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仰る通りですね!
昨日の小島健輔さんのブログ「キラリと光ってました」を読んで、確かに仰る通りだと唸ってしまいました。

その文章を御借りすると・・・(すみません、勝手に引用させて頂きました)

1.VMDは商品企画の陳列表現である
2.企画段階のルック提案や素材構成、配色構成でVMDの魅力も決まる
3.商品企画、MD構成企画段階で陳列を構想するのが本来のVMDである
4.しかし現業界では何時の間にか継ぎ接ぎのMDを化粧するディスプレイにすり替えられてしまっている

まさに仰る通りで、VMDの定義が以前とは大きく変わってきています。以前は上記1.〜3.の事は当たり前の様に実施していました(昔はVMDも徒弟制度の様相で、先輩から盗んで覚えていました)、今のVMDというお仕事又はVMDに関わる人達は、商品企画にも関わらず、また現場に行かずに机上の数値、数字だけでバーチャル売場陳列を立案し指示を出しています。言い換えればこれが現代の「SPA業態のVMD」なのかもしれませんが、私自身はこの現在のVMDという言葉、職業を聞く度に違和感を覚えます。旧い体質の人間なのかも知れません。

ただ、話題の韓国のイーランドグループの各ブランドの店舗陳列表現が良い例で、あるべきVMDを実行出来ている企業が存在するのも事実です。
私はいま数社の中国アパレル、小売りをクライアントに持ちますが、まさに上述の1.〜3.を毎週の会議上で口を酸っぱくして言い続けています。

ローカルレディスブランド「Lily」、中国っぽい抽象的なウィンドウ表現をすることで有名ですが、今年らしい蛍光カラー、売りたいアイテムを的確に企画と売場陳列連携させているブランドとしても有名です。私は嫌いではありません
これもローカルブランド「DECOSTER」、VMDの超基本の様な表現方法をとるブランド。ここも企画と陳列の連携が取れていると想像出来ます



現在の中国のVMDレベルはまだまだ高くは有りませんが、ことウィンドウをどう表現する、どう魅せる/見せる、という部分に関しては日本以上に異常なくらいの高い関心を持っています。この部分は今の日本でも実現出来ていない事で、或る意味日本も見習うべき点ではあります、しかしこと「企画とVMDの仕組み構築」という部分では、20年は遅れていると実感します。

例えば売場陳列方法、カラーの並べ方も「どこかのラグジュアリーブランドがやっていたから・・・やってみたい」等、商品企画と売場陳列が全く連携せず、独りよがりの考え方が横行しています。バラバラな縦割りの組織もその原因、伸びる企業はそこに気づき、商品系(企画、MK、VMDなど)を1つに纏め、それを1人のディレクターが統括し判断する事を進めていっています。


ですので「商品企画と売場VMDのPDCAサイクルを回す思考方法」「商品系組織再構築と商品、陳列改善による売上向上策」を日々注入している私です。

それでは!


 2013/02/23 20:00  この記事のURL  / 



賑わう春節休暇最後の一日!<後篇>
さぁ、中国は春節も明け街も仕事モードになりつつあります。先週土日の週末は大きなスーツケースを持った人達で地下鉄が異常に混んでいました。なるほど、帰省先から上海の家に戻るため、虹橋空港や鉄道の虹橋駅からの人達だったようです。

報道によると、今年の春節の長期休暇も終わりを迎え、各店舗はほくほく顔で売上の勘定を始めている!との内容。
中国商務部(商務省)のデータによると、旧暦の大晦日(2月9日)から旧暦1月6日(2月15日)にかけ、重点モニタリング地点となった全国の小売・飲食企業の売上高は前年同期比14.7%増の5390億元に達した。伝統的な年越し商品が主要市場で人気を博し、無くてはならない需要(食品・衣類など)も安定的に増加した。一方で、食べ物の浪費をなくす「完食キャンペーン」の影響で、ハイエンドな飲食消費はやや冷え込んだ。という事でアパレル、小売りなどは春節前、春節期間中はまずまずの集客で売上も好調だったようです。ただ、ここからが我慢の時期、毎年春節明けの2週間近くは、春節の反動、買い控えでお客さんが商業施設に足を運ばないという状況が続きます。この時期はそもそも集客が難しいため、じたばたしても仕方ありません。春物商品のスタイリング勉強会などを本部主導で店舗で行う等、次に向けての準備をするしか術が有りません。私も明日早速クライアントさんのお店で市内の店長に集まって頂き実施します。

