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浦東の商業施設 その1 !
なかなか用事が無いと足を運ばない浦東地区。ご存知かと思いますが黄浦江の東に有るから浦東(プードン)、商業の中心地は黄浦江の西にあるので浦西(プーシー)と言います。今日土曜日は新規の子供服ブランドさんの商談の後、このタイミングを利用して幾つかの施設を巡ってきました。。。

浦東と言えば、代表的な商業施設は「ヤオハン」「正大広場」「IFC」の3箇所。それぞれを3回に分けてブログに書かせて頂きます!

まずは、「ヤオハン」から。。。
と、その前に以前も書きましたがヤオハン近くにOPENした「スーパースポーツゼビオ」を見て来ました。お昼の2時頃御邪魔したのですが、他の商業施設では夏休み、週末という事で、子供達が走り回り五月蝿い程ですが、こちらゼビオはオリンピック期間中にも関わらず、ゴルフ売場に日本人客が4人、そして私の合わせてフロアーに5人しかいないという閑散とした状況。スタッフもOPEN当初に比べると半分以下、正直言うと集客、売上は大丈夫?と思ってしまいます。やはり「出店場所の見誤り」が最大の要因だと思われます。確かに携帯/コンピュータビルという事で、それらを購入する目的で来館される方は多いのですが、携帯を買いに来てスポーツ用品は買われないと思います。同時に女性、子供だけではなかなか行き辛い環境である事は間違い有りません。それ以外で言うと、周りの百貨店、モールのスポーツ用品売場はSALE真っ盛りにも関わらず、ほとんどがプロパー展開では競争力も無いように思いました。接客、声出しもOPEN時の勢いが有りません。。。これ以上書くと叱られそうなのでこれくらいにしますが、日本のスポーツ業態の代表としてサービス、ホスピタリティ、そして集客施策を強化され、頑張って頂きたいと思います。

ヤオハンの斜めにある携帯/PCビルの4F

メインエスカからブランドシューズ売場、朝のOPEN直後ではなく土曜日の午後2時頃です・・・

ゴルフ売場、お客さんは数える程、スタッフのみ

メイン通路、以前は無かった通路上にシングルハンガーを設置してTシャツ、ポロシャツを59元〜の単価出し


本題のヤオハンの話しに戻します。
久し振りに館全体を時間を掛けて見て回りました。子供服ブランドさんの売場をチェックした後は、一旦最上階迄上がり1Fまで降りて行くと言う、いつもの売場チェック手順。土曜日という事でお客さんが溢れています。子供達も多いのと、如何にも上海以外の外地からわざわざヤオハンに買物に来た!と言う、成金的風貌の方々がSALE品ではなく、秋物を買われている姿を多く見かけました。

館内のリーシングは以前と大きくは変わっていませんが、ふと感じたのは1Fのラグジュアリーブランドを除くと、レディス、メンズフロアーで日系のアパレルの売場が極端に減った、というかほとんど無いと言っても過言では無い程。中国ローカルブランドの台頭が目立つヤオハンに様変わりしていました。

中でもレディスフロアー、特に30歳〜35歳をターゲット(実際に買われているお客さんは35歳〜40歳くらいだと思います)にした所謂キャリア服エリア区画に大きな変化が見て取れました。目新しいブランドが登場した!というのでは無く、昔からあるブランドが店舗アトモスフィー、VMD表現を工夫して、さもリ・ブランドしたような雰囲気で、多くのお客さんを集めていました。

拘った服作りでは定評の有る、M・TSUBOMI、私も昨年VMD研修でお世話になったブランドです。60平米のお店にマネキンが23体も有ります・・・LOOKに拘り、陳列もマネキンコーディネートと連動したVMDとなっています。このブランドの見せ方、マネキン配列を真似するブランドが後を絶ちません

ブランド名は忘れましたが、空間を贅沢に使い、ボトルを羅列しイメージ訴求

ご存知DECOSTER、鮮やかなブルーの服が並び、目を引きます

最近出店を加速しているEIN、シンプルな空間で、お客さんの目が服にフォーカスされる仕掛け


実は、いま中国ではこの30歳〜35歳をターゲットにしたブランド開発、リ・ブランドが数多く行われています。言い換えるといわゆる「80后」(80年代に生まれた人達)、つまり大学を出て10年間ほどのキャリアを積み、役職も有り、可処分所得も高く、余裕を持った世代向けの服、と言う事になります。ありきたりの普通の服ではなく、プライスが少々高くともどこか一風変わったディティールや、特別な素材の服に傾倒している流れもあります(JNBYが代表ブランドです)。

皆さんも中国での百貨店、モールなど市場調査をされる機会がありましたら、是非ともチェックしてみて下さい。日本のブランドの中国での出店状況を見ていると、「90后前半」(20歳前半)をターゲットにした原宿系、渋谷109系のブランドが数多くローンチしていますが、迎え撃つ中国系、香港系も犇めいていて非常に競争が激しいポジショニングだと感じます。実は上述の0歳〜35歳ターゲットで、商品に拘りを持ったブランドにはチャンスがあると思います。でも日本のモノそのままではなく、アレンジは不可欠になりますが。。。

次回は、「浦東の商業施設 その2!」を御届けします、お楽しみに!

それでは!



 2012/08/11 22:53  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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