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こうして今週も…
日曜日。セラピストのMさんがこう言った。
「女の人は年をとるに連れて、(いろいろ余計なものが取れて)神に近づくような気がする」
何があっても動じない女に、私もなれるか。

月曜日。連載している月刊誌の取材で、某企業へ。ちょっと疲れた。
その後、シアターイメージフォーラムでやっているフェリーニの『8 1/2(はっかにぶんのいち)』を。45年前のイタリア映画(イタリア語はかわいい)。堂々のハチャメチャ138分。昔も今も、みんな悩んでいる。マストロヤンニもアヌーク・エーメも魅力いっぱい。
夜は学校時代の同級生Iさんと、一度行きたかった池袋の「海幸の街」へ。回転寿司屋なのに、金沢の魚と地酒が堪能できて、大満足。

今日、火曜日。原稿を1本終えた後、音楽家のKさんが送ってくれたCDを聞きながら、このブログを書いている。フランスのクラシック音楽専門ラジオ局の視聴者投票で上位の30曲を編集したこのCDは、ものすごく中身が濃い。
外はまだカンカン照りだが、もう少ししたらヨガをしに行こう。

明日、水曜日。仕事の後、最近アパレル企業を退社したKさんの、お疲れ様会。50歳前後の女が3人集まる。

美しいもの、おいしいもの、素敵な人たちに囲まれている、幸せな私。
こうして今週も過ぎていく。
 2008/07/29 17:05  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

コミュニケーションギャップ
昨日、ある外資系SPAのショップ内をふらふらしていると、ネックレスのガラス玉(プラスティック?アクリル樹脂?)が床にはじける音がして、私の足元にもいくつかその透明な玉が転がってきた。
目に付いたものだけでも、玉を拾って、その落とし主にわたすと、こういう答えが返ってきた。
「大丈夫。お店の人にもう言ってありますから」
「?」
そうじゃなくて。お客さんがガラス玉に足をとられて転んだりしたら危ないでしょ。
拾ってあげたことに恩を着せるつもりはないけれど、何かひと言足りないんじゃない?

こういうストレスフルなコミュニケーションギャップは日常茶飯事。
特に、ライター稼業をやっていると、広報の人たちの勘違いに腹立つことは少なくない(マスコミの「勘違い」も激しいが)。
最近は、とにかく「校正はいつあがりますか?」と、原稿(もちろん広告でなくて編集原稿)を事前にチェックすることが当たり前のような態度を見せる。
取材する側にとってこのセリフは、「あなたのことは信用していませんよ」と言われるのに等しい。
いつからこうなったのだろうか。90年代末から、特に外資系ブランド企業が元気になって、ブランド管理の名のもとにマスコミとの癒着が当たり前になってから、こういう慣習ができたように思う。
10歩ゆずって、企業広報の立場もあるから、そう言わざるを得ない状況も理解できる。大切なのは、その必要性を伝える言い方、コミュニケーションのとり方だ。

取材というものは、人間同士のコミュニケーションがベースになっていると思うが、聞き手である取材者の人間性を無視したような話し方が増えていることを、最近感じる。
取材アポの段階で、「その媒体に出すメリットがないから」という断られる方がまだ分かりやすくていい(かなり呆れるが)。
まあまあ、相手がまだ若いんだから、中年ライターとしては、その変は多めに見てもいいんじゃないというかもしれない。
いや、これは年齢の問題ではない。断じてゼネレーションギャップではない。コミュニケーションギャップと、私は言いたい。
つまり人と人とのコミュニケーションに興味のない人が増えているのだ。
 2008/07/28 23:20  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

「ホットフラッシュ」に反応
私はけっこうマメな性質だ。
ブログのアクセス数が気になって、いつも頻繁にチェックしている。
「マメ」というより「神経質」というべきか。

もう5日も更新していないのに、気になって見てみると、何と、今日はアクセス数が300を超えそう!
こんなこと初めて。いつもはせいぜい100ちょっと。
いったい何が起こったのかと、中身を見てみると…

その原因は、「ホットフラッシュ」の検索にあった。
偶然にも、昨夜のTVドラマ『四つの嘘』で、外科医演じる高島礼子がそろそろ更年期症状か(41歳は早いかも)、「ホットフラッシュ」というセリフを口にしたのだ。
何とタイムリー! 私は「ホットフラッシュ」について触れた前の回で、ドラマ『四つの嘘』について書いていたのだった。
何の関係もない2つのテーマが見事につながった。

おかげさまで、私のブログにたくさんの方がいらしてくださった。
何かいいことがおこる予兆だろうか?

