の言葉は、神々の名、もしくは、その異称の呼びかけの羅列によるもので、非常に強い力を持つそうですが、口に出してみた時の音やリズムそのものがとても面白いのです。その面白さの所以はなんだろうか、音の並びから何か規則性を見出せないか、などと考えながら、ああでもないこうでもないと手を動かし、呪文の言葉を音楽に結びつけようとしています。陀羅尼というと瞑想的なイメージが一般的かもしれませんが、この陀羅尼シリーズは、そういったイメージよりも、日蓮宗で木証とともに陀羅尼品が唱えられるときのすさまじい勢いや、唱える身体と唱えられる言葉とが完全に一致した状態から放たれる、スパークするようなエネルギーを音楽にしたいと試みています。今回は、洋楽器と邦楽器の折衷アンサンブルの様々な要素において、どのようにバランスをとるかに考えをめぐらせながら、近江楽堂の響きも念頭に置きつつ、陀羅尼のエネルギーを持つような音楽を作ることを目指しました。





TOKYO TO NEWYORK 2017

@ 近江楽堂 (東京都新宿区西新宿3丁目20-2 3F)
開演 19:00 / 開場 18:30
演奏 / トーマス・ピアシー (クラリネット)、クリストファー遙盟 (尺八)、黒田鈴尊 (尺八)、鶴澤三寿々 (太棹三味線)、望月豪 (マンドリン)、有賀誠門 (ヴィブラフォン)
チケット料金 / 一般: 4,000円、学生: 2,000円
http://www.toshigakushi.com/tokyo_newyork.html





*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

Yu Kuwabara Website: *click*
Yu Kuwabara SoundCloud : *click*
 2017/04/27 23:46  この記事のURL  /  コメント(0)

SoundCloudを始めました!
やっとのことで、SoundCloudを始めました。
I've finally started to use SoundCloud!
https://soundcloud.com/yupipipipipi





This time, I've uploaded my latest two compositions.
One is "Three Voices" for violin, viola and cello, written as part of Voix Nouvelles Royaumont 2016 and premiered by an Incredible string trio from Talea Ensemble. I'm trully grateful to Yuki Numata Resnick, Elizabeth Weisser, and Chris Gross for so, so, so wonderful performance!! And my deepest thanks to Jean-Philippe Wurtz, Frederic Durieux, Pierluigi Billone, Raphael Cendo, and Michel Bentz for their important support. Those Royaumont days were really important for me and writing this piece brought me a lot of new things!
The another one is "Dharani no Manimani" for 6 musicians, written for and premiered by ensemble mise-en in Mise-en Festival 2016. I really appreciate that amazing performance by Kelley Barnett, Vasko Dukovski II, Mark Broschinsky, Yumi Suehiro, Maya Bennardo, Evan Runyon, and Moon Young HA! And again many thanks to everyone in Ensemble Mise-en for your help.
I hope you enjoy listening my music!!


手始めに、最近の室内楽作品から2曲をアップしました。1曲めは、昨年パリでのロワイヨモンアカデミーのために作曲し、Talea Ensembleの素晴らしいトリオに初演された、弦楽三重奏のための《三つの聲》。この曲を書く過程で、忘れかけていた大切なことや新しいことを、自分の内にたくさん発見することができました。とても気に入っている大切な作品です。そして2曲めは、こちらも昨年、ニューヨークでのmise-en Festivalのために作曲し、mise-en ensembleにより初演された、6人の奏者のための《陀羅尼のまにまに》です。最近書いている"陀羅尼シリーズ"の1作めです。ぜひお聴きください!


