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Thanks Ms JIL SANDER !
一昨日のNEWS、「ユニクロ +Jで契約をしているジルサンダー女史とのデザイン契約今月末で解消」には正直驚きました、同時に凄く残念に感じました。

と言うのも、09年3月の契約時点から、9月の+J展開スタート、翌年の10SSシーズン、つまり約1年と少し、+JのVMD、売場、備品/什器開発、販促物等でお仕事を一緒にやらせて頂きました。

元々私自身、昔からジルサンダーの服が好きで、たまに購入したり、売場展開方法、内装インテリア、VMD等をチェックしに日本やアジア、欧米の店舗を見に行った時代が有りました。その御本人と一緒にお仕事を出来るという、心躍る夢の様な貴重な1年間でした。


09年9月、丁度+Jのローンチ前にパリのコレット近くで、こんな感じでジルサンダー女史と女史の40年来のパートナーのVMDの方と偶然バッタリと出会い


写真嫌いのジルサンダー女史と撮った想い出の1枚、この後一緒にカフェに行き、色々とお話をする事ができました


元々ジルサンダーの服は、非常に高品質な素材とカッティング、縫製技術や厳密なディティールで作られたシンプルなシャツ、スーツ、コートなどで、贅沢さと機能性を両立したもの、研ぎすまされたデザインと、素材やシルエットの美しさによる、ミニマリズムの代表的存在でした。その人がユニクロと組むことに、当時世界中の業界関係者では大きな話題になりました。

VMD面では大きく3つの業務、開発を一緒に行いました。

開発業務               女史の拘りポイント
@+J トルソー/ハンガーの開発  ・トルソー素材(生地、金物)
A+J 什器の開発         ・什器の素材(金物)と什器高(綺麗に見える高さ)
B+J 売場展開方法(カラーMD) ・カラートーク陳列(Tone & Tone)

仕事を進めて行く中で、服作りと全く同じ拘り、高いプロ意識に、尊敬の念を持ちました、女史からの一方的な指示ではなく、きちんとこちらの意見を吸い上げ、それに対して常に「服」をど真ん中に据えて考え、トルソーを始め、その他備品に関して、的確な修正点を要求してくる姿。

同時に、ユニクロにいてVMDという仕事を良い悪い両方の意味で忘れかけていた自分に取って、VMDの拘り、VMDの本質を再度思い出させて頂いたジルサンダー女史に心から感謝しています。

様々なボトルネックが有る中での契約解消の理由は、私自身ユニクロに在籍したこともあり容易に想像できますが、今回の解消は日本をはじめ、世界中のジルサンダー女史のファンに低価格で高クォリティの+Jを提供していただけに、本当に残念でなりません。

ジルサンダー女史には、「本当にお世話になりました、いつまでもお元気で!」というメッセージをこの場を御借りして言わせて頂きます。

それでは
 2011/06/27 00:45  この記事のURL  / 



南京西路のH&Mは一見の価値有りです!その2
ご無沙汰です。

中国某メンズブランド様の経営陣戦略会議に泊まり込みで参加させて頂いたりと、少しバタバタしており、ブログUPが遅れてしまいました。先日の「南京西路H&M情報その1」に引き続き「マネキン/什器編」です。

いま世界的なVMD、VISUAL表現では、ご存知の様に「MIXで魅せる事」が主流になっていると思います。例えば、マネキンを用いる場合、カラーが違うマネキン(黒色、白色)を同時併用したり、リアルと抽象が併用されていたり、マネキンとトルソーが併用されていたりと、少し前までは或る意味タブー視されていたこのVMD表現も、今の時代は表現の自由度と、世の中が魅せるVMDへと変化している事が見えてきます。

更に、このH&Mが火をつけ世界の各ブランドも真似をした、マネキンそのものに様々な色を吹いた表現も、この上海南京西路H&Mではカラフルカラーが流行という事も有り、自らポップカラー仕様、アート的に進化をさせていると感じました。レディスだけでなく、メンズ、キッズの全てで連動され、売場としての表現の統一が図られています。

