« 2015年12月 | Main | 2016年02月 »
2016年に上海に新たにオープンする商業施設は88箇所!
wechatの中の中国商業施設情報サイトによると、今年2016年に上海だけで何と全88箇所の商業施設がオープンするとこのこと。
その総面積は500万平米、2015年と比較すると明らかに増加しており、各施設の規模も5万平米以内の小さな規模の施設が43箇所と全体の半分を占めます。

下の表の見方ですが、一番左が地区の名称、商業施設名、デベロッパー、施設形態、面積、という順番です。





上海の全区で商業施設がオープンし、市内中心部で22箇所、郊外で66箇所。その66箇所の内訳は、浦東新区だけで20箇所、全体の1/4を占め、他の区ではミン行区12箇所、嘉定区9箇所、松江区9箇所、青浦区8箇所。

2016年にこれだけの数の商業施設がオープンする要因として、元々2015年にオープン予定だった、全36施設中の10施設が工事の遅れなどで今年にずれ込んだ事が一番の理由。
施設の運営形態も様々で、総合施設、購物中心、商業広場、商業街区、時尚文創娯楽中心など等多岐に渡ります。
知名度の高い不動産投資企業の施設もあり、青浦宝龍広場、七宝万科広場、百聯崇明商業広場、龍湖虹橋天街、新華聯国際中心などが代表的な施設になります。

オーバーストアと言われて久しい上海マーケットですが、今年だけで全88箇所ものオープンが計画されています。既存の様々な商業施設も存在する中、デベロッパー自体の知名度、立地、他施設との差別化、飲食の充実、集客戦略などを練りに練り、顧客ターゲットを明確にしないと、オープンするも自然に淘汰され、消えていく運命になると思われます。

それでは!

 2016/01/09 18:37  この記事のURL  / 



MINISOの勢いが止まらない!
中国に来られた方ならご存知の「MINISO」(メイソウ 名創優品)、そうです店のファサードデザイン&ロゴはUNIQLO、屋号はダイソー、品揃えはMUJIとダイソー、日本発のブランドを謳って店舗拡大する生活雑貨業態のお店。「日本発」を謳いながらも昨年までは、実は日本には店舗がなく、それでは拙いという事からか、池袋、高田馬場に出店し、これに合わせて日本語版のサイトも立ち上がっています。
http://www.miniso.jp/


上海市内のモール内の店、見た目はまるでUNIQLOです
店長、スタッフ募集のPOP。中国では普通に給与額が書かれています




2年前にポツポツ出店しだした頃、中国に出張で来る人、中国在住の人達からは「またコピーブランドが出た」という風潮で捉えられていました。がしかし今日の「商業経済」の情報によると、「昨年2015年の12月12日にシンガポールに旗艦店をオープンさせ、僅か2年足らずで中国大陸を中心に既に1,100店舗規模、今年2016年の売上計画は60億元(約1,100億円)を目指し、2020年には6,000店舗、その内の半分は海外で、その時の売上は600億元(約1兆1,000億円)を目標にしている」とのこと。事実、中国では毎月20〜30店舗が加盟店方式で出店しているようです。確かに、中国の地方に出張に行っても、何処にでも有る、というのが正直な感想です。
日本のサイトから、毎月80-100は眉唾かと
グローバルで展開していることを謳っています
日本1号店の池袋店、小規模のようです




出店立地はモール内を中心に路面店、店舗面積は数十平米から数百平米と様々です。
品揃えは、スキンケア用品はMUJIや韓国風、インナー類はUNIQLO、MUJI、文具や食べ物はMUJI、それ以外の雑貨全般はダイソー風と、各ブランドのいいとこどりです。商品は日本製は5%、韓国製は10%、残り85%は全て中国製で、内ハングルで商品名説明文が表記されたものが15%、日本語で商品名や説明文が表記されたものが70%を占めます。商品種類は平均で3,000種、その80%が中国内の上海近郊、南部のシンセン近郊の計800もの工場で作られているそうです。
食品以外は、すべてMINISOのブランド名が付いたオリジナル商品になっていて、毎週新商品が続々と入り、売場鮮度があがる仕組みになっています。販売チャネルでは加盟店方式を採用し、店舗内装設計も本部がコントロールしてイメージの陳腐化を避けているようです。顧客への情報発信も当たり前ですがSNS(wechat)を活用して、僅か2年で約800万人が登録しているとのこと。
韓国系のMINISOの偽物
別の韓国系のMINISOの偽物、コピーのコピー...とどまるところを知りません



