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「MO & Co.」いま中国で一番成功しているブランド!
「MO&Co.」中国に来られた方なら都心、地方のMALLや百貨店で一度は見たことがあると思います。いまレディスアパレルで勢いが有り、成功の道を歩んでいると言われているブランドです。最初見たときは「MAX & Co」のコピーかと思いました(笑
Frejaで溢れかえるHP
北京でのブランドローンチ発表会の模様


以下、wechatのファッションサイト「LADYMAX」からの一部抜粋と、自らの記事になります。
2004年に創立され、今年で12年を迎える中国ブランド、一説にはフランスのブランドと言われますが、広州に本拠地を構えるEPO集団というアパレル企業です。
2010年から広告塔を務めるモデルはFreja、ご存知の通りFrejaはモデルの誰もが憧れるシャネルのミューズをシャネル史上最長の7期も務めたスーパーモデル。
ブランドとしてのイメージ戦略創出もしっかり持ち合わせた、中国アパレル企業では数少ないブランドだと思います。
その甲斐もあってか、中国本土ブランドとしては初めて、香港のレーンクロフォードに入った事も有名な話です。今やSelfridges、Opning Celemony、de Bijenkort、に入るまでに成長した90后に人気、且つステイタスのあるブランドとなっています。

http://www.mo-co.com

これまでEPO集団傘下のブランドは、25歳から35歳ターゲットで、デイリースタイルからパーティスタイルまで幅広く展開する「MO & Co.」と、30歳前後がターゲットで、少し尖ったクールな雰囲気の「Edition 10」の2つだったのですが、先日北京で行われた発表会で、来年2017年春夏から天然素材に拘った子供服「little MO & Co.」、そして化粧品の「REC」を展開すると宣言して、大きな話題になっています。


市況的には決して芳しくない状況が続いている中国アパレル業界ですが、このEPO集団の挑戦は、今年の1月から正式に一人っ子政策が廃止され、今後マーケット的に可能性がある子供服、そして服以外の化粧品領域まで手を伸ばし、顧客を囲い込みたい姿勢の表れだと思います。
「Edition 10」
初の子供服「Little MO & Co.」
今後単独店舗を出店していくREC



「MO&Co.」の各アイテムごとの価格帯は以下の通りで、中国ドメスティックレディスブランドのセグメントでいうと、「中の上」クラスだと思います。

*1元は日本円で約15,5元
【インナー】
シャツ 1,500〜2,500元
Tシャツ 700〜1,500元
タンクトップ 700〜1,500元
キャミソール 700〜1,500元

【スカート類】
フレアースカート 1,500〜3,000元
ストレートスカート 1,500〜3,000元
プリーツスカート 1,500〜3,000元
ワンピース 2,500〜4,500元

【パンツ類】
ストレートパンツ 1,200〜2,000元
スリムパンツ    1,200〜2,000元
ハーフパンツ 1,200〜2,000元


「MO&Co.」はいま中国で一番クールで、若い層に支持され、成功しているレディスブランドと言われています。中国、台湾、香港での店舗数は今年年末の計画で600店舗、ヨーロッパではパリやロンドンに6つの直営店、そして36の卸先があります。これ以外含めて、全世界で18カ国、地域に販売網があり、これにEC販売を加えると年間売上額は24億元(約372億円)の規模に達しています。

一方の「Edition 10」は、中国、台湾、香港での店舗数は90店舗、ヨーロッパで5店舗、25の卸先があり、EC販売を加えると年間売上額は3億元(46,5億円)

今年2016年のEPO集団の上半期売上増長率は、二つのブランド合わせて40%、前年比増長15%、利益率も大幅な伸びで12年連続の二桁成長をしています。ECチャネルでは昨年2015年の売上は2億元(31億円)、これも前年比200%を叩き出しています。

一般的に中国アパレル企業の発展段階は、ある程度成長から成熟に向かうと、海外のブランドのM&Aというのが通る道、鉄則なのですが、EPO集団はそのセオリーをやらずに、服+ファッション領域の化粧品に更なる発展の可能性を見出した事が、業界的には意外でもあり、非常に良い印象を与え、注目されています。
また、多くの中国のレディスブランドが商品、デザイン面での競合(コンペチター)に挙げるブランドで、一番多いのがこの「MO & Co.」というのも頷けます。ブランドの生き方も目指したいのだと思います。

化粧品については、1年前から研究開発を続け、原材料も世界中から選りすぐりのメーカーと協力をして、中国女性の肌に合う品質の良いものを開発しています。今年4月には既に化粧品単独店舗もOPENさせており、将来的にはMALL、百貨店、ECではT-mall、Eshopなどの販売チャネルを使い、中国NO.1の化粧品を目指しているようです。
CEOのJenny Kim



EPO集団の創始者&CEOのJenny Kim女史の大事にしている言葉は「初心」。これを常に肝に銘じて、「高デザイン、高品質の良い商品を企画し、顧客に喜んで買って頂くこと」を社員全員に機会ある度に話をしているようです。目標数値は2020年には、全世界80カ国まで販路を伸ばし、売上額で今の4倍強の119億元(1,845億円)、中国デザイン、中国生産のブランドを、中国No.1にするという強く、高い志がある方です。
誤解を恐れずに書くと、このような地に足をつけて事業をされている方は、中国では非常に珍しく、是非一度お会いして色々とお話を伺いたいと思った次第です。

それでは!