一方、什器について。
売場に変化とアクセントを持たせる、ワードローブ中央什器やネストテーブルなどに工夫が見られます。
ベーシック商材には、ナチュラルなマテリアルで落ち着きの有る什器デザインを、トレンドを追求した商材には、木、ネットマテリアルを多用したり、キッズでは家具そのものに奇抜なカラーを使用したりと、新たな試みをこの店で行っていると感じました。


1F入口VP、これまでの丸坊主マネキンから主流のヘアメイクで表現


2Fのトレンド集積コーナー、マネキンもポップです、マネキンの地カラーと相性の良いカラーの商品を着せ提案されています


2Fエスカ横VP 少し百貨店の表現に近いですが、シーズン性、売り込みたいアイテムが明確です、ヘアのカラーも1Fと差別化しています


ナチュラルコーナー、H&Mとは思えない、ストレートヘア、この写真だけをみると日本のSCに入っているブランドのように見えます、ただネストテーブル上にマネキンは置かないと思いますが・・・


新トルソー、紙製のボディです、手書き風の吹き付け塗装、カラー展開が多いベーシックアイテムコーナーにマッチしています


ナチュラル系コーナー、ワードローブ什器も落ち着いています、この仕様を取り入れて7〜8年になりますが、少しずつマテリアル、組合せるテーブルのカラー等マイナーチェンジを繰り返しています


2F呉江路側ウィンドウ、いわゆるH&Mのマネキンン定番です、ですが一番前のマネキンのように、足を交差させたりと少し動きを付ける表現が最近多く見られます、先日梅田ルクアでもTOPSHOPにて同様のマネキンがありました


2Fメンズストリートカジュアルコーナー、紙製ボディ+腕/脚付き、楽しさは出ていますが、Displayスキルが求められる仕様です


これも半身紙製ボディ+腕付き+塗装仕様、これまた要スキルです


メンズのワードローブ什器、レディスとは違うマテリアル、高さ、特に上部で雑貨を見せる仕様にしています


メンズドレスコーナー、様々なトルソー併用しアパレルから雑貨まで表現しています


3F秀逸なキッズボーイズ売場、マネキンとトルソーの併用、什器基本仕様はレディス同様ですが、カラーを用いているものの、落ち着いた感じが受けました



ガールズ売場、色付けされたネストテーブル、動きの有る梯子表現、マネキンとトルソーの併用、楽しい売場です


積み木の様なテーブル、マネキンとトルソーの併用

というように、ウィンドウの見せ方、マネキンのデザインとヘアメイク、トルソーの仕様、特にワードローブとネスト什器、本当に見所満載の南京西路のH&M、一度チェックされて下さい、私は今後のお仕事の参考、アイディアをたくさんもらいました。

お店には日曜日に行ったのですが、これだけの数の写真を撮れるという事は、スタッフの数、シフト、管理やオペレーション面はかなり甘いな〜と言うのが素直な感想です。

それでは
 2011/06/26 13:30  この記事のURL  / 



南京西路のH&Mは一見の価値有りです!その1
御待たせ致しました!

前回のブログにも書きましたが、5月末にH&Mの南京西路店がOPENしています。あまりにも見所が多いので、2回に分けて書かせて頂きます。今回は「ファサード/ウィンドウ編」です。

再度、南京西路のグローバルSPA、欧米系ブランドの立地をおさらいしますと。。。
ワイタン寄りから虹橋方面に、AE → GAP → M&S → H&M → 少し歩いてUNIQLO → かなり歩いてZARAというように、1KM足らずのエリアに、続々とSPAカジュアルブランドがOPENしている状況で、UNIQLO旗艦店の目の前の薬屋さんの場所は中国ローカル系のSPAブランドも出店するようです。

