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再考すべき春上がりタイミング!
例年ですと、春節のタイミングで多くのブランドが順次春物立上がっていくのですが、今年の春節は2/10スタートにも関わらず、既に多くのブランドで立上がっている状況が見て取れます。特に上海市内のローカル百貨店を中心にその動きが顕著。逆に伊勢丹、久光など日系に分類される百貨店はまだまだSALEでの集客を続けています。
浦東にある八佰半百貨店はレディス>子供>メンズの順番で春物が立上がっています。
昨年は凄く好調だったOchirlyも店頭の30%は春物(スプリングコート、ニット中心)
Eランド、ここは店頭の20%が春物(品揃えはOchirly同様、コート、羽織りニット)
BEAN POLE、店頭約40%が新作、VMDも春節を意識して桃の花で演出しています



今年の上海の冬は昨年と比較すると厳しい寒さの期間が短く、日によっては「もう春まじか?」と思う様な気候の日も有ります。マーケット全体は冬のSALE真っ最中ではありますが、50%〜60%OFFでもSALE消化が伸び悩む中、更なる割引、冬物消化で顧客視点によるブランドイメージを落とすよりも、春物を先に仕掛け、ブランドイメージの向上、春節前の買物需要を仕掛けているのだと思います。
EランドグループのRUGBYを真似たPLORY、流行のボーダー、チェック柄をパステルカラーで提案、店頭の何と半分が春物でした
毎年立上がりが早いTEENIE WEENIEは約30%が新作、人気のトレンチコートも既に展開されています
Eランドの子供服、PAW IN PAWも既に店頭の半分が新作です。。。子供服の世界でこれは凄い事です。先述のPLORYと同じカラーテーマで企画さてているのだと分かります



中でも韓国アパレルの立上がりが例年にも増して早まっています。昨年2012年辺りから中国に於けるEランドグループの飛ぶ鳥を落とす勢いも翳りを見せ始めています。毎シーズン末には大胆なSALE割引、別会場でのファイナルSALEと、或る意味顧客視点をあまり考えない戦略を反省し、SALEの早期終息、早期春物を展開する事で顧客の信用を取り戻す考えも有ると思われます。

もちろん、いま春物を購入してもまだまだ寒い気候な為、すぐに春物を着れるわけではありません、では何故いま春物を買われるのか?これは私が考える全くの仮説ですが・・・春節休暇で友人や家族、親戚が集まる晴れの場で、アウターは冬物でもインナーはパステルカラーや春素材の春物を着て、季節の先取りをアピールする、という様な購買理由もあるのではないか?と思います。

つまり、今の日本のアパレル業界では死語になった感のある「梅春商材」が、もしかするとこちら中国でのSALEと春物を繋ぐタイミングで、これから大きな需要があるのではないか?と考えます。毎年変化する春節期間(昨年2012年は1/23〜、今年2013年は2/10〜、来年2014年は1/31〜)も必ず抑えておかなければならないオケージョンです。
ラグジュアリーブランドの新作展開が早いのは何処の国でも同じ、Reel店のLANVINはボーダー、ストライプ背景で春夏シーズンを演出しています
UNIQLO南京西路旗艦店、今日1/23〜ウィンドウは春物に変更されています。館内の春物比率は約15%くらいかと思います。UNIQLOほど先物展開に徹底的に拘るブランドもないのではないか?と思います



昔から春節は新しい服を購入する!(特におめでたい赤い色が好まれる等)、春節を過ぎると気候も寒さが和らぐため春が訪れる!と言われている中国ですが、これまではその事が商売上の原則になっていたと思います。ですので春節以降に春物立ち上げというのはこれまでの考え、慣習ですので否定はできません。しかし上述の今年のように春節が2月で有っても「春節前の2週間が売上が伸長するタイミング」とせば、お客さんの購買動機があり買物に走るタイミングで、新商品、春物を立ち上げるという事は、これからの中国での商売の原則になると確信します。

事実、私のクライアントのレディスブランドの春立ち上げは、昨年12月最終週で、毎週の様に春物の売上枚数が増えていっています。誰が買われているか?もちろん顧客を中心に新規のお客さんも買われています。本当の顧客はSALEでは買われない、それよりも誰よりも先に次シーズン、新商品を購入したい!というプライドをくすぐる戦略も必ず必要だと思います。参考になりましたでしょうか。。。

それでは!
 2013/01/24 00:00  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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