« 2008年01月 | Main | 2008年03月 »
中国の女性企業家
大阪で開かれている「日本インナー資材総合展」で、「中国インナー事情」という講演を聞いた。会場は、中国に興味津々の業界関係者で大賑わい。

講師は、大連を拠点に「サンフローラ」というインナーウエアブランドを展開している会社の女性社長、鄒(スゥ)さん。
もともと日本と歴史的に関係の深い大連で生まれた鄒さんは、大連外国語学院日本語学部を卒業後、同校の先生をしていたという経歴の持ち主。その後、企業家に転身し、わずか10年の間に、合計50億円規模の企業グループを作り上げた。
中国国内向けの自社ブランドが中心だが、OEMも手がけており、取引先の半分が日本と、日本との関係も深い。

少し前まで、一人っ子のお嬢さんが横浜のインターナショナルスクールに通っていた関係で(今はアメリカに留学)、日本にも度々来る機会があったが、今まで日本に住んだことはないという。
「言葉の壁は厚い」というが、なんの何の、1時間半の講演を立派に果たした。
というより、中国における繊維産業、インナーウエア産業の変遷と現状といった基本的なことがよく分かって、私としては勉強になった。

男女同権の中国では、夫婦共働きが当たり前。女性だけに家事や子育ての負担がかかるということはない。それに、都会に住む、鄒さんのような家庭には、毎日の料理や家事をこなしてくれる使用人がいるから、心置きなく、仕事にも没頭できる。
これからも、才能ある中国女性が、どんどん世界に進出してくることは間違いない。

ちなみに、日本で「下着」に当たる中国語は「内衣(ネイ)」。この方が「インナーウエア」に近いですね。

 2008/02/26 17:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

鍋をつつきながら…
昨日は、国立新美術館で『横山大観』展(豪快!)を観た後、定例の「鍋の会」のために、近くにある小さな小料理屋さんに向かった。
もとT社社長として、講演や出版にひっぱりだこのYさんと、奥様、そしてやはりフリーで仕事をしている友人と、合計4人で、季節ごとにお鍋をかこんで、おしゃべりを楽しむという集まりなのだ。
Yさんの奥様、Dさんはフランス人なので、フランスの話がいろいろ聞けるのが楽しみ。数ヶ国語を話す才媛で、非常にオープンマインド、そして本質を見抜く洞察力を持っていらっしゃる。仕事に関連する話題となると、静かに旦那様の話を聞き、また旦那様の方も奥様に優しく気配りするという、ほほえましいご夫婦だ。

話題はまたいつのまにか、映画に。Dさんは最近の日本映画もよく観ていらっしゃるようで、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』に感動したという。
家庭に初めて冷蔵庫が届く場面――、「あれは自分の子供時代とまったく同じで、懐かしかった」、と。
ご夫婦は団塊の世代だから、第二次世界大戦直後の生活が、深く記憶に焼き付けられている。テレビに冷蔵庫と、次々に新しい家電が登場し、生活が変化していくという状況は日本もフランスも同じなのだ。

冷蔵庫といえば、フランスでは最近、「PICARD」という冷凍食品の専門チェーン店が話題らしい。今、日本で「冷凍食品」というと、ちょっとネガティブなイメージを持ってしまうが、その店は画期的なコンセプトのよう。
そういえば、先日パリで見た「MONOPRIX」の新しい食品業態も、未来的な売り方が目をひいた。フランスは昔ながらの量り売りが一般的なので、こういう最新の売り方は目立つ。いずれも、食品の質が高いという点はゆるがない。
今度、フランスに行ったらぜひ「PICARD」を見てみよう。

下の写真はパリ郊外の新しいショッピングセンターで見た「MONOPRIX」の新業態

 2008/02/21 12:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

美容師さんとの会話
2ヶ月に1回、髪の毛を切りに行く。別に決めているわけではないけれど、のびてきたなと思うと、だいたい2ヶ月経っているのだ。
でも、今回は少し間が空いてしまった。ここ5年位同じ人のところに通っているのだが、そろそろマンネリになってきて、新しいところで気分を変えたかったのだ。
妹に紹介してもらったところは、予約の段階でムカッとすることがあって(予約の時の対応や言葉遣いなどで、その美容室の内情が見えてしまう)、結局希望の日時がとれず、ま、いいか、今回までは、同じところにしようと渋々、妥協したのであった。

そもそも、彼は技術もセンスも申し分ないのだが(商売人じゃないから接客マナーは今一つ)、ただ気になるのは、表参道という場所にあることもあって、業界話が多いのが憂鬱なのであった。
私がどういう仕事をしているか大体知っているから、会話は自然と、共通するファッション業界の話題になる。話は合わせられるが、私はこの手の話があまり好きではない。

