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南京水平方が華々しくOPEN!
昨年2013年12月20日(金)南京に複合商業施設「南京水平方」がOPENしています。
「水平方」は新たに街を形成するモデルで成功を収めている「南京水遊城」を運営している上海地慧房地産咨詢有限公司(略称CCD社)が手掛けられています。CCD社は(1)商業施設の企画、開発、運営のコンサルティング業務  (2)都市開発の計画、開発のコンサルティング   (3)小売、飲食に関わる新規事業企画、開発、運営のコンサルティング業務。以上を事業の柱にされている福岡を基盤とする企業です。

以下、今回の水平方の企画から開業までの全てを担当された知人の、上海地慧房地産諮詢有限公司(CCD)、南京水平方運営総監 / 営業企画本部長の王丸 賢人氏からヒアリングした内容となります。





[南京水平方について]
@施設理念 : 提案型時尚集合地(日本語訳:提案型ファッション基地)
服を着ること、食事をすること、若者の生活スタイルすべてをファッションの一部と捉え、様々なスタイルを積極的に提案していきます。南京の若者ファッション文化を新たに創造し、社会そして文化に貢献していくことを目指します。
Aターゲット : ヤング層(18歳〜36歳)※メインターゲットは女性
B建築面積 : 約60,000u
※ 商業建築:約40,000u(営業面積:約20,000u)
※ ホテル建築:約20,000u
C駐車台数 : 約220台
D店舗数 : 約130店

[南京水遊城]
12月20日の水平方開業から集客を昨年対比150%以上向上しており、お客様の行き来が頻繁に行われています。夫子廟商圏としての集客向上に繋がったように思います。

[開業プロモーション]
@ペイバックイベント(おそらく中国初?)12月20日〜25日までお買い物された会員のお客様に対して、どれか1日分を全額返金するという、キャッシュバックイベントを行っております。キャッシュバックする日は年明け早々に館内で抽選し決定します(日本ではこの正月にイオングループが実施していましたね)
A抽選会
198元以上をお買い物されたお客様に抽選をして頂いております。水平方上層階のホテル宿泊券、ipad、iphoneなどを景品として準備しております。
Bそのほか、舞台では毎日、芸能人が来てトークショーをしたり、テナントとタイアップして料理やネイルのワークショップを行っております。基本的にはターゲットであるヤング層に合わせたイベントを実施し、ターゲット来場訴求を行っています。
上記の実施により、約4万人の会員様ができ、他施設より早いペースで集まっている状況です。

[MD]
添付プレスリリースに、主なテナントは明記されてますので、ご確認ください。
フロアの構成としては下記です。

B2:カジュアルレストランフロア
軽食、ランチ、スウィートなどを集積したフロアになります。マガジンカフェや、ココ一番屋、丸亀うどんなどが出店しており、開業から常に多くのお客様に利用いただいております。

B1:服飾雑貨フロア
メガネ、コスメ、靴、などの服飾雑貨を集積したフロアです。日系ではzoff、キリン堂が出店しております。噴水や舞台もあり、水平方にとってはメインフロアという位置づけです。
(お客様も多いです。)

1F:初出店テナントを中心としたフロア
話題性ある初出店テナントを中心に配置したフロアです。日系では、はるやまのP.S.FAが出店しており、アンカーとしてi.tが路面に位置しております。

2F、3F:買い求めがしやすいレディースフロア
ヤング層の単価に合わせた、アパレル店を集積したフロアです。日系では、rosebullet、TAPENADE、LOWRYS FARM、NICE CLAUP、PEACH JOHN、OLIVE des OLIVEが出店しております。全フロアのなかで、この2層が一番売上が確保できてるフロアになり、日系テナントさんの貢献は大きいです。

4F:ユニセックスフロア
スポーツカジュアル、メンズカジュアルを集積したフロアです。日系はプリクラ、メイド喫茶の集合店があります。リーシングが中途半端になっているため、これから入れ替えを行い
もっといいフロアにしていくつもりです。

5F:飲食&サービスフロア
美容室、ダンススタジオ、生活雑貨、レストランを集積したフロアです。

6,7,8F:大型レストラン
南京地場でローカルフードを提供する、南京大牌当。いつも行列を作っている、外婆家。地場でこれから奮起しようとしている、小米という3店舗が上層階にあり、どこも開業から終日賑わっております。






隣りの水遊城との差別化、そして共存をどう考えるか、オーバースペックにならない工夫はどうするのか、これらの問題解決からこのプロジェクトの企画が始まりました。
水遊城に不足してるものの補填、それが飲食の充実とヤング層アパレルの集積でした。ヤング層が買い求めしやすい価格設定、すこし手を伸ばせば買えるお店というものを中心にMDを計画し、なんとか7割方は計画通り行った様に思います。
しっかり、ヤング層とでセグメントすることにより、開業から順調な滑り出しに繋がった結果が得れたように思います。日系アパレルテナントもこういう館であれば、勝てる要素がみつけられるのではないでしょうか。

中国のどこにでもあるような、なんでもある館ではなく、専門に特化した館、しっかりとコンセプトを持った館づくりというのはこれからの生き残りの中で、欠かせない要素になってくるのでは無いかと思います。

そう言った中で、今回の水平方は小さいながらも戦える施設として、モデルになって欲しいと思うと同時に、他の日系テナント様も安心して出店できるお店にしていきたいと思います。

[プレスリリース]

[CCD社について]




因に12月20日の開業率は94%だそうです。50%の歯抜け状態でも無理矢理OPENさせる施設が多い中国に於いて、この高い開業率は驚かされます、恐らくCCD社が運営面でフルコミットされている証だと感じます。
中国国内、外資の大手商業施設が犇めく中国で、このCCD社の様に企画、開発、運営と言う日本でもなかなか難しいハードルを、水遊城の実体験からロジックを駆使して実践されている事に驚かされます。今後もまだまだ中国の武漢、南京、無錫などで開発案件が目白押しのようです。日本から中国での国内販売を検討されているアパレル、小売の出店施策として、この様な日系の信用できる企業が運営に絡まれている施設と、組まれると言うのも一つの選択肢ではないか、と考えます。

いずれにしても、上海や北京等の大都市だけのリサーチだけでは無く、少し郊外の都市に足を延ばしてみて、大都市との比較をしてみるのも有益かもしれません。南京水遊城、そしてこの水平方は必見だと思います。


それでは!
 2014/01/05 20:58  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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