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人気ブランドはテナント料免除も!
今日8日(土)は春節休暇の振替で出勤日となっている中国です。

さて、2月4日のこのブログで書かせて頂いた様に、ファストファッションブランドの新店出店ラッシュとなっている中国。それを下支えしているのは、何と言ってもショッピングモール(MALL)の異常な程の建設ラッシュです。昨年2013年は上海だけでもMALLが何と50軒も建設されています。今年は全国的に見ても更に増える見込みだそうです。留まる所を知りません、ただ実情は散々な内容との情報もあります。それは地下鉄インフラなど好立地に位置するMALLは、まだ集客を出来ておりマシなのですが、多くのMALLが郊外(今後地下鉄ライン建設予定地)に立地し、交通インフラも無く、オープンはしたもののテナントは歯抜け状態、集客もままならないと言うのが現実なのです。

上海市内、郊外は人口も多く、可処分所得も割と高めなマーケットでさえこのような状態なのに、今後上海から新幹線で1時間圏内の江蘇省、浙江省の都市でも、ローカル系、日系、外資系MALL建設計画が目白押しです。確かにMALLそのものは大きな建築面積で、自らが望む1000平米程の面積も確保出来るとは言え、その商圏にどれくらいの購買パワーが有るのか?かなりの疑問を感じ得ません。

それはさておき本題ですが、昨今の消費低迷で贅沢品の販売が落ち込む一方で、「ZARA」「H&M」「MUJI」「UNIQLO」等のファストファッションブランド(もしくはそれに近い形態)が販売を伸ばしています。その景気の良い状況に各MALL運営会社が注目しない訳がありません。MALL運営会社は人気のブランドを誘致するために、テナント料の減免や内装費の補助など等、ブランドにとって有利な条件を提示しているケースもあるようです。
中山公園龍之夢購物中心H&M、中国全土で176店舗規模(2013年度末時点)まで拡大しています



なぜそこまでするのか?ですが、「そのブランドに集客力が有る」「900〜2000平米規模の区画を活用してくれる」「メインブランド+サブブランドも展開可能」等が挙げられます。つまり、MALL側、ブランド側、双方の「在りたい姿」が達成出来る事によるものです。あとこれは日本でも同様ですが、自ブランドの出店検討の指標として、「人気ブランドが入居するかどうか?」をMALLリーシング担当者に確認をする事が当たり前になってきています。
弊社はクライアントのブランド出店担当者とMALLの出店交渉に同行する機会が多いのですが、ほぼ全MALLのリーシング担当者が「あのファストファッションの●●ブランドと、▲▲ブランドは、この区画です!」と、逆に「我々にはファストファッションブランドを誘致する力があるんだ!」とアピールされる始末です。

今年も数えきれない程のMALLがオープンされると予想される中、各MALL運営会社にとっては販売力の有るファストファッションブランド誘致は必達ミッションになり、ブランド側は或る意味において「売り手市場状態」。吟味しながらも、店舗網を増やしたいため将来を睨んだチャレンジ的オープンも仕方が無い状況となることでしょう。

来週は東京出張、新しくオープンした商業施設をチェックしたいと思います。

それでは!




 2014/02/08 16:08  この記事のURL  / 



聯商服飾のサイトが面白い!
私が中国のリテイル最新状況を調べる時に、頻繁に用いるのがこの「聯商服飾」。
この中にある「Linkshop」と言うサイトが、リテイルの事細かいニュースをUPしていて私の情報源となっています。

http://tu.linkshop.com.cn/piclist.aspx?ca=2



どのような内容かと言うと。

@コンテンツ
 ・リテイル最新ニュース(記事+写真)
 ・商品/売場陳列(写真)
 ・販売促進(写真)
 ・内装設計(写真)

Aリテイル業態
 ・MALL
 ・スーパー
 ・百貨店
 ・コンビニ
 ・専門店
 ・アパレルチェーン店
 ・家電

上のサイト写真は「商品/売場陳列」の頁なのですが、右の方に閲覧されているTOP10が掲っています。今日のTOP3は、1位・・・或るスーパーの春節陳列、2位・・・或るMALLの写真、3位・・・上海iapmの春節陳列。という様に、季節柄か春節陳列集を見ている人が多い事が分かります。
もちろん、中国国内のみの情報では無く、欧米のリテイル情報も少しだけタイムラグがありますが、掲載されています。下の写真はNew York Lower Manhattanにある「Best Made Co」というアウトドアSHOP、こんな情報もあり馬鹿にできません。




余談ですが、これは中国らしいのですが「研修」というコンテンツもあり、その中には各種研修で用いられた様々なブランドのパワーポイント資料(中国語版)も閲覧、そしてDLもできます。これは無料会員になる必要がありますが・・・。それくらい、何でも公開してしまう国民性?なのか、このサイト以外にも他のサイトでも「情報」が飛び交っています。守秘義務意識も高くは無いため、或る意味 諦めるしかありません。日系アパレルのマニュアル類も多く目にします。

それでは!