今後のMINISOの課題は、「更なる製品/物流コスト抑制、商品クォリティ向上、販売スタッフの育成」だそうです。賢い中国人はこのMINISOが日本発ブランドとは思っていないと思いますが、品質にこだわる中国人が、価格と価値の両側面を持ち合わせたMINISOを好まないはずがありません。
これまで「コピーだから...」と思って馬鹿にしていた人達も、実際に店を見て商品を手に取って、使って見てください、「この価格でこの価値観?」と驚かれると思いますよ。

それでは!








 2016/01/08 21:40  この記事のURL  / 



中国でのZARA展開-その2!
明けましておめでとうございます。昨年中はお忙しいなか、私のブログを見て頂き本当に有難うございました。2010年12月から書かせて頂いているこのブログも、丁度丸5年が経ち、総記事数も551となりました。今年2016年から6年目に入りますが、今後も中国マーケット情報を中心に精力的に書かせて頂く所存ですので、引き続きブログをご覧頂けると光栄です。何卒宜しく御願い致します。

さて、昨年12月8日に書かせて頂いた「中国でのZARA展開-その1」からだいぶ間が空いてしまいましたが、その2を書かせて頂きます。

或る中国アパレル調査資料によると、直近2年間のINDITEX社の店舗開設数(ZARAの他に、Pull&Bear、Massimo Dutti、Bershka、Oyhsho、Stradivarius、ZARA Homeの計7ブランド)を見てみると、上位5か国はロシアの124店で、続いて中国105店、メキシコ58店、ポーランド50店、トルコ47店という順になっていて、日本はその次の6位で、41店が開店したと言われています。

この出店数で注目に値するのは中国の店舗開設数で、2006年に上海に最初にZARAが出店して以来、現在まで60の都市(この内の85%が1、2線都市)に500店舗(計7ブランドで)を構えるまでに成長していました。事実2012年までは1、2線都市を中心に年間100店舗を開設という著しいスピードの出店を仕掛けていました。ところが下図の通り2013年からは急激に出店数を減らしています。これは本国INDITEX社の国別の戦略によると考えられます。



この中国での1つめの戦略が「積極的なインターネット販売強化」、現在、全世界26カ国でネット販売しているINDITEX社、2010年にグローバルでネット販売を開始し、現在のネット販売は全社売上の凡そ5%と推測されていて、ネットの毎日の平均訪問者数は250万人近くあり、毎週新しいモデルを300アイテム掲載する、というのは有名な話です。INDITEX社の報道でも「ネット販売は併行した販売ではなく、全売上を構成する(ひとつの店舗のような)ものである」という姿勢をメディアに示しています。中国に於いても様々な投資の掛かるリアル店舗出店スピードを一旦緩め、3、4線都市に向けてはネット販売で攻めていくということです。

2つめの戦略が「2線都市中心の旗艦店(2,000平米規模)出店戦略」、2014年の出店重点地区は重慶、南京、杭州、という2線都市で、上述の通りに3、4線都市への出店は消極的で、仮に出店するとしても、万達や王府井、大悦城など、これまでも過去に取り組んでいた商業施設のみでした。2014年末に成都の遠洋太古里にOPENさせた三層の旗艦店を皮切りに、2線都市(非1線都市)での旗艦店出店(毎年10店舗程度)を掲げています。
同時に、高坪効率(生産性向上)を目指して200平米程度の普通小型店を年間100店舗ほど出店していくという「開100家200平米店、開10家2,000平米店 戦略」も掲げています。

上海、北京などの1線都市では、2014年の初め辺りから、欧米、日系ファストファッションブランドのマーケット全体の消費低迷と、自ブランドドミナント集中出店(カニバリ)による弊害で、既存店前年割れが囁かれはじめ、各社様々な戦略修正を余儀なくされていると聞きます。そう言う中でのINDITEX社の新たな2つの中国戦略は、マーケットを見据えた上での現実的具体策と言えると考えます。

今年も宜しくお願いします。

それでは!

 2016/01/04 14:00  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

2016年01月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
リンク集

http://apalog.com/uchida/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード