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行く夏のかけら
なぜか百日紅(さるすべり)のある家にあこがれる。いつか、庭に百日紅のある一軒家に住みたいな、と思う。
春先の沈丁花にしても、真夏の百日紅にしても、中国原産の、木に咲く花が好きな私。



セミが鳴かなくなったと言われるが、そんなことはない。
この間は、早朝から、セミとカラスが鳴き声の掛け合いをしていた。



昨夕は、小田原の花火を眺めながら、東京に戻ってきた。
今夜は玉川で花火大会。東横線車内では浴衣姿の若い人たちを数人見かけた。
子供の時に楽しみだった玉川の花火大会が復活してから、既に久しい。
今では、東京の方々で花火大会が催されるようになっている。


子供の時のような夏休みをとることはなくなったが、少し都心を離れるだけで、遠い夏の思い出に出会える。
 2008/08/16 21:44  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

「暑中」から「残暑」へ
まだまだ暑いが、「立秋」を境に、気候が明らかに変化しているのを実感する。
ベッドのある東向きの窓側からは、日中昼寝をしていても涼しい風が入ってくるようになった。
外に出ても、夕方になると風が心地よいし、日が暮れるのが早くなった。

私はこの季節にいつも間違いを起こす。
そろそろお盆休み、もうたまらないという暑さのピークに、気になっていた方に「暑中見舞い」を出す。すると、もう時既に遅し、「立秋」が過ぎていて、本来は「残暑見舞い」としなくてはならないことに後で気づく。
今年もやってしまった。

今年の「立秋」は、8月7日だったらしい。
季節は、日本の24節季の「大暑」から「立秋」へ移ったのだ。今年の暑さもあと少しの我慢。
夏が過ぎるといつも忘れてしまうものだが、日本のこの暑さはどうにかならないものかと思っても、個人個人で工夫するしなかいのだろう
西日のきついベランダ側をどうにかしたいというのは毎年の課題。すだれを設置するか、ゴーヤで緑のカーテンを作りたいと思ったが、ついに今年もしないうちに終わりそうだ。

着るものにしても、夏の装いというものを、もっと機能の面から考えてみたい。
この暑さでも、街では相変わらず、カットソートップスやレギンスの重ね着だらけ(冷え防止にはいいが、見るからに暑苦しい)。
昔のように、涼しげな綿(布帛)のワンピース(実際、これが一番快適)を1枚サラッと着ている姿はまり見られない。
日傘や浴衣に限らず、亜熱帯の国、日本ならではのファッションがあってもいいように思う。
 2008/08/10 15:12  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

舟越桂のスフィンクス
少し気が滅入っているような時も、作り手の全身全霊がこめられたような作品を見ると、勇気付けられる。

ちょうどいい具合に目黒界隈で時間が空いたので、東京都庭園美術館に、『舟越桂・夏の邸宅』を見に行った。
半分位は以前の展覧会で見た、見覚えのあるものだったが、今回の主役となっていたのは新しいスフィンクスのシリーズ。

玄関の左手にひっそりと立つ「戦争をみるスフィンクス」も良かったが、何より圧巻はホール入り口で入場者を待ち構えていた「森に浮くスフィンクス」。
まさに両性具有のたくましいスフィンクスが、3本の枝の上に突き刺さるように乗っかっている。その不思議なアンバランスさは、まさに戦争で傷ついた兵士そのものであった。
別の部屋にあった「戦争をみるスフィンクスU」は、恐ろしい顔をしていた。

長くしっかりした首に、なで肩を通り越したなだらかな肩、そしてふっくらとやや下がり気味の美しい乳房…スフィンクスシリーズの体の美しさにはどれも見とれてしまうが、よく観察すると、オリンピック選手顔負けの筋肉隆々の体つきをしている。
像の後ろに回ると、お尻がこんもりと実に美しい形をしていた。相当鍛えていないと、こういうお尻にはならない。

一番好きだったのは、ポスターにも使われていた「遠い手のスフィンクス」。うっかりすると見過ごしてしまいそうな横手の方の部屋に、一人、鎮座していた。
鉄の金具でつながれた片腕がちょっと痛々しく、ちょん切れた手があらぬ方からその腕に添えられている。
お腹とお尻は、木が削がれていて丸みが無い。
部屋を出る時、鏡に映ったその穏やかな表情をもう一度見てみた。