 2016/07/27 12:30  この記事のURL  / 



GU中国4号店の出店予定地は!
私が中国で起業後に大変お世話になった「GU」が中国4号店を出されます。
場所は、上海市内有数の商業施設である中山公園龍之夢講物中心の地下2階。この商業施設は、地下鉄2号線、3/4号線が乗り入れる、上海市内の北西部に位置する、地元客とこの辺りのOFFICEで働く、サラリーマン、OLで賑わうエリア。昼間人口が多いエリアですが、週末は他の施設では類を見ない数の飲食店を目指して、多くのお客様が訪れる地域密着型、中級ランクの館となっています。私もこの中山公園エリアに5年以上居住しており、足繁く通う場所でも有ります。GUがこの人気の館に出店されるには、出店担当者の方々の相当の苦労があった事と思います。
先週公開された龍之夢講物中心外壁のGU広告。ビル10階分に相当する巨大広告、地下鉄3/4号線駅からも見え、効果絶大と思います



GUの出店区画は、元々永楽電器という中国系の電器屋が地下1、2階で営業していた場所。実はこの中山公園エリアは、中国大手電器屋チェーンの蘇寧電器、国美電器、そして永楽電器がしのぎを削る、電器屋街でもあります。そういう中、永楽電器は2フロアー構成で改装もしながら営業を続けていました。

しかし競合と競う中で今後の収益が期待できず、施設側へ1フロアーを返したのだと想像できます。施設側はその空いたフロアー(地下2階)を、大きな面積(1,000平米級)での出店を考えるGUや、隣りに旗艦店を構えるMUJIも含め、デベロッパーとテナント双方の想いが合致した結果での、地下2階の大幅なリニューアルに繋がっているのでしょう。これはあくまでも私の想像の域ですが..。
地下2階の区画、隣はMUJIの旗艦店となるようです。MUJIはこの館に無かったのはすごく不思議でした。MUJI CAFEも併設され、人気スポットとなるでしょう



GU中国はこれまで、2013年9月の淮海路UNIQLOグローバル旗艦店地下1階にローンチ、続く2014年に虹橋地区の金虹橋商城、2015年の上海市内北部の宝山と、スローペースながらも着実に出店をしてきています。2015には中国での商売の必須となるECでの販売もスタートと、台湾での出店も同時進行で行うなど、アジアでの拡大を図ってこられています。

そういう中での今年9月にオープンさせる中国4号店は、中国GUにとって非常に重要な出店であり、GUが今後中国でブレークスルーする鍵になる店舗であり、チャンスであると言えます。英国のPRIMARKが中国ローンチするという噂もあるなか、ファッション性、価格優位性、話題性など、日本でのGU人気を、今後ターゲットとなる中国の顧客層に、これまでの3店舗体制での経験を活かして、どのような施策でアプローチしていくか?が重要になってくるでしょう。

この中山公園龍之夢講物中心は、施設規模、売上規模、中級のブランド集積、飲食店の充実、など、あらゆる面に於いて、中国の他の商業施設関係者のリサーチ含め、来館する施設。ここでGUを認知させ、知名度を上げ、次の出店に繋げていくにはもってこいの施設と言えます。

更に言うと、私が以前お仕事をさせて頂いた某日系ブランドの経験値から、市内中心部の他商業施設に比べると、この龍之夢講物中心は地域密着型、且つ可処分所得も若干低いエリアであるため、客単価も20%ほど低いという数値情報があります。この施設では、より集客策を練り、来店頂いたお客様に1枚でも多く御購入頂ける施策で、客単価を上げる取組みをされるべきだと思います。

少しの期間ですが、中国と日本のGU事業に関わらせて頂いた者として、この4号店も常時ウォッチして、GUの中国、並びにアジアでのビジネスの成功を応援したいと思います。

それでは!
 2016/07/11 15:00  この記事のURL  / 



中国子供服マーケット状況は!
私のブログを見ていただいている方々の中には、子供服業界の方々も多くおられます。事実、日本の某子供服ブランドの方からの問い合わせも頂いております。その方々含め皆さんに、現在の中国子供服マーケット事情を書かせて頂きます。

中国の*一人っ子政策が廃止になって早半年、こちらのSNSサイト等で子供服マーケットの将来の展望を占う記事が増えています。ここ10年で海外からの子供服ブランド進出は目覚ましいが、国内ブランド数は少なく、まだ新規開拓つまりブルーオーシャンマーケットであるが、すぐにレッドオーシャン化してしまうのではないかと予測しています。

