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トラノイ・・・・
コレクション取材終了翌日には、メンズの展示会、トラノイに行ってまいりました。トラノイは、メンズの高級合同展示会として知られ、ヨーロッパや日本の高級専門店バイヤーに人気の合同展示会です。

私は時間の都合上ブルスの会場しか行けませんでしたが、メンズはこのブルスにあるトラノイ・マンとルーブルにあるトラノイ・プレビューに分かれたようです。

そのため、ブルスの会場は縮小。前回の3分に1になり、プレスルームもなくなり、装飾も地味になったような気がします。

また、出店しているテナントも地味でした。Les Benjamins、ニックウースター+ラルディーニなどのインパクトのあるものもありましたが、多くはモノトーンのモードカジュアル、中にはトレンドを組み入れたのかヴィンテージ加工を入れたようなものもありましたが、トレンドの行き先から見ると、かなり遅れているという感じです。

支援が減ったこともあり、日本からの出店も減り、対して韓国からの出店ブースが目に付いたと思います。

このトラノイを見るにつけ、合同展示会の難しさを感じます。

力のあるところは、自分でランウェイショーや、コレクションのオンスケジュールでプレゼンなどをやるようになったり、そこまでいかないブランドでも、ショールームに託したりしています。

そのため、目が止まるものも少なくなってきています。また、合同展示会へ出るメリットが最もある新進気鋭のデザイナーたちをハイライトする姿勢も減ってきているように思います。

合同展示会、曲がり角の時代なのでしょうか。





 2015/06/30 17:20  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

2016春夏メンズコレクション取材終了!
12日にロンドンから始まったメンズコレクション。昨晩のサンローランをラストに取材を完了しました。


ロンドンは寒かったものの、フィレンツェ、ミラノ、パリは好天に恵まれ、ヨーロッパの夏を満喫しながらショーを約130以上見ました。

今シーズンは、先シーズン萌芽したトレンドが、きちんとしたものに磨きあがり、力強いものになっています。

例えば70年代テーマ。シルエットの独特さからメンズではなかなか広がりを見せませんでしたが、サーフカルチャーやダンディズムと結びついてきています。

“レトロださ”と私が呼んでいる、シャイなアート系内気男子のルックも広がっています。もちろん、ロングトレンドであるユーティリティは健在だし、ノージェンダーもムリのない提案が広がっています。

日本のリアルマーケットでは大きな注目が集まっているストリートは、ランウェイでは曲がり角となっています。

コレクション情報と、日本のメンズリアルマーケットは、約1.5年の時差がありますから、参考にされてみてはいかがでしょうか。

詳細は、アパレルウェブのコレクションページのレポートをご覧下さい。


また、7月9日に、テキスタイルネット展でセミナーも行います。宮田理江さんとの対談形式で、メンズコレクションのご報告もする予定です。よろしければお出かけください。




★こちらでもコンサルティングやリサーチで感じたことを綴っています

https://www.facebook.com/yamanakaconsulting


 2015/06/29 21:41  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

パリの力
ロンドン、ピッティ、ミラノと回って、パリに到着しました。既に2日目を終えたところです。まだ2日目ですが、パリはやはり、他のコレクションとは違います。他のコレクションが、自国+グローバルという感じですが、パリはグローバルそのもの。そしてトレンドも先端です。

毎回のことですが、やはり、トレンドが生まれる街だと実感します。特に、今回のミラノまでは、ノージェンダー、70S、エフォートレスなどの前シーズンの持ち越しテーマが多かったと思います。

もちろん、プラダの新たな展開や、グッチの新時代幕開け、プッチの大リニューアルは刺激的でしたが、それに続くものはマーケティングから生まれた手堅いテーマが多かったように思います。手堅いテーマで素材や仕様に凝ったのがミラノなのでしょう。
日本のマーケットを考えると、ミラノの手堅い感じがよいかもしれませんが、やはり刺激を受けるのはパリです。

パリの力を見極めて、日本に帰りたいと思います。

パリメンズは毎日、レポートを書いています。その日に見たショーをまとめ読みできるようになっています。
私が書いたコレクションレポートは、こちらをご覧ください。

http://apparelweb-collection.tumblr.com/tagged/takeruyamanaka



 2015/06/26 05:18  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

メンズコレの見方
ただいま、ロンドンメンズでコレクション取材中です。その様子はぜひ、以下のリンクでチェックしてみてください。





http://apparelweb-collection.tumblr.com/tagged/londonmens16ss



こちらででは、欧州メンズコレの画像や記事を見ていただく上で、もっと楽しんでいただくための情報をお伝えします。

ビジネス視点で読み解く上で、以下の点を頭の片隅に入れるとより有益な情報になると思います。

1.ウィンズとの親和性が強まっている

2.以前は、富裕層とファッションピープルのためのコレクションが多かったが、リアルマーケットを睨んだ戦略が増えてきている

3.各コレクションそれぞれに特徴と役割がある


です。それぞれ説明していきます。

まず1です。なぜ、ウィメンズとの親和性が高まっているのか?

