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Graphpaper
1LDKのクリエティブディレクターとして知られる南貴之氏。昨年はバナナリパブリックのキュレーション、モバイル型セレクトショップFreshserviceを手がけるなど、最も注目されているキュレーターです。その彼が、自ら経営する店ができました。名前はGraphpaper。内覧会のお誘いをいただいたので、お邪魔してきました。






場所は、Googleマップなしではたどり着けない、神宮前の住宅街。そこにある年季の入ったアパートの2部屋がショップです。


商品構成は、作家もののテーブルウェアやオブジェ、ノームなユニセックスウェアです。
店舗はいたってシンプルなつくりですが、壁に埋め込まれたスライド式の什器がとてもユニーク。





一見、黒の木材でできた壁のデザインのように見えますが、これが陳列棚です。インビテーションのデザインはこれだったんですね。



インビテーションには南氏の手書き「注)ライフスタイルショップではございません(笑)」のコメントもあったのですが、さまざまなお店を手がけてきた同氏がやりたかった、プライベートショップなのでしょう。ライフスタイルショップ乱開発へのアンチテーゼのようにも感じます。

商売的要素はかなり排しています。海外にはこのようなショップを見かけることが多いです。一見、反商業的なショップでありながら、他にビジネスをもっています。ショールーム機能だったり、ECだったり、、、。

市場シェア、効率、粗利の次に目指すべき経営指標が「非効率」。そんな商売の原理原則を想い出させる夜でした。
 2015/02/28 09:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

バーバリー×IT
ロンドンコレクションを終え、15AWウィメンズコレクションサーキットも、中盤を迎えました。今シーズンもITを駆使したマーケティングがコレクションと融合しており、それはシーズンを追うごとに加速しています。

もはや、ライブストリーミングは当たり前、現地入りしてないメディアへの画像配信もどんどんスピーディーになっています。

そのため、現地入りしているメディアは、ルックの解説だけでなく、ショーやショー前後に何が起きているかをSNS中心に発信しています。

実際は、すべてを感じ取るのは難しいですが、PCやスマホなどを通じて、コレクションを十分に楽しむことが可能になってきています。


もちろんメゾンによって、取り組みレベルの差はあり、ITトレンドセッターのデザイナー、メゾンというものが存在しています。そのデザイナーやメゾン(もしくはその支援者)がやったことは、翌シーズンに主流になったりしています。

その中で、クリエーション、マーケティング、ビジネス、3つとも秀悦なのは、やはりバーバリープローサムです。ショーの前後にはセレリティのフォトセッションやカクテル、ライブでコトを伝え、SNS発信を誘発、会場は超高速のWIFI、そしてショー直後のECでのコレクションピースの先行予約などを行っています。



そして、今回はなんと、LINEでの発信。お馴染みのコニーとブラウンのスタンプ配信。そしてショーも生中継&ビデオ配信も。



事前告知にはこんな可愛い予告動画




LINEは日本で最もユーザーの多いSNSの一つ。そして、今や世界で5億人ユーザーを超えたとされ、アジアでの影響力も生まれています。でも、そのイメージはラグジュアリーとは乖離があったので、メゾンは一定の距離をおいていました。しかし、今回のバーバリーの取り組みから、来シーズンはLINEとの取り組みも増えるかもしれませんね
 2015/02/25 10:34  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

インバウンド、その先に
もうすぐ始まる春節ホリデー。それを迎え入れる東京のショップや商業施設は、インバウンド対応、すなわち外国人旅行客の購買喚起に取り組んでいます。

渋谷の神南を歩くと、以下のような看板やイーゼルが。。。








商業施設には以下のようなサービスも。







そして、WIFIフリーもどんどん増え、渋谷の商店街やファッションビルなどで取り組んでいるようです。








「インバウンドって何?」って言っていた頃からは隔世の感があります。

しばらくはこの対応で、外国人旅行客の売上がプラスされていくでしょうが、その先を戦略的に見据える必要があると思います。「外国人の来店で売上があがって、よかった」ではなく、外国人のお客様をどう、自ブランドや自店のリピーターになってもらうかということが重要でしょう。

このあたりは、観光客需要対応の大先輩、ヨーロッパに学ぶことが多いようです。ヨーロッパの有名ショップでは、越境EC(国境や経済圏を超えて買い物ができるECサイト)を完備しています。

店に行く前は「こんな店に行きたい」、店にいるときは「この店でたくさん商品を見たい」、そして帰国後は「あの店のあれをもう一度買いたい」、「地元で売っていないあの商品をあの店から取り寄せたい」というような、外国人旅行客へのニーズ喚起と対応が必要なのです。

それには、グローバルなサイトと越境ECが有効です。


今や、ヨーロッパの有名店の多くは、リアル店舗よりECの売上の方がずっと高いといいます。フィレンツェのルィーザ・ヴィア・ローマやロンドンのマッチーズなどがその代表でしょう。

日本で、越境ECに取り組んでいるのは、ほんの一部です。インバンド対応の先に、大きなチャンスがあるように感じます。

■ルイーザヴィアローマ http://www.luisaviaroma.com/









■マッチーズ http://www.matchesfashion.com/







こちらでも、日々のコンサルティングやリサーチで感じたことを綴っています
https://www.facebook.com/yamanakaconsulting
 2015/02/17 12:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

グローバルとネバーフッド
今回は、ヨーロッパでショップを見て回って、感じたことを。

それが、「グローバルとネバーフッド」です。

ヨーロッパの伝統的なブティックはどんどん淘汰されていっています。

そこで、とって変わった注目ショップはというと。それぞれの街の特性を生かしたものというようよりも、無国籍なボーダレスなショップが多いようです。

ネット社会である今、世界が気にしているトップトレンドは似ていて、新しいものを作り出すクリーエーターは、世界を股にかけて仕事をしています。

その結果、「今、新しいもの」は世界どこでも似てきてしまうのかもしれません。グローバル化が店づくりにも大きな影響を及ぼしているのでしょう。

そんな中、浮上してくるキーワードが「ネバーフッド」。それぞれの店のご近所さんが集えるような取り組みが目立ちます。カフェやダイニング、デリなどの最寄りニーズ対応強化が見られます。

現在、グローバルとローカルのハイブリット対応が言われていますが、小売業はグローバルとネバーフッドの両立が大事になるようです。国際基準で耐えうる品揃えとネット対応、それとともに、近隣が集えるようなふれあいとサービスが必要な時代となっているのでしょう。









ネバーフッドをテーマにしている、ロンドンイーストエンドの「アイーダ」。

こちらでは、日々のコンサルティングやリサーチで感じたことを綴っています
https://www.facebook.com/yamanakaconsulting


 2015/02/09 10:53  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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