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カリスマ女社長の共通項
昨日、港北エリアでちょっと知られる婦人服専門店の女性オーナー、A子さんに取材した。
もともとはフリーマーケットで基盤を作り、前身はリサイクルショップというところが、いかにも今の時代らしい。
新しい商業施設や一等地に、リサイクルショップや質屋が次々に登場するご時勢を、10年前に誰が想像しただろう。

商売で成功しているカリスマ女社長と言われる人には、共通点がある。
まず、波乱万丈の人生。子供が複数いて、離婚歴ありというパターン。
一度も結婚せず、子供もなしで、こつこつ仕事一筋なんていう人は、あまり共感や憧れの対象にならない。
バリバリの経営者というタイプではなく、いわゆる世の中のマーケティングなどには疎い(それでいて、ちゃんと計算は出来る)、普通の女性と等身大というのがポイントだ。地道ではあるが、多分に怖いもの知らず。
そして、会社や職場が、彼女たちにとっての「家庭」。つまり、社員やお客さんと一緒に、ある意味での「ユートピア(理想郷)」を目指しているという面も女性ならではだ。

A子さんの場合、アーティストの家庭環境(両親がヒッピー世代?)もあって、小さい時から生きるための知恵と工夫を自分で養ってきたから、自然にクリエイティブな能力が備わっている。
チャーミングだし、実に共感できるライフスタイルをしている人なのだが、ただ、言葉にすると、何を聞いても新鮮な驚きがない。
「物(服)は単なるツール。服を通して、その人がフタをしているものを開放させ、人生の楽しさを伝えたい」
「アダムとイヴの原点に戻りたい」

どれも、既にどこかで聞いたことがある感じ。ああ、これこそが情報過多時代の宿命か。
そもそも、自由奔放な?私にとっては当たり前。こういう人って、昔からいるし。
いや、それ以上に、私も年をとってしまったのかなあ。
既成の発想を根底からくつがえしてくれるような人、めちゃくちゃ新鮮な感動を与えてくれる人に出会いたい…
以上、中年ライターのボヤキでした。

 2008/05/31 23:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

遅ればせながらIKEA
ららぽーと横浜に行く用事があったので、帰りに、同じ港北エリアにあるIKEAに寄ってみた。同じ港北といっても、ららぽーとからIKEAまでは近そうだが、歩くとかなりの距離になると聞いていたので、タクシーで移動(それしか手段がない)。
ららぽーととIKEAが出来たことによって、特に週末は道も大混雑。人の流れが変わってしまった、とタクシーの運転手さんが説明してくれた。
近隣に巨大ニュータウンがあるというものの、この2つがなかったら、この辺りは殺風景な工業地帯。

前から一度行きたいと思っていたIKEAは、評判どおり、あらゆるシステムがうまく考えられていた。全体の規模もちょうどいい感じ。
新しい家に引越ししたり、子供部屋を作ったり、なんていうときに重宝しそうなものが充実している。しかも、基本にのっとったシンプルなテイストがいい。
日本の住宅事情を考慮した部屋の提案など、日本市場に歩み寄った取り組みが見られる。
こうして、日本人の生活が少しずつ変化していくんだろうな、と実感。

でも、特に目的がないと、値段が安いだけに、あまり考えずにただ無駄なものを買ってしまいそう。
今日は結局、セルフのコーヒーを1杯(100円)飲んだだけで終わった。

一番感激したのは、田園調布駅までのシャトルバスが出ていて、30分で到着したこと(信号待ちがうまく行けば、あと5分は短縮できるかも)。多摩川を越えるとあっという間だ。
ただ、1時間半に1本という本数だから、タイミングを外すと悲惨なことになる。
これで勝手が分かったので、次は買物に来ようと、私の中の引越し虫がうずきだした。
 2008/05/30 21:48  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

定年退職者への贈り物
「2007年問題」という言い方はさすがにしなくなったが、団塊世代の大量退職が続いている。私の周りでも、お世話になった方々が、次々に定年退職をされる。
ある寂しさと共に、10年後は自分たち世代かと、焦りが強まる。

「長年のお勤め、お疲れ様でした」という思いを込めて、お世話になった方へ何か感謝の気持ちを差し上げたいと思う。ところが、適当なものがなかなか見つからない。
世の中は、女性への贈り物については、モノも提案もあふれているが、男性への贈り物というのはそうあるものではないのだ。
方々、売場を見て回っても、男性物というのは大抵がオンタイム向け。これから自分のプライベートな生活を楽しんでください、という思いを伝えたいのに、目につくのはビジネス需要ばかり。
余程親しい間柄なら別だが、男性への贈りものというのは、本当に難しい。
ましてや、60歳の男性が喜んでいただけそうなものを見つけるのは困難だ。

