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上海高島屋まもなくOPEN?
昨日、OPENが待ち遠しい、高島屋中国1号店の現場施工状況見て来ました。

この高島屋についておさらい。
上海高島屋百貨公司の資本金は3億人民元。上海の虹橋路と紅宝石路の間に建設される古北国際財富中心二期に入る。このビルは30階建てで、高島屋のほかにも高級オフィスビルや5星ホテルなどが入る見込み。
デベロッパーの一つである上海古北(集団)有限公司によると、高島屋は地下1階、地上7階部分に入り、総面積は4万平方メートル、予定では2011年末に完成し、2012年5月に営業開始でしたが、結果的に半年遅れの今年の11月末OPEN予定。

古北エリアは、日本人学校のほかに、日系企業が進出している虹橋エリアにも近く、外国人や富裕層中国人が多い。また高島屋の予定地の向かいには、2010年に開通した地下鉄10号線伊犁路駅もできた、さらに近い将来には地下鉄15号線との乗換駅にもなる計画もある。
上海だけでなく、長江デルタエリアにもターゲットを絞った高級百貨店となるようだ。

高島屋はアジアではシンガポールと台湾に店舗を持つが、今回の古北店が中国では1号店。伊勢丹など日系百貨店も並ぶ繁華街から約5キロ離れた高級住宅街に建設中のビルに入る。投資額は約40億円で、海外での店舗開発ノウハウを持つシンガポール高島屋を中心に店づくりを進める。高級ブランドの衣料品から、食品、家庭用品まで幅広くそろえる計画。
日本国内では人口減に加えて消費不況で売り上げが急減しており、高島屋は海外事業を収益の柱の一つに育てたい考え。

高島屋の外観、こちらの南入口はマンション群(古北二期)側
古北から国貿側方向を見る。隣は30階建ての古北国際財富中心二期。日本領事館にも近く先日の反日デモルートのすぐ傍、という事で破壊工作を避ける意味で中国国旗を・・・苦労が伺えます
北側から国貿ビル、上海マート方面を見る。下に見えるのが地下鉄10号線伊犁路駅からの連絡通路


OPENがずれこみ、来月11月末になりそうだと言う事。ですが下記写真を見て頂くと、「えっ!本当に1ヶ月後にOPENできるの?」という声が聞こえて来そうです。


まだまだメインエスカも出来ていない?もしくはかなり前に出来て埃を被っています。共有部分の照明はまだ未設置
意外に低い天井高、少し圧迫感を感じます。全体的に中島店舗が多く、どこも小ぶりの面積になっています
ここは4Fですが、10/17現在で施工に入っているテナントは3社ほど、全館でも30数社とのこと・・・1ヶ月後OPENか・・・


まぁ、中国で長い事お仕事をしている私の本音の感想は・・・「OPEN1ヶ月前の売場、毎回こんな感じだよな〜、デベロッパーがOPEN日をいついつと決めると、あら不思議、それに合わせて各テナントの施工が加速し、施工も終わり商品陳列をエイヤーでやり、歯抜け状態でもOPENしてしまうんだろ〜な」というのが正直なところです。

このような行き当たりばったりの状況では無く、もっと計画的に館の施工(共有部分、空調、消防、電気、基本照明、エスカ、エレベーター等など)を進めたら?と思われる方も多いかと思いますが、残念ながら本当に変わらないんです。私は1993年の伊勢丹中国1号店(華亭伊勢丹・・既に閉店)を皮切りに、その後の大連マイカル、青島JUSCO、長沙平和堂、成都伊藤洋華堂、広州JUSCO、等など日系を中心に数え上げるとキリが有りませんが、約20年近く中国全土の百貨店、モール等の新店の建築、施工を見て来ています(中国系、台湾系の館を入れると数えきれません)

ここ最近では特に建築面で館の外装デザインで他店舗と差別化をするという傾向があり、これについてはこの20年間での大きな変化がありましたが、肝心な中味の施工スケジュールと言いますか、施工の体質は何の進歩もしていないと思われます(日系ゼネコンの方々が見られていたらすみません・・・)

では、要因は何かと言うと。
幾ら日系のゼネコンさんが元請けになり新しい館のマネジメントをされても、結局のところ当局絡みの申請関係/批准、消防局、空調、電気、付帯設備関連など等の業務を司るのは中国、香港、台湾系の協業会社。
結局ここの段階で施工監理室など体制は明確になっているものの、ご存知の通りのしがらみ、グレーな部分が見え隠れしてなかなかうまく前に進みません。

ルートが決まったら決まったで、今度はデベロッパー側傘下の各関係部署(消防、電気系も絡みます)から施工会社、テナント(パース、平面図、展開図、電気系統図)に対する嫌がらせと言うか、幾ら施工条件通りに事を進めても図面チェック時にあまり意味をなさない様々な事を言われ、解決したければいわゆる袖の下的な事を言われたり。それを断るとそこから無駄な時間が過ぎたり、仮に袖の下をOKしても、次の段階でまた袖の下の要求など。

このように権限を利用して何とか個人の利益を、と考える輩が多く介在して、最終的に予定していたOPENをずらさざるを得ない状況が続出していると思います。特に日系の百貨店、モールをOPENさせる場合、過去の日中問題は継続的に底辺に存在します。
今日の安倍総裁の靖国参拝など国の首相ではないのですが、影響力が有る人の参拝は、今日の中国のTOPニュースになっています。これら政治的な事も中国でのビジネス、商業施設OPENにも大きく影響、ダメージを与えている事実もあります。

上述のような様々な課題があり、日中関係も過去に類を見ないほど冷え込んでいる状況ですが、予定通り11月/末に高島屋が無事OPENできることを願ってやみません。

今回は少し愚痴になってしまいました。。。

それでは!




 2012/10/18 00:15  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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