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2015SS メンズ/POPなアメカジ
メンズコレクションはシーズンを追うほどリアルなアイテムが増えているように思います。そしてそういうデザイナーが、バイヤーに人気がるようです。

2015SSもミリタリーやアメカジは健在です。そして、2015SSらしさはアート、特にPOPアートに彩られたアメカジ、ミリタリーが広がっています。

アートを着るという感覚は、ランウェイではレディースコレクションから広がり、2014AWメンズコレクションでも、ラフシモンズやクリス・ヴァン・アッシュがPOPアートを、そしてランバンはデジタルアートを取り入れていました。

しかし、それはモードな感じで、ハイファッション独特のクセがあるもの。

2015SSはぐっと若々しく、カジュアルな世界に取り入れています。

その世界観を最も色濃く出てたいたのが、ディースクエアードです。1980年代のNYソーホーを思わせるアトリエ、スタジオをイメージさせる舞台を設けコレクションを発表。POPカラーの迷彩や、かつてギャルソンやルイヴィトン、マルジェラなどに使われたような丸い感じのレタリングなどが、自由さと明るさを伝えます。

ディースクエアード







〈Photo Ko Tsuchiya〉


また、2014AWレディースコレクションでファストフードのデザインを取り入れたモスキーノは、2015SSメンズコレクションでもアメリカの清涼飲料のデザインをふんだんに取り入れています。




そしてストリートや若手のエネルギーに満ちているロンドンでは、ペンキやペイントをイメージさせる色使いが目立ちました。

アレックス ムリンズ(ALEX MULLINS)




ストリートや先進デザイナーから流れてきたPOPカジュアルと、トレンドセッターから流れてきたアート感覚。それが融合したような感じかと思います。
 2014/08/29 12:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

2015SS メンズ/春夏なのに秋色
2015年春夏メンズコレクションで目立ったのは、深みのある秋のような色の数々です。

葡萄のような紫、養分をたっぷり蓄えたような土色、常葉樹のような深いグリーン、そしてオリーブグリーン、マスタードなどなど。先シーズンの、トロピカルカラーや清涼感のあるモノトーンとは大分趣きが異なっています。

このカラーに、ヴェルヴェットやスウェードなどの重量感のある素材、ダッフルコートやロングコートなどの秋冬アイテムがあいまって、「これって本当に春夏?」と思わせるコレクションが目につきました。

レディスコレクションでは、秋冬に裸足やサマーカラー、春夏なのにファーなどのシーズンフリーの手法が使われて久しいですが、メンズコレクションにも使われ始めているのでしょうか。

晩夏商材のヒントにもなるかもしれませんね。

バーバリープローサム


エルメネジルド ゼニア


トム フォード

 2014/08/25 09:03  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

アウトレットモールって
お盆休みにアウトレットモールに行ってきました。

アウトレットモールをじっくり見るのはとっても久々。そしてその感想は「アウトレット専用商材が増えたなぁ」というものです。

アウトレット店の商品には、プロパー店での売れ残り、サンプルやキズモノの他に、アウトレットモールのショップでしか買えない商材があります。これが「アウトレット専用商材」です。

「そんなの本末転倒」と言われればそれまでですが、ショップ側の立場になると、必要性を感じるのも確かです。

本来、アウトレット店は品揃えが悪いのが当たり前です。色欠け、サイズ欠けは当たり前ですし、実需にあわせた商材提供も難しいです。

だから、買い上げ率は低く、だから観光客の多い立地で集客を図るのです。

一方、プロパー店では消化率向上につとめ、余計なものをつくらなくっています。かつ、セール予算の達成のため、セール処分をプロパー店でやってしまうことも多いようです。

そのため、より売れ残り品が少なくなり、アウトレット店は商品調達に苦労しています。

そこで、売上のベースアップのためアウトレット専用商材が増えてたのです。アウトレット専用商材をひとつのレーベルとして展開したり、アウトレット店で低価格な商材を仕入れたりするところもあるようです。

つまり、「売りたい」「来店客をがっかりさせたくない」という思いからこうなったのだと思います。

このあり方の是非は、業界でずっと討議されていましたが、私はその比率が問題かと。

専用商材はやはりそれなりの商品なので、それぞれのブランドやストアの特徴を希薄にしたものばかりです。これらの比率が増えれば増えるほど、店の魅力度が下がります。

SPAや駅ビル・SCブランドならまだしも、インポート系セレクトショップまでがアウトレット専用商材に占められては「つまんない」としか思えません。

新たにアウトレット専用商材を仕入れるなら、プロパーではできないインポートのお得な商材とかを仕入れてもらいたいとまで思ってしまいます。

大手セレクトショップのアウトレット店では、B級・サンプル品コーナーなどもつくり、目玉品などもありました。アウトレットの魅力って本当はここにあるんですよね?

