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阿吽の音 2
さて、前のブログの続きです。

通常の法要では、導師さまに続けて皆が同じ旋律を唄います。しかし同じ旋律を唄っていても、西洋の音楽と違いはっきりした音程が決まっているものではないので、それぞれの僧侶さまの唄い方の癖によって音程がずれます。そのずれによって"倍音"という音の影みたいなものができ、豊かな響きになります。

今回の公演では、皆が同じ旋律を唄うところだけでなく、ニ声や三声に分かれたり、旋律と伴奏に分かれたり、旋律がずれて重なっていったり、と色々な場面がありました。

旋律が徐々に重なり、声が増えて行き着いた先は、ひとりひとりがお題目を唱えながら鳴り物を打ち、そこに下駄の音と叫び声が混ざる、カオスな音響。もう、圧倒されました。

演出も素晴らしかったのです。中盤に、僧侶さま方が列を成し、螺旋階段を上がって退場していく場面があったのですが、その様子は仏様が永遠に連なって、円を描きながら天にのぼっていくように見えました。


また、途中に『散華』(さんげ) という曲がありました。
散華は、通常の法要の中にもある曲なのですが、仏さまに供養するために花を散布しながらお経を唱えます。
こんな感じ。





写真は今回の公演とは関係がありませんが、散華の様子です。
きれいですねえ。。。ほんとうに行なわれるところを見てみたいです

法要に散華を行うのは、花のにおいによって悪い鬼神などを退却させ、道場を清めて仏を迎えるためとされています。もともとは蓮などの生花が使われていましたが、現在は蓮の形を切り取った色紙で代用することが多いそうです。

散らばった花びらをいただいてきました。



大好きな色のばっかり拾ってきちゃいました


声明のおとの空間に花が散っていく様子は、本当にはかなげで美しいです。
まさに、
祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす
という感じ。

この花びらに願いを込めつつ、精進したいと思います。


こちらのブログには声明の楽譜をのせてみようと思いますので、ぜひ読んでくださいね ↓
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 2011/01/31 16:06  この記事のURL  /  コメント(0)

阿吽の音 2
水曜日の夜はスパイラルガーデンで、声明の公演を聴いてきました。

「声明」とは、日本の仏教のお寺で、法要のときに僧侶さまが唱える声楽のことをいいます。数年前にある作品を書いたことをきっかけに、お経や声明を集中して勉強しました。

僧侶樣方の声が重なったときに見えてくる、聴こえるか聴こえないかの狭間の響き (音楽的にいうとそういう音を倍音といいますが、それだけではないような気がします。) や、その音楽の作る宇宙にすごく憧れがあるのです。

それから、私が声明の響きで魅力に感じるのは、声から人間の身体を感じるのと共に、声だけが人間の身体から離れて、それだけで存在するように聴こえるところです。

なんだか説明が難しいのですが、声明の響きには重さと膨らみがあるのです。重さがあるはずなのに、実は軽くて天で浮いている、、、みたいな。
あらら、余計わからない説明になりました。すみません...



私の声明に対する考察はこれくらいにして、感想を書きたいと思います。

声明の会・千年の聲という、真言宗と天台宗の僧侶様の集まりによって、鳥養潮さん作曲の『阿吽の音』という作品が演奏されました。









写真はwebより拝借致しました。
色とりどりの袈裟がとっても綺麗ですよね。


鳥養潮さん"作曲"と書きました通り、この日は、声明のために書かれた現代の曲が唄われたのです。
普段僧侶様が声明を唄うのは法要の中で、です。その法要の内容は、僧侶様が先生から口伝えで教わったものであり、毎回同じものですので、その旋律は身体に染み付いています。
つまり、今回のように新しい曲が演奏されるのはめったにないことで、とても貴重なのです。


曲は、法螺貝の音から始まり、引金(いんきん)の澄んだ音が僧侶樣方を導きます。僧侶樣方は観客の座っている脇から、鳴り物を打ち鳴らしつつお題目を唱えつつ、入場していらっしゃいます。