*一人っ子政策とは?
中国が昨年2015年で廃止した、1組の夫婦に原則として子供1人しか認めない人口抑制政策。1979年から実施。違反者は罰金を科せられ、職場を解雇されることもあった。当局による強制堕胎は国際的に批判された。2011年までには全国で両親が一人っ子同士なら2人産めるようになり、2014年からは両親のどちらかが一人っ子なら2人産めるようになるなど規制緩和されたが、「2人まで」という産児制限自体は現在も維持されている。


2015年の中国の子供服マーケット規模は、1,372億元(約2兆1000億円)、増長率は8%。中商産業研究院発表の2016年-2021年の中国子供服予測報告によると、一人っ子政策の廃止に伴い、子供服の消費が高まり2020年には1,800億元(約2兆7540億円)に達すると予測しています。

因みに、矢野経済研究所によると、日本の2014年の国内アパレル総小売(ベビー・子供服・洋品市場)規模は、前年比100.7%の9,223億円と、現時点でも中国の半分以下ではあるも、比較的堅調に推移している。

子供の定義を14歳以下とした場合の両国比較を見てみると、中国の子供人口は2015年時点で2,27億人(中国総人口は13,57億人なので、16,7%を占める)、日本の子供人口は2016年時点で1,605万人(日本総人口は1,27億人なので、12,6%を占める)と、子供人口だけを見てみると、中国子供人口は日本子供人口の14倍もいるが、上述の子供服マーケット規模比較は2倍と、一人っ子政策廃止による中国の子供服マーケットには、まだまだ伸びしろがあることが分かります。
また、中国の子供人口2,27億人の内、1、2線都市に住む子供達は1,27億人(約56%)で、この子供達が子供服消費の主力となると予測しています。


中国のアパレル全体のマーケット規模は1兆4368億元(約22兆円)、日本のアパレル全体規模は9兆円と、中国は日本の約2,4倍の規模となっています。
レディス、メンズブランドと比較して、子供服の規模は小さく、一人っ子政策の影響もあり、ようやく1990年代半ばから子供服アパレル企業が発達してきだした。産業のライフスタイルでみると、子供服はまだ「成長期」段階であると言えます。
マーケットには、純粋な子供服アパレル企業だけではなく、NIKE、adidas、李寧、安踏、361度などのスポーツブランド、ZARA、GAP、H&M、UNIQLOなどのSPAブランドも子供服のシェアを高めてきており、ラグジュアリーブランドの、GUCCI、DIOR、FENDI、ARMANI、BURBERRYなども子供服マーケットに本格的に参入しだしています。

既に幾つかの子供服ブランドでは、定番で売れるアイテムも出てきています。UNIQLOで言えばジーンズ、ZARAだとガールズのタイツなどが、人気となっています。
価格も上述の子供服ブランドは比較的高く、或る調査によると毎年平均で、親が女の子の服にかける費用は2-3万元(30万円-46万円)、枚数換算だと70枚くらいのようです。
普通の家庭のお母さんが購入できる服の事例を挙げると、ZARAの夏物で40-60元/枚、UNIQLOで150元前後、JNBYのTシャツで138-300元、綿の長袖シャツで500-600元、という具体的な価格帯も見えてきます。お母さんは自分の服はファストファッションで購入し、子供には良いレヴェルの服を着せる傾向もあるようです。




中国の子供服ブランドで著名なものを挙げると、森馬(Balabala)、太平鳥、美特斯邦威など、20年以上の歴史がある企業となります。現在の中国の子供服業界で活躍するデザイナーや、MD、VMDなどの多くが、これら企業で育ち、子供服業界を牽引しています。

特に森馬のBalabalaが中国No.1子供服ブランドで、2002年にブランドができ、昨年2015年の売上額が70億元(約1,070億円)、店舗数も4,000店、森馬グループの総売上が215億元(3,290億円)ですから、子供服が32%を占めています。
一般的な中国の子供服ブランドの年間売上額が2億元-8億元ということなので、如何にBalabalaが中国マーケットで一人勝ち状態であるかがお分かりになると思います。

中国では子供服企業は歴史が浅く、中小企業がマーケットを占有しており、シェア率が高い大手子供服企業が無い、つまりマーケットが分散しているのが実情です。例えば、2015年の中国TOP10の子供服ブランドを合わせても、子供服マーケットの約10,74%しかなく、2012年度の10%より僅かに増えているだけ。つまり、マーケットシェアがTOP10ブランドに少しだけ集中している傾向があります。TOP3の子供服ブランドのマーケットシェアは僅か5,85%、少し歪な状態になっています。だからこそ、これからの中国の子供服マーケットはブルーオーシャンと言われる由縁になっています。

如何でしたか、中国の子供服マーケット状況は。日本の子供服ブランドにもビジネスチャンスは十分にあると思います。もちろん、どのような戦略で中国マーケットにローンチするか? 自社が得意とするアイテムは有るか? 価格帯はどうするか? 出店施策/販売チャネルは? 日本企画から何を変え、日本企画の何をそのまま活かすか?など等、検討する課題は少なくはないですが、これからの10年以上は期待できるマーケットであることは間違いないと考えます。

それでは!


 2016/07/06 12:30  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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