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尖ったコンセプトと“ほぼ”全客対応
今月は、様々なところでトレンドについてお話しをさせていただく事が多かった月でした。

トレンドキーワードについて、色々とあげますが、まとめると「尖ったコンセプトと全客対応」ができているブランドや会社が人気のようです。ワービィーパーカー、エバーレーン、ノット・・・やはり、この考え方は、ウェブマーケティングが来ているのではないでしょうか。

ウェブマーケティングでは、他と差別化するために独自のコンセプトが必要です。しかし、リーチしたから買えるお客様を選んでしまうとコンバージョンが下がり商売になりません。そこで、興味を持ったお客様が必ず買えるものが必要です。そこで“ほぼ”全客対応できる商材が良いのです。

食品や雑貨などはこの考え方が取り入れやすいようです。それに対してファッションはどうでしょうか?

性別、年齢、サイズやテイスト、コーディネート、などで対象を絞り込むのがファッション業界。その対極にあるのかもしれません。

そのために、本当に絞り込んだ商品だったら、より尖らせなくてはいけないのですが、先行き不透明な今、どうしても多くの消費者に受け入れられるようなコンセプトで打ち出してしまいがちです。ニッチな商品なのに、丸いコンセプト。これでは、やはり売れないのでしょう。このような商品は、やはりコミュニティアプローチが必要なのだと思います。

業界人は目利きであるが故に、繁盛している店や人気の店の「そこそこの商品」を認めない傾向があります。しかし、ファッションコンシャス(ファッション大好き層)とニューノーマル(洗練された普通層)に2極化しつつあるファッション消費の現状を考えてから、事例を見ていくことが大事なのだと思う次第です。


NY チェルシーエリアのワビィーパーカーのショップ

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 2016/11/30 06:20  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

世界有数の繁盛店舗「ZARA新宿」増床オープン
本日11月23日「ZARA新宿」がリニューアルオープンしました。私は、昨晩行われたレセプションパーティーで、一足先に店内を確認してきました。

今回のオープンは、出店している武蔵野館が、耐震補強に伴う改装をしていたことに伴う休業&改装です。地下1階部分(以前はカプリチョーザが入っていました)を増床し、3層構造(1F:ウィメンズ、2F:キッズとTRF、B1F:メンズ)に。店舗面積はロンドンの「ZARA 460-490 Oxford 」(約1,363坪)には及びませんが、約700坪という大型店舗です。

この店舗の売りは「全コレクション」が揃うこと。ウィメンズ、キッズ、メンズ、TRF(カジュュアルライン)だけでなく、EC販売だった「ZARA STUDIO」も揃います。

TRFの拡大と内装により、「手に届くモード」というイメージに「若々しさ」が加わり、ZARAのイメージもリフレッシュされたようです。また、垂直統合型SPAとしては珍しく、新宿店限定商品もありました。

ZARAは、世界のファッションキャピタルにある店舗を大型化&リニューアルを行っています。最近のパッケージでは、デジタルを活用し、そして明るい店舗が多いのですが、新宿もこの路線を踏襲しながら、パワーアップしています。何よりも目立つのが、その正面エントランスのサイネージ。繁華街新宿に相応しい華やかさと、向かいのビックロとは異なる大人っぽさを放っています。このサイネージは短期間で変えるそうで、オープン後2週間は、MDPと同じ「フォレスト・ディスコ」がテーマとなっています。

改装前は、周りの店舗の方々から「あの店はZARAの中で世界一売る」と言われていた「ZARA新宿」。インディテックスの広報の方に確認すると、否定も肯定しませんたが、まあ世界有数の繁盛店であったことは間違いないでしょう。高坪効率大国日本での絶好立地、増床による大きな面積、グローバルな知名度、フルラインナップによりさらに繁盛店舗になるでしょう。

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 2016/11/23 12:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

KOE 自由が丘に大型店をオープン
ストライプインターナショナル社の郊外型ファミリー業態「KOE(コエ)」が、都区内初出店。自由が丘に大型店を本日オープンしました。昨日オープニングレセプションが行われ、私もお邪魔しました。

まず、驚かされたのはその外観。大きなカントリーハウスのような作りで、通行客からの視認性は抜群です。店舗名「KOE HOUSE」そのもので、各フロアのテーマも家のシーンと連動させています。

エントランスである1Fは、「キッチン」。サラダのテイクアウト&イートインプレイス「KOE GREEN」とキッチン用品、KOE HOUSE限定商品であるクリス・ウェブ佳子さんとのコラボを展開。2Fは、「クローゼット」をテーマに、レディスアパレルを、3Fは、「キッズルーム」をテーマに、キッズアパレルとキッズ対象のイベントスペースを設置。今は、クリスマスにまつわるイベントを行っています。B1Fは、リビングをテーマにエシカルな雑貨とメンズアパレルを販売。メンズコーナーには、フィラやナイキなどの仕入れ商品とともに、アスレジャーな提案もされていました。

