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ミハラヤスヒロの挑戦
パリコレがいよいよ始まりましたね。

私は残念ながら、日本に残っておりますので、13AWメンズコレクションの話を再開したいと思います。

今回のパリメンズで、日本メンズで印象に残ったのが、ミハラヤスヒロです。

テーマは、なんと「チンピラ」。挑戦的なテーマですね。欧米では、日本のワルというテーマは、一部に注目されています。刺青や暴走族の特攻服などの写真集は、日本のサブカルとして紹介されたりします。

ただ、日本ブランドがそれをテーマにするのは、あまりにも危ういですよね。そこをあえて挑戦したところが立派です。

パリメンズでは、パレロワイヤルの回廊にランウェイをつくったのですが、太鼓のパフォーマンスとともにコレクションを発表しました。当日、パリは雪。シンシンと積もる雪と太鼓。まるで映画のような世界が広がっていました。


photo by koji hirano

ということで、印象深いショーピースを手にとって確認したく、東京のショールームにお邪魔しました。

入口には、チンピラの文字が。




ショールームには、ワルの要素をミハラヤスヒロ流解釈で、モードに仕上げたものがたくさんです。こちらはファーストルックのブルゾンです。



骨格に花をあしらったカットソーやニット。色がきれいです。ニットでこんなに鮮やかな色が出せるとは。




前々シーズンから採用した、西陣織のシリーズ。機械を変えたことで素材に柔らかさ加わり、アイテムバリエーションも増えました。





クラッチバッグというより、セカンドバッグといった方がぴったりなバッグや



ハイカットスニーカーなどもありました。




震災以降、日本にこだわったコレクションを発表し続けているミハラヤスヒロ。日本のワルがどのようなマーケットに受け入れられていくのか、楽しみです。

関連記事:ミハラヤスヒロ13AWコレクション
 2013/02/27 18:43  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ラグジュアリーブランドに学ぶこと
久々にアップしたワールドレポートでは、トレンドの背景にあるラグジュアリーブランドの戦略を読み解きました。ラグジュアリーブランドのビジネスとクリエーションのバランスは素晴らしいです。

ご一読ください。

ビジネス視点で読み解く2013年秋冬メンズコレクション

http://www.apparel-web.com/column/yamanaka/vol_24.html

 2013/02/22 11:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

アジアSPAと日本
アジアのSPAについて、少しお話ししましょう。

日本は、百貨店アパレルや、デザイナーズブランド、インポートブランド、セレクトショップなど、多種多様な業態がそろってからアメリカをはじめとする欧米のSPAが進出しました。

しかし、アジアは、百貨店アパレルとインポートブランドしかほとんどない状態からSPA業態が生まれています。そのため、ナショナルSPAともいえるSPAが各国にあります。

香港はジョルダーノ、バレーノ、ボッシーニ、中国はメターズバンウェイ、森馬、タイはAUZ、ジャスパル、マレーシアはパディーニ、、、。その中で、香港のSPAはアジア中に進出し、各国のナショナルSPAと共存していました。

しかし、ZARA、ユニクロ、H&M、フォエバー21などのグローバルSPAが進出してくると、香港系SPAは打撃を受けて、アジアの中間層市場はグローバルSPAと現地のSPAで構成されています。

香港系SPAの多くはすでに業態が固まっており、どちらかというと成熟度が進んでいないアジアの国々へと広がっているのが現状です。なので、香港系SPAが日本でうまくいかなったり、出店できなかったりするのは道理に合うのです。

では、香港と同様に、海外志向の強い韓国系はどうでしょうか。

韓国は、財閥が持つファッション企業と前時代的商業である市場で構成されていました。財閥が持つファッション企業は、百貨店が中心です。先にお伝えしたイーランドも百貨店中心です。韓国はSC開発が遅れているので、中グレード以上は百貨店と百貨店が持つヤング館、そして明洞などのショッピング街の路面だけです。このように単純な構造に、風穴を開けたのがグローバルSPAです。

イーランドはこの業態に追随して、他のファッション企業に先んじてスパオ、ミッソを開発しました。そのため、まだこの業態は揉まれていません。しかし、そのためMDをはじめあらゆることを柔軟に変えることができるのではないかと思います。