前置きが長くなりました。2/26のブログ「春節休暇最後の一日!」の後篇です。
前回は@高島屋AOPA情報でしたので、今回はBK11とワイハイ路の路面店、香港広場近辺→C夜の雲南路火鍋ストリート情報を。

BK11とワイハイ路の路面店、香港広場近辺
まず先にワイハイ路の情報を。久々にパークソンから西藏路近く迄を春節休暇最後の日を噛み締めるべくゆっくりと時間をかけてウォッチング。まずは元偽物市場跡に建設中で年内OPEN予定の香港のAPM MALL、6層分の外壁には何とPRADAの大きなサインとVIUSALの露出、そしてOPENNING SOONの文字、まるでPRADAのビルのようです、その隣はMIUMIUの文字が!いやはや何とも、この地代が超高いエリア、それも交差点の角地、嫌がおうでも目に入る場所。戦略的出店以外の何者でもありません。世界でもこの旗艦店規模の店は無いと思います。まさに上海はワールドカップ戦が繰り広げられている事を実感します。OPENしたらすぐにチェックしに行きます。
如何ですか?目立つにもほどがあると思いませんか?本気度合いが伝わります、こちらでPRADAは過去のブランド、というレッテルを貼られていますが、それをぶち破れるか?期待される所です



次はFRグループが銀座に次いでブランド集積で旗艦店をOPENさせる館。元は国営百貨店、長い歴史に幕を閉じます。上述のAPMとは歩いてわずか5分の距離。この館もFRグループの底力でどのように化けるか?が非常に楽しみです。
まさにこのエリアが今年の後半は上海で一番賑やかで中国、いや世界中の人々が大注目する
区画になると思います。「街は動く」つまり或る商業施設や集客力がある館が出来ると、そちらにお客さんがどっと流れて行き、近くの元々栄えていたエリアが地盤沈下する事を言います。このAPMのOPENでワイハイ東路(ワイタンの近く)エリアが大打撃を受けると予想されます。
ここも好立地。ワイハイ路をそぞろ歩く地元、国内外の観光客が必ず目にする場所です、FRグループ、頑張って下さい!guがこちらの若者にどれくらい支持されるか?見てみたいですね



どんどんいきます。
次はワイハイ路の真ん中あたり、H&Mがあるエリア。ここも改装し違うイメージになったそう(中は見れていません)。数日前にH&Mのウィンドーに車が突っ込んだそうです。当たり年で運が良いやら悪いやら。
外装は大きな変化は無し、今回入店していないのでコメントは避けます。次回しっかり見てまた報告します



それとまたまた驚いたのは、このH&MやZaraがあるエリアにNIKEの旗艦店、adidasの大型店というように、スポーツブランドストリートになりつつある光景。このエリアを牛耳る黄浦区(元は芦湾区)はこのワイハイ路が飯のタネであり、利ざやを稼ぐ唯一の場所。この黄浦区は南京路、このワイハイ路、ワイタン、新天地、豫園など上海の名だたる観光エリアを配下に置く、良く言えば革新的な区として有名です。街の雰囲気に合わなければ契約期間内でも退去命令が出る等、悪く言うとやりたい放題の区です。なのでこのスポーツブランド集積も区が仕組んだもの、今後どのように変化するか見て行きます。
手前からH&M、adidas、そしてNIKEと続きます。この通りを写真の右方向に行くと、FRビル、APMと連なります。街が動き、この辺りが当面ワイハイ路の中心になると思います



そして1/18にソフトOPENし丸1ヶ月過ぎたK11、ドルチェ&ガッバーナ、クロエ、バーバリーがまだまだ施工中で5月頃にグランドOPENという館。地下に日本ブランドも数軒入っていますが、まずまずの滑り出しだと思います。春節期間中はOFFICE街という事で人はまばらでした。2F〜4Fには飲食店も有り近くのOFFICEビルで働くOL、サラリーマンの憩いの場になっていると思います。今後が期待出来る館です。
OPEN時はフロアーの規制で照明が暗かったJINS、明るくなり、客数も増えているようです。見慣れない什器が・・・規制が有る中島区画での什器モジュールだと思いますが、若干什器高が低過ぎて見辛い印象を受けました