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

Yu Kuwabara web site: *click*
作品一覧 / works: *click*
今後の作品発表予定 / concert schedule: *click*
 2017/04/16 00:05  この記事のURL  /  コメント(0)

沖縄料理居酒屋×コンサート
明日、新宿3丁目の沖縄居酒屋「海森」でコンサートがあります。vol.2に引き続き、今回も新曲を書きました。


至近距離で楽しむ気軽なコンサート 海森コンサート vol.3




2017年4月8日(日) 開場14:30 / 開演 15:00 / 終演予定 16:30
@ 沖縄料理居酒屋 海森2号店 (東京都新宿区新宿3-8-7)
チケット料金 / 一般¥4,000、学生¥3,000 (ワンドリンク付き)
演奏 / 三瀬俊吾 (ヴァイオリン)、本條秀慈郎 (三味線)

プログラム /
三味線ソロ | 端唄や長唄など
ヴァイオリンソロ | J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004
ヴァイオリンと三味線のデュオ | 桑原ゆう: 絃の陀羅尼 (委嘱新作・世界初演)



淡座などでともに活動している三瀬くんの企画で、沖縄料理居酒屋での気軽なコンサートです。今回は、同じく淡座の一員で三味線奏者の本條秀慈郎くんをゲストに、それぞれのソロと、ヴァイオリンと三味線による珍しい二重奏のプログラムです。

委嘱をいただいた私の新作は、最近書いている「陀羅尼シリーズ」より、《絃の陀羅尼》という作品です。



陀羅尼シリーズは、法華経の陀羅尼品第二十六に出てくる「あに、まに、まね、ままね…」という呪文の言葉をベースにした作品群です。陀羅尼品の呪文の言葉は、神々の名、もしくは、その異称の呼びかけの羅列によるもので、非常に強い力を持つそうですが、口に出してみた時の音やリズムそのものがとても面白いのです。その面白さの所以はなんだろうか、音の並びから何か規則性を見出せないか、などと考えながら、ああでもないこうでもないと手を動かし、呪文の言葉を音楽に結びつけようとしています。陀羅尼というと瞑想的なイメージが一般的かもしれませんが、この陀羅尼シリーズは、そういったイメージよりも、日蓮宗で木証とともに陀羅尼品が唱えられるときのすさまじい勢いや、唱える身体と唱えられる言葉とが完全に一致した状態から放たれる、スパークするようなエネルギーを音楽にしたいと試みています。
ふたりにガシガシ弾いてもらおうと思って書いた曲で、ヴァイオリンも三味線も超絶技巧を駆使して、ものすごい勢いで駆け抜けます!3分にも満たないくらいの短い曲のなかに、特にヴァイオリンは特殊奏法が色々と出てきます。昨日リハーサルで聴いて、我ながらかっこよくできあがってとても嬉しいです。ぜひ聴いていただきたいです!

ヴァイオリンと三味線の組み合わせ自体がとても珍しく、なかなか聴く機会がないはずですが、他の楽曲も、江戸三味線を堪能できるものからバッハ、現代音楽まで盛りだくさんで、古今東西を駆け巡るようなプログラムになっています。ちなみに、締めくくりに唄う予定の「伊江島ソング」の、ヴァイオリンと三線用の伴奏のアレンジも担当しました。ぜひ、泡盛片手にコンサートをお楽しみください


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

Yu Kuwabara web site: *click*
作品一覧 / works: *click*
今後の作品発表予定 / concert schedule: *click*
 2017/04/08 16:04  この記事のURL  /  コメント(0)

月刊エレクトーンで連載が始まりました
雑誌「月刊エレクトーン」で、3月20日発売の新年度号から「みるみる身につく! 桑原ゆうのエレクトーン初見演奏練習帳」とタイトルのついた連載が始まりました。
http://www.ymm.co.jp/magazine/electone/




毎月、エレクトーングレードに合わせた初見演奏の模擬課題を2題作曲し、それらの課題を演奏するにあたってのポイントも書きます。

グレードの模擬課題なので、それぞれの級に合わせてある程度の制約があり、やはり級が低いほど易しくなる分、作る立場としてはできることが限られるので、そのなかで良い課題を作ることの難しさを実感しています。それでも、数小節のなかにより多くの音楽的な学びがあるように、そして「課題」ではなく短い楽曲として楽しんで演奏してもらえるように、と心がけています。