H&M南京西路店に話しを戻すと、AEとは180度真逆で、見るに値するファサード、ウィンドウ、インテリア、什器、VMDとなっています。是非とも上海に来られたらチエックしてください!
今年流行のカラフルカラーを軸にした什器、マネキン、トルソー、そして新たなVMD手法を駆使して売場を魅力的に見せていました。ここは3層(1Fはレディス、2Fメンズ、3Fキッズ)で、売場面積は、800坪はあるのではないでしょうか?上海の中でもワイハイ路店同格のお店だと思います。

何と言っても凄いのは、南京西路に面したウィンドウ、入口を挟んで右にレディス(幅18Mにマネキン13体)、左にメンズ(幅12Mにマネキン8体)、幅計30Mのインパクトの有るウィンドウで道行く人をお店に誘い込んでいます。これが「在るべきウィンドウの効果」ですね。私も欧米で数多くのH&Mの店舗を視察しましたが、ここまで横に長い広さのウィンドウを持つ店舗は見た事がありません(NY五番街のようにファサードで縦に連なるウィンドウを持つ店舗は幾つも有りますが・・・)

ウィンドウの照明も明るく、自然に引き寄せられます、1F部分に視点が集まる仕組みです

ファサードも1Fに視線が集中する様に、2F以上の屋外壁面は照明を駆使しモダンな造作がなされています(UNIQLO旗艦店も同様です)、このあたりのビルは全て階段4〜5段の段差を設定していて、お店に入る構造になっています。その段差をうまく利用して、障害者の方の利便性も踏まえ、なだらかなスロープが左右対称に設計されています。

歩道からも、スロープからもウィンドウを見ながらお店に入ることができます、軒下の鏡面仕上げもマネキンが映り込み、3次元的な効果が有ります


南京西路側メイン入口、VPも少しセットバックさせて、お客さんのの引き込みを狙っています


2F裏口(呉江路側)のウィンドウ、打ち出したい柄、カラーをコンパクトに表現しています


ストリートっぽい、スタイリングでカジュアル感を訴求しています

今後発展確実な南京西路エリアにおいて、しっかりと好立地を抑え且つインパクトがある店作りをするあたりは、進化を続け陳腐化を嫌う、流石グローバルSPAブランドの雄!だと素直に感動しました。

次回は「マネキン/什器編」を書かせて頂きます、お楽しみに!

それでは
 2011/06/18 13:00  この記事のURL  / 



AMERICAN EAGLE上海 やっとOPEN!
5/26に南京西路にOPENした、「AMERICAN EAGLE OUTFITTERS上海」を見て来ました。

          憧れの鷲が上海に舞い降りてきました

香港には今年3月にOPENしていますが、中国ではここが第1号店です。年内には北京地区に3店舗(西単大悦城、朝陽大悦城、藍色港湾)も出すようです。

店舗をチェックした感想、結論から言いますと。。。

ZARA、H&M、GAPの出店を受け、AEがどのような形で殴り込んで来るか?を首を長くして待っていたので、かなり、がっかり!というのが正直なところです。
2層(1Fメンズ、2Fレディス)で面積は200坪ないくらい、NY タイムズスクェアの様な大型店を期待していたのですが、1号店としては小規模でファサードも全くインパクトがありません、店内インテリア、什器、VMD、見せ方も斬新さがなく、これまでのものの踏襲でしかありませんでした。

    ファサードはこんな感じで、期待していたのですが、意外とこじんまりでした。。。


    ビルの1Fで、路面店と言うよりも、本当にビルインSHOP的な仕様です

日曜の夕方に店に行ったのですが、御客さんもまばらで、逆にスタッフが各階に10人以上で、計20人以上もいて効率の悪さを垣間見ました、という事で・・・あまり良いカットの写真を撮る事が出来ませんでした。


     店頭、店内に設置されている、プロモーションPOP、味があります

OPENプロモーションは以下の2つ。
@プリントTシャツ、またはスエットパーカ、1枚だけ買うとプロパーで割引無し、2枚買うと2枚共に50%OFF
Aポロシャツ、1枚だけ買うとプロパーで割引無し、2枚以上買うと2枚共に30%OFF