でもそれは、1店舗1ポール程度、、、。

周辺の居住者、観光客はまだしも、都心からわざわざ行く意味がなくなってしまいます。。。
一部を除き、「アウトレットモール=チェーン店の低価格業態モール」になってしまいそう。


 2014/08/17 10:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

リアルとハイエンドの狭間にあるもの
リアルとハイエンドの間のゾーン。日本的には、このゾーンが気になりますよね。

日本のブランドでは出せない、、浮かない程度の大胆なデザインと、頑張れば買える価格設定。これを最近は、「コンテンポラリー」と呼ぶ人も。

そして、今年はこのゾーンの日本出店が目立ちます。トッドスナイダー、ヌメロヴェントゥーノ、ガントラガー、そしてウミットベナン。。。。

これらのゾーンの課題は、本来の持ち味である「頑張れば買える価格」を日本で実現することと、日本のブランド(多くは大手セレクト系)に対して差異化ができるか否かです。

昔の日本のように、現地ではたしたことないブランドを一流のブランドにしていくなんて方法が通用しにくいのが今。

なぜなら、海外渡航経験者はとても多くなりましたし、何よりネットで現地価格をチェック、越境ECで購入もできちゃうからです。


そこで、本国側も日本でのパートナー選びも変わってきています。昔は、百貨店チャネルに太いパイプを持つ輸入商社系が多かったのですが、ここ最近はセレクト系や小売系を選んでいます。

トッドスナイダーは顧客づくりに定評のあるアングローバル、ガントラガーは上野商会、そしてウミットベナンはトゥモローランドです。ヌメロヴェントゥーノは、輸入卸のグルッポタナカがパートナーですが、同社はIZAというハイエンドセレクトショップを運営して企業イメージを変えつつあります。

これは、百貨店チャネルだけでなく直営店チャネルを強化したいこと、そして納入至上主義から店頭消化をしっかりとやれるパートナーを探しているからかと思います。


リアルとハイエンド、日本でその間にあるのはセレクト系です。海外のデザイナーやブランドが、パートナーとしてセレクト系企業を選び、包み込むのは自然なことでしょう。



〈オープン間近の代官山のウミットベナン〉
 2014/08/12 13:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

MAN TOKYO に行ってきました
8月1日、大阪から戻り“MAN TOKYO”に行ってきました。こちらは、パリの合同展示会“MAN”の東京版です。



場所は、なんと明治記念館。古式ゆかしい会館でパリの展示会をやるという、なかなか憎い仕掛けです。

和な空間には、ヨーロッパで人気のあるブランドと日本のブランドなどが集結しています。
ブランドのセレクションとしては、エディフィスやトゥモローランドのきれいめセレクト系。





最終日の、しかも会場クローズの1時間前に到着したので駆け足でみました。いくつかお話をうかがいましたが、その中からブランドを2つ紹介します。

一つは、Oniki Umit Bennan。





こちらは、日本で人気のデザイナー、ウミット・ベナンとトゥモローランドの共同開発ブランドだそうです。

ウミット・ベナンが企画をし、生産・販売などはトゥモローランドのネットワークを使っているそうです。

価格はパンツで2-3万円、シャツは1-2万円と日本のセレクトショップで販売しやすい価格に抑えています。

ローンチは15年春夏からで、トゥモローランドだけでなく、他のセレクトショップにも卸していくそうです。

ちなみに、ブランド名のOnikiはベナンの母国、トルコの言葉で12月の意味だそうです。ベナンの生まれ月を母国で表現し、ブランドにつけるなんて、ベナンの力の入れ方がわかりますね。


もう一つがUNIFORM FOR THE DEDICATEDです。



スウェーデンのエシカルなブランドです。コレクションの半分はオーガニックコットンを使い、また生産者との間に仲介業者を入れずに生産者と継続可能な利益シェアをし、そして製造工場にはソーラパネルをつけるなどの取り組みをしています。

「まだまだやりきれていない」とブランド側は話していますが、メンズのブランドでここまでやっているのは珍しいですね。

他にもお話をうかがったブランドはありましたが、写真NGだったりしたので、今回は2つのみご紹介させていただきました。

この“MAN TOKYO”、来場者の客層がよかったそうで、重要なセレクトショップはだいたい来場されたと聞いています。次回は、もう少し規模を増やすそう。

このグレードとテイストのメンズ展示会って、日本ではちょっとなかったように思います。次回が楽しみですね。
 2014/08/04 19:03  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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