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母が亡くなってちょうど半年
今日は母が亡くなってちょうど半年。スケジュール帳にはそうきちんと書いておいたのに、それに気がついたのはついさっき。もうあと数時間で今日が終わるという時だ。
終日、仕事で外出していたせいもあるが、それ位、わさわさした気持ちで一日を過ごしてしまった。

この半年、しなくてはならないことがいろいろあったが、仕事と両立させながら、おかげさまで何とか乗り越えてくることができた。
常に目の前のことに追われている私。
母のことを書き記すこと、母の遺したものをよみ返すこと。このままでいったらそんなことは永遠にやってこない。

これからあと数か月はもう少しゆっくりとした時間を過ごせるように努力したい。
今晩も夢に登場してくれるかな。
 2016/02/28 21:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

京都で春画展を見る
京都の仕事前に立ち寄った岡崎で、「春画展」を観た。
岡崎に行った目的は、ロームシアターに出来た蔦屋書店を見るためだったが、そこで偶然手にした同展のチラシに惹かれ、すぐそばにある細見美術館に足をのばしたというわけだ。昨年、東京の永青文庫で開催されていることは知っていたが、それを見逃していたということもある。

同美術館は以前にも行ったことがあったが、狭いスペースを多層にした不思議な造り。その中で展示会場は3つに分かれているが、会場を進むほど混雑度が増して、最後の方は小さな絵が並ぶウィンドゥの前にはとても立てないほどとなっていた。
係員が「順番に並ばずに、自由に動いて見てください」と声をかけているのに、皆、マジメに黙々と列に連なり、ガラス越しの牛歩を続けている。
比較的小さな作品が多いので、とても近づいては見られない。
平日昼前ということもあり、観客の多くは初老、というか定年退職後と思われる男性(つまりおじいさん)が多く、中高年女性も少なくない(夫婦連れと見られるカップルもちらほら)。もともと18歳未満お断りだが、20代、30代の若い人はあまりいないように思われた。

さて、内容の感想は?
これは紹介記事などメディアでは分からないことだが、出品作の8割、いや9割に写実的(?)な局部が大きく描かれている。
まずそこに眼がいくので、絵全体の鑑賞は時間をかけないとなかなか難しい。
しかもその局部が誇張して巨大に描かれ、そのどれもが酷似している。
数人はモデルを前に丹念に写生したかもしれないが、かなりの割合で模写もあるのではないかと思った。

これらの絵を当時の人がどのように楽しんだのだろうか。
暇を持て余している位の高い人を満足させたことは容易に想像される。
しかし、1枚なら楽しく驚きをもって見られるかもしれないが、これだけの数、同じような絵が並んでいると、さすがに食傷気味になる。
血なまぐさい死体や動物が登場して、刺激がどんどんエスカレートしていく。

私がいいなと思ったのは、喜多川歌麿の「歌まくら」という絵。たおやかな男女の後姿を描いた大きな絵。
これは同展の目玉の一つといえる名作だったにもかかわらず、皆、ガラス前の牛歩に集中しているので、こういう絵の前は意外にも空いていてゆっくり見ることができた。

春画=男女混合の秘儀の絵とはいえ、あまりリアルなものは好みが分かれるところだろう。インドのカーマスートラなどとおもしろい比較文化論ができるかも。
個人的には、チラシの絵のようなすべてを見せ過ぎない、暗喩的なものがいいなと思ったりするが。

多くの人が知っているような絵としては、蛸とたわむれる有名な葛飾北斎の絵もあった。
開催は前期と後期に分かれているので、おそらく永青文庫で展示したものを半分ずつ紹介しているのかもしれない。
3月8日から4月10日までは後期となるので、興味のある方はどうぞ。


 2016/02/27 12:04  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

グリーティングカードを見直す
2年ぶりのロンドンの街での変化といえば、カード売り場の華やかさ。色とりどりのグリーティングカードのことだ。
「リバティ」ではアクセサリーが並ぶ1階の一つのエリアがカード売り場になっていたし、「セルフリッジ」の1階でもヴァレンタインデーの店内ディスプレイのもとで、カードが前面に並んでいた。
従来のような添え物ではなく、贈り物のアイテムとして存在感を増している。

今や人々のコミュニケーションは、メールなどネットのやりとりが中心になってしまっただけに、手書きの手紙やカードをもらうのは本当にうれしい。
便箋に丁寧に書くことはなかなか容易ではないが、贈り物などに一言添えるだけでも、気持ちが伝わるもの。贈り物そのものよりも、この一言の方が比重が高いのかもしれない。

心をこめて相手にメッセージを伝えるという基本が大切な時代になっていると思う。
改めてカードを見直してみてはどうだろう。


 2016/02/08 22:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ロンドン郊外の憩いの場所
今回の出張はハプニング続きだったが、唯一リラックスできたのは、ロンドン郊外に住む友人を訪ねた半日。

パディントン駅から急行で30分、大学のある郊外の町、レディング。今回は川縁にあるビスケット工場跡地を利用したカフェに、友人が連れて行ってくれた。
水というのは本当に安らぎを与えてくれる。夏になると外にテーブルが出て、お茶や食事をゆっくり楽しむ場所として人気らしい。川でボート遊びも楽しめる。

いいものに対する感性が研ぎ澄まされている友人は、私の好みもよく分かってくれていて、いつも私が喜びそうな場所を計画して待っていてくれる。これは「いい!」と思う感覚がぴったりあうのだ。
今や知られるようになったガーデニングの「ピーターシャム・ナーサリー」も、数年前に連れていってくれた。

もうロンドンをそんなに歩き回らなくても、この郊外の町にいるだけで、今求められているライフスタイルが実感として伝わってくる。
つまり人々が渇望しているものは、もはや都会にはあまりないのかもしれないと思うほどだ。
いや、都会の店作りだって、ナチュラルな心地よさが大切になっている。

実際に私自身、今回の旅では買い物をほとんどしなかった(スーツケースが紛失していた当初、ロンドンでは着替えや身の回りの物を買うのに時間を割いた以外は)。
以前なら、仕事で極度にたまったストレスを解放させるのがショッピングの楽しさだったが、今回はパリでも魅力的なものにほとんど出会えなかった。
基調な時間を買い物に費やすより、もっと見るべきもの、体験すべきものがあると体が欲するのだ。

人々の消費のスタイルが確実に変化していることを、ロンドンの郊外で痛感した。


古いレンガ造りの建物(元ボートハウス)をそのまま利用したレストラン

カフェの暖炉横でゆっくりくつろいだ。平日の午前中ということもあって、お客は私たち以外にはほとんどいない

地域の歴史が保存されたミュージアムも

 2016/02/03 23:43  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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