外に出ると、だいぶ気温が下がり、心地よい夕刻になっている。庭園にはなぜか、くつろぐ人の姿がまったく無かった。

 2008/08/09 23:03  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ベランダでワイン
フランスのライフスタイルに洗脳されているせいか、戸外でゆっくり食事をすることが好き。緑豊かな庭で朝食、あるいはワインとパンとチーズを持ってどこかにピクニック、といった生活にあこがれる。
そういう場面に欠かせないのは、心おきなく何でも話ができる友人の存在だ。

いよいよ本格的な夏がやってきたことだし、南仏みたいに外でごはんをしたい気分と思っていたら、久しぶりに友人のHさんからお誘い。我が家から歩いて5分強なのに、普段はそんな頻繁に会うわけではない。
バケットやチーズ、果物、いただき物の北海道の野わさびとそれに合うローストビーフなど、こまごまバスケットに詰めて、Hさんの家に夕方到着すると、ベランダにテーブルセットして待っていてくれた。
Hさんお手製のラタトゥユは、いろいろな夏野菜に豆類も入っていて絶品。おいしいワインが一段と進む。

大通りに面したマンションの5階だけあって、緑の風とはいかないが、だんだんに暮れなずんでいく都会の景色の中で、あれこれおしゃべりがつきない。
途中でろうそくを灯す。周りがすっかり暗くなったと思ったら、あっという間に5時間が過ぎていた。

私たち両方を知るセラピストのMさんに、この2人が知り合うなんて不思議と言われた位、Hさんと私はまったく正反対のタイプだ。
Mさん曰く、典型的な「右脳」人間(というより、単なる感覚派なのだが)である私に対して、Hさんは「左脳」人間。
大学はドイツ語専攻で留学もした才媛で、ずっとIT業界で仕事を続け、今は外資系IT企業の管理職をしている。私を引き合わせてくれたのは、彼女のドイツ留学時代からの友人である音楽家のKさんだった。
普段は夜12時まで会社にいることもザラという程、忙しい生活だからこそ、時にはこういう時間が必要なんだという。
企業で長年働いている女性たちを、私は心から尊敬する。

 2008/07/06 12:29  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

梅雨の晴れ間に
家の近くにある恵比寿ガーデンプレイスに久しぶりに行った。
ここが出来たのを境に、恵比寿の街は大きく変わった、そういう場所だ。
オープン直後は頻繁に寄っていたが、最近は足を運ぶことがめっきり少なくなった。
一番利用していたのが食料品関係だが、使い勝手のいい所、安くて新鮮なものが売っている所が、他に出来たのが一番の原因だろう。
日本の商業施設というのは、余程、魅力的なことをやり続けていなければ、こういうふうに次々に新しいところに客をとられてしまう。

以前に比べると買い物客はめっきり減ったが、その分、静かで落ち着いた雰囲気になっている。
今日のようなしっとりした梅雨の晴れ間、くつろぎに来るのにはぴったり。日差しも強くなく、寒くも暑くもない。
コンビニで買った飲み物を片手に、ベンチに座ってのんびり読書をしていると、そよ風が気持ちいい。植え込みから、土や草の匂いもぷ〜んと匂ってくる。
鳩や雀が足元に寄ってくるのが気になるくらいで、後は邪魔をするものもない。

用事や買物を済ませるためでなく、ゆっくり外の空気の中でくつろぐために来るのもいいなと思った。そういう意味でここは、人工的ではあるが贅沢な空間だ。
商売はあがったりかもしれないが、遠くからの観光客でなく、地元の住民に愛されなければ、こういう場所は意味がない。
週末はイベントで集客することが欠かせないかもしれないが、平日はせめて地元のための憩いの場であってほしい。

 2008/06/23 20:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

お裾分けはうれしい
一般の家庭よりは少ないだろうが、私も時々、食べ物のいただきものをする。
各種お菓子をはじめ、各地の名産品、自宅菜園で採れた野菜…。パン屋さんに取材した際、焼きたてのおいしいパンを山ほどいただいた時もある。
一人ではとても食べきれない、というより一人で楽しむにはもったいないと思うので、ほんの少しでも「これお裾分けだけど…」と、ちょうど会う約束をしていた友人に軽く渡す(家族分はないことが多いので、一人暮らしかせいぜい二人暮らしの人が最適)。
すぐ食べた方がいいものについては、日頃お世話になっているマンションの管理人さんに差し上げる(この管理人さんのすばらしさについては、また項を改めていつか触れたいと思う)。
「お裾分け」は、別名「お福分け」とも言うようで、うれしい気持ちをシェアする気持ちがこもっている。何よりもらう側にも負担がないのがいい。