アパレルは、全部自社商品。身の回り品や雑貨は仕入れという世界のSPAが取り組んでいるMDのトレンドそのものでした。

同ブランドを、こちらのブログで触れるのは、これで4回目です。2014年7月六本木ヒルズでのブランドお披露目、そして岡山の1号店について、今年の8月トムブラウンとのコラボについて

お披露目の時には、大きな期待をしたものですが、その後の展開に対して少し期待外れな印象をもっていました。しかし、自由が丘の店を見て、また期待が広がることに。提案するルックは、日本の好きなトラッドカジュアル。価格帯なりの素材感と作りです。中商圏(商圏人口50万人未満)以下の業態としては上出来のイメージ作りでしょう。なので、中商圏やモールパッケージのショーケースとしては成功でしょう。自由が丘というのは、昔から量販店やモール業態のアンテナショップが開発された地でもあったので。

そのため、私は、グローバル業態というビジョンはおろしたように思っていましたが、それは据えたままとのこと。同店のオープンもその過程だそうです。

当初から掲げていた「グローバル業態」として考えると、様々な課題がありそうです。これから都心への出店も狙っているとのことですので、「グローバルのショーケース」作りはその時なのでしょう。


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 2016/11/16 14:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

2016年冬 東京シーズンイン・イベント レポート 
今週末は、シーズンイン イベントや顧客へダイレクトに発信するイベントが多く行われました。ターゲットも取り扱いブランドも異なりますので、時間軸で紹介していきます。

まず、11月4日の金曜日の夜には、ユニクロのファッションエディター、カリーヌ・ロワトフェルド氏とのコラボレーション第3弾「カリーヌ・ロワトフェルド」2016 年秋冬コレクションのローンチパーティーが行われました。招待客は、トップエディターやインフルエンサーたち。11 月11日(金)の日本発売に先立ってのお披露目イベントです。ショールームに、上質な椅子を不規則に並べ、モデルたちが歩いた後に、思い思いのポーズで座り、ピースを見せる手法。エディターのカリーヌ由来とも思えるシンプルで魅力的な演出でした。メディアやインフルエンサーによる発信という、マーケット上澄み型発信を促進していました。





11月5日の土曜日の昼には、ゲリラーショーで知られる「ザ ハプニング」のショーが渋谷センター街の路上で行われました。「ザ ハプニング」はスタイリスト伏見京子さんが主催するファッションプロジェクト。これまで、表参道の路上、街宣車、銀座線の車内とコンコースなどで実施してきましたが、今回は、シブヤツタヤとのコラボレーションでショーを開催。センター街の路上をウォーキングした後、同店の6、7Fのファッション雑誌&カフェスペースに場を移してパフォーマンス。メディア客や偶然居合わせた来街客や来店客で騒然とした雰囲気に。その混沌としたムードは、ニュースな活動を続けてきた同プロジェクトを物語るものでした。





夕方は、渋谷・円山町の「ピガール・トウキョウ」でデザイナー来日イベントも。6月のパリメンズで紹介した17年春夏コレクションの販売開始を祝うパーティーも兼ねています。先シーズンから、シーズンを前倒し投入というチャレンジを始めた同ブランド。ウェディングをテーマにした今コレクション独特の、ホワイト&ブライトカラーで厚手の素材などを展開。投入時期を念頭に置いたクリエーションを行っているようです。


そして、夜はメンズアンダーウェアの「TOOT」の顧客イベントにお邪魔しました。来場者は、同ブランドの上得意客ということもあり、9割は男性。ショーは、現在発売されている2016年秋冬コレクションと新たにお披露目する2017年春夏コレクションの2本仕立て。秋冬コレクションはアングラムード、春夏コレクションはグラマラスムードでショーを開催。オーラスは、レスリーキーの写真集「Super Taku」で話題となった日本人モデル中村琢耶が、自身がモデルを務めたイメージ映像をバックに登場し、会場を盛り上げました。ラグジュアリーなクラブ「ELE東京」という会場、ガールズイベント的演出という派手なイベントではありますが、代表の挨拶やショー前に行われたオーダー会など、日本らしい顧客第一主義を感じさせる場でもありました。




それぞれの狙いは違いますが、マーケットにダイレクトにアプローチしたいという思い、スマホからのSNS拡散という点は共通。そのために、かなりのコストと手間をかけて各社が取り組んでいるということを実感した2日間でした。

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 2016/11/06 10:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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