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記録的大ヒット「中国好声音」!
先週、中国の新聞やインターネットで連日報道されているのは尖閣諸島問題では無く、9月30日、中国で今夏の話題を独占していた浙江衛視の番組「中国好声音」(The Voice of China)がフィナーレを迎え、最終的には21歳の男性が優勝を勝ち取った事と、そのCM枠収入も驚くものだったというもの。



一番左が優勝したリャンポー


私の上海の家のTVは日本語放送が無く、まさに中国語漬け状態。嫌がおうでもこの人気番組を見ることになり、再放送も異常な回数放映しており、この3ヶ月間はまってしまいました。

この「中国好声音」を簡単に説明すると。。。
今年7月にスタートしたオーディション番組「中国好声音」。これは2010年にオランダで放送され、すでに世界15カ国以上がフォーマットしている「ザ・ヴォイス」の中国版。国民的女性歌手ナー・イン(那英)ら4人の音楽人が各々で挑戦者を“弟子”にとり、4組に分かれて歌唱バトルを行うもので、9月30日はいよいよ上海の八万人体育場に場所を変え最終決戦を迎えた。

中国メディア約100社の関係者、会場の上海体育場に集まった観客8万人、さらに審査員の評価を経てトップにのぼりつめたのは、男性の挑戦者・梁博(リャン・ボー)さん。1991年生まれの21歳で、その歌唱力と彼自身が創作する骨太なロック調の楽曲が認められたものだ。この優勝で、人気スターへの切符をつかんだことになる。

。全国各地で予選などは行なわず、番組側があらかじめしっかり選抜した40数名が、4人の審査員の前で歌披露するのが一次予選。

歌披露時、審査員は選手の顔が見えないよう、選手に背を向ける格好で座る。自分のチームに入れて指導したいと思った場合、ボタンを押し、そこで選手の顔を初めて見ることができる。見目は関係なし、純粋に声のみで判断しようという仕掛け。

この番組の特筆すべき点は2つ。

1.審査員が超一流歌手4人。劉歓、那英、楊坤など。
いままでの歌手オーディションにも、それなりに有名な歌手、ミュージシャン、プロデューサーも出ている場合はあったが、これほどの知名度を誇る、第一線級の歌手が揃ったことはない。とくに、一貫して歌手オーディション番組に否定的であった劉歓の出馬は驚くべき事態。審査時のリアクションも実に楽しそうで魅力的、選手へのコメント、自チームへの勧誘トークも軽妙でおもしろい。

2.出てくる選手のレベルが高い。
他オーディション番組出身者、入賞者も多いようでかなりの実力者が揃っており、安心して聴ける。


中国のこれまでのオーディション番組は過激な辛口やスキャンダル、やらせを売りにしているものが多かったのだが、今回はそれがないことを売りとし、従来の番組に飽きていた視聴者を再び盛り上げた。

加えてウェイボーを上手く活用し、有名人が同番組や出演者についてコメントしたものが拡散されたことも勝因の一端と報じられている。
 
それにしても番組の人気の秘訣となる「ローカル化」のひとつが、「亡くなったばかりの父にこの歌を捧げたい!」といった、ハートフルなお涙ちょうだい的背景ストーリーであるのをみると、拝金主義のこの国もだいぶお疲れ気味か、と思ってしまう。

そして何と言っても国民的人気番組だけに、そのCM枠の価格も注目された。制作局の浙江衛視によると、15秒間のCM1本で価格は116万元(約1400万元)。4時間にわたって放映された番組には16回のCMタイムが挟まれ、収入総額は1億元(約12億4000万円)を軽く突破したそうです。

ちなみに、この「中国好声音」の視聴率。7月の初回放送以来うなぎのぼりで全国で終始視聴率1位に君臨し、最後の9月は平均18%を超える数値だったそうです。日本だと18%はさほど大きくない数値に思えますが、13億人中の18%と言えば2.3億人が見ている計算。日本の人口のほぼ倍です、凄過ぎます。。。

いや〜でも凄いTV番組でした。この番組が上海や北京に本拠地を置くTV局で作られたのでは無く、杭州や長沙など地方の更に衛視局、というのがもっと凄いことだと思います。この分野では既に地方分権化しているようです。

週末北京出張に行ってきたので、次回は北京ネタを書かせて頂きますね。

それでは!




 



 2012/10/15 02:00  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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