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私が中国で起業後に大変お世話になった「GU」が中国4号店を出されます。 場所は、上海市内有数の商業施設である中山公園龍之夢講物中心の地下2階。この商業施設は、地下鉄2号線、3/4号線が乗り入れる、上海市内の北西部に位置する、地元客とこの辺りのOFFICEで働く、サラリーマン、OLで賑わうエリア。昼間人口が多いエリアですが、週末は他の施設では類を見ない数の飲食店を目指して、多くのお客様が訪れる地域密着型、中級ランクの館となっています。私もこの中山公園エリアに5年以上居住しており、足繁く通う場所でも有ります。GUがこの人気の館に出店されるには、出店担当者の方々の相当の苦労があった事と思います。 先週公開された龍之夢講物中心外壁のGU広告。ビル10階分に相当する巨大広告、地下鉄3/4号線駅からも見え、効果絶大と思います GUの出店区画は、元々永楽電器という中国系の電器屋が地下1、2階で営業していた場所。実はこの中山公園エリアは、中国大手電器屋チェーンの蘇寧電器、国美電器、そして永楽電器がしのぎを削る、電器屋街でもあります。そういう中、永楽電器は2フロアー構成で改装もしながら営業を続けていました。 しかし競合と競う中で今後の収益が期待できず、施設側へ1フロアーを返したのだと想像できます。施設側はその空いたフロアー(地下2階)を、大きな面積(1,000平米級)での出店を考えるGUや、隣りに旗艦店を構えるMUJIも含め、デベロッパーとテナント双方の想いが合致した結果での、地下2階の大幅なリニューアルに繋がっているのでしょう。これはあくまでも私の想像の域ですが..。 地下2階の区画、隣はMUJIの旗艦店となるようです。MUJIはこの館に無かったのはすごく不思議でした。MUJI CAFEも併設され、人気スポットとなるでしょう GU中国はこれまで、2013年9月の淮海路UNIQLOグローバル旗艦店地下1階にローンチ、続く2014年に虹橋地区の金虹橋商城、2015年の上海市内北部の宝山と、スローペースながらも着実に出店をしてきています。2015には中国での商売の必須となるECでの販売もスタートと、台湾での出店も同時進行で行うなど、アジアでの拡大を図ってこられています。 そういう中での今年9月にオープンさせる中国4号店は、中国GUにとって非常に重要な出店であり、GUが今後中国でブレークスルーする鍵になる店舗であり、チャンスであると言えます。英国のPRIMARKが中国ローンチするという噂もあるなか、ファッション性、価格優位性、話題性など、日本でのGU人気を、今後ターゲットとなる中国の顧客層に、これまでの3店舗体制での経験を活かして、どのような施策でアプローチしていくか?が重要になってくるでしょう。 この中山公園龍之夢講物中心は、施設規模、売上規模、中級のブランド集積、飲食店の充実、など、あらゆる面に於いて、中国の他の商業施設関係者のリサーチ含め、来館する施設。ここでGUを認知させ、知名度を上げ、次の出店に繋げていくにはもってこいの施設と言えます。 更に言うと、私が以前お仕事をさせて頂いた某日系ブランドの経験値から、市内中心部の他商業施設に比べると、この龍之夢講物中心は地域密着型、且つ可処分所得も若干低いエリアであるため、客単価も20%ほど低いという数値情報があります。この施設では、より集客策を練り、来店頂いたお客様に1枚でも多く御購入頂ける施策で、客単価を上げる取組みをされるべきだと思います。 少しの期間ですが、中国と日本のGU事業に関わらせて頂いた者として、この4号店も常時ウォッチして、GUの中国、並びにアジアでのビジネスの成功を応援したいと思います。 それでは! |