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台北のファッションマーケットは進化したか
台北3日間、ファッションマーケットを視察してまいりました。台湾のファッションマーケットをじっくりと視察したのは、2009年5月以来、実に6年ぶりです。その時の様子はこちらで書いておりますが、その時は乱暴にいえば「中〜上グレードは百貨店、下グレードはローカル、アジアのプレイヤーたち」。その時に進出している日本ブランドは、「かつて日本で名を馳せたもの」という印象でした。

6年も経てば当たり前かもしれませんが、ものすごい進化です。上グレードにおいては、欧米系ラグジュアリーがそろい踏み。コンプラブランドも日本と大差ありません。

そして、中グレード。ここは、日本ブランドの進出がめざましいです。2009年当時は、上海偏重型出店だった日本企業が、「まずは台湾で学んで、その後中華圏へ」「アジア重要都市包囲」といった原則に基づいて進出しています。

中でも、マッシュスタイルラボの台湾向け業態「ウラハ」は注目です。単品1,280台湾ドル(円換算で5,000円弱)前後と、同社にしては低価格でありながら、周辺のブランドでは実現できない品質とデザインを追求しています。



また、ビームス、ユナイテッドアローズも、進出しています。ビームス、ユナイテッドアローズも、お金をかけ、日本と同等以上の店舗デザインで勝負しています。



そして、下グレードは、グローバルSPAの繁盛ぶりが目立ちます。ユニクロは旗艦店を、ザラは高級モールでラグジュアリーブランドと肩を並べて展開。そして、H&Mは、ホームコレクションを含む複合型大型店を展開しています。



このように、かつて手付かずだった台北のファッションマーケットも、グローバル化の波にのまれ、進化していっています。

その一方、案の定、ローカルブランドはどんどん色あせていっています。そしてこれらを集めた、二番店以下の百貨店は閑古鳥が泣いている状況です。

ローカルの取り組みで、目を見張るのが、雑貨への取り組みが増えたことでしょう。かつては少なくなった、服飾雑貨、生活雑貨、カフェとの併設店は日本以上に目立ちます。



そして、路面店文化も広がっています。大安エリアは若者のストリートスピリットにあふれた店がたくさん。店づくり自体は未熟ですが、大手では手を出せない個人ショップが集結しています。また、今注目の富錦街では、同潤会アパートがあった頃の代官山を思わせる、大人なお洒落ゾーンが形成されています。ビームスやUA、そして日本人オーナーが経営するセレクトショップや雑貨店、カフェ、レストランなどがとてもいい感じです。




商業施設では、信義のATT、台北駅のQ SQUAREや都市型SCが賑わっています。グローバルSPAの派生業態や日本ブランドが集結しています。かつては、寄合型ファッションビルが多かったのですが、きちんとゾーニングをなされたものが見られました。



台北は確実に進化しています。ただ、それらは日本を含む外国勢によってなされたもの。そして、ローカルの頑張りも、まだ欧米や日本、香港の真似事というレベルです。独自のファッションアイデンティティが生まれるのはもう少し先のようです。

さて、今日からバンコクに入ります。台北で感じたこと、そしてバンコクで感じることは、こちらでもクィックにご報告したいと思います。
https://www.facebook.com/yamanakaconsulting

 2015/04/13 09:02  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ギャルソン@台北
台北の信義エリアにある誠品書店1Fにあるギャルソンです。

世界を見てまわると、ギャルソンへのリスペクトがますます深まります。
この台北では、日本で抱いたいたイメージをいい意味で破られました。

これからのアジア展開が楽しみですね。


 2009/07/27 21:12  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

台湾レポート再開
更新が滞りすみません。また、レポートしきれていない台湾情報を再開しますね。

まずは、6月4日の日本繊維新聞に掲載された記事です。よろしければ、ご一読ください。


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LOOK 台湾!