この連休、ちょうど両親の家に帰省中に、九州の親戚から大きなスイカが届いた。
わぁ〜、こんな大きなスイカがまるごと1個、家にあるなんて、何年ぶりだろう。子供の時以来かもしれない。
なぜか最近は、あまりスイカを食べなくなった。
果物の中でもスイカは、味そのものはどうっていうことはないが、妙に日本の夏の郷愁を感じさせる。
久しぶりでうれしいけれど、とても2人や3人では食べられない。
冷やしておくにも、冷蔵庫を整理してどうにか半分は入るが、1個分はとうてい無理。
そこで、同じ集合住宅に住む近所の人に、お裾分けしようということになった。

半分に切ったものをまた半分にして、1つは向かい側に最近越してきた若いご夫婦の家へ(数週間前にクッキーを持ってお引越しの挨拶に見えたらしい)、もう1つは上のフロアに住む一人暮らしの高齢のご婦人(同年代の母が時々話を交わすらしい)のところへ。
それぞれ在宅を確認してから、切り立てのスイカにラップをかけて渡しに行く。
両方とも喜んでいただいたようで、母も良かった、良かったと満足げ。
あと半分は、少しずつ家でいただくことにする。

立派なスイカをぜひ写真に撮っておこうと思ったのに、すっかり忘れて切り分けてしまった。写真はありませんが、想像して楽しんでみてください。
 2008/05/05 16:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

「根詰まり」を解消
昨日はいいお天気だったので、たまにはと思って、荷物をあまりもたずに散歩に出かけた。
途中まで目黒通り沿いのバスを使いながら、柿の木坂辺りをぶらぶら。
私は目黒区在住26年。長年住み慣れた地元を改めて歩いてみると、意外に知らなかったエリアなど、いろいろな発見がある。

偶然通りかかった住宅地内にある園芸店が、苗も鉢も全品2割引をやっていたので、あれこれ物色。肥料のコーナーで、我が家のベランダや室内で元気のない植物を思い出し、店の人に相談してみた。
「それは、もしかしたら根詰まりをしているんじゃないですかね。そのままで肥料をやっても、病気の人にステーキを与えるようなものですよ」

根詰まり! そうだ、その通り。
1年でだめになったり、枯れたりして、比較的頻繁に鉢を植え替えてきたものはいいが、10年、15年と我が家にいる植物は、長命だけに、普段はほったらかし。植えっぱなしなのだ。
アスパラガスもアガパンサスも、土の表面が見えないほど、こんもりと根が覆っている。
生命力の強いアガパンサスの方は巨大な鉢なので、とても手に負えないから、とりあえずアスパラガスに着手。やってみると根がしっかり絡み付いていて、なかなか抜けない。
悪戦苦闘の結果、やっとの思いで中身を取ると、土よりも根の占める分量が多かった。
10年以上も前に、アスパラガスが見事に生育している友人宅のベランダから分けてもらってきたもの。こんな状態でよく今まで生きていてくれたと、申し訳なくなった。
やせ細って色もよくない葉の部分はとりあえず、ガラスの花瓶に挿しておいた。もし根が出たら、また土に植えてあげたい。

人間の集まるあらゆる組織というものも、これと同じようなことがあるのではないか。
時々は、鉢の植え替えをして、新しい土、新しい空気に触れさせないと、根詰まりをおこしてしまう。
長年、フタをしているところも、改めて見直してみる必要がある。
 2008/04/13 13:48  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

花より団子の鎌倉道中
今年ほど花見が長く楽しめるのも珍しい。雨が降っても、風が吹いても、まだあまり散っていない。
すばらしく晴れ渡った昨日、鎌倉に行ってきた。
最近は恵比寿駅から直通があって、電車に乗り込むと、50分余りで到着する。

母たちと長谷で落ち合い、イタリアンレストランのパスタで昼食。
車で鎌倉山に向かい、桜を楽しみながら、山の上に建つホルトハウス房子さんのお菓子の店、「ハウス・オブ・フレーバーズ」へ。まだお腹はすいていなかったが、またとない機会なので、お菓子と紅茶をいただく。以前は雑誌『ミセス』などによく登場していらした料理研究家で、ご自宅の隣に不思議な構造の店がある。