こういうことを書いたら怒られちゃうのかもしれませんが、グレードをあくまでも通過点として、「楽譜をどう読むか」に繋げていけるような連載にできたらと思います。たった数小節の短い課題でも、こんなにたくさんの情報やメッセージが潜んでいるよ!ということを、作曲家の視点からお伝えしていきたいです。よかったらぜひのぞいてみてください。


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

Yu Kuwabara web site: *click*
作品一覧 / works: *click*
今後の作品発表予定 / concert schedule: *click*
 2017/04/04 22:14  この記事のURL  /  コメント(0)

Profile
桑原ゆう (くわばら・ゆう)
桑原ゆう, Yu Kuwabara

作曲家。1984年12月7日生まれ。
2007年東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、2009年同大学大学院音楽研究科(修士課程)修了。在学中より国内外の音楽祭、セミナー等に参加し作品発表を始め、Akademie Schloss Solitude (ドイツ)、武生国際音楽祭、impuls (オーストリア)、ミラノ国際博覧会、ロワイヨモン作曲講習会 “Voix nouvelles” (フランス)、ルツェルン音楽祭 (スイス)などで作品が取り上げられている。第74、75、78回日本音楽コンクール作曲部門入選。一部の作品は Edition Wunn (ドイツ)より出版されている。2009年度トーキョーワンダーサイト国内クリエーター制作交流プログラムに選抜され、トーキョーワンダーサイト青山クリエーター・イン・レジデンスに滞在して活動。
近年は声明や民俗芸能等の取材を重ね、それらを扱う作品を精力的に発表、また、同世代の演奏家と立ち上げた「淡座」で古今亭志ん輔氏との公演を重ねるなど、日本の音と言葉を源流から探り、文化の古今と東西をつなぐことを主なテーマに創作を展開している。他、NHKラジオドラマ、ファッションブランドのランウェイショーなどの音楽を作曲し、様々な分野と交流して創作活動を行う。池田雅延、茂木健一郎の両氏による、小林秀雄を学ぶ『池田塾』1期生。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

随筆「音楽の起りと歌の起り」
小林秀雄に学ぶ塾 同人誌「好・信・楽」創刊号 (2017年6月号) 掲載

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

<今後の作品発表予定>
2017.07.07-16, Bobbio (Piacenza), Italy
Divertimento Ensemble International Workshop for Young Composers V edizione

2017.07.15 (Sat) 21:00-22:30, Auditorium Santa Chiara, Bobbio (Piacenza), Italy
十の聲 (2017) 世界初演
I concerti dell’International Workshop for Young Composers
Divertimento Ensemble, Sandro Gorli (cond)
詳細はこちら

2017.07.24 (月) 19:30開演 @六本木クラップス (東京都港区六本木3-16-33 青葉六本木ビルB1)
Bill Evans《Waltz for Debby》/ Jimi Hendrix《Purple Haze》(2017) 委嘱編曲・世界初演
音和座
演奏 / 邦楽ゾリスデン [吉澤延隆 (箏)、福田智久山 (尺八)、本條秀慈郎 (三味線)、前川智世 (箏)]

2017.08.12-28, Luzern, Switzerland
LUCERNE FESTIVAL ACADEMY Composer Seminar

2017.08.19 (土) 19:00開演 @東京アートミュージアム (調布市仙川町1-25-1)
二つの聲 (2017) 委嘱新作・世界初演
うつろひの花 / ソプラノトランペットと笙のバージョンによる (2014)
東野珠実・曽我部清典デュオ「真夏の夜の星筐」
演奏 / 東野珠実 (笙)、曽我部清典 (トランペット、ゼフュロス)
詳細はこちら

2017.07.26 (Sat) 15:00-16:30, KKL Luzern, Lucerne Hall, Luzern, Switzerland
影も溜らず (2017) 世界初演
Identities 5 | Ensemble of Lucerne Festival Alumni
Lucerne Festival Academy Composer Seminar Performance
Ensemble of LUCERNE FESTIVAL ALUMNI, Yutaka Shimoda (solo vn), Johanna Malangre (cond)
詳細はこちら

