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あのB2Cサイト「1号店」が5周年!
最近上海の地下鉄コンコースや、車両内、そして屋外での広告が話題になっているのが、B2Cサイトの「1号店」。2008年に産声を上げて既に丸5周年(7月11日)という事での地下鉄車両ジャック等を仕掛けているようです。昨年2012年1月のブログにも書きましたが、当時上海の各地下鉄駅のコンコースに疑似販売機のようなものが登場して、街の話題になりました。

地下鉄に向かう階段付近。駅自体をジャックしています
メッセージを翻訳すると「考え悩まなくても良いですよ!外に出て買物したくは有りませんよね?すぐに1号店にアクセスして下さい!」非常に端的で分かり易いと思います
昨年初めのこの疑似自動販売式地下鉄広告は上海中の話題をかっさらいました



「1号店」は、取り扱い商品が多く、総合型ECサイトですが、出発は食料品や日用品をメインに取り扱うネットスーパー。2012年度中国B2Cオンラインショップ流通額ランキング第8位であり、売上は45億元までに成長しています。(日本円換算では、約675億円)。自前で構築した物流機能、配送サービスは大変秀逸で、朝、商品を注文すると、その日の夕方に届くこともあります、以下は「1号店」のURLとなります。
http://www.yihaodian.com/1/?type=3


現在の中国のECマーケット規模を見てみると、2012年は2倍成長、今年は日本市場規模を追い抜きそうな勢いです。その中でも最も取り引き総額が多く、成長著しいのがB2Cマーケット。その規模を見てみると。

・2012年中国B2C EC市場規模は、4792.6億元(約6兆5607億円/2012年末人民元レート 13,69円/1元)
・2012年中国B2C EC市場成長率は、99.2% となっています。

2009年からたった3年で、実に21倍以上の成長を遂げているそうです、これには本当に驚かされます。

では日本はどうかというと、経済産業省によると『2011年の日本国内B2C EC市場規模は前年比8.6%増の「8兆4590億円」で成長率がやや鈍化、2012年、2013年に同成長率で進展したと仮定すると、日本国内B2C EC市場規模は2012年 約9.2兆円、2013年 約9.9兆円となるので、中国B2C EC市場がが50%以上の成長をすれば、日本市場を追い抜く』ことが想定されます。

一方で、中国B2C EC市場は現在非常に激しい価格競争のまっただ中におり、各社赤字覚悟で市場占有率確保に激しい火花を散らしています。中国B2C EC市場の主要プレイヤーを見てみましょう(以下順位は2013年3月時点)

順位 ECサイト     占有率
1位.天猫商城(tmall)  44.1%
2位.京東商城(360buy)16.0%
3位.騰訊B2C(buy.qq) 3.8%
4位.蘇寧易購(suning) 3.5%
5位.亜馬遜(amazon.cn)2.3%
6位.当当(DangDang) 1.5%
6位.国美在線(gome)  1.5%
8位.凡客誠品(VANCL) 0.9%
8位.1号店(yihaodian) 0.9%


・最大手はご存知「天猫商城(tmall)」、天猫商城(tmall)は、淘宝(タオバオ)の運営するB2Cサイト。
・2位は京東商城(360buy)、この上位2社で中国B2C EC市場の60%のシェアを占めています。
・3位は騰訊B2C(buy.qq)、QQで有名な騰訊(テンセント)が運営するサービス。
実はこの「騰訊B2C(buy.qq)」は、2011年12月にオープンしたばかりの1年半足らずのサービスです。サービス開始時は「QQの広大なプラットフォームを持つ騰訊(テンセント)が淘宝に戦いを挑んだ」と話題になりました。2013年は2位 京東商城(360buy)との差をどれだけ縮めることができるか?が非常に楽しみ。
・4位は蘇寧易購(suning)です。日本ではLAOXの親会社でお馴染みの、中国最大の家電量販店「蘇寧(スーニン)」のECサイトです。蘇寧易購と言えば、2012年8月に勃発した「京東商城・蘇寧易購・国美商城の価格競争合戦」は多いに盛り上がりました。各社が「相手サイトよりも高い商品は値引きします」という宣言を行い、京東商城CEOが微博(ウェイボー)上で言及するなど非常に加熱したのは記憶に新しいところです。
・5位は亜馬遜(amazon.cn)です。日本ではつい先日「Amazonの2012年日本国内売上高が楽天に匹敵」と言うニュースが話題をさらいましたが、Amazonは中国では苦戦している状況です。亜馬遜(amazon.cn)は、2004年に米Amazonが中国EC企業「卓越(ジュオユォ)」を買収し、しばらく卓越の名前で展開していましたが、2011年に亜馬遜へ正式に名称変更しました。そう言えば上海のマンションでも亜馬遜の宅配自転車・電動バイクをよく見かけます。
・かつては中国3大ECの一つと言われていた当当(DangDang)は、現在は6位まで転落してしまっています。中国B2C EC市場の競争の激しさを象徴しています。
・同率6位の国美在線(gome)は、中国家電量販店第2位の国美電器のB2Cサイトです。企業買収を繰り返し、拡大をしてきました。中国家電量販店1位(本ランキング4位)の蘇寧にはECの面でも遅れを取っており、「価格競争合戦」でも耳目を集めた国美在線(gome)の今後の動向が気になるところです。
・8位は凡客誠品(VANCL)と1号店(yihaodian)です。凡客誠品(ヴァンクー)は、「中国のユニクロ」とも呼ばれているファストファッションのネット通販会社です。昨年は経営陣が相次いで退陣し内部的な問題を抱えている様です。

そして、1号店(yihaodian)は、昨年2012年11月に世界最大の小売チェーンのウォルマートに買収されたことで話題になりました。「スーパーマーケットの成長の方向性としてECが必須」とする企業戦略の一環での買収劇だったようです。


という事で、1号店は8位に甘んじていることも有り、5周年を迎える今月、大規模なプロモーションを仕掛けてきているという事になります。日頃、常に街をウォッチしていて気になる事が有れば、すぐにその理由を探し出す、これが「自称マーケッター&VMD?」のしがない性です(笑)

それでは!
 2013/07/05 00:20  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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