しかし、この暑さの中でホットフラッシュはつらい。
 2008/07/25 22:59  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

体が変わった
この夏、明らかに体が変わったと実感している。
ウエストがくびれたとか、バストが大きくなったとか、そういう変化だったらいい。
体の中で何かがおこっていて、いよいよ本格的に、「中高年」へのステップを登り始めたのだ。
さすがに50歳は違う。こういう節目を記録しておくのも悪くない。

まず、寝苦しくてなかなか寝付けない。眠りが浅くて、何度も目が覚める。
以前はあまり汗をかく方ではなかったが、今年の夏は妙に汗が出る。特に首まわり。
普通の汗ではなく、毛穴からベトベトした汗が噴出す感じだ。
それも微妙な周期でやってくる。ああ、これがホットフラッシュというものか。
枕を変えたせいか、ブログ読者の方に教えていただいた寝方を実践しているせいか、異常なまでの肩こりの辛さは心なしか改善されたような気がする。
いや、辛さが他にも加わったから、気がまぎれているだけかもしれない。

以前から夏の暑さに弱い私は、年間でも一番体が弱っている夏に、年一度の健康診査を受けることにしているが、今年は今までとまったく違う結果になった。
基本的にいつも大きな問題はないのだが、これまで言われ続けてきた「貧血」がパタと消え、初めて「悪玉コレステロール」の数値に要注意となった。
いよいよ来たか。女性の更年期と引き換えにあらわれることが多い現象らしく、対策はないらしい。現に、私は脂っこい食事や肉類はあまり採っていない。気をつけるとすると、甘いものとお酒か。
おそらく体質遺伝の要素は大きい。83歳の母は、身長160センチ以上で体重が40キロ台という細さだが、コレステロールの数値だけは高い。
「貧血」が改善したのは、夏痩せしなくなった(以前は夏になると食欲がなくなり、3キロは体重が落ちていた)のと同様、ヨガを続けているおかげだろう。
夏痩せで体力が落ちなくなったのはいいけれど、空腹時でもなぜかおなかがペタンコにならなくなったのは、ちと悲しい。

こうなったら、さらにこれから自分の体がどんなふうに変化していくのか、見届けてやろうではないか。
 2008/07/20 17:04  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

女4人のTVドラマ
映画は好きなのに、テレビドラマにあまり興味が持てない。
韓流ドラマにはまったくはまらなかったし、今また話題の『SEX AND THE CITY』なんて、ファッションのセミナーで触れることはあるが、白状すると実は一度も観たことがない。
その昔は、「2丁目3番地」「3丁目4番地」とか、40年?!経っても、題名が思い出せるような好きなドラマがあったが、どうもトレンディドラマ登場辺りから興味を失った。今でも毎週観るのを楽しみにするようなドラマというものは、本当に稀だ。
同年代が集まると時々話題になる、子供の時のアメリカンホームドラマの話にもついていけない。アメリカに対してあこがれがなかったせいだろう。

そんな私が、最近ちょっとおもしろいなと思っているドラマがある。
木曜日夜9時からテレビ朝日放映の『四つの嘘』。高校時代に同級だった41歳の女性4人が、再会して織り成す物語なのだが、とにかく脚本がうまい!
脚本家・大石静の本領発揮といったドラマなのだ(原作も大石静)。テレビというのは脚本家次第だなとつくづく思う。