あくまで仕事で親しくさせていただいた感謝の気持ちだから、予算的には、5000円から1万円の間。
まず、ワインやお酒というのは妥当な線だろう。でも、お酒をまったく飲まない方もいる。
では、会社を去るその日にお花? 欧米と違って、日本では女性から男性へのお花の贈り物はゆるされるとして、会社にいきなり花束というのが迷惑な場合もある。最近では顧問など役職を変えて会社に残る人もいるから、「退職」のラインがあいまいな場合も多い。
ゴルフ好きの人は多いので、それに関連するもので何かないかと思うが、1万円以下という予算枠、その人の好みにあまり左右されないものとなると…。
まさか、アンダーウエアを贈るわけにもいかないし、困ったなあ。

とびきりおしゃれな人や趣味人なら、まだ考えやすいだろう。普通の60歳のオジサマ方が喜んでいただけるものって、本当に難しい。
ファッションビジネス業界、流通関係の皆さん、この市場は完全に隙間ですよ。

 2008/05/27 10:32  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

家に他人を入れない日本人
今、話題のニュービジネス、「洗濯代行サービス」の取材で、なるほどと思うことがあった。
日本人特有のメンタリティとして、自分の家になるべく他人を入れたがらない(家の広さに関係なく)。ホームパーティをあまりやらないことを考えても明白だ。
寝室など、親しい人しか入れないパーソナルスペースがあるのではなく、日本人の場合は家全部がパーソナルスペース。これはどうやら農耕民族の特性らしい。
だから、家事のアウトソーシングの成功の秘訣は、家の中に入れることではなく、外に出すことだというのだ。

確かに、食事だって家に料理を作りに来てもらうのではなくて、食べ物のデリバリーだし、育児保育も家にベビーシッターさんに来てもらうのではなく、預けるための外の施設。ハウスクリーニングもベビーシッターも、家の鍵を預けて、自分たちは外出してしまうということをできる人はまだ少ないだろう。

欧米諸国では、これは移民救済の意味合いもあると思うが、あるレベル以上の家には、毎日ではなくても家の掃除、または料理をしてくれる人が通ってくるケースが多い。リーズナブルな価格でそういうことが可能な社会のシステムができている。
中国でも、事業家の家では使用人を置くことが普通だという。
考えてみると、余程の家でない限り、家に家族以外の人がいないのは日本だけではないだろうか。
(ちなみに戦前は違う。祖母は昔よく、田舎から出てきて住み込みで家の用事や子供の世話をして、家族のようにしていた「ねえや」の話を懐かしそうにしていた)

核家族で共稼ぎ家庭が多いのに、男性の家事・子育て参加が一般的にはまだ低いから、どうしても女性だけに負担がかかってしまう。
それでも他人に料理や家事をしてもらうことに、女性自身が罪悪感を持ってしまうのだ。男性の意識もそうだが、仕事も家も完璧にしようという女性の意識も変わらなくてはならない。日本の女性ほど家事が好きな人たちもいないだろう。知らないうちに伝統的な「良妻賢母」を植え付けられている。
ちなみに、私は妻でも母でもないが、家事は全般的に嫌いではない。

でも、これが老人介護によって徐々に変わっている。
以前は家族だけでどうにかするものであった介護だが、少しずつではあるが、コミュニティやプロの力を借りることが当たり前になってきた。そうではなくては家族がつぶれてしまう。
介護という切実なニーズによってだが、家に他人を入れるようになってきたことは、いい兆しだと思う。
 2008/05/25 21:30  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

リルケの詩一篇
菩提樹の初花が (リルケ詩、片山利彦訳)

菩提樹の初花が
ひっそりと風に散り
私の心におおけなく早くも浮ふ幻
それは樹翳の緑に染んで座っている君の姿
初めての母の仕事にいそしんで
みどり児の肌衣縫う君の姿

針の手留めず歌う君のうたは
五月(さつき)の中へひびき入る

花咲け、花咲け、花咲く樹
親しい庭の奥で咲け
花咲け、花咲け、花咲く樹
わたしはここで待っている
こえなき夢の充ちるのを

花咲け、花咲け、花咲く樹
夏には実りが豊かだろう
花咲け、花咲け、花咲く樹
私は着ものを縫っている
太陽(ひ)の輝きも縫いこんで

花咲け、花咲け、花咲く樹
実りのときはやがて来る
花咲け、花咲け、花咲く樹
わたしの大事なあこがれの
意味(こころ)を告げよ、花咲く樹

君は歌う、歌いながら
その歌こそは五月そのもの

その樹の花は咲くだろう
どの樹々よりも際立って
君の縫うその着ものは
晴れ晴れとかがやいて
若い母に成る君の仕事は
樹の翳の住んだ緑に清まって
小さな肌着を作るだろう


30数年一人で続けてきた下着専門店を、最近閉店したSさん。
店を始める時の最初のイメージにあったというリルケの詩。それを書き写したメモをそっと私に渡してくれた。
ネットで調べたら、舞踏家・大野一雄がかつてこの詩を演目に踊っている。
 2008/05/23 00:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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