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メンズフェミニティー
クロスジェンダーという言葉が広がったのは、2012年秋冬シーズン頃から。それから5年たち、もはや定着しています。

しかし、メンズコレクションではその後ユーティリティートレンドが長く続いており、メンズアイテムを主軸としたノージェンダーは多くありましたが、フェミニンなムードはしばらく見られませんでした。

そして、2018年春夏コレクションでは、フェミニン要素を控え目に取り入れるルックが新鮮。メンズアイテムやメンズルックの中に、フェミニンな素材、アイテム、モチーフ、ディテール、シルエットをとりいれる・・・。まるで男性の中にある女性性を表現しているようです。トムブラウンやヴィヴィアンウェストウッドのように、大胆にウィメンズアイテムをメンズモデルに着せるというものもありましたが、それとは違う、あくまでメンズ軸のフェミニティが気になります。

特に印象に残ったのが、10月の東京ファッションウィークでは、ショーも行うソロイスト。パリのショールームで見せたシースルーのレースシャツルックが新鮮。また、J.Wアンダーソンやドルチェ&ガッバーナなどは、ハートモチーフを多用。他のショーでも、肌見せやアンサンブル、ロングスカートのように見えるワイドパンツなども登場しました。

少年のような華奢な体だからこそ、似合うこのテーマ。ユースな流れとシンクロしそうです。


(Courtesy of TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. )


(Courtesy of J.W. Anderson )

Via Collection by Apparel-web

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 2017/09/30 11:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

90Sミニマム
昨日、パリで行われたサンローランのショー。エッフェル搭をバッグにしたショーは、まさしく「パリコレ」そのものでしたね。

こちらのショー、メンズも登場しています。ジェネルトレンドの太めパンツではなく、細めパンツが印象に残りました。エディスリマンの頃から、若々しい細パンツがサンローランスタイルであったので、そう考えると太くなっているとも言えます。

太いパンツ、ボリュームシルエットとは一線を画す、ちょっとスカした90Sミニマムは2018年春夏の裏トレンドでもあります。ウィメンズではすでに多く見られるようになっていますが、メンズでは2017年秋冬に現れ、2018年春夏でチラホラ見られるようになっています。

モノトーンのシュッとしたテーラリングや、クリーンなワントーンのワークウェアを細く長いシルエットで表現。90Sミニマムのように、ディテールを一切なくしたルックはまだ少ないですが、ランウェイはそちらの方向に移行しています。

日本の市場においては、やっと太めシルエットが広がり始めたところなので、大きなうねりになるのはもう少し時間がかかるかもしれませんが、先行トレンドとしてチェックしておきたいところです。


(Courtesy of Saint Laurent)


(Courtesy of Alexander Mcqueen)


(Courtesy of Icosae)


(Courtesy of Belruti)

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 2017/09/28 11:28  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

クリーンストリート
メンズとの統合が目立ったミラノウィメンズコレクションが終わり、トップメゾンのメンズコレクションの発表が終わりましたね。そこで、2018年春夏に向けたメンズトレンドについての記事を再開したいと思います。

2018年春夏で大きなうねりとなるのは、クリーンなストリートではないでしょうか。ラグジュアリーストリートが収束し、コンサバ要素をまとったこのクリーンなストリートが大人層まで広がりそうです。

このきっかけは、2017年秋冬のルイヴィトンのコレクション。シュプリームとのコラボレーションで話題をさらいましたが、その上品で、リラックスしたストリートルックは、2018年春夏で広がりを見せそうです。

オーバーフィットのジャケット、ハイウエストパンツ、ルーズパンツ、ハーフスラックス、ハーフパンツなど、テーラリングを新解釈して転換。パステルカラー、リフレッシュカラー(ペパーミント、ライトブルー)、ライトアーシーカラーなどであくまでクリーンながら、ほのかに80 年代のスノッブなフィーリングをまとわせます。

このルックは、感度の高い若者だけでなく、モードにシフトしたい大人層でも受けれられます。すでに、2017年秋冬ではメンズ雑誌の新提案となっています。今後に期待です。


(Courtesy of Louis Vuitton)


(Courtesy of Lanvin)


(Courtesy of Diesel Black Gold)

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 2017/09/27 19:31  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

See Now Buy Nowの今
現在、2018年春夏コレクションサーキッド真っ只中。ニューヨークファッションウィークが終わり、発表の場は、ロンドンに移っています。

ファッションショーでの近年の話題といえば、ショーですぐに買えるピースを見せるSee Now Buy Nowでした。2016年秋冬シーズンでクローズアップされて3シーズンを迎えています。その時は、「ファッションシステムが変わる」と色々と論じられてみました。

今はどうなったでしょうか。それぞれのブランドの規模やマーケティングの方向性によって、多様化しながら自然と馴染んでます。

今シーズンでいうと、ニューヨークからパリに発表したブランドが相次ぐ一方、ニューヨークで発表を続けているブランドは、よりマーケタブルになっています。レベッカミンコフ、バナナリパブリックなどは、直営店内外で大きなイベントを行い、消費者へのコト提供を行っています。

このSee Now Buy Nowの始祖と言えるは、バーバリー。今シーズンは、ちょうど昨日ショーを行いました。今シーズンも、業界関係者やセレブリティを招いたランウェイ、リージェントストリートのショップで同時開催したショッピングパーティー、そして翌日からは今シーズンのコンセプトに関連した展覧会を開催しています。また、ウェブや世界の主要直営店では、ショーピースも販売しています。


(バーバリーのストアイベント via Collection by Apparel-web)


そして、アメリカのトミーヒルフィガーは、ロンドンでショーを開催します。2017秋冬コレクションショーを行います。先シーズンは、移動遊園地のようなセットをNYイーストリバーに組んで、ショーをアミューズメント化しました。今シーズンも、どんな大掛かりなことをするのか楽しみです。

バーバリーやトミーヒルフィガーのように、直営チャネルだけで販売するブランドにとっては、バイヤーの買い付けを意識する必要はありません。ネットやSNSで伝播し、エンドユーザーにコレクション情報を届けるというのが狙いでしょう。

しかし、新進のデザイナーにとっては、バイヤーへのアピールが主となります。そのため、プレスを媒介し、まだコンタクトのないバイヤーへ情報と届けるためにショーが行います。しかし、このクラスのブランドも今、See Now Buy Nowに近い取り組みをしています。

東京では、@SeeNowTokyo との取り組みが増えそうです。9月上旬にショーを行ったラマルクもその一つです。@SeeNowTokyoはファッションECサイト。コレクション情報を発信しながら、コレクションピースの予約販売をするものです。受注発注が基本の新進のデザイナーにとっては、See Now Buy Nowは難しいですが、予約販売なら可能です。うまくいけば、バイヤーから発注と業界関係者からのパーソナルオーダーに上乗せして最小ロットをクリアできるメリットもあります。東京ファッションウィークでは、取り組みが多く増えるでしょう。

今や大きなニュースにならなくなったSee Now Buy Nowですが、それだけ自然なこととなったこと。ファッションシステムはじわじわと変革しているのでしょう。

ファッションウィークは、この後、ミラノ、パリ、東京と移動します。引き続き、注目していきたいと思います。


(@SeeNowTokyoとの取り組みを行ったラマルク via Collection by Apparel-web)
 2017/09/17 09:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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