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上海 環球港は集客増に!
長閑な日曜の午後、家の近くの中山公園で桜を見て、そのまま昨年40万平米という中国最大規模の商業施設として話題をさらった、環球港に久々に行ってきました(OPEN時の模様は、昨年7月8日、9月8日のこのブログで書かせて頂いています)
大きな吹き抜けに設置された遊具、各フロアーから見え子供達の興味をそそります
集客は夕食の時間にかけて増えています



OPENして約10ヵ月が過ぎましたが、まだテナントは100%埋まって居ない状況。今日は日曜日と言う事で、多くの人で賑わっていました。とは言っても買物ををされているのは僅か、ほとんどの人が物見、それ以外は飲食でのお茶、そして食事で訪れているようです。前回見に来たのが3ヵ月前、それと比較すると集客力が大きくUPしていると感じました。それも子供連れの30代の親子が非常に目立ちます。館内を回っているとその理由が分かりました。広大な吹き抜け部分に以前は無かった子供が遊べる遊具(逆バンジージャンプ、アスレチック、ローラーブレード)が設置されていました。ここで一度遊んだ子供達は親に「また環球港に行きたい!」とせがむ事でしょう。最近、この環球港に限らず、中国の多くの商業施設では子供の館内遊園地と飲食を充実させ、集客増を図っています。
一番集客していた雑貨のClaire's
ゼビオも入口のトナカイとクマが記念撮影の人気スポットになっています
ABC Cookingも日曜日にも関わらず多くの生徒で賑わっています
JINSも賑わっています。同館内には競合日系メガネ店もありますが、JINSと比べ客数が少ない状況、同館内でも場所が重要だと感じます



その他物販、特にアパレル、雑貨店では一部SALEやプライスダウン等で入店喚起を図っているところが目立ちます。館全体としてはOPEN時比較し集客増となっているも、実売にはなかなか繋がっていない、と言うのが現状ではないでしょうか?或るブランドはOPEN時の全て正価販売戦略から、集客、売上獲得の為にSALEコーナーを常設するなど、立地、客層、低客単価で当初方針を変えざるを得ない状況なのでしょう。

それでは!
 2014/03/31 01:10  この記事のURL  / 



中国商業施設での米国ブランド10強は?
今回もredshからの情報です。中国小売商業聯合会(ACFRC)が発表した「中国ショッピングセンターでの米国チェーン展開ブランド10強の今後の開拓計画」と言う内容。米国には1300余りのチェーン展開をしているブランドが有り、2013年迄に中国に進出しているのは、その内の僅か15%だけ、今後これ以外の多くのチェ―ン展開ブランドが巨大な中国マーケットを狙っています。皆が熟知しているところでは、飲食以外には健康サポート、教育、車の補修等のチェーン等も、中国進出を目論んでおり、将来一つのブームを迎えると予測しています。

現在の中国ショッピングセンターの米国チェーン展開ブランドは、主に服装、飲食企業が占めます。比較的早い段階で中国に参入しており、まるで中国のブランドのように勘違いされているブランドも多く有ります。例えば・・・ケンタッキー、マクドナルド、ナイキなどがそれにあたります。将来で言うと、Crocs、アップルの等を含めて「米国の新興勢力チェーンブランド」が中国市場を大きく開拓し、未来のショッピングセンターに於いて、大きな存在を示す事になるでしょう。という内容。

下の表の見方ですが。左から、ブランド名、簡単なブランド紹介、カテゴリー、既に進出地域、現在の店舗数、今後の開拓計画、となっています。

私がヘビーユースしている淮海路のスタバ
老房子の3階は落ち着く空間となっています



この表を見ると、まず飲食カテゴリーから見ると、中国進出27年のケンタッキーの店舗数が既に4.500店、今年中に+700店、5.200店規模になるという、まさに国民食的認知がされていると思います。中国進出15年を迎えるスタバも1.000店舗超え、昨年末の全世界の店舗数では、第一位米国、二位カナダ、三位日本、四位中国、でしたが、もう既に日本は抜かれていると想像します。2015年迄に+500店舗、1.500店舗を目指す様です。次にスポーツカテゴリーでは、NIKEが既に5.000店舗となっています。とは言えグローバルスポーツブランドでトップを走るのは、ADIDAS(7.600店舗)と、中国での人気、知名度ではNIKEの上をいっています。
アウトドアカテゴリーでは、何と言ってもCOLUMBIAがトップ、500店舗を超えています。これは店舗として構えている数値であり、コーナー展開を含めると0が一つ違う店舗数になるでしょう。THE NORTH FACEが続き、アウトドアでは欧州よりも米国ブランドが牽引している事が分かります。


