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ドリス・ヴァン・ノッテンの卒業制作はすごかった
帰国して1か月近くたって、今さらですが、アントワープについてレポートしたいと思います。

パリのオートクチュールを終え、アントワープに1泊2日の小旅行にでました。

アントワープに行くのは初めてです。

着いたのは、世界遺産のアントワープ中央駅。その迫力に圧倒。なんどもアントワープの観光人気スポットNo1だそうです。




アントワープの主目的は、モード博物館(MOMU)この時にやっていた「アントワープ王立芸術アカデミーのファッション科50周年特別展/ハッピーバースデー・ディア・アカデミー」(1月末に終了)。



入口nは、これまでの50年の歴史を振り返えるコーナー。さすが、エッジがきいた展示です。



目玉は、ドリス・ヴァン・ノッテン、アン・ドゥムルメステール、ダーク・ビッケンバーグら「アントワープの6人」と称されるデザイナーを始めとする卒業生の卒業制作のルックの展示です。ナカザトユイマなど日本人の卒業生の作品もありました。

いろいろなデザイナーの今の作品と卒業制作の作品を見比べると面白い発見がありました。
ウォルター・ヴァン・ベイレンドンクや、ベルンハルトウィルヘルムなど、現在、斬新なルックを発表しているデザイナーの卒業制作の作品は、シンプルなものが多いということです。シンプルな中に、捻りがあるそんな作品が魅力的でした。

そして、オーラを放っていたのは、ドリス・ヴァン・ノッテン。着物をイメージさせるルックは、今でも色あせず、卒業制作にもかかわらず、風格さえ感じさせます。

写真でお見せしたかったのですが、館内写真NGで撮影できませんでした。この目に焼き付けておきました。



アントワープの話、この後も続けますね、
 2014/02/19 12:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

エトロ×蜷川実花
今、新宿の伊勢丹のザ・ステージで行われている、エトロと写真家・映画監督の蜷川実花さんとのコラボレーションによるカプセルコレクション「Eden(エデン)」のイベント。



これは、エトロのアイコンであるペイズリーやバタフライ、ストーンに加え、彼女の独特の色彩感覚を採り入れたコレクションで、バッグ、革小物やストール、そしてウエアなどが発売されています。

それに先立ち行われたパーティーにも行ってきました。ちょっと報告が送れましたが、その模様を。

会場は、ザ・ステージと同様、独特の色や柄が織りなす、華やかで毒気を帯びた不思議な世界。





この空間の中で、こんな吹き出しをもって記念撮影とする風景も。



そして、セレブもたくさん来ていました。

ロングトレンドである柄。柄と柄の微妙な合わせが今の雰囲気ですが、それを最初にやっていたのが、エトロだったように思います。そのエトロが蜷川実花さんとコラボし、若い化学反応を起こしたコレクションでした。

伊勢丹でのイベントの後、エトロの銀座本店、そして3月からは全国のエトロブティックでも展開していくそうです。
 2014/02/14 14:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

AMI 日本で、もっといけそう
欧州のメンズのブランドで最も注目されているものの一つが、「アミ アレキサンドルマテュッシ(AMI Alexsandre Mattiussi)」。ラグジュアリーとマスマーケットの間に位置するリアルな提案が魅力です。デザイナーのアレキサンドル マテュッシが、高すぎる服に対してアンチテーゼを唱えています。

また、ショーではリアルな生活シーンを背景としています。

2013AWは通勤電車2014SSでは空港、そして2014AWでは雪の街角をテーマに選びました。




そのAMI。日本でもセレクトショップなどで取り扱いがありましたが、先週末からインターナショナルギャラリービームス、ドーバーストリートマーケットギンザ、エディフィストウキョウ、そして千駄ヶ谷のロンハーマンでPOP UP STOREを開きました。

インターナショナルギャラリービームスは、マレにあるショップをイメージ。



ドーバーストリートマーケットギンザでは2014SSのショーのイメージそのままに、空港のターンテーブルを設けました。






で、気になっていたのが、その価格。リアルな価格、リアルなスタイルを信条としているAMIらしく、きちんと価格を抑えています。Tシャツは、16,000円ですからデザイナー価格ですが、ジャケットはなんと48,000円からあります。これだったら、トータルで揃えられますね。

日本のメンズのリアルクローズは、セレクト系の業態が強いので、どうかと思っていましたが、この価格であれば、もっといけそうです。
 2014/02/10 15:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

エッジの効いた服
昨日の投稿の続きです。

では、日本の服が個性的かというと、実はそこについてもパリや欧州では鋭い指摘がありました。

ロンドンに住むライター仲間とショー会場で話をした時です。彼はまだ20代。ロンドンのストリートの空気をまとった彼は、話をするといつも人を楽しい気分にさせる人物です。

