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ジョニーデップ愛用のバッグ「サンダスト」日本上陸
ただ今、ファション業界は14年秋冬の展示会ピークです。私も毎日とはいきませんが、時間を見つけては、足を運んでいます。

今日は、いつもお世話になっているショールームで、見つけたブランドを紹介します。

その名は「サンダスト(Sandast)」。タンニンなめしのヴィンテージ加工のレザーが魅力のバッグブランドです。



その武骨なデザインが物語る通り、メイドインアメリカ。しかも、西部、ロサンゼルスのブランドです。

経年加工がされたレザーを、職人が手作業でつくりあげています。


このBondと名付けられたバッグは、ジョニーデップやピアースブロスナンなども愛用しているそうです。また、本国のハイエンドなストアでも展開しているとのこと。




全体的に、がしっとしたデザインが多いですが、Tokyoという名のポシェットや、Londonという名のトート、タブレットケースなども展開しています。






ロングトレンドであるオールドアメリカが、アメリカから日本に上陸して数年経ちましたが、根強い人気です。最近は大人層への広がりも感じます。

チャネルは主に、百貨店やセレクトショップを考えているそうです。

茶色はトッドスナイダータウンハウス、黒はソブリンハウスなんかがぴったりくるような。LAセレブ関連ということではロンハーマンなどもあり得ますね。

どんな感じで日本展開してくのか。バッグ好きとしては気になるところです。

http://sandastjapan.com/

 2014/05/28 18:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

MONCLER Yに見るMONCLERの狙い
公開までデザイナー名を公表していなかったMONCLER Yがプレスビューで発表されました。デザイナーはMIHARAYASUHIROのデザイナー三原康裕氏でした。

MONCLER Wの「White Mountainering」相澤陽介氏、MONCLER Sのsacaiの 阿部千登勢氏、MONCLER Vの「VISVIM(ビズビム)」デザイナー中村ヒロキ氏と日本の人気デザイナーが続きます。

それぞれ、そのデザイナーの長所を凝縮させ、MONCLERのクォリティ、世界観と融合させているこのコラボコレクション、常に注目を浴びています。

今回のMONCLER Yは、三原氏がここ数シーズン発表したコレクションの特徴が色濃く色濃く表れています。

苦労に苦労を重ね開発した西陣織。この西陣織は本来硬い素材で洋服に向きませんが、柔らかく織り上げています。そして、数少なくなった作り手による刺繍。スカジャンなどの使用された独特のものです。いずれも、日本の伝統技術を進化させたもの。

また、カラーは黒に絞り込みました。三原氏の持つ艶っぽい情緒が付加されています。

このMONCLERのコラボシリーズを見るにつれ、価値の付加を感じます。価値は大きく3つあると考えています。狭義の品質にこだわった「基本的価値」、デザインなどの感覚に訴える「情緒的価値」、そして「装飾的価値」です。

上・中・下それぞれのグレードにおいて、3つの価値が存在します。MONCLERは上グレードにおける「基本的価値」の代表的価値です。

そのMONCLERがデザイナーとのコラボレーションにより「情緒的価値」を加え、ラグジュアリーブランドとして進化させるのが狙いのように思います。

ラグジュアリーブランドのケーススタディという点でも要チェックブランドといえそうです。



 2014/05/22 10:40  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

UT me !に見る日本ファッションのライフサイクル
スマホで自分だけのTシャツが作ることのできる「UT me! 」。

私が前職で学び、今も大事にしているものにライフサイクル理論というものがあります。

マーケティング手法で大事なのは、その業界、ブランド、商品のライフサイクルに合致した手法を選ぶべきというものです。

ライフサイクルは、誕生、成長し、そして転換期を迎え、安定、衰退に向かうというものです。転換期は需要と供給が一致した時を言い、それより前は「もの不足」「店不足」、それより後は「もの余り」「店余り」の段階となります。

ブランド、商品のライフサイクルはそれぞれ成長段階が違いますが、日本のファッション小売業全体は、間違いなく「もの余り」「店余り」でしょう。

そのような段階になったら、差異化が必要で、そのための手法として、ストーリーづくりが必要です。

しかし、差異化をしたつもりが同質化に陥るというのが、世の常で、一番の差別化が独自化です。独自商品を開発し、市場を啓蒙するというものです。

ファッション小売業の上澄みでは、独自性は以前からやっていますが、市場のボリュームを占める小売業でもここ数年行われています。SPAのデザイナーやセレブとのコラボラインなどはその象徴です。

そして独自化の手法として、カスタマイズというものがあります。この段階では、顧客もプロ化していますから、「自分の好きなものをつくりたい」というようになります。

これまで、自分でリメイクする生活者や、オーダーをするこだわり派は存在していましたが、一般層に広がっているかというとそうではありません。



なぜならカスタマイズのセルフ化は、当人にとって「難しい」からです。そこをシステムの力で、簡単にカスタマイズできるというサービスがちょくちょく生まれています。

大手で最も早くやって、ナイキの「NIKEiD」です。ネットで自分の好きなデザインをつくって、できあがるというものです。

ただ、これも簡単ではありません。自分の思い描いたものが、恰好よくなるとは限らないのです。そこで、ナイキはプロのデザイナーからアドバイスを受けられる対面接客サービスを加えていました。