1人2625円という価格にはびっくりしたが、スコーンのような生地にイチゴの煮たものがたくさん入っているオールドファッションドストロベリケーキ(店内で食べられるお菓子は1種類で月替わり)に大満足。窓の外に広がる春の森を目の前に、おいしい紅茶をいただきながら、1時間以上はゆっくりする。
3組も入るといっぱいになる店内には、いい具合にお客さんがどこからともやってくるが、都会のスイーツ店の行列のような光景はない。


若宮大路付近をドライブした後、夜は由比ガ浜の蕎麦屋「松原庵」で、妹の早めの誕生日を2人で祝う。
ここは古い一軒家を改装して最近できたところで、しっとりしたいい雰囲気。
日本酒とともに春の夜を楽しんだ。
鎌倉は観光客も多いが、関東では、古き良き日本が残っている希少な場所。繁華街をさければ、時間がゆっくり流れている。
それにしても、「花より団子」の1日でした。
 2008/04/02 13:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ベランダにも春が来た
周りには花粉症でつらそうにしている人がいっぱい。幸いにも一度も経験のない私だが、いよいよ本格化する更年期で、先週末、鍼を打ってもらったのに、肩をはじめ全身がこわばっていてつらい。起きられないほどの重症な人に比べると、私はまだ軽症。相変わらず、時間を見つけてはヨガや筋トレに通っている。

さあ、いよいよ今週末はお花見!という季節になり、この間から私も、ベランダいじりをしたくてうずうずしていた。
仕事も一段落、今朝は気持ちよく晴れていたので、早速、ベランダに出て、買っておいた花の苗を植えたり、気になっていた鉢の植え替えをしたりと、久しぶりにすっきり整えることができた。

生き物との暮らしは、生活に潤いを与えてくれる。動物は飼わない分、植物の鉢植えが、家の中にも外にもいつのまにか増えてしまった。
取材で1週間も10日も家を空けることもあるが、植物たちに対してはまったくの放任主義。以前は水遣りを友人に頼んだりしたこともあったが、今はベランダの鉢を屋根のない際に寄せておく程度で、1週間水を遣らないで枯れてしまうような植物はそういう生命力なのだと諦める。
普段から植物たちを甘やかさず、水遣りも基本的には1週間に1度。もともと西向きという悪条件なので、その環境になじまない植物は短命に終わる。
以前、ガーデニングの専門家に、枯れることをおそれないで、どんどん違うものに挑戦した方がいいと聞いたことがある。
こんなに荒っぽい育て方をしているのに、我が家に20年近くいる植物もいる。実家や友人からおすそ分けしてもらったものもここで根付いて、育っている。

植物で思い出すのは、私が10代まで一緒に住んでいた祖母のこと。
大して広くない庭だったが、いつも庭に出ては、「ふん、ふん」鼻歌を歌いながら、植物の世話をしていた。今思うと、庭は祖母の孤独を癒す場所だったのだろうと、つい涙が出る。
 2008/03/25 12:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ビーチバック持ってどこかへ
ああ、いつまでも寒い。いや、12月や1月よりも、2月から3月にかけて、沈丁花のつぼみもだいぶ膨らんでいるこの時期が、日本は一番寒いのだ。
気温はそんなに低くなくても、底冷えがする。体の芯が冷え切っている感じ。
もう冬物はかなり着くたびれているし、何か気分を変えたいと思っていた、そんな時…。

世界からデザインの優れたグッズを輸入しているYO−KOのショールームで、早くも夏のバカンスを思わせるコーナーに遭遇した。
たっぷりしたビーチバックには、「172日」という名前が付いている。1月1日から、夏の始まる6月21日まで172日あるからだという。
年が明けると、夏のバカンスを指折り数えて待つ――何と、フランス人らしい発想!
ビーチパラソルのホルダーをはじめ、雑誌、タオル、水着、子供のおもちゃと、ビーチの必需品が入るポケットが内蔵されている。はたまた友達に送るハガキ用ラベルまで付いているという心配り。いかにも女性のデザイナーらしい。
機能的なバックインバックをヒットさせている「TINTAMAR」というブランドの商品だ。
温泉やスポーツクラブなどで幅広く使える巾着型のナイロン製ビーチバックも、ロゴ入りの何ということないデザインだが、その配色やシンプルさがフランスっぽい。

このビーチバックを持って、どこかにピクニックに行きたい!



