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コンペチターを考える!(保存版)
先週は久々の日本。美味しい空気を吸って、クリスマスムードたっぷりに街を見て来ました。それに比べて最近の上海、中国の大気汚染の酷さは異常な状態となっています。気がついたらスマホのPM2.5関連APPも何と15種類ほど存在したり、マスクも品切れになる店も出て来たりと大気汚染が大きな社会問題になっています。

さて、話しを本題に戻してコンペチター(競合)ブランドを考える!が今回のテーマ、日本のアパレル、小売の方が中国マーケットリサーチに来られる際に見るブランドは、決まって「日系ブランド」、そのブランドが出店している館の調査、そしてそのブランド達の動向。わざわざリサーチに来られる目的がそれで本当にいいのでしょうか?
私は以前よりこの事に警鐘を鳴らしています。何故か?それは書かなくとも御分かり頂けると思うのですが、「何処の国で商売をされようとしているのか?」「何を進出、出店の基準、KPIにしているのか?」など等です。日本国内での商売であれば、それで十分かと思うのですが、近いとは言え海外で商売を組み立てようとしたら、当たり前ですが自ブランドが立てたターゲット(顧客層、商品、テイスト、価格、PR販促手法、サービス、出店館)が、日系ブランドのみならず中国(或は上海の、北京の)のどのブランドをターゲットとしてベンチマークしてチェックするのか?を決められるべきなのですが、「中国ブランドは流行が遅れているから・・・」「ダサイから・・・」などの理由で見向きもせずに、言い換えるとローカルブランドを全く無視している姿を良く目に、耳にします。本当にそれで良いのですか?

中国で商売をするのであれば、額、規模的に僅かな商売しかしていない日系ブランドがコンペチターでは無く「額、規模的にも大きく、顧客から支持されている中国ローカルブランドがコンペチターでしょ」と言いたくなる訳です。日系ブランドをベンチーマークしても、誤解を恐れずに書かせて頂くと、原状は全体的に苦戦しているブランドが多い状況下で何を得ようとされているのか?結局は日系ブランドを支持する層(ファン)のパイの食い合いになるのが関の山だと考えます。
店舗空間に拘った、この2年で台頭し話題のOchirly
Ochirly 13AWコレクションから。ご存知の通り妹分はFive Plus、弟分はTrendiano




つまり、中国で商売をするのであれば、本当に僅かな日本ブランドファンに対して施策を打つのではなく、「ローカル(中国人の男、女、子供)に対して、我々は何をするためにブランド展開、出店をするのか?」を愚直に考えられたほうが得策だと考えます。
決して「自ブランドをローカル化すべきですよ!」と言っているのではなく、例えば・・・「自ブランドと同じターゲット(顧客層、商品、テイスト、価格、WEB商売)の売れている、若しくは知名度の高いとされる仮想ローカルブランドを設定し、そこを徹底的にベンチマーク、研究された方が、結果的に効率が上がり、成功に近づく確率が上がるのではないか?」という事を言いたいのです。
何故ならローカルブランドは、地元で多くの消費者(顧客、新規)にリアル店舗でもECでも支持をされていて、知名度も有り、売上も取れていて、結果的に1線都市を初め2線都市の核となる館に歓迎されて出店しているという事実があります。

ですので、レディス、メンズ、キッズ、インナー問わず、幾つかのローカルブランドをコンペチターに設定され、既に中国進出済みのアパレルさんは週次で、未だ中国に進出されていないところは月次単位ででも、コンペチターブランドのリサーチをされて、「売れる理由」「勝ち続けている理由」「支持されているワケ」を探られた方が良いと考えます。

以下に、中国(一部台湾、その他含む)レディスブランドを中国のファッションサイトの情報(中国独特のカテゴリー分け)を元に、私なりに精査し大まかにカテゴリー分けしています。あえて最近台頭してきている韓国ブランドや、香港系セレクトSHOPは記載しておらず、中国ローカルブランドに絞っています。コンペチター設定、リサーチ先候補として利用して頂くと幸いです。ブランド名の最後に*印を付けています。これは私が考える各カテゴリーの中でリサーチ必須のブランドとなります。


<成熟服>
GIRDEAR
Marisfrolg
PORTS
JZ
LANCY
WHITE COLLAR
V-GRASS
ELLASSAY
COCOON
JORYA
KLOVA
INSUN *
EP
NAERSI
M.TSUBOMI
CADIDL
NEXY.CO
Koradior


<デザイナー服>
EXCEPTION
江南布衣(JNBY)
OTT
S・DEER
MO&Co
jefen
ICICLE *
ZUGZUC
broadcast
DECOSTER
La Vie
Chaber
d'zzit


<トレンド服>
JESSICA
JECCIFIVE
PEACEBIRD
YIGUE
MIGAIN
YINER *
LE'TEEN *
bread n butter
Lily
GEN
EIN
KOREANO
naivee
PSALTER


<カジュアル服>
Ochirly *
ONLY
VERO MODA
ETAM
Five Plus *
AMASS
DAZZLE
eva ouxiu
MU


<淑女服>
GOELIA *
秋水伊人
淑女屋
ONE MORE* *
7.Modifier


以上です。一部カテゴリーとして「えっ?」と思われるものも、有る様に思われるかも知れませんが、幾つかのファッションサイトで同じ部類に分けられているブランドで構成しています。皆さんが上海や他の都市の百貨店、SCなどをリサーチされた際に見られたブランドも多いのではないでしょうか。この中から(もちろん、これ以外のブランドでも全く構いません)自ブランドのコンペチターに値するところを選ばれ、定点観測される事を御提案します。


今週は水曜日〜土曜迄、上の分類で言うと<成熟服>に位置する、北京が本部の中国の某レディスブランドさんへ定期研修に行って参ります。

それでは!














 2013/12/11 03:30  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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