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とは言っても服の話しではなく、什器、家具のお話です。 以前より、店舗で使用するマネキン、トルソー、ハンガー、什器、備品、家具などの中国の工場リサーチをする機会が多く有ります。 先週金曜日に杭州郊外の某マネキン&什器備品工場に御邪魔してきました。 凄く広大な敷地にマネキン、金物、木製の各工場が並びます、中は全て綺麗に管理されていました これまでも幾つかの工場視察時に、H&Mのプラスチックハンガーの制作ラインを見たり、ある工場ではFOREVER21のマネキン制作ラインをみたりと、なるほど、グローバルの各ブランド店舗で使用されているアイテムは、中国のこんなところで制作されているんだと、都度世界を目の当たりにした経験がありますが、先週伺った工場は、マネキンのみならず、トルソー、金物什器、木製家具系まで手広くやられていて驚きました。噂に聞いてはいたものの、ここまでの規模感で手広くやられている事に正直驚かされました。 某ゼ二アの生地張りトルソーのラインを見たのですが、厳選された生地を丁寧に張り込む工程に目を見張りました。 こちらの工場は今はハンガー等はやられていないのですが、近い将来、プラスチック/木製ハンガー、アクリル成形アイテム等へも範囲を広げられるそうです。 たまたまマネキン会社のオーナーがおられたのですが、そのオーナーのお兄さん(現在はリタイア)と約20年前にお会いし、一緒にマネキン開発をさせて頂いた事を話すと、よりフレンドリーになられマネキンに対する熱い想いを時間も忘れて語って頂けました。 更に驚いたのは、世界を代表するINDITEX社のZaraの妹ブランドBershkaの店内家具、サインなどをこの杭州の地で制作されていたことです。通常店内家具、什器類は出店される国々で何社かコンペ形式で制作業者を決定し、制作をしていると勝手に想像していました。 Bershkaのサインを制作中、奥に見えるのはレジ台 ところが、品質を安定させる為、遠い中国の工場で一貫制作しているあたり、流石世界のアパレル優良企業だと思いました。もちろん世界中のこのような工場で同じアイテムが制作されているかも知れませんが・・・。 同時に同規格のレジ台や、サイン等を大量に制作できる背景には、店舗内装設計がフォーマット化されている事、もっと言えば大量出店、進出するSC、モールでの標準面積、売上規模に応じた、レジ台数、什器台数、家具台数、FRサイズ/数量、サインサイズなどが綿密に計算され指標、指数化されていることが想像できます。 これも、フォーマット化する事は簡単なようですが実は困難、これが出来ている事は単純に凄い事だと思います。売上と知名度、モール等からの期待感を武器に、出店交渉時もこれだけの面積でないと出店しない!と強気で言われていいるんだろうと思います。 早い段階で店舗図面も決定し、大量一括発注と制作、そして出店国、地域へ輸送送り込み、と完璧なまでのスキームが構築されているのだと思います。 それでは! |