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最近、街を歩いても、欲しいと思う服があまりない。しめしめと思う。 職業柄とはいえ、数十年来、蓄積している服や各服飾雑貨に加え、毎シーズン、新しいものをいろいろ買ってきた。 収納するスペースはないし、それ以上にお金もないから、節約するには絶好の機会だ。 ちょうど今から10数年前もこういう時期があったと記憶している。ファッションの流れが、装飾性重視からベーシックで保守的なベクトルに振れると、私は購買意欲が落ちるたちのようで、今はそのサイクルに来ているようだ。 そうでなくても、40代、いや50代になると、服をあまり買わなくなる人が多いようだ。 ファッションビジネスにかかわる仕事をしていても、皆、守りに入る。 これまでに有り余るほどファッションには消費してきたから、厭きがきたという人もいるだろう。もう違う方にお金を使いたいという気持ちもよく分かる。 ところが、ここに落とし穴がある。本人は工夫して着こなしているつもりでも、古い服は古い服。一目で分かる。 そういう人たちは、なぜか一様に、メイクもヘアスタイルも昔のままというのが多い。 つまり、時間が止まっているのだ。 以前のブログで触れたように、この私も5年前のものは当たり前、10年前、15年前のものだって平気で着る。シーズンごとに使い捨てという感覚が全く無い。 本当のファッション好きなら理解してもらえると思うけど、基本的に古いもの好き。愛着のあるものはどんなに古いものでも捨てられない、捨てたくないのだ。 ただ、ここに鉄則がある。古い服(自分のタンスの中で肥やしになっている古着、また古着屋さんで買ったものの両方とも)というのは、必ず新しいものと組み合わせて着ること。それを最初に買った時とは違う着こなしをする、今の気分に合わせることが大切なのだ。 私は決してファッションの浪費に賛同しているわけではない。単なる「流行」に追随しているような人は好きになれない。 ただ、新しいものを消費することに罪悪感を覚える今の時代だからこそ、ファッションはそんなに悪者ではないよと言いたい。 ファッションというのは生きるエネルギーそのものであり、その時代のファッションを自分らしく(ここがポイント)取り入れることはその時代を生きるということであると思う。 |