最後にアップルストアが有る、香港広場近辺。ラグジュアリーブランド店が軒を並べる超敷居が高いエリア。日本で言えば銀座というところでしょうか。春節最後の日はブランドSHOPよりもアップルストアが集客装置で大賑わい。もしこの アップルストアが無かったら、このエリアの発展は難しかったのではないかと思います。事実、この辺りからワイタン方面に向かう通り、レーンクロフォードが有ったタイムズスクェア辺りは街も暗く衰退の一途を辿っています。わずか3〜4年でこの有り様。まさに「街が動く」を地でいくエリアになっています。賃料が安いからと言って、間違ってもこの辺りの商業施設に店舗を構えないでくださいね。街は日々動いています。
アップルストア対面のCartier、外壁が新年快楽!の赤色一色のネオンで覆われてしまっています・・・



C雲南路火鍋ストリート
今回のブログ、ボリュームたっぷりでしたので・・・火鍋情報は次回に持ち越します。お楽しみに!


さて、今週水曜からはルーチンの寧波出張、春節明け初めての2泊3日の出張、気合を入れて頑張ります。

それでは!
 2013/02/19 01:10  この記事のURL  / 



賑わう春節休暇最後の一日!<前篇>
今日15日は今年の春節休暇最後の日。という事で朝から夜まで精力的にマーケットを見て回りました(クライアントさんの春節期間の店舗状況確認が主な理由ですが)

@古北の高島屋→Aワイハイ路のOPA→BK11とワイハイ路の路面店、香港広場近辺→C夜の雲南路火鍋ストリート。ワイハイ路の路面店は久しく見ていなかったので、その変化に驚かされました。

全体的には春節最後の日(一般の企業は明日、明後日の土日は休みでは無く仕事です)という事で家族や友人達と街に出てショッピングと食事という光景が多く見られました。
では上記の順番で簡単にレポートします。

@高島屋
OPEN以降この春節期間が一番集客されていたようで売上もそこそこ取れているようです。
客層は全体を見渡すと家族連れが圧倒的に多く、春節期間は日本人よりも地元のローカルを台湾人が多く、今日も多くのお客さんで賑わっていました。中でも子供服売場、地下のスーパーとフードコート、そして最上階のレストラン街、この3フロアーにお客さんがつめかけていました。
子供服では前のブログにも書きましたが、ひと際異彩を放つGUCCIが一番人気、両親というよりおじいちゃん、おばあちゃんがこの高価な服を買い与えている光景・・・いゃまさに今の中国、小皇帝の一人っ子に対する溺愛振りを見ました。
フードコートは台湾の「台湾市集」という中式ハンバーガーの店に行列、そしてレストランではこれも台湾の「斉民市集」という火鍋、焼き物もある店、この2店舗は系列店、売りは「野菜有機栽培」という事、つまりはオーガニック、食の安全を謳う店、流行る飲食店はこのことがキーワードなのかも知れません。
他の子供服と比べ異常な賑わいです
有機食材を売りにしたレストラン
地下で一番人気、行列が絶えません
4Fでは同系列のカフェが、「GREEN&SAFE」、上海にはもう1店舗、路面店(東平路)もあります



AOPA
ご存知日本のレディスブランドを集積した商業施設で有名です。いつもはひっそりとしているこの館も春節ばかりは多くのお客さんで賑わっていました。
客層は女の友達2〜3名連れが圧倒的に多く、SALEが中心の売場でしたがそこそこ売上をとれているのではないかと推測します。
そして何と言っても一番人気はアパレルではなく、昨年12月に地下にOPENした「100均のDAISO」上海一号店。ここは家族連れがほとんど、化粧関係、家庭用品コーナーに人がたかっていました。こちらでは10元均一、今のレートで言えば日本円で140円均一になりますが、品揃えも良く売上も好調に推移しているようです。ただ、万引きが多いのでしょう、店内のいたるところに異常な数「防犯カメラ設置、全て録画しています!」と言うパネルを設置しています。広州で成功をおさめているDAISO、偽DAISOはこれまでも多く見かけますが、DAISOの今後の出店拡大を脅威に感じる同業者が多数あると思います。
ワイハイ路に面したところに地下に降りる階段があります、分かり易いコピーで続々とお客さんが入って行きます
店内は押し合いへし合いで満杯
大気汚染が言われる上海、マスクも常備。でも中国人はマスクをする人が少なく、手にも取りません・・・。手錠が描かれた警告パネル、万引きに悩まされている事が読み取れます
アパレル小売りでは欠かせない、毛玉取り器もあります、これ便利です



ボリュームが有りすぎるので、BCについてはまた次回という事で。。。

今日の上海のニュースで「春節期間中の消費者の消費数値が昨対比でUPした、特に春節の前半に大きく伸びた」と報道。春節前に習近平指導部が号令をかけた「節約励行」。結局は政府機関や国有企業などの公務需要は減ったものの、一般人は何処吹く風的に消費に走った、という事だと思います。我々にとっても前売れが伸びる事は喜ばしい事です!