その彼が、日本のデザイナーの話になると、ちょっと表情が変わり、「でも、日本のデザイナーって本当にいいですかね。僕はつまらない。」と。

その理由は、アイディアに既視感があるというものです。彼の知り合いであるロンドンのバイヤーなどと話をしても同意見とのこと。

「でも、ストリートやリアルクローズの日本の服っていいんじゃあ」などと、私が言うと。「なんか、つまんないんですよね。東京コレクションに行っても。」と。

なるほど。そうなんだ。やっぱりズバリ言われるとショックですね。

日本は編集が上手いと思いますが、これがストリートの先端にいる人物からすると、「つまんない」自分たちの後方に位置する服のように見えるのが事実かもしれません。

そして、ビジネスを知る別の方は、「確かにストリートは日本の服は面白いけど、高い。」と。「ストリートやカジュアルの世界は、コピーが平気にあるし、それが面白かったりする。ネタを提供するだけで、ビジネスにはならないのでは。」と。

ここでも大きな壁が。

そこで、私が感じたのは、「日本はストリートが面白い」とは思われても。実際見ると、「エッジが不足し、高い」という印象を持たれているのではないかと。すなわち、 バランスのとれた「ラグジュアリーなストリート」なんだと。ただ、そのマーケットは未知数ということでしょう。

そうすると、デザイナーは、圧倒的な生産力を持つ世界的なスポーツ&カジュアルメーカーと組みながら、知名度とノウハウを磨くのがいいのではないかと思ったりします。

ストリートやアメカジのマーケットはとても大きいです。ハイエンドなデザイナーを取り扱うセレクトショップは世界でも数少ないですが、格好いいストリートの店は、小さな町にもあります。

そのゾーンで「格好いい」と言われている日本のブランドたち。しかし、ここでも大きな取組み課題がありそうです。

 2014/02/04 05:30  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

オーラのある服
パリから帰国して1週間がたちました。東京での毎日は、本当にスピーディーであっと言う間でした。

インスタグラムやFACEBOOKでは、こまめにアップしていましたが、こちらのブログでも、出張報告をしていきますね。

さて、パリでの最終日に、長い間、現地で活躍している業界の大先輩にお会いし、食事をさせていただきました。

そこで、いろいろなお話しをしましたが、最も盛り上がったのは「オーラのある服」という話です。

話のきっかけは、日本のファッションについて、そこでその方がおっしゃるには「日本ファッションが欧州に進出するのには一番大きな課題があるのに、当事者たちは気づいていない」「それは商品が悪いということ」でした。

その方が言う「商品が悪い」というのは、主にシルエットが美しくでていないということ。パリをはじめとする欧州のいいものを買う人に売っていくためには、そこが足りないということだそうです。

これまでパリで活躍されている大御所とされる日本人デザイナーは、着物に通じるオリエンタルでエキゾチックなデザイナーとして、欧州では認識されているということです。それはもちろん素晴らしいことだけど、それはやはりコアな層にしか受けないと。

日本の服は、デザインや縫製や始末はすばらしいけど、欧州の高級品を買う層に本当に大事なものを兼ね備えていないというのです。

これを聞いて、私はショックを受けるとともに、今まで自分が少しずつ感じていたことがつながりました。

これまでそれなりにショーを見てきました。日本人デザイナーが活躍し、それを期待して見ていたのですが、ショーで印象に残らないことが多かったのも確かです。パリオートクチュールは言うに及ばす、ミラノメンズなどでも、デザインは普通だけど、それこそオーラの服というものに出会うことがあります。

ショーは、遠くから見ます。フロントにいる場合でも、服のディテールまでを確認することはできません。そんな環境で、印象に残るのは、やはりオーラがある服なのです。

あとで、展示会や写真などであらためて見ると、「かっこいいなぁ」「凝っているなぁ」と思うことは多くても、ショーを見て「凄いなぁ」と思うことは少ないのです。

これが、中級品として売るならいいでしょう。しかし、欧州に持っていくと日本の価格の2倍にしなければなりません。そうなるとこれまでのものづくり手法では通用しないのでしょう。

アジアの若者などにいる「日本好き」とは違う、富裕で影響力のある「日本好き」がパリや欧州にはいます。そのため、日本のデザイナーへの評価は高いものにありますが、「日本好き」でない方には通用しにくいのでしょう。

そのため、日本のデザイナーが欧州において、ビジネスで成功するには、ものづくりを見直すか、もしくはモデレートマーケットでいけるような生産背景を見直すことが必要なのでしょう。

 2014/02/03 12:36  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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