YO−KO
www.yo-ko.co.jp
 2008/02/10 17:42  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

春は内側からやってくる
今日は「大寒」。その名の通り、この冬一番の寒さの中、ふわりとした春の優しさに包まれた。
青山にある邸宅風の結婚式場、「コンヴィヴィオン」を会場に開かれた、「ワコールディア」の2008春夏の新製品展示会。
「空の力」をテーマに、エアリーなクリームやポピーピンクのシルクのナイトドレスをはじめ、雲の合間からはるか遠くをみわたしたような微妙なニュアンスの色がいっぱい。しゃくなげやデイジー、チェックなど、抽象的な思いの込められた具象柄のレースが彩りを添えていた。

同ブランドは、東京ミッドタウン内への出店を機に、まさにランジェリーのラグジュアリーブランドとして軌道に乗せてきている。デビューから4年、感覚も技術も業界トップの実力を持つデザイナー、神尾敦子さんの指揮のもと、着実にファンを固めている。このテンポこそが重要だ。
見えない部分への美意識の高い層が、日本にも確実にいるんだと勇気づけられる。

従来のインナーウエアしか知らない人にとっては、同ブランドのコレクションは奇異に映るかもしれない。
レギンスなどいろいろなボトムとの重ね着が楽しめるペチコート、ブラウスとしてそのまま着られるキャミソール、華奢にしかもきれいにバストを見せるブラジャー…。
ファッションアイテムとして自由にコーディネイトできるものばかりだ。

春はインナーウエアから、心の解放は内側からやってくる。
 2008/01/21 21:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

歌舞伎は娯楽の原点
歌舞伎座の「新春大歌舞伎」を楽しんだ。
連休中日の日曜日とあって、開場前の入り口付近は多くの人でごったがえしている。
開演までわずか30分しかないのに、お弁当の予約をしたり、立ち並ぶ売店を物色したり、ああ洗面所にも行かなきゃと、始まる前からせわしない。

今日の演目は、お正月らしく、雅楽にあわせた松・竹・梅の踊りに始まり、幸四郎と染五郎親子共演による「連獅子」(これは相当の体力が要求される。染五郎が若さいっぱいの舞いを披露)、歌舞伎十八番の「助六由縁江戸桜」と、ビジュアル的にもかなり華やか。
特に最後の「助六」は舞台が吉原だけあって、花魁たちの衣裳のあでやかなこと、変化に富んだ男役の衣裳のコントラストにも目を見張るものがあった。

舞台だけでなく、観客席や休憩時間も含めて、劇場全体の雰囲気が楽しめるのが、歌舞伎の楽しさ。
今日は3階席だったので、ほとんど花道が見えないのが残念だったが、1等席の2割弱の価格を考えれば、こういう席で頻繁に歌舞伎を観るというのも悪くない。
同じ舞台でも、観る場所によって全然違う見え方がするのだろう。
観客の装いも場所によって違っていて、1階や桟敷席はさすがにおめかしした着物姿が目につくが、3階ともなると皆カジュアル。
歌舞伎座で歌舞伎を見るのは、記憶にある限り、これで3回目。1年に1度位はまた来てみたい。

商業的にうまくオーガナイズされていて、何だかゆとりがない面もなきにしもあらずだが、そういう意味も含めて、日本の娯楽の原点がここにあると思う。
 2008/01/14 00:31  この記事のURL  /  コメント(3)  / トラックバック(0)

新年を両親と迎える
除夜の鐘の音を聞きながら、今年、2008年の抱負を考えた。
全部で10項目。そのほとんどは昨年からの継続でさして目新しいことはないが、今年はより仕事で新境地を拓きたいという思いが強い。
昨年の大きな変化に、それまで苦手意識の強かったブログ、SNS参加をスタートしたことがある。こんなことをいうと笑われるかもしれないが、これらに(時間的にも精神的にも)煩わされると、私が望むシンプルな生活からはどんどん遠のくような危機感もある。それでも、やらないよりはやった方がプラスの面があるわけだし、とにかくもう後には戻れない。
自分が苦手と思うことに、今年も挑戦していきたい。