それでは!

 2013/02/16 01:30  この記事のURL  / 



日経ビジネスのコラム第二弾掲載!
本日15日より日経ビジネスON LINEにて、私の連載コラム「上海で見つけたこのブランドが流行るワケ」。今回は「中国人が大行列する日本の定食屋」というお題です。もしお時間ありましたら是非とも閲覧下さい。

http://business.nikkeibp.co.jp/




それでは!
 2013/02/15 10:40  この記事のURL  / 



上海に帰還しました!
束の間の日本。東京、大阪、神戸、福岡と駆け足で巡って、先ほど上海に帰って来ました。関西は良い天気だったのですが、こちらは雨模様、少し肌寒い天気です。

日本に居る間ブログも滞ってしまいました・・・猛省。久々の東京マーケット。そして改装後に初めて伺った阪急百貨 梅田店、少し見ない間に激変し目を見はるヨドバシカメラの5F,6F。そして安定した感のあるラクア。どれもかなり刺激的でした。ファッション領域では無いのですが、一番の驚きは何と言っても空気が美味しかったという事。あの東京でも美味しく感じたのは、よっぽど上海も大気汚染が進んでいるのだと思います。

さて今日は春節の「蛇年正月初五」(初日から5日目)という日でもあり、「情人節」いわゆるバレンタインデーでもあります。(かく言う私も今朝の上海への移動が早かったため昨夜、家内から頂きました・・・この場を御借りして・・・奥様有難う御座います・・・笑)

その情人節も中国では今年、春節の連休と運悪く重なり、例年であればカップルたちが盛り上がるはずの情人節が地味になっているという情報が。春節でそれぞれの実家がある地域に帰省してバラバラのカップルが多いとの情報。また例年だとこの情人節は結婚登記を行うカップルが多いのですが、この登記を行う民政局も春節のため休み。広東省の某生活情報サイトが行った調査では、約7割のインターネットユーザーが「今年の情人節は特になにもしない」と答えたそうです。

調査では回答者2.500人余りのうち、約7割に当たる1.800人超が「今年の情人節は特になにもしない」と答えた。また200人は「実家の家族と恋人との関係、どちらを大事にすればいいか分からない」と回答したそうです。「恋人と例年通りの情人節を過ごす!」と答えた人はわずか400人ほどだったとの事。

今年のように春節と情人節が重なることは多くなく、前回は2010年、次回は2024年。春節と情人節の時期的関係が、人々の気持ちに影響しないことを願います。


その情人節ですが(日本はバレンタインデー)日本では製菓業界の広報が定着し、女性から男性へチョコレートを贈る日になっていますが、中国の情人節は西洋の正統的な習慣を受け継ぎ、男性から女性へ贈り物をする日になっています。中国での贈り物の一番人気は何と言ってもバラの花束!

そう言う訳で情人節時期にはバラの値段が普段の数倍まで高騰します。情人節当日彼女に会うことができない彼氏は、彼女の自宅や職場に花束を届けさせるケースもあります。また人気の有る女性は数多くの男性から幾つもの花束をもらうそうです(まさか、自ら自分宛に送っていない事を祈ります・・・)
改装し多くのお客さんを集客されている阪急百貨 梅田店。9Fでは「バレンタインチョコレート博覧会」と銘打ち、ラストスパート(前日13日の様子)



日本のマーケットリサーチネタはまた改めて。
さて、春節休暇は明日15日(金)まで、一般的な企業は16日(土)、17日(日)の週末からお仕事スタート。という事で7日間の連続出勤となり、休暇の反動で業務効率も上がらない人達が続出すると思います。私は気を引き締めていきたいと思います!

それでは!


 2013/02/14 16:25  この記事のURL  / 



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プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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