韓国ファッション企業は、中国では上手くいっていますが、それ以外のアジアの国ではイマイチです。そのため、日本で磨きあげて、アジアやグローバルに出店していくこともあり得るでしょう。

イーランドは、中国では、社員の現地化を進め、現地ブランドをたくさんヒットさせました。それと同じ手法を日本でやったら、大きく磨けあげられる可能性があります。もっと大胆に、日本の有力チェーンを買収することもあるかもしれないのです。
 2013/02/22 10:50  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

「終わりの始まり」になるか、韓国イーランド日本上陸
2月18日の繊研新聞によると、とうとうイーランドが、3月に上陸します。しかも、独資です。

東アジアのファッションマーケットを語るときに、外せない韓国企業イーランド。日本のワールドとイオンを合わせたのような企業で、アパレル出身ですが流通業まで手掛けています。アパレルの取扱いグレードはしまむらぐらいから、ポイントぐらいまでです。中国での快進撃は、日本企業が中国戦略を組む時のモデルとされてきました。

そして、日本に持ってくる業態が、イーランドとしては新しいSPA業態である、ミッソとスパオ。そごう横浜店の他、三井不動産のモールやセブンアンドアイのアリオなどに出店するそうです。

イーランドは、実はNYにも進出しています。アバクロを研究したと思われる中グレードWHO.A.Uです。それよりも低価格を持ってくるとは、日本の低価格マーケットに勝算ありと思ったのでしょうか。

これまでの延長線上で考えたら、日本では上手くいきません。実際、NYは閑古鳥が鳴いています。イメージづけだけの店舗です。だけど、化ける可能性がないとはいえません。マスコミは「日本VS韓国」という図式が大好きですから、ニュースとして取り上げるでしょうし。イーランドも必死ですから、得意の韓流スターを巻き込んで大々的に売り込むでしょう。

これが、もし上手くいったら、日本のファッション業界にとって「終わりの始まり」とも言える状況になるかもしれません。世界には同グレードのSPAが、それこそ「うなるほど」あります。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、、、、。世界第二の規模を誇るファション大国日本で、このグレードの、この品質がいけるとなったら、堰をきったように進出してくれるかもしれません。特にアジア勢は、日本に出店したくて仕方がありません。ただ、受け皿であるデベロッパーが歓迎してこなかったとと、マーケットに勝算がなかったのです。しかし、これでデベロッパーがアジアのブランドも受け入れることが明白になりました。そして、これでヒットしたら。。。


食の次に、エンターテイメント、そしてファッションというのが、ソフトコンテンツ輸出の黄金律です。

韓国料理、韓流スター、そして韓国ファッションという風に広がっていくのでしょうか。

そのあたりのことも、3月のセミナー「ブローバル戦略セミナー アジア編」で話しますね。



関連記事:MD WATCHING SPAO
http://www.apalog.com/yamanaka/archive/366

トレンドソウル MIXXO(ミッソ)
http://www.apalog.com/trend_seoul/archive/4
 2013/02/19 01:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

08sircusが格好いい
パリメンズでコレクションを発表している森下公則氏の08sircus。

パリメンズではショールームにうかがえなかったので、東京展示会にお邪魔しました。バイヤーさん向けの展示会でしたが、先にいただいたルックブックが素晴らしかったので、ムリを言って、実物を確認しました。






今回のコレクションは、ぐっと、キレイ目になっています。ひとつひとつは、東京の空気にあう、抜け感のあるものですが、カラーリングやコーディネートなどは緻密に計算されています。


例えば、このルックは、ライダースとコートの重ね着です。




ライダースにはラビット(下記写真、一番前のアイテム)があしらってあり、あたたかさ抜群。そして、重ねてもモコモコしないというのがうれしい点です。




あの遭難しそうな天気にもかかわず、装いに気を配らなかったあのパリメンズの日々。こんな着こなしができたら、楽しかっただろうなぁ。

ぜひ、ルックブックをご覧ください↓

http://www.apparel-web.com/collection/2013aw/parismens/08sircus/
 2013/02/18 17:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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