メンズコレクションが発表されるのは、春夏コレクションが6月、秋冬が5月で、ウィメンズより2ヶ月以上早いのです。メンズの服はリードタイム(企画から投入)が長いので、バイイング時期も早まります。そのため、ウィメンズをやっているブランドやメゾンは、先シーズンに取り上げたウィメンズのテーマや柄やモチーフをメンズに解釈して、次シーズンするものがあります。

そして、最近では、ウィメンズプレクションの存在が影響を及ぼしています。プレコレクションの発表はメンズコレ期間と重なります。そして、メンズコレの中に、ウィメンズモデルがプレコレクションを着て登場することも増えています。そのため、両方に共通するコンセプトやテーマ、柄、素材を使用することが増えているのです。

クロスジェンダーやジェンダーフリーというトレンドも後押ししていることも確かですが、このような服作りの事情も背景にあるのです。



そして2です。

以前のメンズコレは、お金持ちとエリート、そしてファッションピープル(多くはゲイ)のためのものといった色合いが濃かったかもしれません。今もその通りです。ただし、それほどリッチでもない、ファッションピープルでもないけど、ファッションに関心のある人々に向けた提案が多く見られ、それはシーズンを追えば追うほど、増えています。いわゆるコンテンポラリーゾーン、すなわちラグジュアリーとリアルクローズの間にあるブランドが増えており、リアルな提案が多く見られています。そして、皆が知っているブランドとのコラボレーションなども、手が届きやすいものです。また、ここ数シーズンのトレンドである、スポーツやストリートもリアルさを増す原因の一つでしょう。


最後に3

メンズコレといっても、それぞれのコレクションによって特徴があります。

まず、今行われているロンドンメンズ。バーバリーをはじめとする英国を代表するブランド、ダンヒル、リチャードジェイムスなど、正統派高級紳士服、そして、ストリートの空気をまとった若手デザイナーで構成されています。ファッションコンシャスなリッチ層、エリート、そしてファッションキッズという3つの層に支持されるブランドが多いのが特徴です。まだ、始まって6シーズン目と若いコレクションですが、トラッドとストリートが人気になっていますので、ロンドンメンズへの注目度は高まっています。

ロンドン初日の様子は、以下にレポートしていますので、ご覧下さい。

http://apparelweb-collection.tumblr.com/post/121400717909/2106

次にピッティ。世界最大級の服の見本市で、紳士服の殿堂です。日本にとっては、クラシコイタリアのイメージが強いですが、今はそれ以外のカジュアルやコンテンポラリーのブランドも多く、昨年はメイドインUSAのラギットなブランドを集めたブースが話題になりました。そして、毎回話題となるのが招待デザイナーたちです。ここ数年では、ケンゾーやマルニ、ホワイトマウンテニアリング、カラー、マルセロブロン、フッドバイエアーなど旬のデザイナーにフォーカスしています。そしてそれらの多くは、欧州や日本での人気が高まっています。日本の上グレードのメンズマーケットにリアルに響くコレクションと言えます。国別来場者では、イタリアに次ぎ、日本が多く、まさに日本人男性の好きなコレクションといえそうです。


ピッティと同じ国イタリアにある世界的なファッションキャピタル、ミラノ。アルマーニ、ゼニアなのエリートのための服、ドルガバ、ディースクエアードなど、リッチ男性のハイエンドなカジュアルというイメージが強いでしょう。そして、パリとピッティに挟まれ、日本からの関心が以前よりは低くなっていました。そこに、最近はMSGMやヌメロヴェントゥーノなどのコンテンポラリーや、マルセロブロンなどのストリートが加わったことで、注目が再び集めているようです。今回は、東コレの花形、ファタズムも参加することで話題となっています。


最後に、パリ。モードの交差点と形容される世界の頂点に君臨する都市です。パリメンズも、その多様さや、先進性で、常に話題の中心です。世界戦略のゲートウェイとしても役割を担っており、日本人デザイナーたちも多く、ショーや展示会を行っています。メンズコレのフィナーレを飾る地でもあり、ロンドン、ピッティ、ミラノで生まれたトレンドと、まるっきり違うトレンドが生まれて、びっくりさせられることもが多いコレクションでもあります。それらは、次のシーズンの主流となっていくものもあれば、トレンドの表流となって消えていくものもあります。

このようにコレクションによって担っている役割が異なるので、それぞれの役割をある程度、認識した上で、コレクション情報をチェックしてみると面白いかもしれません。

いかがでしょう?メンズコレクションへの関心が高まりましたでしょうか。ぜひ、こちらのリンクで、一緒にメンズのビジネス、トレンドを考えて行きませんか?

★ロンドンメンズ http://apparelweb-collection.tumblr.com/tagged/londonmens16ss

また、日々のこぼれ話や、コレクション取材のスケジュールをぬって行ったショップリサーチなどは以下のFacebookページで報告します。

https://www.facebook.com/yamanakaconsulting

ぜひ、お付き合いください。



 2015/06/14 17:30  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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