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春節のタイミングと商売!
2014年も残すところ4日間、毎年このブログで書いていますが一年と言う時間は本当、「あっ」と言う間に早く過ぎますね。

さて、皆さんご存知の通り来年2015年の春節は2月19日から、今年2014年と比べると実に3週間弱遅いタイミングなのです。更に言うと、過去15年間、今後の20年間の春節スケジュールを見てみても、来年が最も遅い春節となっています。
一般的には春節の時期が一番冷え込むといわれています。これから考えられる中国での商売の懸念点としては以下2点が大きく挙げられます。

@春物商材販売計画(春物商材の適時、適量品揃え計画)
A冬物販売消化計画(冬物SALE週次販売、売場レイアウト推移作成)

つまり、来年は春節が2月中旬以降のため春の訪れが遅いという事で、「冬物消化ばかりに気を取られると、例年ただでさえ販売期間が短く消化に困る春物を、販売するタイミングを逸してしまう」という事が予想されます。もう少し言えば、来年2015年 春商材の展示会(今年の8,9月頃開催)時点で、この事は当然ながら想定できた事であり、春物発注量の軽減と同時に来夏物商材の量、投入タイミングの調整も必須になります。
これまで、春節は「冬物の最終消化タイミング」が通説でしたが、2015年は違う、という意味になります。

中国ではクリスマス商戦が終わり、今週第52週から各ブランド共に「競合に売り負けない様に」と冬物のSALEに突入しています。一部のブランドでは、既に50%OFFからSALEスタートさせているところもあり、今秋冬のファッションマーケットの低調振りを物語っているようです。
MIXXOは早くも50%OFF
La Chapelleは30%OFFから
人気の靴バッグのブランド、CHARLES & KEITHも30%OFFから
中山公園龍之夢購物中心、土曜日、SALEスタート言う事で多くの御客様が来店されています



但し、気をつけなければならないのは、今週第52週から春節が始まる第8週までは、約9週間(2ヵ月弱)も有るのです。上述の通り、冬物のマークダウン率の週次での微調整、そして春物投入タイミングの仮説立てを同時に見ていく必要があります。私見ですが、来年の春節は通説の「冬物消化ではなく、春物実需商材紹介期」と設定し、春物を買われたい、という消費者のモチベーションに応えるべく、春物実需商材の品揃え、それに連動する売場計画を立てられることを御薦めします。


このブログを今年最後のUPとさせて頂きます。振り返ると今年は中国でのセミナー、アパレルブランドに入り込んだ指導の増加により中国国内出張が増え、なかなかブログ更新が出来ない一年でした。来年はできるだけ中国マーケット情報をより多く御届け出来る様に頑張りたいと思います。来年も引き続きブログ「グローバルで勝てるVMD」を見て頂ければ嬉しいです。何と言っても身体が資本ですので、健康だけには十分に注意し更に精進して参ります。皆さんも良い年をお迎えください!

それでは!


 2014/12/28 22:54  この記事のURL  / 



直営店と代理店!
今年2014年は、それまでの中国クライアント50:日系クライアント50という比率から中国70:日系30という様に、中国アパレル、リテイルからの御依頼を沢山頂き、それに対して邁進してきた一年でした。

事実この12月第3週は、休み無く連続でシンセンでの某アパレル企業の指導(3日間)、上海での来年に繋げるアパレル企業対象のセミナー(2日間)、そして今日からは杭州の某アパレル企業の定例指導(2日間)に来ています。全て中国企業、中国人に向けてのVMDを核とするSPA業態構築と言う内容。
SPA業態の定義だったり、SPAは何をすべきか?なぜ週次でPDCAサイクルを回すのか?など、まだまだSPA概念の入口部分に位置する企業が多いのも事実、もちろん3年程前からSPAを導入しSCMを駆使して売上を伸ばしている企業も多く有ります。
シンセンの高級ブランドの実践指導の模様
上海でのSPAセミナーの模様