それでは!
 2014/03/30 13:00  この記事のURL  / 



上海淮海路テナント料高騰!
最近、南京路と並び上海有数の繁華街である淮海路を歩いていると、やけに空き店舗が増えていると感じています。

以前から南京路はお上りさん、淮海路は地元の人が多く集まる、と言われていましたが、それも昔話で、淮海路とて最近郊外に続々とOPENしているショッピングモールや、地下鉄周辺の商業施設に地元の客を奪われている、という状況だと考えます。
淮海路で空き店舗が目立つのは、淮海中路の特に思南路(角にH&Mが有る通り)から重慶路(南北高架の通り)までの区間に集中しています。この辺りは20年程前の地下鉄が無い時代は、伊勢丹の中国第1号店(華亭伊勢丹)が有ったりと当時の富裕層で一世風靡をしたエリアでしたが、地下鉄が出来てからは駅と駅の間に位置してしまった要因で、人の流れが少なくなり、地下鉄駅近くにiapm、K11等のラグジュアリーブランドを集めた商業施設や、ユニクログローバル旗艦店など話題の店舗が次々にOPENして、周りのテナント料が高騰した事が挙げられます。更に政府の贅沢品消費抑制政策も起因し国内消費の伸びの鈍化、そして何と言ってもEC販売台頭がその背景にあると想像出来ます。

昨年の春に淮海路と重慶路近くに旗艦店をOPENさせた、中国のミセスブランドも半年後には撤退という憂き目に


元々この辺りは、この区の肝入りでローカル企業を多く招致していましたが、皮肉な事にそのローカル企業から、続々と閉店していっています。上述の通り地下鉄駅直結の商業施設は雨に濡れずに買物ができ足り、飲食店も充実し益々便利になり、路面店は全くの真逆で駅からも遠く、雨にも濡れ不便という事だと思います。某不動産サービス会社の予測によると、上海では再来年2016年までに毎年約100万平米の販売面積が誕生する、との事。既にオーバーストアが言われて久しいのですが、もう限界点にきていると思います。追い打ちをかけるような政府の引き締め強化、アパレル、小売、商業施設も含めて、この淮海路界隈のみならず、マーケットとして非常に厳しい局面を迎えていると感じます。

来週は東京出張、話題の商業施設を見に行ってきます。

それでは!
 2014/03/28 04:50  この記事のURL  / 



上海のSPAOオープン3日間の売上額が話題に!
SPAO、ご存知韓国衣恋グループ(E Land)が中国マーケット向けにユニクロのフォーマットを研究し、開発したカジュアルブランドです(詳細は12月30日の私のブログ参照ください)昨年12月9日に中国1号店を上海の人民広場にオープンさせたSPAO、そのオープン3日間の売上額が巷で凄い噂となっています。売上額は何と400万元(日本円で6,400万円 1元16円換算)、昨年12月の売上計画の1/3以上を3日間で売上げたそうです(つまり12月予算は、1,200万元 1億9,200万円)
「何故、ファストファッションのSPAOが、3日間で400万元も売上げる事ができたのか?」がredsh.comに掲載されていました。




いわゆるスターマーケティング(明星=歌手、俳優等のスターをブランドの看板/代弁者とする)手法が効を奏した、というのが結論です。

上述の通り、上海の若者に一番人気のラッフルズもある人民広場に、約3600平米の巨大な建物全てがSPAOという立地。ファサード、店内の柱、全てスターのVISUAL、レジバックもそのスターの映像がずっと流れています。店外でも地下鉄広告ジャックをしてローンチの気分を盛り上げる戦略。ショッパーももちろんスターのVISUALという徹底振り。
その効果も有り、オープン初日は、ファン、野次馬、お客さん、合わせて何と1.29万人が来店したようです。
E Land中国の市場部マネージャーによると、「この3日間で400万元という金額はE Landグループでも過去に例が無い記録で、最終的に12月は1.600万元(2億5,600万円)に達しました」また、E Landの朴会長は「この調子で、2015年は中国で50店舗、28,5億元(456億円)を目指す」とコメントした様です。この額、あまりにも大きく出たな・・・という感じがしますが。

今回の件は、中国ではかなり大きく報道されています。以下、記事からの抜粋となります。「なぜ、今回の事が大きな話題になっているか?それはSPAOがE Landグループとしては、初めてのSPA業態のブランドであり、そのブランドが記録的売上を達成した、と言う事にほかなりません。80年代のGAPから始まり、ユニクロがSPAモデルを構築。H&M、ZARAは企画、生産LDを短縮させたファストファッションビジネスを構築させています。
スウェーデンH&M、スペインZARA、米国GAP、日本ユニクロ、ドイツC&A、フランスUR……等、ファスト(ファスト以外も含めて)ファッションブランドが、後発で中国に参入したSPAOブランドをどう迎え撃つのか?も興味が集まるところです」

E Land中国の市場部マネージャーは、「韓国の最大の資源はスター(明星)です」ときっぱりと言い切り、「2010年にSPAOが韓国で誕生した時から、一貫したスター、アイドルを最大の戦略、武器にして闘ってきています。ユニクロ、ZARAに比べてローンチが遅い為、SPAOのPR手段として、全世界を風靡する韓国のK―POP、スターでブランディングや、知名度を高める事は自然な選択だと考えます」