鳴り物とは、法要で使われる打楽器のことです。
ちょっとご紹介しますね。

こちらが引金(いんきん)です。



付いている金属の棒で鳴らします。
すごく澄んだ音で、遠くまで良く聴こえます。これは、唄い始めや立ったり座ったりの合図、また音程を合わせるためにも使います。

つぎにご紹介するのは鐃鉢(にょうはち)です。



シンバルのように両手で持って打ちます。が、打ち方はシンバルと全然違います。説明するのが難しいのですが、シンバル部分を回転させ、その状態で二枚を合わせ、こすりあわせるような感じで鳴らします。シャラシャラと音がします。

そして、これが法螺貝。



こちらは多分見覚えありますね

他にも鳴り物はいろいろあるのですが、ほんの一部だけご紹介しました。


なんだか長くなってしまったので、続きはまた次に書きたいと思います。
どうぞ懲りずに読んでくださいませ



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 2011/01/29 23:13  この記事のURL  /  コメント(0)

ピックアップコーディネート
みなさまこんにちは。
またまたお久しぶりになってしまい、申し訳ありません

今回は、今までAmebaブログやこちらのブログに載せてきた中から、自分で特にお気に入りのコーディネートを選んで載せてみたいと思います。

かなり暑かった初秋から、初冬までのピックアップコーディネートです。
それでは行きます





dress... WJKW
legging... UNIQLO
sandals... cher
bag... United Arrows





tops... cher
pants... DEUXIEME CLASSE
boots... puch
bag... tricot comme de garsons
stole... used
eye glaases.. BASE STATION





dress... H&M
fur best... nana nadesico
pants... UNIQLO
boots... nana nadesico
bag... United Arrows





pants... CHEAP MONDAY
knit... JEANASIS
cape... casselini
bag... nana nadesico





shirt... Banner Barrett
pants... CURRENT ELLIOTT
snude... mother
shoes&hat... cher
bag... United Arrows





knit... JEANASIS
dress... bilitis dix-sept ans
shoes... SINDEE
ear muff... TOMORROW LAND
socks... 靴下屋





outer... nana nadesico
dress... snidel
boots... UGG
bag... salut!





outer... JENEVIEVE
dress... nana nadesico
back pack&boots... nana nadesico
eye glasses... BASE STATION





knit... JENEVIEVE
pants... FREE'S SHOP
socks... 靴下屋
bag&sabot... nana nadesico



最後まで見ていただいてありがとうございます
いかがでしたか???

自分で見て自分のファッションの傾向がよくわかる、というこの企画。

2番目や5番目みたいなボーイッシュな格好はすごく好きです。
それから、6番目のようなニットとレースの組み合わせも大好き。

基本的に淡めの色でまとめるのが好きです。
ワントーンでまとめるときもあれば、そこに黒を少し入れて引き締めてみたりします。
秋冬は特にベージュが気になる色で、よく使いました。

春も淡い色が気になりますが、ビビットカラーも気になりますね!
それから、MIXコーディネートでも、すごく極端にやってみたい。レースのチュニックにハードなレザーパンツ、ロックTシャツにパールの付け襟とか、とかとかとか...



しかし、この冬いちばん気に入っているVelnicaのフェザーコートを着ている写真が1枚も見つからず...

このとき着ているコートなのですが、裾に羽がついていて、とびきり可愛いのです!



またのせようと思います。

これからは真冬のコーディネートに春を少し取り入れた格好を楽しみたいと思います。
真冬のダウンやファーに、花柄とかレースを合わせるのってあぶなっかしくて (!?) 可愛いですよね。あったか寒いみたいな...

ファッションに限らず、アートでも食べ物でも、私はそういう矛盾をはらんだものに惹かれるのです。
ファンタジー且つリアリティー、ソフト且つハードみたいな...

なんだか最後はちょっと危ない話になってしまったような、そうでないような...



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 2011/01/27 13:30  この記事のURL  /  コメント(0)

2011年
みなさま、大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

私のお正月は、簡単にですがおせちを作ったり...






もちろんお雑煮も作り...




1日だけ実家に帰り、みんなでお墓参りに行ったり...




浅草寺にお参りに行ったり...




相変わらずらっちゃんは可愛いかったり...




