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上海ガンフイ広場も進化中!
昨日に続き上海の百貨店・商城(SC/FB)情報を。
こちらも週1回は訪ずれている徐家フイのガンフイ広場。ご存知の通り上海では知名度の高い香港系の高級商城の一つ。ここにブランドが出店しているかどうか?でそのブランドの価値が分かるほど敷居が高く、アパレル、小売、飲食業であれば一度は出店し自らの実力を試してみたい先だと思います。
そのガンフイ広場がここにきて、少しだけ自ら階段を降り、昔の「中級」を経た「高級」路線から、「高級」から「親しみのある高級」に、少しずつ変化しつつ有るのではないかと感じます。
これまで小さな化粧品売場が有った吹き抜け部分も椰子の樹を配置してイメージUP施策
化粧品売場は続々と2階へ移設中



2007年当時の館の方向性は「中級」、そこからフロアー単位での大胆なリーシング、MD変更を仕掛け、カジュアルブランドが1階から消え、地下1階か3階以上に例外無しに売場移動を強いられました。今4Fに店を構えるUNIQLOも当時は小規模で2階に店が有った事を知る人は少ないと思います。その頃は「1Fをラグジュアリーブランドで固める」「高級館化」という明確な館の戦略があり、次々に上海初のブランド群がローンチしていた事を覚えています。その後も大方針は変わらず、1階のラグジュアリーブランドでもずっと同じ位置で安定していたわけでは無く、鮮度のあるブランドを一番目立つ場所に移動させる事を繰り返していました。
という事で2009年当時はガンフイ広場は、「高級館,商城」という認識を多くの消費者が持った時代でした。ですが同時期に南京西路の恒隆広場、淮海路の香港広場、浦東のIFC、昨年OPENしたiapmなど「高級」と言われる商城が続々と出店し、高級ブランドの品揃えが決して集客装置ではなくなりつつある時代でもありました。そう言う中、このガンフイ広場は「高級」のイメージ・ブランドは残しつつも、買い易い価格レンジのブランド、カジュアルブランドの導入、そして軽飲食の充実など、他商城との差別化を図り「親しみのある高級」に方向変換している途中であると考えます。

同時に、これまで「何故このブランドがこのフロアーに有るの?」と違和感のあったフロアーリーシングも、少しずつですが是正しながら改善を仕掛けていると感じます。

更にガンフイの本気度合いを感じたのは、ガンフイの裏側(実は昔は別の百貨店が入居していました)までも、大胆なリーシングを仕掛けていたのです。裏側と言う通り、正直言うと表側(大きな吹き抜け、地下鉄への導線)が非常に華やかで目立つ構造の館、裏側はどちらかというと目立たず、死んでいた区画でした。そこに大きな余裕の空間を設け、欧米、国内のレディス大箱のミセスブランド群を集積させたりと、表側の刷新と同時に裏側も本格的に着手し出したという事です。ですが昔から裏側を訪れる人は少ないため、現段階ではリニューアルを仕掛けても、まだまだ客数は少ないようです。
いわゆる裏側も御覧の様に大きな空間を設け、大箱のレディスブランドを集積。RED VALENTINOなど
吹き抜け部分の6階には,何と一風堂が間もなくOPEN。日本ラーメン店(決して値段は安くは有りませんが)をメインの場所に持ってくるあたりも、ガンフイの売場改革が本気である事がうかがえます
一風堂は全世界で既に80店舗以上もあるんですね、知りませんでした・・・上海でも続々OPENしています。上海では過去一度失敗しているのでリベンジですね!
これもガンフイの大きな変化、これまでスィーツ類(飲み物や軽食)を物販フロアーに出店させなかったのですが、1年ほど前から3〜5階の空き空間に出店OKにして、集客に寄与しています



昨日のブログで書かせて頂いた上海百貨店の雄「久光百貨店」、そして今回の上海商城・商業施設の雄「ガンフイ広場」が代表格、現状に甘んじる事無く、自らの生き残りをかけて次々に策を仕掛けているところが、将来も地域一番店としての地位を築いていく事ができると考えます。それが実行出来るデベロッパーの背景には、国内外の流通施設をしっかりとチェックし、自らの改善に繋げる組織体制、仕組みが構築されていることが読み取れます。特に上海は数年前から既にオーバーストア状態、過当競争のなか如何に自店に御客様が足を運んで頂けるか?を真剣に考え、実行するところに近い将来軍配があがるでしょう。


それでは!



 2014/01/11 02:20  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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