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必見 百盛優客城市広場!
半年前に閉店し、「やはり百盛(PARKSON)グループの売上状況は厳しく閉店せざるをえなかったか...」と巷の噂になっていた上海の百盛百貨店天山店(天山路と婁山関路の角)が、先週12月19日(土)に装いも新たに華々しくRENEWAL OPENしました。それも百盛百貨店と衣恋(E-LAND)が合弁で新たに会社を設立し、その会社が運営する新たな業態である「百盛優客城市広場(PARKSON NEWCORE)」の第一号店として。中国全土に展開しているも直近の業績が芳しくない百盛と、韓流ブームがまだ続き多くのブランドを保有するE-LANDとの協業は、中国における新たな流通業態として一石を投じたのではないかと思います。

今年の春までこの百盛天山店は中国の他の百盛同様に、旧態然とした中級層を狙う中途半端なコンセプト、一階が化粧品(東館)、靴(西館)と、どこにでもある、何の特徴もなく、SALE時期を除いては客数も少なく閑散とした館でした。それがE-LANDの力を借りて(E-LANDはサブリース契約として、館内の数フロアーの優位置を自らのブランド群で埋め尽くし、さもE-LANDが運営している商業施設のような錯覚に映ります。恐らく館全体のブランドリーシングや、VMD含めたプロモーション演出方法はE-LANDのノウハウが導入していると想像します)完全に蘇りました。

全8階建(地上5階、地下3階、地下2階/3階は駐車場)フロアー構成は以下の通り、営業面積は45,000平米と前と全く同じで、昨日現在では地下1階と5階のレストランが未OPENの状態。
それでもOPEN初日は小雨にも関わらずOPEN待ちの行列と入場規制、幸先の良い滑り出しとなったようです。私は2日目の日曜日に視察に行ったのですが、同じく小雨の中、老若男女のお客さんが訪れ、幾つかの店では入場制限をするほどの盛況ぶりでした。OPNENIG SALEも70-80%OFFの目玉商品を効果的に使い、第一弾がクリスマス明けまで、第二弾が新年までと、集客策も十分に講じられています。店内で配布されているOPENINGのリーフレットも分かりやすく、完成度も非常に高い(その場で見るだけで捨てるというレヴェルではなく、持ち帰って次にまた行きたくなるというレヴェル)と思います。




















驚いたのが、E-LANDの男女子供服、下着、雑貨(ライフスタイル、靴)など多くの自社ブランドを館内に散らした配置をしているということ。この天山店は東館と西館に分かれているのですが、それぞれの館の各フロアーに配しています、通常このような合弁会社をつくり館が東西に分かれているのであれば、例えば自らのブランド群を東館の5層全部に集積させE-LAMDグループの規模感誇示だったり、自らのブランドで買い上げ率を上げる、という手法を取りがちなのですが、今回の場合は百盛のフロアーのテーマに沿って、各館のどのブロアーを回遊しても、E-LANDが展開(オリジナル、代理販売含め)するブランドが存在するという意味になります。つまり、既に男女子供服、下着、雑貨に至るまでの守備範囲を網羅していて、広大な中国マーケットで将来の在るべき事業戦略に、愚直かつ本気で取り組んでいる事が見て取れます。
E-LANDが中国で展開するブランドの数々、このブランドもE-LANDだったのか?というものもあるのではないでしょうか...












いずれにしても、この館は必見ですので上海、中国在住のアパレル、リテイル関係の方々、日本からの出張の方々は、百盛百貨店+E-LANDの新たな取り組みを自分の目で見られることをお薦めします。

それでは!
 2015/12/21 14:30  この記事のURL  / 



2016年 中国祝日スケジュール!
毎年この時期に中国国務院から発表される、次年度の祝日スケジュール。昨日10日に公布されました。

・元旦  1月1日(金)祝日  1月2日-3日は通常の週末連休

・春節  2月7日(日)- 13日(土) 7連休 *但し、2月6日(土)、2月14日(日)は出勤

・清明節 4月4日(月)祝日

・労働節 5月1日(日)祝日  5月2日も補休

・端午節 6月9日(木)- 11日(土) 3連休 *但し、6月12日(日)は出勤

・中秋節  9月15日(木)- 17日(土) 3連休 *但し、9月18日(日)は出勤

・国慶節 10月1日(土)- 7日(金) 7連休 *但し、10月8日(土)、9日(日)は出勤


中国のリテイルビジネスは上述の暦で商売が左右されます。来年の祝日をしっかり把握され、商品手配、商品投入タイミング、商品提案に繋げる必要があります。

それでは!