セミナーを開催すると、日本のUNIQLOやMUJI、そして欧米のZARA等の学ぶべきグローバル企業を中期の目標にして、「何故、これらのブランド、企業は基準高くチェーン店舗展開ができ、商品企画/開発から、生産、物流、販売、売場まで計画性を持って推し進める事ができるのか?」という疑問が寄せられます。

同時に「中国は直営展開を出店施策にする企業は少なく、代理店/加盟形式が多いため、展示会の発注も我々の意志とは違う、自ら売れる商材を勝手に決めて、ブランディングも何もあったものではない。上述のようなブランドは直営形式で進めているところばかりで、我々はこれらのブランド、企業の何を参考にし、何を学んだら良いのか?」という質疑も多く有ります。
つまり、「グローバルブランドを参考にしたいが、実際に何から始めたら良いのか分からない」というのが分かり易い言い方かも知れません。

これに対する私の答えは「まずは直営店舗で標準店(売上規模、立地、面積、イメージ、顧客層、ブランドとして或るべき品揃え)を設定し、そこでの成功事例を創出し、そこから多くの代理店に影響力の有る超有力代理店/加盟店に導入していくべきではないか?」と言う事。

「言うは易く行うは難し」では有りますが、直営店で達成出来ない課題、目標は、相手資本の代理店/加盟店では到底出来るはずは無いと強く感じます。
いきなり難易度が高い先で試すのでは無く、自らの意志でどうにでもなる直営店で愚直に、週次でSPAに関わる全てのPDCAサイクルを回していくしか術は無いと考えます。

それでは!


 2014/12/23 00:20  この記事のURL  / 



続「ユニクロ対ZARA」!
先日このブログで書かせて頂いた「ユニクロ対ZARA」の著者、齊藤孝浩氏の人気ブログ「ファッション流通ブログde業界関心事」で、私の書評の事を書いて頂きました。

この齊藤さんのブログは日本だけで無く、グローバルのファッションリテイルの事が詳細に書かれているので、私も数年前から参考&勉強させて頂いています。

http://dwks.cocolog-nifty.com/fashion_column/2014/12/zara-c45c.html



既にこのブログを御存知の方も多いと思いますが、こちらも是非読まれて下さい。過去のアーカイブも相当参考になりますよ。

それでは!
 2014/12/08 00:20  この記事のURL  / 



まだまだ商業施設OPENが目白押し!
昨日、某クライアントさんと同行し、上海郊外の学生街で有名な五角場近くの新しい商業施設の視察に行って来ました。



こちらは来年9月OPENを目指している館、外装はほぼ完成し館内の付帯設備も天井部分は半分が終わり、残すは共有床の仕上げという状況。見た目では来年春にでもOPENできるのでは?と思うくらいの進行具合。だけどここは中国、実はここからが相当な時間を費やします・・・許認可がまだ下りずに建築施工を先に進めていたり(走りながら考える)、当局を欺き許認可を得易くする為に一旦仮の建築図面を提出し承認をもらい、その後にコンクリ壁面を壊し一区画の面積を大きくしたり等、デベ側の想いを実現させる為にあの手この手を尽くした結果、当初OPENの計画から平気で半年から長い物件で1年も延びたりする事は日常茶飯事です。

因に昨日の商業施設は約10万平米、アパレル物販を核に、カフェ、レストラン、子供の英才教育のための様々なテナント、そして映画館などのエンターテイメントが入ります。
この街は初めて訪れたのですが、いわゆる上海の下町的香りがするところ、地域密着の個人商店をはじめ、某有名大学附属病院が鎮座して街を形成している街。半径3キロ圏内には大型施設が無いため、来年のOPEN以降は相当な集客をする館になるのではないか、と想像ができます。
言い換えると、既に様々な商業施設ができて飽和状態の上海市内、このような地下鉄駅直結で隙間とも言える下町の旧い民家を壊して再開発をしていくか、市内中心地を大胆に再開発していくしか術がないんでしょうね、恐らく。。。でもこの商業施設は病院という、嫌がおうでも老若男女が訪れる場所の目の前という、実は診療という目的が有り毎日多くの人が訪れる施設への客を狙えるという意味では、意外に流行るかもしれないとしみじみと思いました。

