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上海秋物立上り状況は!
私が定点観測している商業施設の一つに、上海市内の西北に位置する地下鉄2号線 中山公園駅に直結する龍之夢購物中心(ロンジーモン)が有ります。立地としては都心のはずれになりますが、地下鉄2線が乗り込む交通の要所でもあり、レストランが充実しており、昼夜は近くにあるオフィスワーカー需要、夜、週末は地元、そして少し遠くからもお客さんが足を運ぶ、上海でも有数の商業施設です。
取り扱うブランドは、高級ラグジュアリーブランドは皆無、可処分所得で見ると中の上位の客層をターゲットにしていると思います(地下に2層でカルフールが入っていることからも、それが読み取れます)

アパレルリテイルでは、日系ブランドも多くローンチしており、中国ドメステックブランド、欧米のファストファッションも入り乱れ、この施設をリサーチすれば、現在の中国アパレルリテイル(レディース、メンズ、キッズ、スポーツ)、その他靴、鞄、雑貨の様相、傾向がお分かりになるのではないか、と思います。

さて、施設の詳細はこれくらいにして、今週はMD週で言うと第35週となり、下の中国の年間売上推移(この推移はあくまでも、大枠であり、春節タイミングは毎年変化します)で見ると、夏物SALEの最終処分期にあたります。と同時に朝晩の気温の低下に伴い、少し肌寒くなることから初秋物の初動が見えてくるタイミングでも有ります。特に今年は来週第36週の週末 9月3日(木)から5日(土)が抗日連勝記念日(独立70周年)ということで、アパレルリテイルにとっても夏物最終処分、売り切りを図る大きなチャンスでもあります。

店頭(ショーウィンドーや店頭テーブル)では、秋のトレンド(デザイン、カラー/柄)、コーディネートを明確に打ち出して新規客の入店を促し、本部主導のもとスタッフ間でセールストークの徹底を行い、コーディネート販売でSET率UP、客単価UPを目指します。店舗奥では夏物の中でも秋の初めまで着用可能な長袖物、秋色商材に絞り、消化を図るといった施策で売場全体として違和感のない状態を作り、プロパー、SALEの売り込みを仕掛ける必要があります。
あくまでもイメージとなります
店頭は初秋物、SET販売で85折(15% OFF)コーディネート購入でお得感を訴求しています。販促手法に長けているブランドですね、いつも感心します
SALE商材は店奥で展開、店頭へのイーゼル設置でSALE展開中で有ること、奥への引き込みができています。店頭のマネキンにアクセサリー、雑貨類をコーディネートすることも重要なポイントです
割引ではなく、秋物初動が見られるこの時期に、通常時期よりもVIP会員加入条件を下げて顧客獲得を行う手法
秋色夏素材商材(晩夏初秋)の投入、今すぐに着用できるコーディネートを提案。帽子、バッグなども同時に組み合わせ秋らしさを演出
店内ほぼ秋物の韓国BASIC HOUSEの新ブランド。この施設のレディースブランドの中で一番集客していたブランド



来週の抗日連勝記念日の3連休の後は、中秋節の連休商戦(9月26日(土)から28日(月)3連休、MD週 第39週。因みに昨年2014年の中秋節は9月6日(土)から8日(月)の3連休)まで、約3週間ほど国の祝日が無い通常の週が続きます。この3週間は秋冬の商売の中で非常に重要で、初秋物から秋物展開移行、冬物のセールストーク勉強会、冬物トレンド商材/コーディネートのSNS発信、例えば・・冬物のテスト販売を行うなど、その後に続く国慶節の連休商戦需要(10月1日(木)から7日(水)7連休)を意識して、週次で連続的に仕掛けを行う必要があります。

昨年と今年の暦の違い(ピーク曲線の違い)をしっかりと分析して、秋冬最大のピーク週である中秋節から国慶節週に向けた仮説施策(販売計画、投入/在庫計画、販促計画、売場計画、教育計画)を十二分に立てられることをお勧めします。

それでは!
 2015/08/30 23:00  この記事のURL  / 



ライフスタイルSHOP「R.G.F」がK11にOPEN!
NEW SHOP OPENのお知らせとなります。知人の家具&カフェの店として上海で抜群の人気を誇る「R.G.F」(Roots Galleria Furniture)が、来月9月24日に淮海中路のK11(香港系モール)の地下2階にLIMITEDとはなりますがOPENする事になりました。
K11は芸術アートモールと呼ばれており、昨年はモネ展が開催されかなり話題になりました、今年末から来年にかけてダリ展を企画しています。他にも様々なワークショップなどのイベント開催で、上海でいま一番注目されている商業施設です。