 2014/02/05 16:10  この記事のURL  / 



中国市場でファストファッションブランドが続々オープン!
少し前のこちらの「聯商服飾ネット」の記事によると、2013年の年末時点で全世界から中国に新進出している、ファストファッションブランド(正確に言うと「UNIQLO」はファストフッションでは有りませんが、中国ではこの捉え方をされています)の店舗数が千店舗に近づいているというニュース。

日本での報道でもご存知の「MUJI」は、中国での100店舗計画を2013年末ギリギリで達成させています。先行する「UNIQLO」は当面の大きな目標である1.000店舗に向け着実に店舗を増やしています。
具体的に各ブランドの2013年の新店、店舗総計を纏めると、以下の通りです。

「UNIQLO」82店舗オープン、店鋪総計は257店
「H&M」62店舗オープン、店鋪総計176店
「GAP」28店舗オープン、店鋪総計71店
「ZARA」18店舗オープン、店鋪総計137店
「MUJI」42店舗オープン、上述の通り店鋪総計100店
「C&A」9店舗オープン、店鋪総計55店
「U&R」9店舗オープン、店鋪総計29店

という事で2013年年末迄に上記以外も含めたファストファッションブランド総計は、中国で1.000店舗規模に達しているという事になります。
以下資料は各ブランドが2013年にオープンさせた、都市/商城/オープン日の一覧になります。

この表を見ると各ブランド共に上海、北京を中心に東西南北の多方位での出店、そして大手デベロッパー万達グループとの取組みで店舗数を増やしている事が見て取れます



中国でのファストファッションブランドが進出して早11年。先陣を切ったのは「UNIQLO」、2002年に上海に2店舗(南京東路、四川路)を構えました。その4年後に「ZARA」が同じ上海の南京西路に中国1号店を開業。2007年の春節シーズンに「ZARA」中国1号店の1日当たりの売上高が80万元(当時のレートで約1.300万円)を超えるというニュースも懐かしさを覚えます。

各社が中国への出店を加速させる背景には、中国市場からの各社業績への大きな貢献がある為にほかならなりません。各社のサイトから情報を探ると、中国は「H&M」にとって最も利益の大きな市場となり、「UNIQLO」のグローバルでの販売、利益の伸びも大幅に押し上げているようです。
2年程前の米ボストン・コンサルティング・グループの報告書によると、中国人消費者のファッション関連の年間支出が、2020年に1兆3.000億元(約22兆円)に達する見通し、この市場はブランド各社にとって超魅力的であり、今後も競争激化が予想されるマーケットという事になります。

2013年は母体のブランドだけのオープンだけで無く、「UNIQLO」「H&M」等は、傘下ブランド群も次々にローンチさせています。2013年9月30日、上海の目抜き通りの淮海路に世界最大のUNIQLOグローバル旗艦店では、ファーストリテイリング傘下の四大ブランド(GU、Comptoir des Cotonniers、Princesse tam.tamとPLST)も同時ローンチ。「H&M」も「COS」をローンチさせ、「Mango」はビックサイズの「Violeta」を、「Esprit」は業績を転換させるために全く新しい安価のシリーズを出す等、各社共に差別化を図っています。
また「UNIQLO」「H&M」は期せずしてテニス選手と契約するなど、今のスポーツのブランド全体が低迷する中で、両社のスポーツライン導入はグローバルはもちろん、今後の中国マーケットでのスポーツ領域に一石を投じるかもしれません。

これ迄の上海を核とする華東地区、北京を核とする華北地区から、シンセンを核とする華南地区、重慶、成都を核とする西南地区、そして大連、沈陽を核とする東北地区に放射線状に店舗網が伸びている事が分かります



大規模な旗艦店をオープンさせる事を除くと、各ブランドは積極的に中国内陸部でのオンライン販売市場も次々に開拓しています。「ZARA」「UNIQLO」「GAP」、その後に続く「MUJI」「Forever21」 「Mango」「I.T」はそれぞれ自前のプラットフォームを持っています。「ZARA」の自社サイトを見ると既に全世界の23都市でが電子商取引の業務をスタートさせており、中国でのオンラインサイトは一昨年2012年に正式スタート、多くの消費者に利用されています。
「H&M」「UNIQLO」はそれよりも前に天猫(T-mall)上で ECフラッグシップショップを開設しています。特に「UNIQLO」「淘宝網」とで共同建設するサイトとなっており、消費者は淘宝のアカウントで行う登録ができ人気を博しています。
「GAP」のECサイトは熟していて、 商品のデザイン、色、サイズ、更に言うと包装の情報も詳しく、オンラインへの入店率が高いブランドになっています。


という事で、各社共に広大な中国マーケットでバーチャルのオンライン店舗網を拡充しつつ、同時に実店舗網を築いている状況が御分かりになったかと思います。


それでは!
 2014/02/04 15:40  この記事のURL  / 



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プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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