2017.08.30 (Wed) 21:00-, RADIO SRF 2 Kultur NEUE MUSIK IM KONZERT
《影も溜らず》ラジオ放送
Werkschau des《Composer Seminar》
詳細はこちら

2017.09.16 (土) 17:00開演 @市田邸 (東京都台東区上野桜木1-6-2)
セレナード (2017) 世界初演
かたち、あや、あるいはすがた (2017)
Rush《ホケトゥス風ライムライト》(2016) 編曲
作曲者不詳《おいらが、小っちゃな餓鬼の頃》(2017) 編曲
〜新秋の市田邸で、『“げん”結び―音楽と文学―』を愉しむ!〜「十二夜、あるいは、タイムトラベル!?」
演奏 / 柴田友樹 (朗読)、市川泰明 (テノール)、佐藤翔 (チェロ)
主催 / NPO法人たいとう歴史都市研究会
詳細はこちら

2017.09.25 (月) 18:00-19:00, NHK-FM横浜放送局
NHKFM横浜放送局「横浜サウンド☆クルーズ」出演
バックステージツアー〜音楽堂・県民ホール〜
FM横浜81.9MHz、小田原83.5MHz
詳細はこちら

2017.09.39 (土) 14:30開演 @公演通りクラシックス (東京都渋谷区宇田川町19-5 東京山手教会B1F)
George Gershwin《I Got Rhythm》(2017) 委嘱編曲・世界初演
眞美子とゆかいな仲間達 vol.3『Trioでおくる 紺碧のとき』
演奏 / 寺井真美子 (ピアノ)、佐藤翔 (チェロ)、齋藤綾乃 (打楽器)
詳細はこちら

2017.11.02 (Sat) 19:30-21:00, French Parlor, Founders Hall, USD: University of San Diego, U.S.
Mystische Miniature (2017) 委嘱新作・世界初演
New Musical Geographies II
Christopher Adler (khaen)
詳細はこちら

2017.11.04 (土) 15:00開演、14:30よりプレトーク @神奈川県立音楽堂 (神奈川県横浜市西区紅葉ヶ丘9-2)
月の光言 (2017) 委嘱新作・世界初演
神奈川県立音楽堂・伝統音楽シリーズ 聲明「月の光言(こうごん)」
出演 / 声明の会・千年の聲 (迦陵頻伽聲明研究会と七聲会による)
構成・演出 / 田村博巳
詳細はこちら

2017.11.05 (日) 15:00開演 @ノワ・アコルデ音楽アートサロン (大阪府豊中市服部本町2-5-24)
三つの聲 (2016) 関西初演
ルツェルン音楽祭アカデミーメンバーの演奏で聴く 〜スウェーデンと日本の未来のクラシック音楽〜
演奏 / レン・アンサンブル | Paula Hedvall (ヴァイオリン)、桑原香矢 (ヴィオラ)、大西泰徳 (チェロ)
詳細はこちら

2017.11.18 (土) 13:30開演 @東京国立博物館内応挙館 (東京都台東区上野公園13-9)
もみぢつゝ (2017) 委嘱新作・世界初演
音和座「もみじして」
演奏 / 宮田まゆみ (笙)、本條秀慈郎 (三味線)
詳細はこちら

2017.11.18 (土) 15:00開演 @京都市立芸術大学 大学会館ホール (京都市西京区大枝沓掛町13-6)
三つの聲 (2016)
パウラ・ヘドヴァル 北欧の作曲家とヴァイオリン現代奏法レクチャー&コンサート
演奏 / レン・アンサンブル | Paula Hedvall (ヴァイオリン)、桑原香矢 (ヴィオラ)、西村まなみ (チェロ)
詳細はこちら

2017.12.22 (金) 19:00開演 @新宿FACE (東京都新宿区歌舞伎町1-20-1 ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7F)
Moon Spell (2017) 委嘱新作・世界初演
アンサンブル室町 in 歌舞伎町!ー祝10周年ー
演奏 / アンサンブル室町
詳細はこちら



Link
New Post
Category Archive
Monthly Archive