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束縛されるのが大嫌い
病院のベッドの上にいる父は、その日によって状態が微妙に違う。
体の衰弱と共に、入院してからだいぶ認知症も進み、話す言葉もよく聞き取れなくなってきた。
だが、私が行くと、必ず「起こしてくれ」「起きたい」という素振りを見せる。

拘束着(といってもベッドに固定するベルトだけでなく、いろいろな種類のものがあるのだが)をはじめ、点滴、酸素吸入など、体を束縛するものが大嫌い。
両手につけられたミトンもとりたくて、必死でもがいている。
手荒なことは一切しない病院だから、看護婦さんは根気強く、同じことを話しては同じことを繰り返す。

そうか、父もそうだったのだ。
私は「拘束」や「束縛」を極端に嫌う人間で、人からお指図を受けるのが大嫌いで、そういうプレッシャーに弱いのだが、父も同じだったのだと、今さらながら気がついた。

明日もまた病院へ。看護婦さんの言うことをよく聞いて、穏やかでいてくれればいいなと願うのであった。
 2012/02/21 21:20  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

仕事はアイデンティティ?
父が入院してから5日が経った。

直後にfacebookに以下の投稿をしたら、結構いろいろ反響があって考えさせられた。

職業とか仕事というのは、その人の性格やライフスタイルを決定づけるもの、アイデンティティの軸にあるものだと思っていた。ところが、父の入院先の病院で、病歴や酒・たばご、家族構成については聞かれても、本人が何の仕事をしていたかというようなことは一切聞かれない。仕事なんて案外その程度のものなのかもしれない。

つまり、病気になったら、人間は一つの病んだ肉体(物体)でしかありえないということを切実に感じたからだ。

「反響」の多くは、「仕事は自分にとってアイデンティティそのもの」といったものが多かったのはもちろんのこと、「アイデンティティの軸にあるけど、ストレスや阻害感を生み出すものでもあるし、治療に専念することを阻む場合もある」という意見もあった。
一番、印象的だったのは、ある専門誌出版社の社長をしていたSさんの、「この半年間、私もそれを痛感させられた毎日でした」というコメント。まだ50代半ばだが、会社を希望退職された後、体の不調で静養なさっていたようなのだ。

実は、私の先の投稿についても、父のことというより、父を通して、自分のことをいろいろ考えていたのであった。

結論。仕事はアイデンティティに違いないが、それだけをよりどころにしていると、仕事を失った際(定年退職だけでなく、リストラや裏切りによる失業など)に生きていく希望が持てなくなくなるということ。
私のように長年フリーランスで仕事をしてきて、自分自身と仕事を切り離すことができない場合はどうすりゃいいんだろう…。

とにかく、仕事も含めて、その人がどういう人生を送ってきたかが、その肉体に刻まれていくのだと思う。


 2012/02/13 12:12  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

TOKYOカルチャーの心地よさ
久々の東京。
目的地へ行く前に、表参道駅構内で軽く昼食。社食のような自然なスタイルの中で、ほとんどが1人あるいは少人数で食事をしているのだが、その程良い距離感やざわめきが懐かしく心地よい。
静かに流れているBGMは、南米の音楽。確かそのCDを私も持っているはずなのに、名前が思い出せない。

イベントでは、知人数人と挨拶したり、言葉を交わしたり。
こうして足を運んで、人に会うことがいかに大切であるかを実感する。

その後は、かねてから行ってみたかった代官山の蔦屋書店へ。

映画ビデオのレンタル屋さんだったTSUTAYAが、いつのまにこんなにすごい提案をするようになったのだろう。
3棟2層からなる売り場構成から、品揃えやサービスから、快適な空間から、とにかく今、求められているものがここにはつまっている。

近くに住みたい!と思わせてくれるものがある。

「ファッション」の棚は、デザインや建築や車に比べると、実に貧弱であったが、それでも自分自身の本がそこにあることをしっかり確認し、安心。
まだ、自分の居場所があった、と。

近くに住む友人を呼び出して、お茶をする。
そこで交わされるのは人の噂話や悪口ではなく、バレエの話や、才能ある若い人のすごさや、今の時代をいかに生きていくかという話題。

ああ、やっぱり東京はいいな。


 2012/02/08 09:34  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

時間に追われている
悲しいことに、最近、かなり時間に追われる生活を送っている。
都心にいたころよりも、とにかくいつも時間に追われている。ソファに腰かけて、新聞に目を通す時間もない。
週に3日、あるところに通うという仕事をしている影響は大きい。
それにしても、バスは1時間に1本という環境。歯医者通いもジムも、私は車を運転しないので、田舎はとにかく移動するのに時間がかかるのだ。

ましてや10日も出張で家を空けていると、もとの生活にもどすのも大変。

こういっては何だが、私はかなり時間の使い方はうまい方だ。
出張の間の洗濯物はもちろん(私は現地では一切せずにすべて持ち帰ってから行う)、スーツケースの中のものも帰宅したその日中にすっきりさせ、出張期間中の出費の計算も終えた(留守中の新聞にはまだ全部目を通していないが)。

だが、なかなかやるべき仕事にとりかかれない。
私は他者からのプレッシャーに弱いので、せかされるのが大嫌い。だからいろいろなことを早め早めに片づけているのだが、それでも思うように進まず、いらいらがつのる。

正直、ブログやフェイスブックにはかなり時間がとられる。そんなことやっているからだと思う人もいるだろう。
しかし、これらは私にとって、自分自身の生活を刻む重要なツールであり、皆もがんばっていることを確認する手段であり、とにかく続けることが一つのけじめなのである。

時間にゆとりをもたせるためには、何といっても1時間当たり、なるべく高賃金の仕事をするにつきるのだが、現実は…(涙)。

ああ、もう家を出なくては!
両親の家に行くバスは、1時間に1本。これに乗り遅れると、タクシーしかないから。
 2012/02/01 11:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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