そんな昨日がありながら、今日は虹橋の旧百盛(マレーシア系百貨店)跡地にOPENしている虹橋 南豊城(THE PLACE)もチェックして来ました。結論から言うとこの施設は「時間が係るかもしれないが流行る」と確信しました。地下鉄の駅直近ではないけれど、OFFICE街のど真ん中でもあり、居住地区でもある立地。

上海に旧い私はこの辺りの20年間の移り変わりを語れます。元々この辺りは友誼商城という今では廃れていますが国営の百貨店が1995年にでき、市内中心部に行くには遠いこのエリアの客を多く集め、或る意味我が世の春の時代がありました、メーカー側もこぞってこの館に是が非でも出店したいと願ったものです。
その時代が過ぎると、先述の旧百盛ができ日本人が多いという事で日本食需要で飲食で集客できたものの物販はさっぱり、その後核テナントの百盛はそこから歩いて10分の天山路のフイ金百貨の斜め前の好立地に移転、しかしリーシングがこのエリアの客層に合わずに苦戦。そうこうしている内にLVグループが高級路線を狙いラグジュアリーブランドを集積するも、やはり客層に合わずに苦戦、流行っているのは地下の久光のスーパーマーケットくらい。その後、今年の秋にOFFICEビルに隣接して日本のスーパーマーケットのAPITAや、OLD NAVYや日系のアパレルや飲食もテナントとして入りました、スーパーの影響でローカル、付近に住む日本人、外国人の利用も多い様です。

そして、今日見て来た南豊城、既にOPENしているINIDITEXのZARA、ZARA HOME、MASSIMO DUTTI、そしてH&MのOYSHO、そしてUNIQLOと世界のSPAアパレルのTOP5にランクする企業が選んだ館は間違いが無いと確信しました。これ以外の理由としては、やはり飲食のリーシングが集客出来る先が名を連ねている事。人気のスタバは入っていないものの、ここ最近出店拡大する香港系のPACIFIC COFFEE、韓国系のZOO COFFEE、BAKER & SPICEがあり、レストランでも欧米人に人気のBLUE FROG BAR & GRILL、港麗餐庁、TASTYなど人気に館には必ず名を連ねる店が入っている事。そして何と言っても決定的なのは映画館、スーパーマーケット、更には子供の集客ではNo1.のTOYSRUSまでが入るからには注目されないはずがありません。「ラグジュアリーブランドは高くて自分では買えないけど、ファスト系アパレルを買うには地下鉄は1〜3駅乗らなければならない、カフェもあり食事も出来て商業施設ができたのなら行ってみよう」と考える人も多いと思います。

元々が居住地域に後からOFFICEなどが出来たエリアなため、昼間人口は多いものの夜間、週末人口が少ないエリア、この館のパンフレットを見るとパーキングも週末は4時間まで免費にするなど、明らかに地元では無く車で来店する人を狙った出店であることが伺えます。虹橋エリアが南京路や淮海路のように、「わざわざ車で来るエリア」に様変わりしていることに気づいた今日でした。

館で一番最初にOPENしたMASSIMO DUTTI、若いエグゼクティブ男女に人気です
アパレルNO1.のINIDITEX社の出店戦略は定評があります
店舗により品揃えを変えてきています
2階以上はこのように未OPEN、これが中国流・・・
もうすぐOPENするUNIQLO
バロックのこのブランドの出店攻勢は異常です、すぐ近くの百盛にも既に店があります
こちらも同様
UNIQLOが有る所にはこちらもあります。分かり易い出店戦略
このように未だ歯抜け状態ですが、テナントは既に決まっています。この辺りが他の館と違う所です



明日日曜は休みですが、上海市内にあるシンセン本拠地の某アパレルの2つのブランドの店舗をリサーチするお仕事、頑張ってチェックし、分析してきます。

それでは!





 2014/12/07 13:00  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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