50回目の新年。考えてみると、50回のカウントなんてあっという間だ。人生というのは実に短いものだ。
普段は離れて暮らしている両親とは年に数回しか会わないが、これまで年明けだけは必ず両親と一緒で、一度も別に過ごしたことがない。
2人とも、もう80代。私のような歳になると、両親が2人とも存命というだけで珍しいが、とくに大病もせずに自立して普通に生活していられるということはありがたい。周りには、両親の介護で大変な人たちが大勢いる。
さすがに、海外旅行をしていた70代と違って、今では1時間強で来られる東京に出てくることもほとんどなくなった。
それでも、通常の80代に比べると、2人とも若い。

その理由は、まず、60歳以降、よく歩いていたことがあげられる。自動車を運転しない(うちの家族は誰も運転免許を持っていない)ので、自然環境に恵まれた古い城下町に家を移してから、必然的に歩かなければならなくなったのだが、それが効を奏した。
肉親以外の若い世代との交流にも恵まれている。社会との接触、とりわけ心を通わせられる友人がどれだけいるかが、生きていく上では欠かせない。
それと、「権威」を持たないことも、若くいられる重要なポイントだと思う。
人は権威というものを手に入れると急速に歳をとる。

来年もまた、家族と一緒に元気で新年が迎えられることを祈った。
 2008/01/02 13:28  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

上野で落語を楽しむ
昨夜は久しぶりに落語に行った。
上野の鈴本演芸場。今や「寄席」といわれる場所は、東京に(日本に)たった4軒しかないらしい。
落語は、テレビで観るのと、舞台を直に観るのとでは大違い。シンプルな舞台で、噺家一人一人の個性のもと、着物の微妙な色合い(とくに袖裏がちらちら見えるのが美しい)や、噺家必須アイテムである日本手ぬぐいの組み合わせまでが楽しめる。
世の中、すっかり年末モードであわただしく、遊んでいる暇はなさそうだが、ここは満席の大賑わい。30代とおぼしき人もちらほらいるが、ほとんどは50代以上と平均年齢は高い。
タテに長い会場は後列では舞台が見にくいが、缶ビールを片手に楽しめる気楽さがいい。

前座から始まる落語の演目は、ものまねや踊りも含めて、変化に富んでいる。
いつもと違って、メインとなったのは、年忘れ恒例の鹿芝居「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」。「鹿芝居」とは「噺家(はなしか)」の芝居のこと。歌舞伎でも有名なお富・与三郎の芝居を、噺家たちが演じ、会場を大いに沸かせた。
この主役を演じた金原亭世之介師匠の縁で、友人たちがこぞって観にいったのだった。

落語に行く前に、せっかく「上野」に行くなら(上野はけっこう遠い)、見たいと思っていた「ムンク展」に寄ろうと、国立西洋美術館へ。ところが、29日(金)から三が日までは、何と休館。界隈にあるほとんどの美術館は閉館で、ひっそりしていた。
世の中、一気に新年へのカウントダウンが始まっている。
 2007/12/29 10:54  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

鍼と飲み会の日々
おいしいものを食べながら、お酒を飲むのが大好き。
12月に入ると、「忘年会」と称して、時々しか会わない人たちとも連絡をとりあって会うことになるから、飲む機会が増える。

一昨日は、アメリカから里帰りしたアーティストを囲んだ同窓会を、おでん屋で。
昨日は猛女(?)2人と、1年のごほうびを込めて、ふぐ料理。
今日は、半年ぶりに東京に出てきた妹と軽く食事。
来週はシンガポール料理、再来週はフレンチにイタリアンに和食と目白押し。来週は小康状態だが、考えてみると再来週は週5日も予定が入っている!
ちなみに、仕事の接待はなし。男性と2人のデートもなし。すべて友人たちとの割り勘の飲み会だ。

こう連ちゃんだと、当然のことながら財布はからっぽ、胃も肝臓もぐったり。
そうでなくても、ここのところ更年期症が高じて、もともと弱い肩と首筋が悲鳴をあげていたので、今日は久しぶりに鍼(ハリ)に行った。
置き鍼の助けを借りて、年末を乗り切ろう。

 2007/12/13 23:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

クリスマスカードを選ぶ
そろそろクリスマスカードを用意しなくてはいけない時季になった。
本当は年賀状同様、自分らしい手作りのものがいいと思うけど、そういう余裕もないので、ロフト、伊東屋、スパイラルマーケットといった、カードが充実している店に買いにいくことになる。
既にカード売場は、どこも大変な賑わい。ポップアップなどの立体的なデザインがぐんと増えた。オルゴール付き、レーザーカット、フェルトなどのおもしろい素材も、よりどりみどり。
クリスマスカードを送る相手、一人ひとりの顔を思い浮かべながら、あの人にはこれ、あの人にはこれというように選んでいく。