先週、台北マーケットのフィールド調査を行った。目的は、日本ブランドの海外進出における始点に、台湾マーケットが適しているかどうかを図ることである。そして、答えは、「YES」である。その理由はいろいろあるが、3つに絞って説明したい。

1. 中流及び中流志向が多い
欧米、アジアマーケットは、ハイエンドとボリュームマーケットに分かれているが、日本は「洗練された大衆」である中間層の比率が多く、それらの層に向けたファッション業態がバラエティに富んでいる。台湾マーケットも日本のそれに近い。なので、価格展開なども、中国やASEANの国と比較すると、他国で展開するほど無理をせず設定できる。

2. 日本ブランドの馴染みがある
日本への旅行者が130万人を超しており、全人口に対する日本への旅行者数では、台湾が一番である。そのため、日本のファションとリアルに接している国民が多い。そして日系百貨店やアパレルメーカーが、20年かけて日式のキャリアファッションを展開してきており、リアルに受け入れられている。

3.中国大陸ビジネスでのパートナーシップがとりやすい
台湾に行かれた方は、よくわかるが、台湾の方は日本人とメンタリティが近い。そして、台湾は早くから中国ビジネスを手掛け、成功している。台湾では、日本、中国双方の気持ちを理解したパートナーを見つけられる可能性が高く、中国ビジネスへの足がかりをつくることができる可能性がある。他業界では、日本と台湾の企業がパートナーシップをとり、中国大陸でのビジネスを成功させている事例も多い。

しかし、心配要素がないとはいえない。人口2,187万人というボリュームの少なさからか、H&MやZARAなどの欧米列強は、まだ台湾に進出していない。そのため、香港、上海、バンコク、シンガポール、クアラルンプールなどと比較すると競合は緩い。現状では、日本と親和性があり、競合も激化していない魅力的な市場であるが、今後、このままの状態が続くとは思えない。日本企業が、基礎体力をあげなければならいのは、台湾においても同じであろう。

しかし、国内市場が縮小していく現在、アジア進出は日本のファッション業界にとっては大命題である。まずは、台湾を研究し、そこから中国への進出をしていくというストーリーは成功の黄金律になるかもしれない。
 2009/06/10 19:09  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

台北百貨店クルーズ
台湾は、百貨店が非常に強いことは広く知られていますね。そしてその中で、2大勢力が「太平洋そごう」と「新光三越」です。百貨店の中には、日系アパレルブランドがたくさんあり、一瞬、日本にいるかのような錯覚を覚えます。

しかし、百貨店を3店舗もまわると、どこも同じブランドばかりだということに気付きます。
特に、信義という新都心のようなエリアには、「新光三越」が4館も連なっており、同じブランドが違う館にあり、歩いているうちにどの館にいるのかわからなくなるほどです。



需要が供給を上回っている段階であれば、総合化MDがうまくいきますが、転換期を迎えると、差別化のMDが必要です。

太平洋そごうの復興館などは、差別化MDにトライした館といえます。欧米ラグジュアリーブランド、高感度欧米デザイナー、そして日本系メンズ、レストランフロアで差別化を図っています。売上も好調とのことです。





同質化から抜け出し、台湾の百貨店がどのような差別化MDを構築していくのか、そして、そこに日系アパレルがどのように絡むのか、注目していきたいですね。
 2009/05/24 17:50  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

LOOK 台北
台北滞在5日目です。
毎日、いろいろな方にお会いし、密度の高い日を送っています。

詳細は、追ってご報告いたしますが、台北は日本にとって中国進出のための始点になる重要なマーケットであることは間違いないようです。

1.所得格差が他のアジアの国と異なり大きくない。
2.中間層の買い物場所は日系百貨店である。
3.欧米列強がまだ進出していない。(ZARA、H&M、TOP SHOP)
4.日本ファッションはすでに多く進出しており、日本ファッションに違和感がない。
5.台湾の企業と日本の企業のパートナーシップが良好であり、大陸への進出事例も数多くある。

これらのことを、順を追って報告していきますね。


 2009/05/19 13:48  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

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山中 健(やまなか たける)
ファッションビジネスコンサルタント
大手百貨店、外資系ブランド、大手経営コンサルタント会社を経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、ライフスタイルショップ、百貨店、SCなど幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。

また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。

2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にアパレルウェブ編集長就任。

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