4人の女性といえば、『SEX AND THE CITY』と同じだが、日米でこうも違うかと思うほど、『四つの嘘』は女性の描き方がリアル。『SATC』のように、決しておしゃれなライフスタイルを描いているわけでない。4つのタイプを通して、深いところにある女性の本質をうまく引きずりだしている(日本のドラマはファッションマーケティングにはあまり使えない)。
朝日新聞のフリーペーパーで美容家の斉藤薫さんが書いていたけれど、女性を4分類するのは古今東西の鉄則のようで、そういえば『若草物語』も『細雪』もそうだ。

4人いると、必ず自分に似たタイプがいるといわれるが、『四つの嘘』の場合、私は誰に近いだろうか。
まず永作博美演じる「魔性の女」(外見はあくまで地味というところが日本らしい)でないことは確かだし、寺島しのぶ演じる、元優等生で今平凡な主婦でもない。羽田美智子演じる女性のような、幸せ(?)な終末もないだろう。
そうなると残りは1人。勉強嫌いだし、あんなふうに仕事だけの忙しい生活なんてごめんだが、人と群れないで常にわが道を行くという意味では、高島礼子演じる外科医に一番近いのかもしれない。
さて、あなたはどのタイプですか?
 2008/07/18 16:44  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

スキャンダルの不思議
巷をにぎわせている、Y本Mの「不倫騒動」について、ひとこと言いたい。
私は芸能ネタに弱いので、こんなところでコメントするのもどうかと思うが、はっきり言って、どうして彼女が番組を降板しなきゃいけないのか、さっぱり分からない。
世の中の大半が彼女を非難する論調になっているが、それが私にはどうしても理解できない。

Y本Mといえば、頭は切れるし、きれいで魅力的。まさに天は二物を与えた、誰もがうらやむような存在。人柄はそんなに悪そうに思えないし、少なくとも、同じようなスキャンダルから見事に立ち直っているくらいだから、相当の根性の持ち主だと思う。
何がおこったのかよく分からないが、事実はどうであれ、その人がプライベートで何をしようと、仕事には関係ないじゃないの。
家族でもないのに、何で他人にその人の私生活を非難する権利があるのだろう。
しかも、どう考えても、相手の男性には甘く、女性側ばかりが非難されている。
まるで、中世の「魔女狩り」だ。

この手のスキャンダルで思い出すのは、かつてのフランス大統領ミッテランのこと(例えが違いすぎる?!)。
隠し子が発覚したことを詰め寄る記者の質問に、彼が毅然とこう答えたことは有名だ。
「Et alors? (それがどうした?)」
フランスという国を私が好きなのは、こういう大人の文化というか、個人の自由を尊重するところだ。
嘘をついて体裁を保とうとすることほど、みっともないことはない。

大体、日本という国は、男女に関することをとやかく言いすぎだ。江戸時代は非常におおらかなはずだったのに、明治以降の保守的で封建的な呪縛が続いている。
特に芸能人や有名人に対して、その人のプライベートを詮索しすぎる。マスコミのヒステリーが一般人を洗脳しているかのようだ。
特に今回は、裏側で妙な権力の力が働いているような気がしてならない。
たかがタレント一人、キャスター一人と言うなかれ。有能な一人の女性の仕事人生がこれで絶たれるかもしれないのだ。
世の中には、隠れて悪いことをしている人がたくさんいる。断罪すべき人々はもっと別のところにいるのではないか。
 2008/07/15 17:29  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

母からの便り
母から2日続けてハガキが来た。いつものように細かい字でぎっしり、宛名側の下にも続いている。
その日の天候から始まり、その日何をしていたか、そして私の健康を案ずる言葉で終わるのはいつものスタイルだが、この2日はどちらも、天才ピアニスト、グレン・グールドのことが書いてある。
私は見なかったが、今週の午前中、4日連続で、グールドを紹介する番組がNHKで放映されたようだ。
以前から筆まめな母だが、いくらなんでも2日続けてというのは珍しい。相当、グールドの存在が強烈に映ったらしい。