     階段から1FのメンズのプリントT、パーカ、ハーフパンツ売場を見る


     1F最奥のポロ、ジーンズ売場、ハーフパンツは店内至る所で展開されています


1F〜2Fの階段踊り場吹き抜け部分、ここは唯一インパクトがある箇所、ただ階段が狭い・・


     踊り場部分のVP、男女、トルソーを同高さで提案、これは本国でもやっている手法


     同じく踊り場で、2Fのレディスインナー、ルーム系を提案


     2Fのインナー、ルーム売場、見せ方はNYのタイムズスクェア店と同じ


     2FのプリントTとジーンズ売場、小物ではスカーフを提案

各アイテムのプライス(メンズ)は以下の通り。

*人民元
・パーカ 469〜
・長袖シャツ  369
・プリントT 139〜269
・ジーンズ 399 499 599
・ホワイトジーンズ 569
・チノパン 469
・チノカーゴ 599
・ハーフパンツ 399
・ペンダント 139
・ベルト   169 〜339
・CAP      169〜199
・キャンバスシューズ 339
・サンダル 139
・ソックス 150

という感じで、隣で展開しているGAPとさほど変わらないプライス設定でした。
この辺りは、香港店での商品動向と上海、北京でのコンペチター調査を行った上での設定をしていると思います。

来年は原宿GAP跡地に日本1号店がOPENしますが、今回の様にガッカリさせない素敵なお店を是非とも作って頂きたいと思いました。。。

次回は、このAEの2軒隣にOPENした、H&M南京西路店の事を書きます。
期待して下さい!久々に本当に本当に感動する店がOPENしています。


南京西路に出揃ったグローバルSPAブランド、左から・・・AE、GAP、M&S、H&M、少し歩くとUNIQLOも


それでは
 2011/06/12 23:00  この記事のURL  / 



あべのQ's MALL!
先週、あべのQ's MALLを見て来ました。

大阪ステーションシティばかりに注目が集まっていますが、阿倍野にある、このMALLも見所満載でした。

          目の前をチンチン電車が・・・懐かしい感じです


          こんな感じです・・・

B1から4Fまでの5層、GMSのIto Yokadoを核に、ユニクロ、ハンズなどが大きな面積で店を構え、何と言ってもここの売りは、2Fに売場を構えた関西初の「SHIBUYA109」です。

          2FのSHIBUYA109のウィンドウ


          こんなブランド構成です、奥にティーン向けのリーシング

RODEO CROWNSやEGOIST、LagunaMoon等メジャーどころや、えっ?109系?というティーン向けのブランド、PINK-latre、repipi armarioもあり、バリエーション豊富な品揃えでした。

         メジャーどころは一等立地に

OPENが4月末、ほぼ1ヶ月半を過ぎた平日の夕方に売場チェックをしましたが、お客さんは全館ではまばら、109は女子高生で溢れ、地下の食品、飲食は主婦や帰宅途中のOLさんで賑わっていました。

Q's MALLに新規ブランドを出店した知人に109の状況を聞いた所、109のOPEN1ヶ月の売上上位は、比較的に価格が少し安めの「one way」が1位、「GILFY STORE」が2位との事でした。売上額も御聞きしました、ここでは差し控えますが、坪効、売上とも凄い・・・!!! という事だけは書かせて頂きます。

          堂々5月第1位の one way


          第2位のGILFY STORE


          B!Fでは、この店に行列ができていました


          東京はもう行列もできないここも、関西ではまだまだ人気です

MALL全体の感想は、先にブログに書かせて頂いた、大阪ルクアのインパクトが強かったため、どうしても比較してしまいますが、「郊外のAEON MALLに展開しているブランド群が都心にも出来た」というのが正直な感想で、109以外は目新しい発見はありませんでした。

それでも、都心の好立地にこれだけの規模のMALLが出来た、と言う驚きはありました。

それでは!
 2011/06/12 06:00  この記事のURL  / 



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プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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