今回のR.G.Fの店舗面積は54平米と、これまでの巨大な1、2号店と比較するとこじんまりとしていますが、先日の日本でのバイイングでMADE IN JAPAN商材を中心に、世界中から上海、中国の女の子が好きそうなアイテムやグリーン(植物)も集めました。また、季節ごとに様々なワークショップを開催予定です。




上海在住の方、または日本から出張で来られる皆さん、是非一度ご覧ください。
「上海の腕利き女性バイヤーがセレクトしたライフスタイルグッズとはどのようなものか?」「またその売れ行きが気になる... 」「自らが手掛ける日本のライフスタイル商材、雑貨などを是非RGFに卸したいのだが...」等、様々な想いで御来店ください。私もこの事業に深く関係させて頂いているので、頻繁に店を訪れる予定です。

それでは!
 2015/08/23 14:30  この記事のURL  / 



上海商業施設 悲喜こもごも!
上海の商業施設は、過去のこのブログでも書いている通りで、OPENしてはCLOSEの繰り返しの様相。上海市内だけで2015年のこれからの年末にかけて、知っているだけでも大小様々20を超える商業施設が新たにOPENするようです。

その中で先に撤退/閉店の話からすると、虹橋地区(天山路×婁山関路)にあった百盛(パークソン)は昨年末からずっと閉店SALEを開催していて、ほぼアウトレット化していましたが、今週地下を残して全館閉店しました。この百盛は歩いて10分圏内にあった旧場所から3年ほど前に移転拡大OPENし、当初は地元客で賑わいはしたものの、結果的には客層とテナント(ブランド)のギャップが客数伸び悩みの要因であったと考えます。同時に中国で数多く営業する百盛自体の苦戦も報道で伝えられ、この館もその内の一つであったと言えます。
既にもぬけの殻の虹橋百盛



昨年この百盛の真裏にAPITAを核テナントとする金虹橋広場がOPEN、目の前の百盛と違い、幹線道路に面していないのですがOFFICEビル直結、日本食を中心とした飲食が相当充実しており、昼はホワイトカラー層の利用が多く、そして品揃えが充実したAPITAは地元のローカル居住者、近くに住む外国人で週末のみならず平日も賑わいを見せています。

この事から、現在上海の各地下鉄沿線駅に既存店、または新たに建設している商業施設含め、出店に価する商業施設を如何に探すかですが、纏めると以下のようになると考えます。

1. 客層(昼間/夕方・・・サラリーマン/OL、朝から夕方・・・地元の主婦層)
2. 飲食(中高級レベルの様々なレストラン、フードコート、スタバなどのカフェ)
3. スーパー(生鮮食品を中心とした高品質商材の品揃え)
4. 育児/教育、遊具施設(幼児の能力開発、英語スクール、キッズランド)
5. 駐車場(室内屋根付き、1,000台以上)

これらが整っている条件を吟味して、アパレルならアパレル、他のリテイルならリテイルで、エリア(浦西か浦東か)を選別し、自ブランドに適合した先にアプローチをかけられるべきかと思います。
もちろん、百貨店(百盛もここに属します)という商業施設も出店候補先としては有りかと思いますが、付帯条件、出店面積、客層の絞り込み、周年祭などの参画など、条件も多々あり、自ブランドで好きに運営がやり辛い、という側面もあるように思います。
ここ2、3年、特に上海のような1線都市を見ていると、お客さんの購買行動が百貨店から複合商業施設に完全に変わってきています(3線以下の地方はまだまだ、地場の百貨店がリードしているように見えます)
外部はOPAのときのまま
間口は狭く奥行きの長い構造
OPAの時は多くのテナントが入っていましたが、一つのブランドで構成すると奥行きの長さを活かせていて広がりさえ感じます
3層構造、1、2、3階全てレディス、メンズは1階の一番奥のほんの一部



次に淮海路に日本ブランドを集積して営業していたOPAも、今年の春に惜しまれながら閉店、その跡地に明日8/22(土)FOREVER 21(F21)の上海第4号店がOPENします。
F21は上海市内に既に3店舗あり特に物珍しさも無いのですが、上海でのファッションの聖地である淮海路への出店は、急がず適地にじっくり出店を重ねる戦略が見て取れます。元々何をやってもパッとしなかったここの立地ですが、今回はF21OPENで淮海路の客導線がどのように変わるのか?非常に楽しみでもあります。

それでは!