第一信の方では、グールドがコンサート活動を止めて、レコード録音によって自由を得たこと。エキセントリックな部分とロマンチックな部分を持っていること。ロマンチックとはないものに対するあこがれ、在るものに対しての批判。狂気じみた人とも見られるが、勇気のある誠実な人。本人はあくまで自分のめざす自由に向かって、人に何と言われようとも変わった行動を続けたのでしょうが、幸せで安らかにこの世を去ったのでしょうか、とある。
次の日の番組で、50歳を迎えて間もなく他界したことが分かったようで、今日の二信目にはそのことが書いてあった。
人生の総決算として、バッハのゴールドベルグ変奏曲を、若い時と全く違う旋律で完成させたこと。理想の生き方を求め、自分と向き合うことに徹した人で、夏目漱石の『草枕』を愛読していたこと。生涯独身で、1982年に逝ったことが書いてある。

早速、実家の母に電話。今度帰省する時に、私の手元にあるグールドのCD(たまたま1956年録音と1981年録音の両方を持っていた)を持っていくことを約束した。

話は変わるが、私は親元を離れて、もう26年が経つ。親と一緒に暮らしていた時間よりもずっと長くなってしまった。母の手紙も26年分あることになる。
整理術のエキスパートである某女史は、手紙や写真は、本当に大切なものや好きなものを数点だけとっておいて、あとは捨てなさいというのが持論のようだが、私はとてもそういうふうに思い切れない。
仕事関係のDMだって、その人の顔をもう忘れてしまったものでも、そこに私に対する手書きのひと言があれば、取っておくのが私の流儀。後で読み返すことはあまりないかもしれないが、私のことを思って書いてくれた手紙を、私はやっぱり捨てられないのだ。
 2008/07/12 21:35  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

ファッションに近づく文具
東京ビッグサイトで開かれている文具・紙製品の展示会、ISOTに行った。デザイン雑貨類の展示会も併設されていて、ファッション関係者にとってもピックアップできそうなものが少なくない。ジャンルやカテゴリーの壁というのは、ますます低くなったなと実感する。

昨年は多種多様なクリスマスカードが気になった文具・紙製品だが、今年は手帳やノート・パッド類で新しい商品開発が目についた。

中でも、ファッションのセレクトショップにぴったりと思ったのが、グリーティングライフの新製品「クラッチバッグノート」。
今では「ドン小西」と言った方が有名になってしまったが、ファッションデザイナーの小西良幸氏をアートディレクターに迎えたステイショナリーブランド「D‘moda」の、第一弾として発表したもの。
黒、ゴールド、白を貴重に、パーリーなクロコダイルに、エナメル、シックなフロッキープリントやロココ風の柄。ちょうど財布のように見える形状だが、内部がダイアリーをはじめ機能的な作りになっている(マグネット開閉式)。


自社の長年培ってきた伝統を、CIとして効果的に使っている例もある。お馴染みの、山吹色とモスグリーン2色のスケッチブックが50周年を迎えるマルマンは、同シリーズの大小さまざまなリングノートとノートパッドを展示していたのが圧巻。

また、ブース内で来場者による手帳デザインの人気投票をしていたり、老舗の外資系手帳メーカーはベーシックな手帳のさまざまな使い方を見せていたり、プレゼンも個性的で楽しめた。

和紙メーカーによるカラフルなマスキングテープ、ゼブラの人間工学に基づいたペン「ニュースパイラルT」など、きれいな色の商品もおすすめ。
機能や品質では世界一といわれる日本の文具も、従来、色は今ひとつという感じが否めなかったが、色が本当にきれいになってきた。
ファッションとのボーダーレスが進んでいる。
 2008/07/11 10:13  この記事のURL  /  コメント(3)  / トラックバック(0)

「普通」が新しい
九段のイタリア文化会館で開かれた「モーダイン・トレンド・プレゼンテーション」に行ってきた。

2009/2010秋冬の素材トレンド情報だ。
テーマは、ソフトな誘惑、控えめなグラムール、3Dアニメーション、色彩のエンターテイメントの4つ。
全体を通して、「普通」(normality)が奇抜で新しい時代の到来だという。

