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2014年印象に残った出来事10選 
年末ということで、今年私が印象に残った出来ことをまとめてみました。極めて個人的な見解ですが、今年を振り返るとともに、皆様のビジネスのヒントになれば幸いです。


1.イオンモール岡山オープン



1位は、日本の地方ネタです。街づくり3法の改正により、郊外大型モール建設が抑えられようになって、もう5年ぐらい経ちました。この法改正は地方中心地の再生が狙いです。しかし、このような重いテーマ、そうそう簡単でありません。その一つとして、ポートランドのようなウォーカブル(徒歩圏の再生)、コンパクトシティに注目が集まりつつ中、この駅前大型SCの誕生。実際のその立地と規模、そして疲弊しきった中心地を見比べるといろいろな意見がありますが、地元民ニーズには合致したものです。都市計画と消費者ニーズ、地元商業者の思惑など、いろいろと考えさせられる出来事でした。

関連記事:「新幹線の駅前にイオンモール」

2.外国人旅行客1,300万人突破


アジアマーケティングやグローバル戦略の仕事をして10年、その時から、日本のインバウンドの少なさを実感しましたが、今年は1,300万人を突破。今や、銀座や原宿、新宿、心斎橋などでは外国人が溢れるように。銀聯カードやタックスフリーの表示も珍しくなくなりました。しかし、日本のポテンシャルから考えるともっともっと増ええて欲しいし、業界人としては東コレなどにアジアからのバイヤーがもっと来て欲しいと思う次第です。

3.裏原系ストリートの再来



世界のトレンドセッターや高感度な若者層に支持されている「ラグジュアリー・ストリート」。日本では原宿のファッションキッズや韓流スター風のルックにとどまっていましたが、日本の消費者に馴染むようなルックに変換し、広まりそうに思います。大手セレクトなどでのC.Eの露出、ファイアーワイヤーのMBFWTデビュー、NIGO(R)によるプロジェクト始動など、かつての裏原系の立役者もどんどん表にでるようになりました。来年、本格的なトレンドになるか注目です。


関連記事:「裏原系ストリートの再来」

4.ノームコアが業界流行語に



今年の春、業界の間でよく交わされたのが、「ノームコアって何?」「ノームコアってどうよ?」という会話。もはや懐かしさも感じるぐらい、心理的陳腐化が進む言葉ではあります。しかし、それはそのルックが馴染んだからと判断しています。流行に敏感な層に「盛ったり、着飾ったりするのがみっともない」という考えが広がっているように思います。これがますます広がるのでしょうか。個人的には15年秋冬ぐらいから、揺り返しが起こって欲しいと思っています。

関連記事:「ノームコアって


5.ライフタイル業態開発の乱発



私が今年、このブログのテーマに多く選んだのが、このライフスタイルショップに関することでした。それだけ、日本のアパレル業界が開発したライフスタイルショップが多いのでしょう。自分専門家の時代、「こんなライフスタイルっておしゃれでしょ」というような絵に描いたようなものは飽きられています。こだわりテーマに絞った業態が今後増えてくるのではないかと思います。

関連記事:「ライフスタイルショップって」」「ライフスタイル提案の決め手はミニモール化」


続きはこちら
 2014/12/27 12:10  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

2014年印象に残った出来事10選  続き
続きです。

6.天津憂氏がハナエモリに


2015春夏シーズの東京コレクション。裏原系の再来とともに、印象深かったのが、ミセスメゾンの今後の方向性を示したハナエモリのショーでした。ショー後の、パーティーでお会いした、天津氏の晴れ晴れしい表情が印象的でした。

関連記事:「東コレとミセスプレタ」

7.海外デザイナー、世界1号店を東京に


ヌメロヴェントゥーノ、ウミット・ベナン、トッドスナイダー、、、。世界のデザイナー、特にメンズに強いデザイナーが世界1号店を東京に店を構えることが多い年でした。世界の中でも稀有な厚みのあるメンズマーケットを持つ東京。そのマーケット性とともに、大手セレクトショップをはじめとした小売に強いパートナーを見つけられたということも大きな要因だったでしょう。東京のファッションキャピタルとしての地位向上、セレクトショップの新たなビジネスモデル創出という方向性を示してくれた出来事といえそうです。

関連記事:「ヌメロヴェントゥーノ(N°21)CEOに聞く「日本戦略とEC展開」」

8. グローバルSPAますます魅力的に


H&Mとアレキサンダーワンのコラボ即売、COS上陸、ユニクロの個店戦略などなど、グローバルSPAの戦略の秀悦さを感じた年でした。これらをファストファションといって、「安売り」「パクリ」として形容していた時代は遥か昔になったように思います。ファッションが消費の脇役に回っている現在、多くの消費者にとってこれらのブランドはカジュアルブランドとして認知されているのではないでしょうか。消費足踏み、コスト増という厳しい環境だからこそ、ますます魅力的に見えるでしょうね。
関連記事:「アレキサンダーワン×H&M そのプロモーションの面白さ」