 2015/08/21 22:50  この記事のURL  / 



昨日の「エキサイト アジア」放送!
1週間のライフスタイル商材バイイングの日本出張を終えて、先ほど上海に帰還しました。

丁度、昨晩20:30-20:50で放送されたNHK BS1の「エキサイト アジア」を神戸の自宅で見ることができました。私自身も事前に完成版を見ていなかったので、どのような仕上がりになっているか?ハラハラドキドキしてTVの前で見ていました。多くの方から「番組見たよ!」というLINE、微信(WeChat)、メールを頂きました。また、放送後にこのVMDブログも多くの方が見ていただいたようです、お忙しいなか番組を御視聴頂き有難うございました。

番組冒頭のテーマ
私が最初に中国語を学び、生活した、思い出深い上海の交通大学
某ブランドのVMD実践研修の模様



番組を見て頂いた方には、私が中国で行っているVMD業務の一部分が、お分かりになったかも知れません。番組では「売れる飾り方教えます」というテーマになっていましたが、誤解を恐れずに書かせて頂くと、私のVMDとしての生業、本質は飾り方を教えているのではなく、SPA(製造小売り)の過程で、商品企画を核として、その中で店頭(現場)との間に介在するVMDは本来は何をすべきなのか? 商品企画/開発への関与は? 商品(服)を単に売るのではなく「売り込む手法は?」 プロモーション、販売促進への提言方法は? VMD業務の標準化はどのようにすべきか? 店舗のVMDの具体策は? など多岐に渡り、書き表すことが困難ですが、簡単に言うと「クライアント様の事業に深く入り'売れるVMD'を実践」させて頂いています。
当たり前ですが、VMDを単なるデコレートではなく、VMDを商売の根幹として位置づける事、VMDに携わる人たちの価値向上なども、同時に提言しています。

お時間が合わず、昨晩の放送を見ておられない方も多いと思います。番組の再放送が今週の 8/16(日)の朝3:00-3:20(15日土曜深夜という方が分かりやすいかも知れません)に有るようなので、そちらを是非見ていただけると光栄です。

日本は今週末は盆休みをとる企業が多いかと思いますが、私は山東省のweifangという街に中国アパレル企業の現場指導の出張となります。丁度8月15日という日本でいう終戦記念日、中国では解放記念日となりますが、そのような日に中国企業と取り組みをさせて頂ける喜びを感謝したいと思います。

それでは!
 2015/08/12 12:00  この記事のURL  / 



NHK BS1 「エキサイト・アジア」に出ます!
今日から8月、早いものですね。さて6月の初めに上海で3日間に渡り密着取材して頂いた番組が、いよいよ放送されることになりました。番組名は『エキサイト・アジア』というNHK BS1で放送されているドキュメンタリー番組。放送時間は以下の通りです。

●NHK BS1
放送時間 8/10(月)の夜8:30-8:50
再放送 8/16(日)の朝3:00-3:20(土曜深夜)

●NHKワールドプレミアム
日本時間 8/10(月)の25:00-25:20(11日の1:00〜)
なおワールドプレミアムは配信している国や地域によっては放送時間が変わることもあるようです。

以下URLで番組の予告編(25秒)を見ていただけます。
http://www4.nhk.or.jp/exciteasia/

実は私も事前に完成映像を見せて頂いていないので、どのような仕上がりの20分間になっているか正直かなり不安ですが、私が中国でVMDを基点に仕事をしている模様、また奮闘している姿(笑 を少しでも垣間見て頂けるのではないか、と思います。ただ、丁度体調が思わしくない時の取材で、「身体が悪い程のシナリオ・・」となったようで、それだけが残念でなりません。







またこの場をお借りして、撮影にご協力頂いた企業の皆様、お友達の皆様、お忙しいなか有難うございました!お時間ありましたら、是非番組を見て頂ければ幸いです。

来週はMADE IN JAPANのライフスタイル雑貨バイイング目的で、日本列島弾丸ツアーに参ります。

それでは!
 2015/08/01 18:00  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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