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元ワールドで現在東京にてコンサルティング会社を経営されている黒川氏からのご紹介、広州のホテルで実施、シンセン、広州、北京のアパレル、レディスインナー、宝飾など数社の方々対象のVMD研修、その模様をサワリだけ。 昨年12月に引き続き2回目のVMD研修に御呼び頂きました。全24名の参加、前日までSPA業態の講義を黒川氏が、それを受け継ぎ私の方でSPA業態のVMDの基礎講義、そして2日目に実技という全体構成。 初めて見た他ブランドの在庫品を使い実技実施、ですがどのチーム共にテーマを設定し、売場陳列をされていました 昨年12月の時はアパレル企業経営者、つまりTOPの方々50数名の参加でしたので、実技に関しては盛り上がりに欠けた感がありましたが、今回は違いました!!!デザイナー、店長、VMD、営業、企画、システム、そして一部経営者の方々と、前回と違い現場でバリバリやられている方が多く、様々なアイディアが出る出る・・・(笑) 実技の手順としては。。。 @前日講義内容を盛り込み、1チーム8名で実技実施 A主題テーマ、売りの商品(S、A商品)、全体構成(レイアウト、フェイシング、コーディネイト) Bチームリーダーが、実施後プレゼン実施、それを私が実技に対する評価と、更に良くするための修正を加える と、いったものです。 この方は北京の某レディスブランドのデザイナー総監、コーディネイト表現はお上手でした 今回の実技で一番印象的だったのは、初めて見る、初めて触る、他ブランドの商品群でも、しっかりと主題テーマ設定をして、それに沿った陳列とコーディネイト組みが想像以上に各チーム共に表現出来た事。前回はこうはいきませんでした。。。 ですが逆に弱く、課題と感じたのは「全体感」「売場としてのバランス」「リズム感」がまだまだ経験が少ないためか、中国アパレルの売場陳列の基準なのか、うまく表現出来ていない、と感じました。言い換えると「基準」「ルール」に沿って売場をつくる習慣が無い、と言えます。各ハンガーラック(例:1200o)に何SKUハンギングするとか。ハンギングの順序(例:アウター → インナー → ボトムとか)が各ハンガーラックでマチマチ、とか。 この部分をブランドとして、基準を作り、ルール化、マニュアル化するだけで、展開する店舗(直営、加盟店)で、全体感が統一され、バランスが良く、リズム感の有る売場が再現できるのにと思います。 テーマ主題は「10月のアウター売場」。アウターをマネキンに着せ、フェイスアウトでハンギング、そこにコーディネイトアイテムを差込んで行くというもの。プリントアイテムが多いのは中国のレディスブランドの特徴。どのブランドもカラー別陳列を主とするため、どこも似たり寄ったりの売場に見えてしまいます・・・ 今の中国は、情報だけは最新のものが手に入り、海外視察にも以前に比べると定期的に行く事ができ、様々なブランドの商品、店舗内装、陳列表現、VMD技術などを見聞きすることができるステージに在ります。ですが、上述の通り、例えば「VMDロジック」の表面だけを模倣しても、本質を理解していないため、人に伝えたり、教えたりすることが出来ず、継続が出来ず、空中分解してしまっていると感じます。そして、チーム、部署、もう少し言うと企業自体にノウハウが蓄積されず、個人に蓄積されている為、結果或る人が会社を辞めてしまうと、また一からやり直し、を繰り返している様に見えます。 事実、私が取組ませて頂いている中国の某ブランドさんも同様、やりたい事は沢山有るが、纏めきれない、というか優先順位をつけれず、結果締め切りギリギリで「エイヤー」で決めていることも少なく在りません。 と言う感じで、実務においてもこのような感じ(国民性なのかも知れませんが・・・)で、上述の研修の場面でも、今後の実務の場面でも「仮説立てし実行」「検証し修正する」、いわゆるPDCAサイクルを回す事を、引き続き愚直にお伝えしていこうと思います。 次回第3回目は11月、どのような方々が参加されるか、今から本当に楽しみです! それでは! |