ヴィンテージ風など、いかにも凝った装飾性の時代は過ぎ、ファッションの潮流は、ベーシックでシンプルな時代へと大きく変化している。
ただ、決して昔と同じところに帰らないのがファッションのおもしろいところ。一見、ベーシックでも、複雑で実験的な素材開発やエコロジーなど、いろいろな要素がその背景にはある。

仕事柄、トレンドセミナーを聞く機会は少なくないが、このセミナーは素材(生地、服飾副資材)の説明が具体的でとても分かりやすい。さすが、新素材に強いイタリア!

先行きの見えない不況感、海外生産による大量生産品の追い上げと、イタリアも日本の状況と変わりない。そんな中で、市場の隙間である高級品に的を絞り、あくまで人間を軸にしたパーソナルな物作りを進めているイタリアの姿勢に共感する。

それにしても、ユーロがもう少し安くならないことには、庶民は、イタリアの素材や技術を味わうことができませんわ。


 2008/07/09 17:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

今を見事にとらえた映画
配給会社の方からお誘いいただいていた映画の試写会に行ってきた。
題名は『マルタのやさしい刺繍』(原題『コルチカム』は、土や水を必要としない珍しい植物の花の名前だそう)。スイスの映画だ。
その邦題からくる自分勝手なイメージのせいか、実はあまり期待をしていなかったのだが、これがとても良かった。最近見た映画の中でも群を抜いている。

舞台は、のどかな風景が広がるスイスの田舎町。
夫に先立たれた80歳のマルタは、失意の日々を送っていたが、若い時の夢だったランジェリーブティックを始めようと動きだす。ところが、厳格なキリスト教を基盤にした保守的な村(コミュニティ)の中で、いろいろな軋轢が生まれ、迫害にも合うが、徐々に味方が増えて、最後はめでたしめでたしという物語だ。
インターネットなどが出てこなければ、何十年前の話?と錯覚してしまう。
自由の象徴として「アメリカ」が扱われるのとともに、古い束縛からの解放、女性たちの解放を象徴するのが「ランジェリー」。それらに眉をしかめる保守勢力との闘いというのは、昔ながらの常套手法だが、この映画が今の時代に強く響くのは、何より高齢化社会の問題が深くからんでいるからに違いない。
この映画の登場人物たちが抱える、家族の問題やさまざまな悩みは、はるか1万キロ離れた日本と少しも違わないのだ。
また、高齢者たちの生きがい探しやビジネスモデルという観点からも見ることができる映画だ。

何といっても、主人公のマルタをはじめ、核となる4人の女性がそれぞれに個性的。ヨーロッパって、こういうおばあさん、いる、いるという感じ。まったく違うタイプの4人の女性が、次第に共感を深め、協力し合っていく姿は美しい。それを通して、それぞれに幸せを見つけていく姿にホロリとさせられる。
一方、権力を持つ男たちのヒステリックなこと! 女性が自分の意思で活動するようになると都合が悪いのは、まさに彼らだからだ。
「年齢は関係ない!」、マルタがそう叫ぶシーンも印象に残る。そういえば、ファッションの中でもランジェリーほど、年齢に関係ない分野はない。
あらゆる世代の心に、深いメッセージを与えてくれる映画だ。自分の欲求にフタをしてはいけない。自分自身をもっと解放させよう、と。

監督は30代の女性。「シネスイッチ銀座」で秋に一般公開される。
www.alcine-terran.com/maruta/
 2008/07/07 18:16  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ベランダでワイン
フランスのライフスタイルに洗脳されているせいか、戸外でゆっくり食事をすることが好き。緑豊かな庭で朝食、あるいはワインとパンとチーズを持ってどこかにピクニック、といった生活にあこがれる。
そういう場面に欠かせないのは、心おきなく何でも話ができる友人の存在だ。

