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中国人旅行者の日本土産は!
中国国内、日本への出張が続き、ブログUPが滞ってしまいました。
昨日、日本から上海に戻りましたが、先週は清明節の休み期間という事で、東京、大阪の街、特に家電量販店は中国からの旅行者で溢れかえっていました。また中国人が好きな日本の象徴「桜」も今が丁度見頃という事で日本への旅行のピークとなっていると思います。




少し古い話しですが中国国家観光局の発表によると、今年の春節連休中(1月31日〜2月6日)、団体ツアーに参加して海外旅行に出かけた人の数は472.5万人で、前年比18.1%増。一方、JTBが昨年末に発表した推計によると、日本の年末年始の海外旅行者数は69.5万人(2013年12月23日〜2014年1月3日)。中国と日本の人口差が大きいとはいえ、中国の数字には個人旅行客が含まれていないことを考えると、ものすごい人が海外に出掛けている事に驚かされます。
昨今の日中関係険悪ムードの中でも、政治と経済(趣味嗜好)は別という事で、日本にも約11万人強の旅行者が訪れたようです。


こうした背景を受けて、中国人旅行者向けのお土産、商品も注目を集めています。その一つが家電業界、中国では日本以上に家族や近所の人に旅行先の品を配る「お土産文化」が根強く、信頼性の高い日本製の家電商品を、お土産用に複数購入するケースも多く、中でも海外向けバージョンの電気炊飯器は人気が高いようです。中国製の炊飯器は、中の釜が壊れることがあることから、高機能でおいしくご飯が炊け、耐久性に優れている日本製が人気だと思います。

更に言うと、象印社、タイガー社などの日本製多機能高級電気炊飯器は、飯の硬さ調整、早炊き機能、酢飯用・お焦げ付き、蒸し料理が可能など、中国人が求めるハイテク機能を充実させたものが売筋のようです。価格は4万〜5万円で、日本国内で販売されている炊飯器の平均価格の2万円を大きく上回っています。
この炊飯器マーケットだけを捉えると、高成長を続ける中国市場は、人口減少で伸び悩んでいる日本市場よりも魅力的と言え、今後も競争激化しそうです。

この炊飯器が売れている理由は上述の通り日本製は性能が良いからという事、もう一つは日本で買うと100%本物だからという理由があります。と言うのも中国の場合は、偽物も多く出回っており、家電量販店でも偽物をつかまされる可能性があります、中国に販売目的で輸入すると「増値税」という税金(一種の関税)が17%かかります(個人使用として持ち込む場合には非課税)、よって日本で購入するだけで最低でも17%安く購入できるので、日本で買うほうが「お得」になるわけです。なので1人で2個〜3個(自分用とお土産用)持ち込む人を多く見掛けます。


以下、中国人の知人から聞いた話し、実はこれが本質かも知れません。。。
「米は中国人にとっても非常に大事な存在だが、日本人ほど'ご飯'に対するこだわりを持っていない。中国の食卓では、白いご飯が主役になることはあまりない」という話し。確かにおかずがメインで米は脇役的な扱い。では、何故ここまで日本製の高級電気炊飯器が人気なのか? 中国人の中には和食が好きで、ふっくら炊けたおいしいご飯を食べたいという人もいるだろう、しかしそれだけではない。「友達の家に行ったらあったので欲しい」という理由、実はこの理由が多くを占めるのではないでしょうか。中国人は友達を自宅に招くのが好きで、そこに外国製の家電があると、メンツも含めて鼻が高いのかもしれません。改革開放がはじまり、カラーテレビが普及しはじめた時代、日本製のテレビを持っていることがステータスだったように・・・それがいまでは電気炊飯器に取って代わっているのではないか?と。韓国家電製品の台頭などで、日本の家電製品が中国市場で存在感を示せなくなってから久しいのですが、私は日本製品にはまだ魅力があると思います。価格競争ではなく「持っているだけで鼻が高くなり、メンツを保てる」ような製品こそが、中国人の求めているものであり、それを実現出来るのが日本製品であり、日本企業なのだと確信しています。


因に「成田空港免税店での中国人に人気の家電ランキングベスト5」は以下の通りです。
@手首式デジタル自動血圧計 5.000円くらい
Aメンズシェーバー 10.000円くらい
B炊飯器  40.000円〜50.000円
Cマイコン式電動給湯ポット 15.000円くらい
D低周波治療器 7.000円くらい

如何ですか?日本的且つ実用的なものが多い事がお分かりかと思います。中国人へのお土産の参考にしてください。

さて、束の間の休みを終え、今週は北京、来週は杭州の出張が続きます。

それでは!
 2014/04/08 08:30  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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