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上海月星環球港を見て来ました!
先週7月5日(金)にプレOPENした「月星 環球港」(英語名:Global Harbor)を、本日7日の七夕の日のチェックしてきました。

この施設、実は昨年の国慶節に合わせて(9月22日予定)準備が進められていましたが、中国では至極当たり前に延び延びになり先週OPEN、実に10ヶ月後ろ倒しという事になります。

そして、この施設の規模は聞いて驚くなかれ、総建築面積は48万平方b、商業面積は32万平方b。日本のSCと比較すると、越谷レイクタウンが商業面積24,5万平方b、ららぽーとTOKYO-BAYが12万平方b、如何に巨大な面積を誇るかがお分かりかと思います。もちろん、上海最大、当然中国No1のSC、そして世界でも規模で第4位のSCという触込みになっています。

施設の構造は、地下2階〜地上4階の6層に400店以上のブランドショップ、100店以上の飲食店のほか、映画館や劇場、スケート場、ジム、美容施設、キッズパークなどが入居する。そのほか画廊や多目的ホールなど市民の発表の場も3万平方b規模で設けていくそうです。
今後はOFFICE棟やホテルも徐々にOPENさせていくようです。
一昨年に関係者から見せて頂いた、この施設の各フロアーコンセプト資料と比較すると、飲食は計画通り地下1、2F、4Fの各フロアーにうまく散らしているのですが、アパレルについては、当初計画の価格別フロアー分けリーシングからはほど遠かったように思います。例えば1Fのグローバルアパレルブランドで(平均商品単価5,000元以上)2Fは3,000元以上、3Fは1,000元〜3,000元、逆に地下1Fは1,000元以下、地下2Fは500元程度と。。。それを頭に入れて各フロアーを見て回ったのですが、入店し商品価格をチェックしても、「各フロアーでバラバラ」という感じで、かなりテナント誘致、リーシングに苦労したことが見て取れます。

駐車場(地下と屋上の計2箇所)は2,200台と都心中心部の施設としては極端に多いはずなのですが、土日の週末は周辺道路が大混雑するほどの、駐車場待ちが発生したとこちらのニュースでも伝えていました。これも巨大施設ゆえの悩ましきオペレーション検証不足からくるものでしょう。

では、上海のどの辺りにこの施設が出来たかというと、中山公園エリアから地下鉄3/4号線で北に一駅の金沙江路駅(先日開通した地下鉄13号線の始発駅です)、これまで中山公園のようにOFFICEビルや商業施設はほとんど無く、昔からの居住者が多く住む単なる下町でした。そこに中国一規模の大きな商業施設ができ、今後は周辺地区も更なる再開発が進み、古い建物の取り壊しが進んでいくことでしょう。
MAPの真ん中左に赤丸を付けている所が金沙江路駅、隣接して環球港があります



今日施設を見た素直な感想を言うと、「これまで中山公園龍之夢購物中心の一人勝ちだったこのエリアも、この環球港のOPENで少なからずとも影響を受けるのではないか?」と思いました。昨年までの私の見解は「龍之夢から一駅の場所に幾ら巨大な施設を作っても、商圏が重なっており龍之夢はびくともしないだろう!」というもの。なぜ180度見解が変わったかと言うと、今日施設全体を見てみて(OPEN景気とSALE OPENという事を差し引いても)、異常と思える人の入り、そのお客さんが学生の若い層から、カップル、家族連れ、如何にも富裕層と思える人達などが詰め掛けている事。そして龍之夢には無い、長時間滞在する要素である、エンターテイメント性のある施設が充実している事、具体的にはキッズ エデュケーション、4つの映画館、博物館など等が挙げられます。

今回のプレOPENでは飲食、物販を含め全体の50%程度しかOPENしておらず散々とした状態でしたが、これが全体グランドOPENすると言われている今月末辺りに、特に飲食が充実し全体が出揃うと、集客装置が完成し更に魅力的な施設になると思います。

日系で既にOPENしている物販は、Zoff、しまむら、axes femme、XEBIOくらい、その他UNIQLO、MUJIは未OPEN、メガネのJINSも未OPEN。セレクト系では香港のNOVOも未OPEN、グローバルブランドではGAP、H&Mも間に合わず、そして上海初ローンチでH&M系のCOSも未OPENと、若い層を集客するのに欠かせないこれらのブランド群がOPENした時にまたチェックをしにいきたいと思います。
施設の全体イメージ
重々しく宮殿のような正面入口
中国では吹き抜けの有る建物が人気です。この施設では天井がドーム状の大きな吹き抜けが有り、記念撮影スポットとなっています
回廊部分も日差しが差込み明るい感じ、アメリカの郊外のMALLのようです
最上階には4つのシアターがあり、カップル、家族連れで賑わっています
手前はGAP、その先にH&M。未OPEN
ユニクロも地下にOPEN予定
あのCOSが北京に続いて中国2号店をOPENさせます
XEBIOも浦東に続いて2号店をOPEN。1号店よりも小ぶりですが、集客は抜群でした
日系で最高の集客、恐らく売上も好調のようです・・・Zoff。OPEN特価50%OFF。地下2Fには競合のJINSもOPEN予定
この施設の一番人気は、4F吹き抜け渡り廊下にある、階下がガラス越しに見える場所。正直言って脚がすくみます。中国では何が起こるか分かりません・・・出来る限り渡るのは避けた方が懸命です・・・



今週後半は北京出張となります、大気汚染、暑さに負けずに頑張ります!

それでは!
 2013/07/08 19:30  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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