 2015/12/12 01:50  この記事のURL  / 



中国でのZARA展開-その1 !
今回から2回に分けて現中国でのアパレルの勝ち組の一つであるZARAについて書きたいと思います。今回は内外販売価格差についてです。

今年の夏頃にこちら中国や世界中で報道されたので、ご存知の方も多いと思いますが、ZARAの中国での販売価格は本国スペインよりも高く、世界で3番目に高額の国であると。

ZARAの世界各エリアでの市場価格データ(モルガン・スタンレーがリサーチ会社アルファ・ワイズに委託して実施したもの、ZARAのひとつの商品が世界で幾らの価格で販売されているかを比較調査したもの。アイテムは14のオンラインを通して7,000アイテムから調査。ちなみに、ZARAのひとつのアイテムのコード番号は世界共通で使われているため、この調査は意外と容易だったそうです)を見ると、世界で1番高い国は韓国で販売価格はスペイン本国の195%にあたりほぼ2倍、2番目は米国市場で192%、3番目は中国市場で178%、続いてロシア市場で176%、日本市場で162%という状況。インド市場153%、メキシコ148%、英国147%、ポーランド133%、トルコ131%。驚かされるのは、韓国、米国ではスペインでの小売価格のほぼ2倍で販売されているということ。。
逆にドイツ市場やフランス市場、イタリア市場での価格は他国に比べて相対的に低く、本国の124%だった。
丁度1年前の14年12月に南京東路の歩行街にOPENしたZARA旗艦店、この館は大昔はイトキンが全棟借りし、その後中国のスポーツブランド李寧が旗艦店として使っていた、いわく付きの館
ZARAの元南京東路店跡は、グループブランドのPULL&BEARの旗艦店に変わっています、近くにはH&M、FOREVER21、UNIQLO、GAPなどのファスト系ブランドが店を構えています



この価格差について業界関係者のコメントを見ると...
「各国で設立した法人は管理コスト、販売ルート、人件費、輸入関税、その他の税金はそれぞれ異なり、この違いが国際的ブランド製品の最終的な販売価格にある程度影響する」「スペインの場合には地元ということで他国にない優位な面が価格に影響しているため、むしろ、比較基準としてドイツまたはフランスを(100)と見て比較する方が意味ある比較になる」という意見も。

現在、ZARAをはじめ多くのブランドはグローバルインターネット販売モデルに着手していて、一部のブランドは海外から中国の消費者へ商品を直接送り届ける事が当たり前になっていて、この新しいルートが従来の専門店の売り上げを脅かしはじめているのも事実です。


以下「人民網日本語版」2015年7月1日から記事抜粋
北京商業研究院の見方によると、世界的に「情報の透明性」が高まり、グローバルな観光ショッピングやネットショッピングがますます便利になる今日、同じブランドの製品でありながら国内外の価格差が大きければ、価格の高い市場で売り上げが伸びなくなることは確実。
これまで中国市場で高価格をうち出してきた「海外有力ブランド」の一部は、海外旅行した中国人消費者によって海外ではスーパーで売られている商品であることがわかると、急速に売り上げが落ちていった。また贅沢品分野では世界的に価格を均衡させるという一種の革命が起きており、海外での商品価格に消費者は敏感になり始めている。とまとめています。


次回は、ここにきて中国での出店スピード(ZARAのみならず、グループ全体として)を緩やかにしてきている「ZARAの中国での出店戦略」について、書きたいと思います。

それでは!







 



 2015/12/08 15:10  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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