いよいよ本格的な夏がやってきたことだし、南仏みたいに外でごはんをしたい気分と思っていたら、久しぶりに友人のHさんからお誘い。我が家から歩いて5分強なのに、普段はそんな頻繁に会うわけではない。
バケットやチーズ、果物、いただき物の北海道の野わさびとそれに合うローストビーフなど、こまごまバスケットに詰めて、Hさんの家に夕方到着すると、ベランダにテーブルセットして待っていてくれた。
Hさんお手製のラタトゥユは、いろいろな夏野菜に豆類も入っていて絶品。おいしいワインが一段と進む。

大通りに面したマンションの5階だけあって、緑の風とはいかないが、だんだんに暮れなずんでいく都会の景色の中で、あれこれおしゃべりがつきない。
途中でろうそくを灯す。周りがすっかり暗くなったと思ったら、あっという間に5時間が過ぎていた。

私たち両方を知るセラピストのMさんに、この2人が知り合うなんて不思議と言われた位、Hさんと私はまったく正反対のタイプだ。
Mさん曰く、典型的な「右脳」人間(というより、単なる感覚派なのだが)である私に対して、Hさんは「左脳」人間。
大学はドイツ語専攻で留学もした才媛で、ずっとIT業界で仕事を続け、今は外資系IT企業の管理職をしている。私を引き合わせてくれたのは、彼女のドイツ留学時代からの友人である音楽家のKさんだった。
普段は夜12時まで会社にいることもザラという程、忙しい生活だからこそ、時にはこういう時間が必要なんだという。
企業で長年働いている女性たちを、私は心から尊敬する。

 2008/07/06 12:29  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

時間は存在しない
ヘッセの『シッダールタ』(新潮文庫)を読み終わった。
ヘルマン・ヘッセを読むのは、中学生時代の『車輪の下』以来ではないだろうか。
インド思想をベースにした同書を、書店でふと手にとって購入したのは昨年。すぐ読み始めたが、いろいろなものを並行して読んでいるうちに中断してしまっていたのを、再び読み始めたのだ。特に後半が圧巻で、もう引き込まれるように読み終えた。
「シッダールタ」とは、釈尊の出家以前の名。この本は、シッダールタを主人公に、求道者が悟りに達するまでの体験の奥義を探ろうとした作品だ。
文庫でほんの8ミリほどの厚さだが、ここには実に深いものが詰まっている。

「あらゆる真理についてその反対も同様に真実だということだ(中略)世界そのものは、われわれの周囲と内部に存在するものは、決して一面的ではない。人間あるいは行為が、全面的に輪廻であるか、全面的に涅槃である、ということは決してない。人間は全面的に神聖であるか、全面的に罪にけがれている、ということは決してない。そう見えるのは、時間が実在するものだという迷いにとらわれているからだ。時間は存在しない。(中略)時間が存在でないとすれば、世界と永遠、悩みと幸福、罪と善の間に存するように見えるわずかな隔たりも一つの迷いにすぎないのだ」
「罪びとの中に、今、今日すでに未来の仏陀がいるのだ。(中略)世界は不完全ではない。完全さへゆるやかな道をたどっているのでもない。いや、世界は瞬間瞬間に完全なのだ。あらゆる罪はすでに慈悲をその中に持っている。あらゆる幼な子はすでに老人をみずからの中に持っている。(中略)抵抗を放棄することを学ぶためには、世界を愛することを学ぶためには、自分の希望し空想した何らかの世界や自分の考えだしたような性質の完全さと、この世界を比較することはもはややめ、世界をあるがままにまかせ、世界を愛し、喜んで世界に帰属するためには、自分は罪を大いに必要とし、歓楽を必要とし、財貨への努力や虚栄や、極度に恥ずかしい絶望を必要とすることを、自分の心身に体験した」

マーケティングやマスコミは、物事を分かりやすく伝えるために、言葉で人々を区別し、決め付けてしまうことが多々ある。それも時には必要ではあるが、そういう情報だけに惑わされないことが、今こそ求められている時はないのではないか。
「時間は実在しない」という輪廻の思想はますます興味深い。

