« 2015年01月 | Main | 2015年03月 »
やはり今年の春節商戦は冬物消化が主流!
こちらは2/19が春節という事で、2月初めよりバタバタでブログUPが滞ってしまいました。さて、先週辺りから知人の中国人達も長い休暇を取り始め、国内は海南島、大理、海外はバリ島やLA、そしてもちろん日本も北海道、東京など等、旅行に出掛けています。日本においてはインバウンド効果も絶大な今回の春節になりそうです。

さて、そう言うなか各々の故郷へ帰る人も多く、上海市内も明らかに人数が減っていると感じます。春節期間は旅行に行っても繁忙期、価格も高かったり、何処に行っても人、人、人が予想されるため、移動せずにこちらで過ごす人もいるのも事実です。

昨年2014年の春節は1/31〜、今年2015年は2/19〜と約3週間弱遅い事で、例年春が短く、春物の仕入れ、消化に頭を悩ませる小売、特にアパレルリテイルは、MD週 第6週〜8週にかけて、「冬物消化SALEで春節商戦を戦うべきか?」「いや冬物消化SALEは12末から仕掛け、春節商戦は春物で戦うべきか?」と、実商売を考えると凄くやきもきしたのでは無いかと思います。

中国のほぼ真ん中に位置し、日本とさほど変らない気候の華東地区上海の第6週〜7週(先週〜今週)の店頭を見ても、@ウィンドウや店頭で冬物の最終マークダウン(50%〜70%OFF)で勝負しているブランドもあれば、A既に春物を60%(商品在庫)も立ち上げ、ウィンドウも春の演出を仕掛けている中国ブランド、BそのMIXつまり店頭は冬物消化、店内は春物を立ち上げ、と大別すると3つの戦い方が有る事が分かります。
(もちろん、南北に広いため中国の北部はまだまだ冬物消化、南部は春物展開という状況です)日系ブランドは上述の@、つまり冬物在庫を抱えている事が要因か、なかなか春物を展開できないところが多い様に思います。

上述の華東地区に於ける3つの戦い方の結果を見てみると、@のまだ肌寒い気候の要因も有り、アウター、ニットなどの冬物を十分に取り揃え、最終マークダウンを仕掛けたブランドが、集客力があり、売上も取れていると見ています。
いつもの週末と変らない客数の中山公園龍之夢購物中心、大多数のブランドが冬物最終消化
i.tも冬物を購入枚数による割引を実施
moussyは冬物消化と同時に、春物新作も2枚購入で15%OFF
SLYは冬物30〜60%OFF、3枚以上買うと更に割引
NEWLOOKは60%OFF〜
earthは冬物50%OFF、そして500元以上買上で100元割引、更に600元以上でプレゼントと、冬物と春物新作の両方の買上率UPを目指しています
店頭のほぼ60%を春物が占めている中国ブランドのLa Chapelle


いづれにしても、第9週の2月末から春節期間の好調の反動から、一気に集客力(館への入店率も)が落ち、買上率、客単価、SET率も下がり、残念ながら売上自体も期待できません。ここに対しての打ち手も必須ですが、今年はそれよりも大きなダメージを受けそうなのがレディスマーケット。その翌週の第10週の3月8日の婦人節(婦人デー)です、例年だと春節と婦人節の間に約1ヵ月少しの期間が空き、春節後の品揃えの再考、集客策である販促内容の修正、などが行えるのですが、今年は春節商戦を終えたばかりの2週間後にはレディス商戦の大事な山が訪れるのです。春節で御買い上げになった御客さんは、既に消費力が無く、ブランド側も当初計画を修正する事も困難です。
これらの課題を解決するには、事前に毎年の年間顧客モチベーションカレンダーを作成し、愚直に月別、週別でPDCAサイクルを回していくしか術は無いと考えます。


それでは!
 2015/02/16 12:00  この記事のURL  / 



必見!2014年中国重点商城売上TOP10!
毎年この時期になると、各リテイル情報会社が様々な前年の売上ランクを発表します。その中で、アパレルをはじめリテイルに関係している人には自社の新規販路開拓や、自社ブランドが入っている既存館や入ってない館の売上状態を知るなど、今後の商売戦略に直結する、中国の商城(百貨店、ショッピングモール)の売上TOP10、並びに各省、各都市の重点商城(有力)全150店舗の2013年、2014年の売上伸張比較が分かり易く掲載されています。今回は微信の「MEN'S CIRCLE」からの情報になります。また売上単位は全て「億元」となっています。




まずは、「全国売上TOP10」ですが、各都市を代表する著名な館が並んでいます。とは言えいつもとほぼ変らない顔ぶれですが、TOP10中(同売上と言う事で11館がランクイン)、6館が売上前比UP、3館が売上前比DOWN、2館がトントン、という状態です。
中でも伸び率上位は、2位の南京徳基(12,7%)、10位の上海ガンフイ(5,3%)、8位の上海ヤオハン(4,3%)、広州正佳広場(3,2%)と続きます。
これを見ると館のRNEWALや常に(半年に一度)新しいブランドリーシングや館全体の集客(ヤオハンの12月末の大SALEのような)策を具現化し、顧客を飽きさせない打ち手を行っている先が、堅調のようです。
逆に前比DOWNの館は、6位の広州天河城(-5,2%)、9位の南京中央商城(-3,4%)、5位の杭州大厦(-3,3%)の様に、老舗で知名度もありながら、これは想像ですが、ブランドリーシングの遅れ、集客策を打ちながらも功を奏しなかった先と言えると考えます。

全体に言える事は、以下の3点に纏められます。
@2013年辺りからの習体制での綱紀粛正で公務員の贅沢品購入規制による百貨店を中心とした売上の鈍化が続く
A何よりも「双11」の好調振りで分かる様に、オンライン(EC)の発達、広がりが拍車をかけオフラインが低調
Bこのブログで何度か書かせてもらっていますが、既にオーバーストア状態

以上3点の要因がTOP10の商城、並びに各省/都市別の全150店舗(百貨店、ショッピングモール)の前比を見てもらえれば一目瞭然だと思います。
特に、上述Aのオンライン(EC)が堅調な動きを示し、在庫をゼロリスクにするには、オフライン(店舗)での体験、そしてオンライン決済の商流を強化していく事が、オフライン側にとっても重要な施策になると思います。
ご存知のように中国は3年程前から、オンラインはPC端末からモバイル端末に大きくシフトチェンジしています、多くのリテイル企業、そして商城(百貨店、ショッピングセンター)も、オンラインAPPを開発し、オフラインで毀損した売上をオンラインで獲得すべく、必死に戦略変換しています。


下記、150店舗の詳細説明は省きますが、150店舗中の約90店舗が前比割れし、売上も全体で-90億元(-2,8%)と、伸び悩んでいます。特に北京、上海の大都市の商城が軒並み前比-10〜20%と不振が際立っています。逆に北京、上海のアウトレットモールが伸長する等の傾向も出て来ています。









それでは!

 2015/02/02 13:10  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

2015年02月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
リンク集

http://apalog.com/uchida/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード