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久々の香港は有意義でした! 其の2
昨日、香港の街でsnidelの中国代表のH氏とばったり遭遇。普段上海でもなかなか会えないこの方に、1年振りに訪ねた香港で会うなんて本当に奇妙な縁を感じました。
一昨日金曜日に香港でのsnidel3店舗目をOPENされたそうで、そのハーバーシティLCXにある店舗を見せて頂きました。

このLCXの有る区画は、施設自体が海に飛び出る形状で雰囲気がある風情なのですが、以前はハーバーシティを訪れる人もなかなか足を向ける事が無い、いわゆる活性化が必要な場所でした。そこを数年前からリモデルし、日系アパレルリテイル、日本食レストランを核にテナントを総入替え、甦らせました(韓国のALANDも小型店ですが出店しています)。そこにsnidelの香港3号店がOPENしたと言うわけです。
店舗屋号はsnidelですが、Lily Brown、gelato piqueも入る複合ストア形態。店からは香港島サイドが見え、窓からは外光が降り注ぐ絶好のロケーション。このような立地はなかなか無いと思われるほど、素晴らしい場所。ブランドの世界観を提案するにはもってこいの環境だと思います。






でも知りませんでした、中国でsnidelだけで既に36店舗規模迄拡大をされていたとは・・・。香港では上述の通り3店舗、台湾では2店舗、アジア3つのエリアで計41店舗(全て2013年9月末時点 ホームページより)。日本は25店舗規模なので、日本の店舗数を抜いているという事になります。
gelato piqueは中国3、香港1、台湾2の計6店舗、Lily Brownは中国7、香港3、台湾2の計12店舗。3つのブランドがアジア3つのエリアで計59店舗(複合店含む)という規模になっています。アパレルの中ではまだ僅か2年と海外進出後発組でありながら、着実に店舗数を増やし、同時に新たなブランド導入も仕掛けるmash style lab社の海外戦略は巧みで本気で攻めていると感じます。






中国に進出する日系アパレルの中でも、snidelはなぜ売れるのか?という話題に事欠きません。ここからは私の持論(想像含む)ですが、他日系アパレルとの商品(デザイン、素材、ディティール、価格)と、EC施策、口コミ施策、売場環境(店舗内装インテリア、アトモス)での差別化が出来ている事だと考えます。
解りやすく言うと、ブランドポジションが明確で、買う人がこの服を着る事で賢く、品がよく見えるという事もあると思います(決して日本流の可愛いというカテゴリーでは無いという意味)。価格レンジもブランド価値を左右する大事なファクター。日系アパレルの中では決して安い方では有りません。更にむやみなSALE施策をうたない事でお客さんの信頼を得ています。ECでの販売(個人事業主のECビジネス含む)での人気ぶりも有る様です。また人気紅人(ブロガーや、タレント)を使い、微信等ミニブログでの情報発信、口コミ施策。そして、その服を買う(売る)店舗の内装インテリア、環境が他に類を見ないオシャレ空間であるという事(中国ブランドほど派手すぎず、日本ブランドほど大人しく無い)。その結果、多くのお客さんから支持され集客、お買い上げに繋がり、特に代理店出店開発に於いて、善い情報が中国の各都市の有名商業施設に伝わり、出店できているという事。

諸々書きましたが、以上が私が想像も含めて考えたこのブランドの断片的では有りますが好調要因です。もちろんこれだけではなく、日本、中国の関係者の日々の市場マーケティングと、店舗人材の育成等が効を奏し、ブランドファン創出に繋がり、結果的にリピーター増、このブランドが支持されていると考えます。今の中国のsnidelは「商品、EC、情報、接客、売場環境、出店開発、それぞれの施策がうまく噛み合った状態」だと見てとれます。今後の課題はそれぞれの業務精度を如何に維持しながら上げていくか?ではないでしょうか。

昔から中国では良く言われますが、「50店舗規模からがそのブランドの実力が試される」と・・・私も前々職のW社で中国で150店舗規模(直営30、代理120)迄拡大したブランドを見ていましたので、このあたりの難しさは十分に理解しているつもりです。これからは決して店舗数を競うのでは無く、店舗単位の収支、中味が非常に重要なKPIになってきます。

それでは!





 2013/11/11 09:30  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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