今日もそんな話題から入ったが、途中からなぜか映画の話になった。
彼は、美容室が休みの火曜日には、大抵、映画を観にいくのだという。最近、話題の『ラスト、コーション』もかなり良いらしい。
私が先日、感動した『善き人のためのソナタ』の話をすると、彼にとって、『エディット・ピアフ 愛の賛歌』とともに(もう1本は忘れた)、昨年のベスト映画3本に入っているという。
そんな話をしているうちに、近年ではルワンダの惨劇を扱ったもの、ナチスやアウシュビッツにまつわる映画も、彼はほとんど見ているということが分かった。
国家にとって明らかになっては都合が悪い事件、歴史に封印されたような残酷な事件を、目の当たりにするのは、つらい。でも、世界で何がおきているか、過去何があったのかということを、日本の若者はあまりに知らなさ過ぎる……この点で、意気投合した。
過去の「負」の部分を隠そうとするのではなく、明らかにしてその「負」を次代にも受け継いでいいくことの大切さ。日本はそういう教育のシステムがないから、映画は貴重な情報源でもある。
いわゆる多民族国家と違って、人種差別の悲惨さが日常的に表面化しない分、違う差別が社会に多くはびこっている。
国家が推奨しそうな「母」ものや「家族」ものもいいけれど、それだけの日本映画はちょっと貧しくないか。

そんな話をしているうちに、最期の仕上げ(ドライヤー)も終了。また、2ヵ月後、ここに来ても悪くないなと思って、美容室を後にしたのであった。
 2008/02/18 21:33  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ものすごい映画を観た!の続き
寒い1日だった。
このブログのファン(?)でいてくれる美容家のTさんと一緒に、恵比寿にある美肌薬膳鍋の店で、体も心も温まった。
話題は、最近Tさんのはまっている50年前の日本映画へ。日活とか大映とか、懐かしい俳優や監督の名前が次々あがる。我ながらよく覚えているなあ。

さて再び、昨日観たドイツ映画『善き人のためのソナタ』の続きを。
パリ在住の音楽家の友人が早速メールをくれたのだが、この原題“DAS LEBEN DER ANDEREN”とは、「他の人の人生」という意味。言葉を知ると、作品の理解も深まる。

昨夜あれから映画のパンフなどをいろいろ見ていて、いくつか発見があった。
映画の主人公を演じたウルリッヒ・ミューエ(映画の前半と後半とでは表情が全然違う)は、実生活でも十数年にわたって妻に密告され続けていたのだという。
しかも彼は、昨年夏、胃がんのため54歳で亡くなっている。

そして、この映画が初監督(脚本も)作品になった、33歳のフロリアン・ヘルケル・フォン・ドナースマルク(写真を見るとやんちゃな青年って感じ)は、ケルン生まれで、オックスフォード大学など海外経験も豊か。子供時代の東ドイツの記憶がこの映画作りのベースになっているという。

未来に向けて、自分が残していかなければならないものは何だろう。


 2008/02/13 23:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ものすごい映画を観た!
連休中もずっと仕事にかかりっきりだったので、今日は充電しよう!と、思い立って、近くにある「目黒シネマ」に行った。
目黒駅のそばにある、昔ながらの小さな映画館。
いい映画、しかも近作を2本立てでやっているのだが、15年以上前に初めて行った時の嫌な経験がトラウマになっていて(ちなみに痴漢被害ではありません)、今まで見たい映画はあっても素通りしていたのだった。
でも、今日はどうしてもここでやっている映画が観たかったのだ。

それは、昨年の日本映画で、話題になっていながら見逃していた、周防正行監督の『それでもボクはやってない』。それに、2006年ドイツ映画の『善き人のためのソナタ』が続いた。
前者も手に汗握る力作だったが、とくに後者はすごかった。近年、こんなに引き込まれた映画はない。
どちらも「国家権力」に翻弄される人々を描いたという意味では共通しているのだが、その極限状況の重さは比べものにならない。

2本続けて、約5時間。しばし現実に立ち返ることができなかった。
壁崩壊前の東ドイツを描いた『善き人のためのソナタ』の監督は、何と33歳、これが初監督なのだという。時代を若い世代が伝えていくということの尊さ。

ドイツ映画は日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、皆さん、この映画は観てください!
 2008/02/12 21:06  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

| 次へ
2008年02月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29
最新記事
最新コメント
keix
「みんなと一緒」が苦手 (2016年10月31日)
リボン
追悼 原田芳雄さま (2016年03月20日)
keix
「美」の感性を高める年に (2016年01月01日)
keix
「美」の感性を高める年に (2016年01月01日)
eriko
脳内に異常なし (2015年03月24日)
keix
オルタナティヴに生きる私 (2014年10月21日)
H・O
父のシューズを新調 (2014年09月19日)
keix
シルクの5本指ソックス (2014年07月24日)
eriko
母89歳の誕生日 (2014年06月12日)
cyoko
母89歳の誕生日 (2014年06月11日)
最新トラックバック
MOBILE ART (2008年06月30日)
服が捨てられない (2007年11月27日)

http://apalog.com/ueno/index1_0.rdf
更新順ブログ一覧
リンク集
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