と、のんびりした良いお正月でした
今年1年頑張るためのエネルギーを蓄えられたと思います。

今年の目標は、自分の考えと行動を一貫させること。
2010年は"考えること"を突き詰めた1年だったのですが、だいぶ自分の思考がすっきりしてきたのを、去年の終わりには感じることができました。
もちろん、考えることは一生かけて精度をあげていくものですから、本当に私はまだまだまだまだなのです。ですから、今年も考えることはますます頑張り、そこにもう少し、行動力をつけていきたいと思います。

2011年が始まったと思ったら、もう半月たってしまっています。
なにかひとつでもぴょんと飛び越えられるよう、1日1日を大事に過ごしたいです。

今年もみなさま、よろしくお願い致します


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 2011/01/16 00:46  この記事のURL  /  コメント(0)

Profile
桑原ゆう (くわばら・ゆう)
桑原ゆう, Yu Kuwabara

作曲家。1984年12月7日生まれ。
2007年東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、2009年同大学大学院音楽研究科(修士課程)修了。在学中より国内外の音楽祭、セミナー等に参加し作品発表を始め、Akademie Schloss Solitude (ドイツ)、武生国際音楽祭、impuls (オーストリア)、ミラノ国際博覧会、ロワイヨモン作曲講習会 “Voix nouvelles” (フランス)、ルツェルン音楽祭 (スイス)などで作品が取り上げられている。第74、75、78回日本音楽コンクール作曲部門入選。一部の作品は Edition Wunn (ドイツ)より出版されている。2009年度トーキョーワンダーサイト国内クリエーター制作交流プログラムに選抜され、トーキョーワンダーサイト青山クリエーター・イン・レジデンスに滞在して活動。
近年は声明や民俗芸能等の取材を重ね、それらを扱う作品を精力的に発表、また、同世代の演奏家と立ち上げた「淡座」で古今亭志ん輔氏との公演を重ねるなど、日本の音と言葉を源流から探り、文化の古今と東西をつなぐことを主なテーマに創作を展開している。他、NHKラジオドラマ、ファッションブランドのランウェイショーなどの音楽を作曲し、様々な分野と交流して創作活動を行う。池田雅延、茂木健一郎の両氏による、小林秀雄を学ぶ『池田塾』1期生。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

随筆「音楽の起りと歌の起り」
小林秀雄に学ぶ塾 同人誌「好・信・楽」創刊号 (2017年6月号) 掲載

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<今後の作品発表予定>
2017.07.07-16, Bobbio (Piacenza), Italy
Divertimento Ensemble International Workshop for Young Composers V edizione

2017.07.15 (Sat) 21:00-22:30, Auditorium Santa Chiara, Bobbio (Piacenza), Italy
十の聲 (2017) 世界初演
I concerti dell’International Workshop for Young Composers
Divertimento Ensemble, Sandro Gorli (cond)
詳細はこちら

2017.07.24 (月) 19:30開演 @六本木クラップス (東京都港区六本木3-16-33 青葉六本木ビルB1)
Bill Evans《Waltz for Debby》/ Jimi Hendrix《Purple Haze》(2017) 委嘱編曲・世界初演
音和座
演奏 / 邦楽ゾリスデン [吉澤延隆 (箏)、福田智久山 (尺八)、本條秀慈郎 (三味線)、前川智世 (箏)]

2017.08.12-28, Luzern, Switzerland
LUCERNE FESTIVAL ACADEMY Composer Seminar

2017.08.19 (土) 19:00開演 @東京アートミュージアム (調布市仙川町1-25-1)
二つの聲 (2017) 委嘱新作・世界初演
うつろひの花 / ソプラノトランペットと笙のバージョンによる (2014)
東野珠実・曽我部清典デュオ「真夏の夜の星筐」
演奏 / 東野珠実 (笙)、曽我部清典 (トランペット、ゼフュロス)
詳細はこちら

2017.07.26 (Sat) 15:00-16:30, KKL Luzern, Lucerne Hall, Luzern, Switzerland
影も溜らず (2017) 世界初演
Identities 5 | Ensemble of Lucerne Festival Alumni
Lucerne Festival Academy Composer Seminar Performance
Ensemble of LUCERNE FESTIVAL ALUMNI, Yutaka Shimoda (solo vn), Johanna Malangre (cond)
詳細はこちら

