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いま中国リテイルの超話題と言えば!
一昨日4月18日に突然発表された或る報道に、中国のリテイル、アパレル企業関係者が驚きを隠せない状況です。
それは、中国婦人靴最大手企業で、香港株式市場上場にしていている「百麗国際(BeLLE)、ベル・インターナショナル、中国語読みでは'バイリー'」が突然上場停止するという公告を出したのです。
中国全土の百貨店を中心に、この百麗の靴店(全14ブランド、約2万店)が軒並み入っており、或る意味中国の婦人靴市場を独占している感があります。
これ以外にもスポーツ系ブランドの店舗も数多くあります
基幹ブランドの「BeLLE」


中国事情に詳しくない方でも、2013年に「バロックジャパン社の筆頭株主になった中国企業」と言えば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか?この買収のお陰で、中国全土のMALLにmoussyやSLYが出店加速されていきました。

その百麗国際が、現株主である中国のCDHインベストメンツ・ファンド・マネジメント(鼎輝投資)に時価総額57億ドル(6,200億円)で買収されたというもの。売上が好調な一時期の百麗国際の市場価値は1兆円を超えると、言われていたので、実質半分近くで買収されたことになります。
2016年2月期決算は売上高が、408億元(約6,500億円)、営業利益が29億元(約462億円)でした。17年2月期決算予測は、最終利益が前年比で25%減の見込みのようです。
図中の営業利益(グレー部分)、利益率(イエローのライン)の落ち込みが見てとれます


私は利益現象の要因は以下のような点が挙げられると思われます。
@中国靴小売ビジネス全体の販売落ち込み
A期中に実施した株式割当費用がかさんだこと
B出店チャネルの読み誤り(百麗は百貨店中心、但し世の中の流れはMALLでの買い周りが中心)
Cデザイン、価格戦略の誤り(85后、90后世代には似つかわしくないデザイン、高い価格レンジ)
D欧米ブランド、ファストファッションブランドの婦人靴、スポーツ系ではフランスのDECATHLONなどの台頭で、消費者の選択肢が広がったこと

以上が、私が考える5点です。

Tmallの「BeLLE」と「Chales & Keith」サイトの比較、同価格帯で消費者が選ぶのはどちらか?は明らかだと思います


私の周りの関係者の話では、「百麗は今後どんどん落ち込みが予想される中、この高額での買収劇は、百麗にとってラッキーだったのではないか?」という声が多く聞かれます。
この買収を受け、今後婦人靴小売事業、出店チャネルの整理、並びにアパレル部門のmoussy、SLYなどの閉店整理、もしくは更なる拡大策を取るのか?引き続き注目してみたいと思います。

それでは!

 2017/04/21 08:00  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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