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パリは「芸術」を体験するところ
心身共にきつい出張だったが、すばらしい感動もあった。
9つの嫌なことがあっても、1つの感動で救われる――パリというのはそういうところだ。その感動は日本ではあまり味わえない種類のものなのでなおさら。
その感動とは何かといえば、言葉にすると陳腐になるのだが、やはり「芸術」の力ではないだろうか。

今回の出張で、行ってよかった、仕事のエネルギーをもらったと痛感したのが、ブローニュの森の中に昨秋出来たルイ・ヴィトン財団美術館。世界的に有名なフランク・ゲーリーの建築だ。

某パリ在住ファッションジャーナリストにその感動を話していたら、「私もそう思う。パリに長く住んでいて報われた」と表現した。そう、パリ歴の違いはあってもこの感覚は分かる人には分かる(分からない人には分からない)。

美術館としては発展途上かもしれないが、建築の力を体で感じることができた。
私は建築には詳しくない、どちらかというと疎い方だが、建築の力というものはこういうものだと思った。
同じ建築家の作品ではビルバオ(スペイン)のグッゲンハイム美術館に行ったことがあるのだが、そこではそれほどの感動はなかった。行く時期や天候、誰と行ったかなどのシチュエーションもあるだろう。
建築というものは確かに芸術であり、芸術であるからにはやはり「時代性」を反映していると思った。
昨今、時代性を表現するものとしてのファッションの力は弱っていると言わざるを得ないのに対し、建築の表現する時代性は大きい。

パリに行く楽しみは、一般に、食事と並んで買い物。私は仕事のマーケットリサーチを兼ねた街歩きは好きだし、素敵なものをいつも探し求めている(所謂ブランド好きではない)のだが、今回はファッションの感動を与えてくれるものにほとんど出会えなかった(お金を使わなくてよかったともいえる)。
いつも以上に時間がなかったこともあるが、確かにファッションは単なる消費財に成り下がっているように思えた。
こういう出会いに深く感謝するとともに、「時代性」を敏感に感じるために、体力、気力を養わなければと痛感した旅であった。


凱旋門近くから直通のシャトルバスが出ている

伝統的なフランスの市民公園のような敷地に建つ

金属、木、石の素材のバランスが絶妙。非常に有機的と感じさせる

さらに、流れる水が効果的

内部も心地よいデザイン

大きな吹き抜けから1階のエントランスを見たところ

屋上から日没近い時間を楽しむ

 2015/01/30 16:56  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

パリ出張はつらいよ
ついに、喉をやられてしまった。

到着した数日前の極寒状態はゆるんだものの、連日の肉体酷使に加え、乾燥し切った環境に悲鳴をあげてしまったのだ。

フランスはヒーターで程よく部屋を温めているのだが(こちらは暖房のつけっぱなし)、今回はアメリカンタイプのホテルなので、エアコンのつけっぱなし。
日本のような加湿器というものは見たことがない。

連日の仕事場であるトレードショー会場は、乾燥しているうえに、大勢の人がいるので埃っぽい。空気清浄機になれた日本人にとっては、空気の悪さに耐えられない。そこで重い荷物を肩にかけて、歩き回り、多くの人と話す。

昨日から喉がヘン、これは大変と、日曜日に開いている薬局でうがい薬を買ったが、ちょっと対処が遅かったのかもしれない。
さらに、夕食の店のすきま風(外からガラスの仕切り1枚の席)もひびいた。

昨夜は、鎮痛剤を飲む代わり、いつもの睡眠薬を控えたために、ほとんど眠ることができなかった。
もちろん、バスタブにはお湯をいっぱいにしたまま、部屋には濡れタオルをかけ、濡れマスクをし、頻繁に水分をとる…、やるべきことはすべてやったのだが。

3日後、家にもどるまでに早く直さなきゃ。
抵抗力の弱った母に風邪をうつしては大変だ。
 2015/01/26 14:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

五感に優しい贈り物
昨年11月に父が亡くなった後、いろいろな方からお心遣いの贈り物をいただいた。
お花代以外は、お花が最も多く、年明けまで我が家は次から次へと、きれいなお花が絶えなかった。
家中がお花の香りで包まれた。

心安らぐアロマ系ミスト(ルームフレグランス)というような、私自身への気遣いも送り主の優しさが伝わってきてうれしかった。

今日は京都の友人から、京都らしいお香の贈りものが届いた。
シンプルな包装に使いやすそうなセット、薄墨で書かれた白無地の熨斗紙のかけ方も美しかった。
我が家は仏教ではないし、仏壇もないのだが、こういうものはゆっくり楽しんでみたいなと思わせてくれる。

あらためて、五感に優しい贈り物はいいなと思った。
 2015/01/16 22:02  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

日本はやっぱりガラパゴス?
新年早々、胃の痛くなる出来事があった(正確にいうと、私は胃は痛くならないが、体の神経がきゅんとなり辛い状況になる)。

これは昨年末の、遺族年金の申請以来のストレスだ。遺族年金の申請の煩雑さはものすごかった(さらに共済年金と厚生年金の申請が別々とは)。
いずれも、外には出歩けない母の代理人として、(多くの場合は委任状を持って)父亡き後の処理の一環として動いているもので、私もなかなかスムーズに行かない現実にイライラ。こういう苦行も昨年いっぱいかと思っていたが、またやってきた。

今回は、米ロサンジェルスにいる親戚から送られてきたシティバンクの小切手が発端(父へのお花代としてのご厚意)。
当初は都市銀行ならどこでも換金できると軽く考えていたが、とんでもない。
受け取り人である母は、シティバンクに口座がないだけではなく、ゆうちょ銀行以外の都市銀行口座がないので、いずれにしても受け取りがシンプルにはいかないことが判明した。(ゆうちょ銀行は最もドメスティックでこういうネットワークからは最も遠い)

受け取りのためにシティバンクに一時的に口座を作とうかと考えたが、申請はネットで簡単にできてもそれが受け入れられるか、さらに換金できるか確実ではないなどとのたまう。
シティバンクをはじめ、私が口座のあるいくつかの銀行に電話をしたり、足を運んだりした結果、これは大変失礼ではあるが(気持ちだけはいただいて)、まず電話で理由を話し、小切手を送り返すということになった。
親戚の叔母さんも母も共にもう90歳。こういう細かいことはなかなか理解できないだろうが。

お詫びの手紙を添えて封筒に入れ、郵便局の窓口に行くと、最初は国際書留郵便、次に国際スピード郵便と伝票を次々に書かされ、結局、内容品の小切手を紛失した時の補償額(そんなこと発行主の銀行に聞かなきゃわかるわけないでしょ)が必要ということになり、私も後ろに続く長蛇の列が気になったこともあり、「もう普通のエアメールでいいです」とあきらめざるを得なかった(万が一、紛失したら300ドル私が弁償)。

どうしてこうなるのだろう。
こういう国際郵便に慣れているはずの都心の郵便局と違って、小田原の郵便局は一応本局であるにもかかわらずモタモタ。こちら側ユーザーの意向に立ってもらえれば、もっと方法があるに違いないと思ったが、仕方がない。
時間だけ食ってしまったという印象は拭えなかった。
疲れました…。


 2015/01/09 18:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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