そこに、この「UT me!」。1990円という価格、Tシャツという気楽さから、作っている人が増えているようです。

セルフのカスタマイズサービスが広がるのか、注目していきたいところです。



http://utme.uniqlo.com/
 2014/05/20 10:44  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ビタ男って
109メンズなどの層を中心に、すっかりと定着した言葉「ビタ男」。

でも、それ以外の方はあまりご存知ないかと思います。これは雑誌「ビター」が提案しているファッションをしている男性を指します。

どんなファッションかというと、鮮やかなカラーづかい、ショートパンツやクロップなどにスリップオン(デッキシューズやドラビングシューズも)という「ラグジュアリーリゾート」とも形容できそうなものです。これだけだと、レオンやサファリなどのミラノカジュアルやLAセレブのようです。

しかし、ビタ男の特徴は、その髪型、メガネ、そしてひげです。アパレル業界や芸能関係の方がしそうな、艶っぽく男臭いものです。層は幅広く20代から中高生までいます。地方の中高生では付け髭の人もいます。私はこういう層を「こどもビタ男」と呼んだりしています。

このビタ男マーケット、現在のファッショングループごとに存在するピラミッドをなんとも物語っています。


中高生→109メンズショップスタッフ→雑誌ビターの雑誌モデル→109以外のファッション業界のリーダーたち→国内セレブ(エグザイルや魔裟斗など)→スターアスリート(ベッカムなど)というようにそれぞれの憧れの方向があって、その憧れの上方にある人の変化に合わせて変化していっているという感じです。

雑誌ビターは当初はこんな感じではなかったのに、化学反応が起きたという感じですね。そして、「ギャル男」くんたちは本当に少なくなり、「ビタ男」「チョキチョキ」「バンド系」の3つに分流していったようです。

その結果、109メンズにあったブランドは、ビタ男系ブランドを開発しているようです。


この「ビタ男」くん、昔のギャル男と違うのは、大人のルックを落とし込んだものなので、ファッション業界の人たちにかなり多いです。

しかも、クロップドやショートパンツが花盛りのこのシーズン、メンズのプレスやショップスタッフの中にがビタ男くんに見えてしまう方がいます。これらの方々に憧れて、できたファッションだから当然といえば当然ですね。

そういう方々を「ビタ男くん」なんて呼んだら、怒るだろうなぁ。


http://bitter-store.jp/pc/productlist.php?catg=45@236@0

 2014/05/14 15:18  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

コンテンポラリーって
数シーズン前からよく聞かれる言葉が、コンテンポラリー。

別に今、生まれた言葉ではなく、昔からあった言葉ですよね。直訳すると「今日的な」でしょうか。ポジショニングマップでは、先進と保守の間を示す言葉として、定番的に使われています。

また、NYなどのデパートの分類でもずっと使われていますし。

ただ、ここ数シーズン、この言葉は、アレキサンダーワンや3.1フィリップリムのようなトレンドセッター的なブランドを指すようになり、そして最近では、日本の企業などがこの言葉で形容されるブランドを発表するようになっています。

また、メディアでも頻繁に出てきています。業界新聞では、ラグジュアリーとキャリアの間にある高感度な服、あるランウェイ系雑誌ではそれに価格性を備えた服と解釈し、メンズのAMIやメリンダグロスなどのライフスタイル系まで含んでいます。


現段階での私の解釈としては、ラグジュアリーより手頃で若々しく、ビジネスやキャリアのように保守的ではなく、リアルクローズよりずっと先進的で高価格という感じでしょうか。商業的にいうとハイエンドの下に位置するデザイナーブランドと位置づけられるかもしれません。もっと言うと、上の下グレードの「モード系」かと。

その背景として、ラグジュアリーブランドが生んだ死角があると思います。

リーマンショック、311、EU危機以降、ラグジュアリーブランドなどは原点回帰、保守の方向にシフトしていました。リーマンショック以前は、ファッション二スタターゲットに、トレンド性の高いアイテムを次々と発表していましたが、ぐっと保守になったのです。

そこに、NYの若いデザイナーが先進的なコレクションを発表し、またたく間にコレクションのトレンドセッターとなりました。

そうなると、それまでラグジュアリーで買っていた高感度層からすると、手頃で上質で面白い服ですので、支持が広がるのもうなずけます。

日本でも若い大人(30代前後)高感度層で支持が広がっていました。

そこに、目をつけたのが日本の企業でしょう。ラグジュアリーはつくれませんが、NYコンテンポラリーより手頃なコンテンポラリーならいけると。

そして、このコンテンポラリー、アジアとの親和性も高いので、グローバルブランド開発という裏目的もあるのではないかと。

ユナイテッドアローズからこの春、「アストラット」を誕生させ、そして「エンフォールド」が好調なバロックジャパンも新ブランドを生みます。

これらの日本市場の勝者が手ごろなコンテポラリー服を創っていくと、東京コレクションのブランドはどうなるのでしょうか。もっと上の年齢を狙っていくのでしょうか。

あと、このコンテンポラリー、下方に強敵がいます。ZARAです。

日本では、そうバッティングしないでしょうが、アジアの30代ぐらいの中間層では強敵になりそうです。

そういえば、日本市場におけるコンテンポラリーの先輩といえば、セオリーもいましたねぇ。セオリーがぐっと伸びたのはITバブルのころだったような。

アベノミクスによる景気の高揚感への期待もあるのでしょうね。
 2014/05/09 07:42  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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