記事に戻ると「スターが担うブランドの代弁者戦略手法は、決して新鮮なものではありません。しかしSPAOの戦略はブランドとスターが共に融合し、スターを見たらSPAOを想像する、といった刷り込み策で成功しています。この成功はE Landグループと韓国最大娯楽ブローカー会社SMの協力関係、結び付きの深さがポイントとなっています。

SPAOブランド誕生段階で、双方はブランド/スターイメージの融合、ブランド競争力について長期計画を決定しています。双方は合資会社を設立し、SPAOとSM会社の1回限りでない、長期協力関係を築いた事が、今のブランドの発展の源になっています。
(2009年、韓国アパレル、娯楽の二大巨頭は、韓国のファストファッションブランドの発展を誓い、E Land51%、SM49%のALELという会社をSPAOブランドの普及だけのために設立させています)2012年の春夏、イメージガールを少女時代からF(x)に変更、イメージボーイはSuper Juniorを継続使用しています・・・」など等、このSPAOの現時点での成功話を綴った記事が延々と続くのですが、今回のSPAOの事例を見ると、中国だけでなく、広域で事業、ブランド展開、知名度を上げていく為には、或る意味まだまだ明星を駆使した戦略的スターマーケティングが欠かせない、という事かも知れませんね。

日本ではスターマーケティングは飛び道具の様に捉えられているかも知れませんが、使い方、組み立て方次第で知名度を上げ、売上にも繋げる事ができるという好事例だと思います。E Landグループは中国マーケットに向けて様々なブランド開発をしてきています。トラッド色が強いE・LAND、SCOFIFLD、HUNT、キャラクターを駆使したTeenie WeenieやPAW IN PAW、そして昨年ローンチした靴の新業態など、総合アパレルとして、売場VMDも駆使して次々に打ち手を打って来ているあたりは流石だと感じます。ただ個人的にSPAOについてはイメージ先行だけでなく、商品の品質、サービスと言う商売上重要な部分も、基準を上げたほうが良いと感じますが。。。




それでは!


 2014/03/24 11:25  この記事のURL  / 



駆け足の香港リサーチ!
シンセンのアパレルさんへの4日間に渡るSPA業態VMD研修を無事終え、金曜夜に香港入り。思った以上に肌寒い・・・。昨年3月頃に香港に行った際は暖かかった記憶が有ったので、スエットパーカしか持っていかず、思わずアウターを買おうと思ったくらいでした。
香港は本当に不思議ですよね、ホテルの部屋はクーラー全開、外ではダウン等のアウターを着ているくせに、部屋の中は空気を循環させる為のクーラーをガンガン効かせています。全く持ってわけが分かりません。今の時期の香港は、年間の中で一番寒いようで、街を歩けばコート、ダウン、厚手ニットなど、まるで冬の装い。恐らくこの肌寒さは異常気象なのだと思います、お陰で春の立上がりも今ひとつ調子が良く無い様です。
Starがお忍びで来る街であり、この通りの名前が付いたとか付かないとか・・・
この坂をあがるとオシャレな店が見つかります
まるでJクルー リカーSHOP
可愛らしいアパレル,雑貨が並びます
日本のMONOCLE
香港では根強いアニエス
通りの奥の奥に洒落たレストランが、欧米人比率多です
この様な雑貨、家具屋が目立ちます


香港島のコーズウェイベイを中心に回り、その後は話題の(と言っても知人の方から聞いて)ワンチャイの「星街」(Star Street)へ。このワンチャイは元々内装系の資材が多く集まるエリアのため、古くから家具屋や内装インテリア、施工会社が目立っていました。そこに街活性化の一環で、ここ最近オシャレなカフェ、レストラン、雑貨、アパレルが続々と出来ている様です。まるでJクルーのリカーSHOPの様な「CLUB MONACO Men's SHOP」や、「MAISON KITSUNE」「MONOCLE」などなど、今は未だこじんまりしたエリア、都会の喧噪を逃れる事ができる新しいスポットは本当に癒されました。

あと、香港と言えば行列ができているスウィーツ店を多く目にしました。どの店も若者で夜遅く迄賑わっていました。衣食住、どの分野でも香港は刺激があります。香港に住みたいとまで思った今回のリサーチでした。
3/15でこのような装いです
例年のこの時期は半袖姿の人も多いのですが・・・
コーズウェイベイのキャンペーンガール(何故、ベースボールなのか・・・)
バルーン効果、これは目立ちます。でも何故か笑顔や元気が有りません・・・
香港らしい光景ですね
チムチャーツイに新しく出来たSweet Tooth
これはMIRA MALL近くのICE CREAM、制服が可愛いです
制服はこんな感じ
ホテル近く路地裏のスウィーツ、店名から思わず貴花田を思い出しました・・・笑


今週は蘇州、来週は北京、月末は日本と、忙しい出張の日々が続きます!

それでは!
 2014/03/17 00:15  この記事のURL  / 



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プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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