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横浜で東西交流の展覧会を
仕事で外出する用事がないと、どうしても出不精になっている自分自身にムチ打つように、一昨日は横浜まで出かけてきた。都心に行くのに比べると、交通費も所要時間も6〜7割ほど。
目的は、横浜美術館で開催されている「ファッションとアート 麗しき東西交流」展。そして映画割引の木曜日ということもあって、帰りにタイミング良く観たい映画があったことも大きい。

なぜ横浜美術館でファッションの展覧会?と思っていた節もあるのだが、会場を歩き始めてすぐに納得した。
ああ、そうだ、横浜は開港以来、西洋の文化を取り入れる拠点になっていた場所であった、と。

同展は、1860年代(19世紀後半)から1930年代(20世紀前半)に至るファッションとアート、つまり「ドレスや服飾品、日本画、洋画、工芸、写真など総数200点で東西の美の交流」をたどったもの。その約半分が京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵品。
KCIはこれまでも西洋の服飾史を見せる数々の服飾展覧会を行ってきたが、輸出用も含めて日本のものもこんなにあるとは知らなかった(関係各所からの寄贈も少なくないという)。

これらを眺めながら、私は以前との感じ方の違いに気がついた。
昨年、我が家のファミリーヒストリーを紐解き、明治以降の多くの写真を見てきたせいだろう。こういう歴史的なコレクションを見せる展覧会を見ても、ひとごとではなく、妙に親近感をおぼえるようになったのだ。
もちろん、我が家の祖先はこういう衣裳が着られるような貴族や公家ではないにしても、ああ、これは曾祖父の時代より少し前かなとか、祖母ももしかしたらこういう物持っていたかもしれないというように…。
日本画に描かれた洋装の女性を見ても、あまり古い時代のものと感じなくなったのだ。

それにしても改めて思うのは、日本は長い間、鎖国をしていたにもかかわらず、明治開国と同時に、西洋文化をものすごい勢いで取り入れ、浸透させていった。
しかも日本的なアレンジのテクニックを効かせながらである。
和洋折衷的なものが好きなのも、日本人の特性だろう(私も東西ミックスが大好き)。
そして、服飾の価値がこれほどまでに高かった時代に対する私の羨望はつきない。1点1点時間をかけて作られ、大切に身に着けていた時代。

一部、平日限定で撮影が許可されているステージがあったので、ご紹介しよう。
第3章「西洋 ジャポニスムの流行」内のシャネル、リバティ商会、ポール・ポワレなどのコートやドレスを展示しているステージ。私の大好きな1920年代、アールデコ時代のもので、日本の伝統的な着物に見られる文様や色使い、それに西洋のスタイルが見事に溶け合っている。

こういった一ひねりもふたひねりもある東洋趣味は、ヨーロッパでもかなり裕福なおしゃれの達人しか興味も示さなかっただろうし、実際に着こなせなかったはず。
アンティークといってもそのまま今でも着られそうなのが1920年代の特徴だ。
コルセットやバッスルスタイルは少しも着たいとは思わないが、こういうドレスは手の届きそうなファッションの夢という感じでいい。


 2017/05/12 18:16  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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