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上海 新世界大丸を見て来ました!
今年の2月の初めに南京東路にオープンした、J・フロントリテイリングが品揃えや運営を支援する上海新世界大丸百貨(中国・上海市黄浦区)を見て来ました。実は上海に住んでいながら、伺うのは初めて、と言うのも噂で「まだ歯抜け状態で、いま見ても仕方が無い」と言う前評判だったので、来月5月に全館グランドオープンする前に現状況をチェックして来ました。

既に各種報道でご存知の様に、店舗は地下2階から地上6階の8フロアで構成され、営業面積は6万平方b。ファッションや食品、家庭用品など日本同様の商品構成のフルライン型の百貨店となっています。

フロア構成は・・・
地下2階は・・・食料品、飲食とスーパーマーケット「Ole'」
地下1階は・・・婦人靴、婦人バッグ、洋品、宝飾品で「サマンサタバサ」「アニエスベー」「エース」「オーロラ」「福助」など
1階は・・・ラクジュアリーブランド、時計、化粧品で、「サルヴァトーレフェラガモ」「グッチ」「ティファニー」「ボッテガ・ヴェネタ」や、「資生堂」「SKU」「ランコム」「ゲラン」ほか化粧品は40ブランド以上
2階は・・・「ゼロハリバートン」などのインターナショナルブランド、カフェ
3階は・・・高級婦人服、肌着、カフェで「ロートレアモン」「23区」「レリアン」「ワコール」「トリンプ」など
4階は・・・婦人服、ジーンズ、カフェで、「マウジー」「ダブルクローゼット」など
5階は・・・紳士服、紳士雑貨、スポーツで「サムソナイト」「リーガル」など
6階は・・・家庭用品、子供服、レストラン
7階・・・運営事務所
地下3階〜地下5階は・・・駐車場

報道によると、取り扱いブランド総数は400以上となる予定だそうで、欧米ブランドが約50%、日本ブランドが20%、中国ブランド20%、その他10%で構成。
4月中に約90%のブランドが営業する予定で、当面の営業時間は午前10時から午後6時まで。
館前の歩行街は平日にも関わらず観光客で賑わっています
南京東路側はGUCCIのモニターが。ここで記念写真撮る人多し・・
2階はインターナショナルブランドフロア、照明の暗さからまだ埋まっていないことがお分かりかと思います
最近、何処にでも出店している感のあるmoussy
インターナショナルブランドフロアは施工中のところも多く、営業中にも関わらず御覧の通りです・・
地下から見上げる、世界屈指の螺旋エスカレーターと、オープンする構造の天井
地下2階は高級スーパーマーケット
地下2階は日本の寿司屋
同じく、たこ焼きの道頓堀くくる
唯一若い女の子達で賑わっていたTEETH FOND
エッグタルトだけでなくパンもおいしいLILIAN BAKERY



初めて見た感想は以下の通り。
@オープン状況は?
全体で言うと既に90%程度が埋まっている状況、最もOPENING SOONの仮囲いが目立つのが2階のインターナショナルブランドフロアで約50%が未だ空いている事、地下2階の食料品、飲食も90%は埋まり、残りが空いています。受付の女性に聞いた所、グランドオープンは5月のいつか?はまだ正式に決まっていないらしいのですが、残り1ヵ月で全体の残り10%が無事にオープン出来るか?・・・微妙なところです。
また、アパレルに対してのコメントが無いのは、特筆すべきブランドが無いからだと御理解ください・・・。

A客層
平日火曜日の午後、晴れ渡る良い天候の中、正直言うとお客さんはまばらな状態、各フロアで10〜20人位で、圧倒的にスタッフ、ガードマンの数が目立っています。お客さんも地元上海の人が50%、残りが視察で来ている人も含めて外地(地方)からのお登りさんらしき人達。地元の女性達は、行きつけのブランドが新世界大丸に出来た、という事で人も少なくゆっくり買い回りができるためかお買い上げし、ショッパーを下げている人もチラホラ、方言で喋っている人達は、見るだけで、冷やかし程度というところ。年齢層も高く、30代後半〜50歳代が目立ちます。ただ、地下2階にはスウィーツ店が並んでいるせいか、10代の女の子達も見掛けました。

B所感
南京東路(歩行街)傍という事で、人民広場方面からとワイタン方面からの双方の団体、個人観光客がぶつかる立地で、平日でも館前通行量は相当な数なのですが、新世界大丸に入店する人数は極僅か、高級イメージを醸し出していて敷居が高いのか、入口付近迄は行き写真は撮るものの、なかなか中には入りません。きっと「自分が入る店では無い」と判断しているのでしょう。
出店戦略として地元上海の富裕層狙い、一部観光客も取り込む、という狙いが有るのかも知れませんが、わざわざ人で込み合う南京東路で買物をする地元の人がいるか?と言えば多少疑問を感じ終えません。であれば、館前を通行する人達に飲食だけでも利用してもらう様に仕掛ける事も必要だと思います。地下に軽食が食べれる飲食が有る事、2、3階にもカフェがあり歩き疲れた体を休め、休憩も出来る事、そして6階では食事も出来ることなど、中国の商業施設での勝ちパターン「まずは、飲食から利用してもらう」をアピールする等をやられたほうが良いと考えます。
同じ南京西路にある伊勢丹も数年前に地下1階の飲食、食品、スーパーマーケットを改装したり、カフェを導入したりと、高級イメージはキープしつつも、客層を若返らせる施策、ちょっと利用してもらう施策を仕掛け、客数を伸ばしていると思います。

客を選ぶ事も大事ですが、客に選んでもらう事が必要な、立地での出店、運営なので、このあたりは運営に関わる大丸の日本人の方々が声を大にして提言し、入りやすい店作りを目指されるべきだと考えた、店舗視察でした。

それでは!
 2015/04/22 09:30  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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