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やはり何か変だ、今夏のSALE・・・!
例年通りという言い方をよく聞きますが、今年の夏は例年と何か違っている上海。梅雨入りは6月20日と昨年より2週間ほど遅く(ここ数年どんどん遅くなっているようです)、逆にSALE入りが例年より2〜1週間早く、更に割引率もいきなり50%OFF(5折)からスタートさせるファッションリテイルが顕著となっています。






先回のブログにも書きましたが、一般的には20〜30%OFF、40%OFF、そしてSALEが2週間ほど続くと50%OFFと割引率を上げ、その後2週間くらいで単価出しや、中には60%OFFを行う行うブランドも出て来てFINAL SALEで終焉、と言うのが日本同様にこちら中国でもセオリーになっています。ですが、上述の通りに今年は異常な程SALEスタートが早い上に、割り引き率も高い状況です。業界は違えど,インテリアのIKEAも7月1日より、300アイテム対象で60%OFFのSALEをスタートさせています。

梅雨に入り毎週末は決まって雨だからや、ワールカップ観戦で買物どころでは無い・・・等が理由では無く、明らかにマーケットが買い控え模様になっていると肌で感じます。
少し前の杭州や地方都市での不動産価格の低迷などの報道で、極力無駄なお金を使わずに慎ましやかに質素な生活をする、という風潮なのでしょうか?もしくは商城(MALL)などの商業施設の過多(オーバーストア)で買い回りが拡散し、1館当りの客数が減となった結果、各テナント(ブランド)の客数減→買い上げ客減→売上減→割引率高というまるで負のスパイラルに陥った様な状態に見えます。何が要因かは、さだかでは有りませんが今の上海はそういう状況です。

もちろん、広い中国ですからSALE不調ではなく好調の都市、エリアも存在すると思います。例えば、地方の時代と言われ、今年の春夏商戦で比較的に好調と言われている四川省の成都などは、SALEも調子が良いのかも知れません(現段階では詳細情報を持ち合わせていません)、ここ2回このブログでSALE買い控え・・等の事ばかり立て続けに書くのは、アパレルに携わる身としては正直少々気が引けますが、中国も日本同様に、SALEだからお客さんが靡くという時代では無くなっている!と仮説立てをすれば答えは明解なのではないか、と思います。

つまり、如何に正価(プロパー)でお客さんと向き合って販売する事が重要で意味が有る事か、言い換えると正価時にあまり時間とお金をかけず、結果的に売れなかった商品は季末SALEで最終消化をすれば良い、という自らの努力で売り込む、のではなく、お客さん在りきの商売になってしまっているのではないか?と考えます。

私は中国の幾つかのレディスブランドがクライアントなのですが、彼らは基本的に夏や冬のSALEは店頭で大々的には行わずに、基本姿勢は正価販売としています(もちろん、VIPのお客さんには特別シークレットSALEは行います)。残った商品は来期に自社ECや自社アウトレット店、一部は店頭でコーナーで括りSALE品を販売します(あくまでも、旧品として)。某ブランドの社長の方針は至極明解で「せっかく正価で勝手頂いているお客さんに、SALEを行う事は失礼だし、申し訳ない!」という見解。

これは古い考えのようにも見えますが、実は顧客の顔が見える上得意顧客中心の商売を愚直に行っているわけです。よって顧客は定着し、そのブランドのファンになるという図式です。このようなブランドはファストファッション花盛りの今の時代に、大きく事業拡大する事からは程遠いのですが、しっかり地域に根付いた商売を続けており、その顧客もブランドを裏切らないという良い関係が保たれています。
この中国ブランドの方法が決して全て正解ではないものの、マーケットが飽和状態の中では逆に新鮮で、お客さんから見るとブランドを信用でき、ブランド側は商売の拠り所になるのでないかと思った次第です。


それでは!
 2014/07/07 13:30  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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