9. 日本メンズのヨーロッパ進出 さらに増加


日本のメンズデザイナーのショーや展示会がシーズンを追うごとに増えています。中にはオーダーがつかず撤退しているものもあるものですが、ホワイトマウンテニアリング、08サーカスなど着実にオーダーを増やしているものも増えています。また、日本のセレクトショップのPBの海外進出も増えました。以前から、有名店に品揃えされていたエディフィスやビームスプラス。そして、トゥモローランドも展示会を実施。そして、ロンドンの有力百貨店セルフリッジでも展開されています。来年もますます増えそうです。

関連記事:「英国・セルフリッジ メンズフロアが大リニューアル トゥモローランドも登場」


10. ラルディーニがニック・ウースターとコラボ


紳士服の殿堂ピッティで、ニック・ウースターが、イタリアの老舗メーカーニック・ウースターとコラボを発表しました。そしてその価格もクラシコブランドの割に手頃。デジタルとグローバル時代を象徴する出来事でしょう。

関連記事:「WEBの力とピッティ」


さて、来年はどんなことが起きるのでしょうね。
 2014/12/27 11:58  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

自分専門家時代のショップのあり方
今の消費者を形容すると「自分専門家」だと感じます。

自分の興味のあることにはとことん詳しい。ウェブ社会だからこその結果でしょう。

自分の興味のあることは、ウェブを使っていくらでも調べられます。そしてスマホを使えばいつでも調べられる。

昔は、興味を持っても情報を入手するのに、時間とお金がかかるものでした。ファッションに興味をもったら、ファッション雑誌を買い込み、お店をチェックし、ショップのスタッフから話を聞いて、勉強したものです。

今は、ウェブで世界中の商品をチェックすることができ、プロの分析や提案を読むことができ、価格を比較することができる。

店頭は、自分に合うかどうかの場所となってきています。

しかし、この行動、大きな落とし穴があります。自分が興味のないことは、情報が入りにくくなり、盲点が多くなるのです。

オフラインである、テレビや雑誌、新聞を読めば、補完できますが、スマホでしか情報を入手しないという人もいるようです。あるファッションのPR担当者と話をしたところ、その人はインスタグラムとフェイスブックしか見ないととか。強者ですね。

このような時代に、ショップがあるべき姿は、盲点になりがちな情報や提案を行えることだと思います。店頭だからこそ表現できる世界観、コーディネート、接客サービスを提案し、お客様に新たな発見をしてもらうことなのだと思います。

そのためには、お客様より店が成長し、リードできる存在にならなければなりません。自分のことや、興味のある点の情報においては、お客様にかなわないのですから、、、、。

今日のセミナーにお越しになる方には、この続きをお話ししたいと思います。こちらのブログでも、後日、お伝えしたいと思います。


写真は、世界のグローバル業態が集結する大阪・心斎橋筋
 2014/12/16 09:10  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

バーバリーと三陽商会 それぞれの道
バーバリーが表参道に大型店をオープンしました。これまで、日本で親しまれてきた、同ブランドですが、15年春夏シーズンで三陽商会によるライセンス品を終了します。

この店舗は、日本における新生バーバリーの姿のお披露目という狙いもあるように思います。店内の展開やブランド構成はこちらの記事をご参照いただければと思いますが、バーバリーはラグジュアリーへの道を突き進むようです。価格も当然ハイエンドです。

インポートの服は、マーケットに限界があります。他のラグジュアリーブランドと同様に、ブランドのシグネチャーアイテム、コートの他、バッグ、革小物、アクセサリーなどを強化していくことでしょう。

そして、三陽商会は、後継ブランドとしてプリングルやマッキントッシュのライセンスを展開していくようです。また、エポカやラブレスのようなオリジナルブランドの拡大も図っていくことでしょう。

私としては、三陽商会には、ファクトリーブランドとしてのポジションを築いて欲しいと思います。バーバリーのライセンスを行ってきた実績、レベルの高いものづくりを生かして、グローバルな展開を期待したいと思います。あまり知られていないようですが、三陽商会は海外の人気ブランドのOEMなどもやっていたり、NYの高級百貨店にSANYOコートを卸したりするなど、グローバルな展開もしていました。

英国の老舗からファッショナブルなメゾン、そしてグローバルなラグジュアリーに転身を図るバーバリー。三陽商会は、日本の誇るファクトリーブランドSANYOになって欲しいなって思ったりする次第です。


 2014/12/01 11:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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