以前は、非常に伝統的なものか、あるいは子供っぽいものか両極端だったが、最近は洗練されたおしゃれなデザインが多彩になった。
ただ、そういうものはヨーロッパやアメリカからのインポート物が多い。
私の場合、国内の人たちには年賀状。クリスマスカードを送るのは海外宛だから、できれば日本のものを選びたい。
富士山や鶴のいかにも日本的なデザインというのではなく、日本のデザイナーのものとか、今の日本をあらわしているモダンなものが欲しいのだが、これが意外に少ないのだ。
外国人だって、私の友人は皆、日本には馴染みがある人ばかりだから、毎年、伝統的な和柄では飽きてしまうだろう。
今年、新生日本郵便が、アートディレクターの佐藤可士和さんを起用して、デザイン年賀なるものを何種類も売り出しているが、あれは年賀状よりクリスマスカードでやってほしかった。

欧米にとってクリスマスカードは、日本の年賀状と同じ役割。だから12月25日までと限定したものではなく、とくにヨーロッパでは年を明けてからカードが着いてもそんなに失礼なことではない。
クリスマスカードも年賀状も、クリスマスツリーも松飾りも、両方の習慣のある日本はこれから1ヶ月は大忙し。これから石が転がるように年の暮れへと向かっていくことを思うと、ああ風邪など引いていられない。
 2007/12/02 20:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

夢を追い求めて行列
すっかり年末の風物詩になった「年末ジャンボ」宝くじ。今日はその発売日だ。
たまたま有楽町を通りがかったのだが、西銀座デパートの売場周辺はものすごいことになっていた。交通整理のお巡りさんが出て、その列は永遠と、有楽町阪急の先の先まで数百メートルも続いている。

次に、地下から有楽町イトシアに向かうと、案の定、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」からまた長蛇の列が伸びている(ここは並んで待っている人たちに、ドーナツ1個が無料で配られるらしい)。

縁起もの、また新しい話題性のあるものなら、長い行列に並ぶのも苦にならないのが日本人。一時的であっても、こうやって退屈な日常からの脱出を試みる。
とくに「年末ジャンボ」は、他にいくらでも空いた売場はあるのに、あそこで買うと当たる率が高いというジンクスがあるのだろう。
今日はポカポカ陽気だから良かったものの、先週のような木枯らしの吹く日なら、風邪を引いてしまいそう。

時間帯は同じ平日の昼間だが、2つの行列の客層が全く違っていたのが興味深かった。
ドーナツの方は、圧倒的に女性。各年代の主婦層やOL層が中心だ。
それに対して宝くじは、仕事を定年退職したと思われる中高年層。常連と思われるオジサンの比率が高い。
両方とも、期待に胸ふくらます人々の熱気でむんむんしていた。
そのうち、ほとぼりが冷めた頃に、私も買いに行ってみるとするか。

 2007/11/26 20:47  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

今年のツリーはモダン

東京タワーがブルーにライトアップされた日(世界糖尿病デー)から、街にもちらほらクリスマスのイルミネーションやデコレーションが目に付くようになった。
もう、今年もそんな季節か。

いろいろなイベントやレセプションのついでに、東京有数の商業施設に飾られたクリスマスツリーを見ると、今年はモダンなデザインが多いのに気がつく。
東京ミッドタウンは江戸切子をモチーフにしたステンドグラス調のKIRIKOツリー、表参道ヒルズはスワロフスキーのクリスタル、約30万個を使用したクリスタル・ツリー。
まだ準備中だった六本木ヒルズでは、赤と白のキュービックが積み重ねられていた。

それにしても、11月中旬というのに、昼間は20℃前後にもなる快適さ。
秋冬商戦の悲惨さは十分に想像できるが、思わず1駅、2駅と、通りを楽しみながら歩いていると、訳もなく幸せな気分になる。
こういう時は、新しい店や町並みの変化など、いろいろな発見がある。
コートを着るまでにはまだ少し時間がありそうだし、今しか出来ないおしゃれを楽しんで、外を歩こう。
 2007/11/16 16:29  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

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