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ファッションと「認知変容」
東京都現代美術館で、今秋10月31日から来年の1月17日まで、「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展(主催:東京都現代美術館、京都服飾文化研究財団)が開催されるが、それに先立ち、昨日はプレセミナーが開かれた。

テーマとしている「ラグジュアリー」とは、物質的、商業的な意味での「贅沢」という意味にとどまらないのだが、それは実際の展覧会を見てのお楽しみ。
おそらく今回の展覧会の目玉といえるのは、川久保玲の「コムデギャルソン」を、現代美術の脈絡でとらえ、建築家・妹島和世による実験的空間とのコラボレーションを行うことにあるのだろう。


両主催者のキュレーターの説明の後、特別ゲストとして招かれたのが、八面六臂の活躍が目立つ脳科学者、茂木健一郎氏。「脳とラグジュアリー」をテーマに講演があった。

化粧やファッションなど、有史以来ずっと繰り返されている「認知変容」。現代美術もその延長線上にあるという茂木氏の話は興味深かった。
人は化粧をすることによって自分を客観視でき、また服が与えてくれるスキンタッチによって安心して生存できる、服というのは母の胎内に近いものである、また服で隠蔽されることによって別のものに変容する…などなど。
「ラグジュアリー」というテーマを、生命原理まで掘り下げた話を聞きながら、今こそ、こういうファッションの本質に目を向ける必要があるのではないかと思った。

その余韻をひきずりながら、帰宅すると、村澤博人氏の訃報が届いていた。
長年、ポーラ研究所で化粧について研究され、晩年は癌と闘いながら日本顔学会や大学教授として活躍された方。実際にお会いしたのは2回ほどだが、今年もお年賀状をいただいた。
ご冥福をお祈りいたします。





 2009/06/27 21:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

「中年の危機」の乗り越え方
マイケル・ジャクソンが亡くなった。享年、50歳。
同じく時代のシンボルだったマドンナと同い年か。
一つ違いの私は感慨深い。

若く名声を手に入れた人の後半人生は、いつもせつな過ぎる。
先ほど、テレビ朝日の「報道ステーション」で、寺島実郎氏が以下のようにコメントしてた。

曰く、「中年の危機」の乗り越え方は2つだけ。
一つは、心ゆるせるパートナーおよび友人の存在。
もう一つは、ギアをチェンジすること。

う〜む。
50歳をどう超えていくか、誰にとっても大きな難問だ。

 2009/06/26 22:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(1)

スポーツファッションブランドデビュー
三陽商会×滝沢直己の第二弾、スポーツウエアブランド「ナオキ」が発表された。
「ナイキ」ではありませんよ、「ナオキ」です。

女性のパーソナルスポーツ参加の高まりに対応したもので、大量生産のスポーツブランドとは異なり、あくまでアパレルメーカーによる「ファッションスポーツウエア」という切り口だ。
モードとスポーツの融合が叫ばれて久しいが、アパレルもいよいよこういう時代に突入かと、感慨深いものがあった。
デザイナーは着想から3年、ようやく期が熟したということだろう。
ファッション性は重視しながらも、東レの素材と、東レインターナショナルの生産背景を使った、スポーツ分野への本格的なアプローチになる。

商品は大きく分けて、ヨガなど室内対応のスローラインと、ランニングやバイクなどに対応するアクティブラインで構成。
上に羽織るアウターは、ダウンやジャケットなど、普段街着としても重宝しそうなものが充実している

ヨガに親しむ身としては、個人的には、ここまでヨガウエアにファッション性は求めない(庶民的なジムには似合わない)というのが正直なところだが、あれだけヨガ人口が増えているのだから、このニーズもあるはず。
家でヨガをした後、そのまま室内で過ごすなら、ルームウエアの役割も果たすし、夜ヨガから瞑想というふうになれば、そのまま睡眠というふうにもつながっていくかもしれない。
ライフスタイルに密着したものだけに、ドゥスポーツ以外のところで着る場面も決して少なくない。

スポーツウエアもこういうラグジュアリーな分野はまだまだ未開拓。同時に、日本の強みを十分に生かす余地がある分野といえる。
 2009/06/25 22:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

FRグループ09秋冬物
恵比寿ガーデンホールへ、ファーストリテイリンググループ09AW展示会を見てきた。
プレス向きに開催されているもので、会場は通常のショップの雰囲気とは異なり、コーディネイトをメインに見せているのが特徴だ。
今回は「ユニクロ」だけでなく、同グループの「ジーユー」「キャビン」「キャンディッシュ」なども総合的に見せていた。

「ユニクロ」で、目についたものを紹介すると。

コートやジャケットなどの重衣料やベーシックアイテム中心に、「ブラック・コムデギャルソン」風(?)にモノトーンでまとめた「+J」(シャツ3990円〜コート14900円)。

本革ライクな「ネオレザー」は、ライダーズジャケット。ムートン風ジャケットも。
あと、トレンチコートも初アイテムのような気がする。
昨年メンズでヒットしたフランネルチェックの、レディス版ロングシャツやチュニック。
ヒット商品「ヒートテック」インナーは、ベーシックカラーから超カラフルへ。ボーダー柄も登場。
あと、ニット類も、ロング丈などデザインバリエーションが豊富。
それと、グループブランドも合わせて印象的だったのは、レギンスやタイツのレッグウエア類が充実していたこと。柄物が非常に多い。

グループブランドでは、「キャンディッシュ」の靴の安さにびっくり。結構かわいいハーフブーツは4900円、ジョッキー風ロングブーツも1万円を切っている!
郊外や地方を中心とした「ジーユー」も、ボトムに限らず安い。中学生や高校生はもちろん、やりくり上手な主婦にも受けそう。

写真撮影は×だったので、商品の写真はありません、あしからず。
 2009/06/24 19:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

約束は守りましょう
今日は午後1時から、某アパレルメーカー社長に取材。の予定だった。
ところが、何とその1時間前、12時過ぎに編集部(某ファッションビジネス誌)から電話。社長が「急病」という連絡が広報部から入ったという。取材を受けるのが嫌になっちゃったのかと思ったら、来週月曜日の同時間に変更。
今日の取材についても、昨日に急遽、3時から1時に時間変更の連絡があったばっかりなので、変更は二度目。しかもドタキャン。
さすがにここまでひどい変更は、ライター生活25年にして始めてかも(広告業界では結構あるらしいけど、私は幸いにもあまり経験ない)。

だいたいこの取材には5人が同行することになっていたから、5人分の1日の予定を大幅に狂わせた。無駄な時間を奪った。しかも2度も。
同行者の中で唯一、社外の人間である私に、同社の方々は恐縮しきり。
いやいや編集部の責任ではないから…と、私。

よく考えてみると、そのアパレルはその媒体の長年のスポンサー。
金を出しているから、勝手を言ってもいいんだという傲慢な態度が見えてくる。
いやですね、こういうの。人間としてどうなのって感じです。
消費者にはこういう空気はきっと伝わっていますよ。
こういう方は普段、同じような不義理をしているはずだから、読者の皆さんは、どこの会社かすぐお分かりかもしれませんね。

皆さん、約束は守りましょう。


 2009/06/19 13:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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