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近所の友人宅で晩ごはん
親子はスープの冷めない距離に住むのが理想的などというが、近くに友達がいるのもいいものだ。
ただし、お互いに適度な距離感をもつことは絶対条件。下町感覚の近所づきあいには、私は一生縁がないだろう。

今日は、久しぶりに家で粗食と思っていたら、近所に住むNさんから電話がかかってきた。
「北海道のおいしいじゃがいもが手に入ったから、コッロケ作るの。夕ごはん、食べにこない?」
「行く、行く」と、すかさず応える私。
家から5分も歩けば、N夫妻の家に到着。
ほくほくのコロッケ、ほうれん草のゆず浸し、厚揚げと大根と人参の煮物、北海道のししゃも、煮豆、アボガドとトマトのサラダなど、数種がテーブルの上に並んでいた。
締めは、おいしいごはんに味噌汁。漬物もいろいろある。

何しろ、Nさんの料理の腕はプロ級。「おいしいものは外で食べるから、家ではいつもおばんさい」というが、こういう普通のものが一番難しい。
食材の良さを生かしたシンプルな料理であることは確かだが、年季の入った愛情と技術を感じさせる。心から料理が好きなんだという。
「こんな奥さん持って幸せねえ」と、つい旦那さんをうらやんでしまう。

N夫妻は、とにかくおいしいものをよく知っている。
某エンターテイメント企業のファンダーで、早くにリタイアし、悠々自適の暮らしをしているから余裕もあるのだが、おいしいものを食べることへのエネルギーはつきることがない。
イタリアン、おでんや、寿司、焼肉、韓国料理と、多くの店をこの夫妻に教えてもらった。どこに行こうか困った時は、彼らに聞くことにしている。
とにかく嗅覚のきく人たちだから、巷のレストランガイドなんていうのは頼りにしない。
しかも、多くは徒歩圏内(時には30分歩くこともあるが)。これは都会生活者ならではの楽しみだろう。近隣エリアでおいしいところを見つけることにかけて、彼らは天才的だ。ビルの地下という誰も気がつかないようなところで、坦坦麺の絶品を見つけたり。
彼らのお眼鏡にかなう店の共通項は、味の良さはもちろんだが、気取った一流店でなく、心の通ったパーソナルなサービスのあるところ。

食を通して、人と価値観が共有できることは、本当にうれしい。

 2007/12/14 23:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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