この本を読み終えた時、今、世の中でおこっているあらゆること、自分自身におこっていること、そのすべてを受け入れよう思った。すべては川の大きな流れの中に組み込まれ、変化しているだけに過ぎないのだから。
 2008/07/05 12:01  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

昔ながらのフルーツパーラー
ファッション業界も大変だが、飲食業界も大変だ。
昨今の原油・原料高がもろに響いているとはいえ、価格設定をそんなに高くするわけにもいかない。
しかも、こと食に関しては、安心・安全の提供が大切になっているし、消費者の舌が肥えているから、サービスも含めて質を落とすわけにはいかない。商売として成り立たせるのは相当の努力が要るだろう。
総合力とシステムを強みにしたチェーン展開か、家族経営の個店か、どちらかしかないのかも。

アトレ目黒の中に、「果実園」という昔ながらのフルーツパーラーがある。
2階のCDショップの奥にあるので、目立たない存在だが、ここはいつもお客さんでいっぱい。とくにランチの穴場だ。
パスタ、カレー、オムライス、サンドイッチなど、選べるメインディッシュに、フルーツ3品、サラダ、コーヒーや紅茶などの飲み物がついて、どれも1000円未満。800円台が中心だ。量もそこそこあって、しっかり腹ごしらえできる。
中高年の女性が多いが、男性客もちらほら。
今日、むしょうに果物が食べたくなった私は、フルーツサラダを注文した。果物8種のボリュームたっぷりの盛り合わせで、何と890円。1週間分のビタミンCを補給した気分になった。
季節の果物をふんだんに使ったおいしい手作りケーキも、飲み物とのセットで800円台。夜も確か、1500円前後でワイン付のディナーセットがいただける。

千B屋で気取ってフルーツパフェをいただくのもたまにはいいが、実を取るなら断然、「果実園」だ。
果物を食べたくなったら「果実園」へ。各種、濃厚な生ジュースだって、600円台でいただける。こんな店、今時、東京にそうない。
店中央のテーブルには、アボガド100円、さくらんぼ480円など、物販用の果物もいろいろ乗っている。
地域住民に愛されるのは、こういう日常的な店なのだろう。
 2008/07/04 20:53  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ささやかな結婚祝い
昨夜、六本木のおしゃれな中華レストランharunoで、Tさんと一緒に、最近結婚したOさんのお祝いをした。
ファッション企画会社でマーケティング調査の仕事をしているOさん。真面目にこつこつ仕事をやってきて、浮いた噂の一つもなかっただけに、突然の結婚の報告には皆びっくりしたものだ。

その出会いというのが、実に彼女らしい。
東京都下で生まれ育ち、43歳の今日までずっと親元(彼女は一人娘)で暮らしてきた。近年、なぜか北海道にはまり、「北海道の人と知り合いたい」と周りにも吹聴していたところ、仕事関係者の1人のご主人が理工系企業の人事を担当している関係で、その会社でエンジニアをしている北海道出身の独身者を紹介してくれたのだという。
控えめでありながらプライドの高い面もある彼女なのに、その彼には何の違和感もなく、自然にすんなりと結婚まで運んでしまったという。
人生、何があるか分からないものだ。
神社であげた結婚式の写真には、小柄なOさんに白無垢姿がぴったりで、昔のお嫁さんのようにかわいらしい。

レストランのテーブルの上でも、ご主人との新居でも楽しんでもらえるように、ゴトウフローリストで、お花のアレンジメントを調達。今の季節らしく優しい色合いのアジサイを核にしながらも、新婚の2人をあらわすように大きなバラ2輪が映える、白とグリーンを基調にした美しいアレンジメントに、Oさんも喜んでくれた。
シャンパンを開けて、おいしいお料理をいただきながら、いつものように女3人で楽しいひとときを過ごした。
Oさんよりやや(?)年上の、2人の独身女たちにとっては、幸せのおすそ分けをいただいた気分の夕べとなった。

 2008/07/02 13:46  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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