2017.08.30 (Wed) 21:00-, RADIO SRF 2 Kultur NEUE MUSIK IM KONZERT
《影も溜らず》ラジオ放送
Werkschau des《Composer Seminar》
詳細はこちら

2017.09.16 (土) 17:00開演 @市田邸 (東京都台東区上野桜木1-6-2)
セレナード (2017) 世界初演
かたち、あや、あるいはすがた (2017)
Rush《ホケトゥス風ライムライト》(2016) 編曲
作曲者不詳《おいらが、小っちゃな餓鬼の頃》(2017) 編曲
〜新秋の市田邸で、『“げん”結び―音楽と文学―』を愉しむ!〜「十二夜、あるいは、タイムトラベル!?」
演奏 / 柴田友樹 (朗読)、市川泰明 (テノール)、佐藤翔 (チェロ)
主催 / NPO法人たいとう歴史都市研究会
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2017.09.25 (月) 18:00-19:00, NHK-FM横浜放送局
NHKFM横浜放送局「横浜サウンド☆クルーズ」出演
バックステージツアー〜音楽堂・県民ホール〜
FM横浜81.9MHz、小田原83.5MHz
詳細はこちら

2017.09.39 (土) 14:30開演 @公演通りクラシックス (東京都渋谷区宇田川町19-5 東京山手教会B1F)
George Gershwin《I Got Rhythm》(2017) 委嘱編曲・世界初演
眞美子とゆかいな仲間達 vol.3『Trioでおくる 紺碧のとき』
演奏 / 寺井真美子 (ピアノ)、佐藤翔 (チェロ)、齋藤綾乃 (打楽器)
詳細はこちら

2017.11.02 (Sat) 19:30-21:00, French Parlor, Founders Hall, USD: University of San Diego, U.S.
Mystische Miniature (2017) 委嘱新作・世界初演
New Musical Geographies II
Christopher Adler (khaen)
詳細はこちら

2017.11.04 (土) 15:00開演、14:30よりプレトーク @神奈川県立音楽堂 (神奈川県横浜市西区紅葉ヶ丘9-2)
月の光言 (2017) 委嘱新作・世界初演
神奈川県立音楽堂・伝統音楽シリーズ 聲明「月の光言(こうごん)」
出演 / 声明の会・千年の聲 (迦陵頻伽聲明研究会と七聲会による)
構成・演出 / 田村博巳
詳細はこちら

2017.11.05 (日) 15:00開演 @ノワ・アコルデ音楽アートサロン (大阪府豊中市服部本町2-5-24)
三つの聲 (2016) 関西初演
ルツェルン音楽祭アカデミーメンバーの演奏で聴く 〜スウェーデンと日本の未来のクラシック音楽〜
演奏 / レン・アンサンブル | Paula Hedvall (ヴァイオリン)、桑原香矢 (ヴィオラ)、大西泰徳 (チェロ)
詳細はこちら

2017.11.18 (土) 13:30開演 @東京国立博物館内応挙館 (東京都台東区上野公園13-9)
もみぢつゝ (2017) 委嘱新作・世界初演
音和座「もみじして」
演奏 / 宮田まゆみ (笙)、本條秀慈郎 (三味線)
詳細はこちら

2017.11.18 (土) 15:00開演 @京都市立芸術大学 大学会館ホール (京都市西京区大枝沓掛町13-6)
三つの聲 (2016)
パウラ・ヘドヴァル 北欧の作曲家とヴァイオリン現代奏法レクチャー&コンサート
演奏 / レン・アンサンブル | Paula Hedvall (ヴァイオリン)、桑原香矢 (ヴィオラ)、西村まなみ (チェロ)
詳細はこちら

2017.12.22 (金) 19:00開演 @新宿FACE (東京都新宿区歌舞伎町1-20-1 ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7F)
Moon Spell (2017) 委嘱新作・世界初演
アンサンブル室町 in 歌舞伎町!ー祝10周年ー
演奏 / アンサンブル室町
詳細はこちら



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